加藤浩次「光浦靖子が自分をブスだと認識した瞬間」
2010.02.22 (Mon)

「私は、愛知県の田原市(東三河)出身で、東京に出てくるまで、一切、男子と交流するなんてことが無かったんです。文通さえしなかった。それで、大学に入ってようやく交流するようになったんです」
「クラブ活動もやりましたよ。最初、写真部に入ったんです。友達に誘われてね。でも、カメラを持ってないし、写真に興味も無かったんです。それで、一切写真を撮らず、話してお菓子を食べている、みたいな状態だったんですよ。友達に付いていってね」
「『キスがしたい』とかはあったんですよ。モンモンとしたりもなくて、それ以上のことを想像すると、バチが当たるような気がしたんです。悪いことをしているような気がして」
「田舎では、今みたいにブスキャラじゃなかったんです。それまで、ブスだって一度も言われたこと無かったんです。己がブスだって、気づかずに東京に出ているんですよ。恐ろしいですよね。自分のキャラを知らずに東京に来ちゃったんです」
「鏡を見て、『ブスだな』って昔から思ってたんですけど、自分は完璧主義だし、自分の美意識が高すぎるだけで、世間から見たら普通だと思ってたんです。その状態で東京に来るんです」
だが、その幻想は脆くも崩れ去る。その様子を以下のように語っていた。
「最初の躓き(つまづき)は、友達がアナウンスサークルに入りたいって言ってたんです。東大やお茶の水女子大とかの人たちも入っているアナウンスサークルっていうのがあったんです。そこに行きたいっていうんですよ。その新歓コンパに、連れて行かれたの」
「それで、『これから新歓コンパということで、行きたい人は来て下さい』って感じだったの。男の先輩が散って、個人個人を誘っていくの。その時に、私と友達が教室に取り残されたの。ビックリしましたよ。『オイオイオイ…』って思ったんですよ」
「でも、私は大人しいし、男の先輩が私たちを見落としちゃったと思ったんですよ。わざと外されたとは思わなかったんです。オヤ…とは思ったけど、そこまで(ブス)だとは思わなかったんです」
「これだけじゃないんです。次に、外語大も地味な大学だから、可愛くない女子を差別するってことは無かったんですよね。というのも、メガネを掛けた地味な子たちも多かったから。でもね、軽音楽部はそういう感じじゃなくて、洒落てたんですよね。それで、入部希望で行ったんですよ。『すみません…』って。そうしたら、完全に無視されたんです。聞こえないのかな?って思ったんですけど、ギターのアンプに繋いでないピョンピョンって音しかしてなかったのに」

「ヤバイ…って思ってね。大久保さんが『わたし、キャンパスライフ、上手くいきそうかも』って言い出したから、これは阻止せねばって思ったんですよ。それで、大久保さんはお笑い大好きだったから、『お笑いサークルに入ろう』って言えば、絶対に食いついてくるって思ったんですよ」
「東京外語大には、お笑いサークルが無いんですよ。それで、『これは調べなくては』って思って、調べたら早稲田にお笑いサークルがあるんですよ。どこの大学も入れるって聞いたから、速攻、『入部したいんですけど』って電話かけたんです」
「その当時、お笑いなんか流行ってないし、お笑いをやる女なんかいなかったんですよ。そのサークルに、3~4年振りくらいに女子が来るってことで、部長は電話で喜んじゃって。毎晩、2時間くらい話してたんですよ。私、あんまり男性と話ししたこと無いのに」
「顔を見せてないし、久しぶりの女子部員ができるってことで、向こうは喜んでくれているし…私も、淡い恋心ですよ。それで、ようやく部室に行くことになったんですよ。その時、ちょうど冬だったんですね。だから、『肉まんを買っていこう』ってことで、店中の15個くらいの肉まんを買い占めて、部室に行ったの」
「『お電話した光浦と大久保です~』って部室に入っていったら、15人くらいの男の人が、中にいたの。それで、私たちの方をパッとみたら、『あぁ…バイトの時間だ』って言って、みんなゾロゾロと出て行くの。それで、『肉まんどうぞ』って渡そうと思ったら、『時間が無いから要らないよ』って言われて…」
「最後に、部長一人だけが残ってたの。電話をしていた部長がね。それで、部長が良い人で、三人で新歓コンパ開いてくれたの。三人だけの新歓コンパですよ。他の人たちは、バイトだバイトだって言って出て行ったのに」
「そこで、やっと気づいたんですよ。『私、ブスなんじゃないかしら』って。…その後、部誌をみたんですよ。何かの拍子に。その部誌に、私たちが部室に来た日に『栃乃和歌(大久保)と、大助花子(光浦)が肉まんを持ってやってきた』って書かれてたんです」と話していた。
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