加藤浩次「芸人を辞めようと思った日」
2010.04.03 (Sat)

このことを受けて、加藤は「あるっていえばあるんだよね。すごい昔。コンビを組んで2年目くらいだよね。ネタを作る作業が仕事、みたいな時だった。週に1回、ネタ見せがあったんだよ」
「その時に辞めようと思ったの。1週間くらい誰にも連絡がつかないところに行っていたんだよ。辞めようかと思って。腹が立ってな。1週間に1本、ネタを作らなければならなかったことに」
「別に俺らは、ネタで売れてきた人間じゃないけど、ネタは名刺代わりみたいなもんで、そこである程度、引っかからないと上に行けない、みたいなところがあるんだよ。でも、ブタ(山本)が、ネタを全く作らないんだよ。それにイライラして、トンズラしたことがあったんだよ」
「辞めてやろうと思って。俺ばっかりネタを作るのに嫌気がさして。当時、付き合っていたOLの女の子のところに転がり込んで、その子が会社に行くのを見送ると、そのままずーっとゲームやってたんだよ。それで、彼女が6時くらいに帰ってくると、『夕食作るね』って言われて、その飯を作ってもらってな」
「最初の3日目くらいは『こんな生活も良いな』って思ってたんだけど、5日目、7日目になると、『ヤバイ』って思いだしてね。その1週間、一度も外出しなかったんだよ。一歩も。送り出して、ゲームやって、迎えて、飯を食って…そんな生活を1週間も続けたんだよ」
さらに、加藤は以下のように語っていた。
「ヤバイなって思って。すぐに、モードが切り替わって、山本と連絡をとったんだ。山本に『どうして俺が居なくなったか、分かってるか?お前が、ネタを作らないからだぞ!』って言ったんだよ。そうしたら、『俺も作る』って山本もネタを作ってきたんだよ」
「でも、そのネタが『もしも俺らがヌイグルミだったら』みたいな感じだったんだよ。これはダメだって思ってな。それで、すぐに『俺が作るよ…』って言って、山本には『書記になれ』って書き取る係にしたんだよ」
「それから、番組スタッフの鈴木工務店と出会って、2人である程度たたき台を作って、それから山本に見せて、『見える』ってことになったら、ネタをやるってことになったんだよ。そうしてからは、揉めることも無くなったな」
「でも、それ1回きりだよ。芸人を辞めようと思ったのは。それ以外は無いね」と加藤は語っていた。
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