イジリー岡田、『ギルガメ』突然の降板と8ヶ月後に復活の舞台裏「レギュラー陣の不仲で、飯島愛に『帰ってきて』と」
2015.08.31 (Mon)
2015年8月29日放送のニッポン放送系のラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・イジリー岡田が、テレビ東京系の番組『ギルガメッシュNIGHT(番組内では『ギルガメッシュないと』と表記)』(1991年10月5日-1998年3月28日放送)で、番組開始時からレギュラーであったが、3年後に突然降板を言い渡され、8ヶ月後に復帰した舞台裏について語っていた。

若林正恭:『ギルガメ』が6年半ですか。
イジリー岡田:6年半。
若林正恭:じゃあ、俺らちょうどガッツリ中高生だな。
春日俊彰:一番の思春期の頃よ。
イジリー岡田:1991年から、97年で。
若林正恭:13歳から高3まで。
イジリー岡田:はっはっはっ(笑)良いところだね(笑)
春日俊彰:直撃世代ですよ。
若林正恭:春日の家に泊まりに行って、一階のリビングで観てたもんね。
イジリー岡田:ふふ(笑)
春日俊彰:イジリー世代ですよ、我々は。
イジリー岡田:良いね(笑)
若林正恭:それで、8ヶ月でしたっけ?(『ギルガメッシュNIGHT』内で)空白の期間があったっていう。
春日俊彰:そうなんです。『イジリー・春日の美人妻いただきます』のロケの時に聴けなかった話ですけど。
イジリー岡田:これ、みんな気づいてないですよね。
若林正恭:8ヶ月いないって…
イジリー岡田:結構、長いこといない時期があるっていうのは、みんな結構知らない。
春日俊彰:覚えてないですね。
若林正恭:どういうことだったんですか?
イジリー岡田:これは…ある時に、私、「ギルガメ治療院」っていうのやってたんですね。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:僕が、ギルガメ治療院の医院長、白衣を着ている。それで、ジェフ古川さんっていう、本当にツボの先生が横にいて、その人がアシスタントで。
春日俊彰:はい。
イジリー岡田:私がギルガメ治療院で、毎回、セクシー女優さんをゲストにお呼びするんだけど、「今日の患者さん、おいで」って言って、問診をするわけですね。「お名前は?」「バスト、ヒップは何 cmなの?何カップなの?」って。「今日は、どうしたの?」「腰が凄く痛いんです」「え?そんなに腰が痛いの?じゃあ、君がどれくらい腰を使ってたのか見てみよう」って、AVを20 秒くらい流すんですよ。
春日俊彰:はっはっはっ(笑)素晴らしい(笑)
イジリー岡田:20秒AVが流れた後に、みんなが頑張って昇天しようとしてるときに、俺の顔でってことになっちゃうわけ。俺の顔でVTRが帰るわけで。
春日俊彰:ありましたねぇ(笑)
イジリー岡田:「こんなに腰を動かしてるんだったら、痛いわ。じゃあ、治療しよう」って言って、「じゃあ、脱いで」って言って、シルエット越しにパンツ一丁になって。ブラもとって、CM明けは裸で出てくるっていうのをやってて。
若林正恭:へぇ。
イジリー岡田:それ、僕が進行をやってたコーナーで。そういうのやってた時に、ある日、お笑い芸人の方がゲストで呼ばれて。それで、僕のコーナーをやりだしたんですよ。
若林正恭:え?どういうこと?
イジリー岡田:俺のコーナーなのに、俺はいないんですよ。
若林正恭:え?何でですか?
イジリー岡田:ちょっとイヤでしょ?(笑)
春日俊彰:それ、何でですか?
イジリー岡田:それでその時に、ちょうど『ボキャブラ』ブームなんですね。
春日俊彰:はい、はい。
イジリー岡田:これは僕がスタッフの方から聴いた話なんですけど、定かではないんですけど…飯島愛ちゃんが司会やってたんで。愛ちゃんはズバズバ言うし、愛ちゃんの意見を取り入れてたんですけど。
春日俊彰:はい。
イジリー岡田:愛ちゃんは何の悪気もないと思うんですけど、「今、ボキャブラブームよね。2人組が良いよね」って言ったらしいんですよ。愛ちゃんは、何の悪気もないですよ。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:スタッフも、「愛ちゃん、そういう風に言ってるなぁ」ってなるじゃないですか。それで、じゃあ「2人組を入れよう」ってなって。2人組を入れたら、俺は要らなくなりますよね。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:毎週、毎週、芸人が呼ばれるんですよ。
若林正恭:あ、違う芸人が呼ばれてるんですか。
イジリー岡田:違う芸人が、試されて。「この芸人が合う」のかって。
若林正恭:でも、それって凄いですよね。イジリーさんがコーナー背負って、段々盛り上がってきたのを、別の芸人に、コーナー残しでやらせるって。コーナーごと変えるならまだ分かるけど。
春日俊彰:でも、それ覚えてんなぁ。何かありましたね。「うわ、芸人さん出てる」って思いましたもん。その時、イジリーさんがいないってイメージはないですけど。
イジリー岡田:うん。そこのコーナーのMC席にはいるんですよ。違うところには。
春日俊彰:ああ、そういうことか。
イジリー岡田:みんなで座ってるところにはいるんです。目の前で、その自分のコーナーが奪われてるのを見てるんですよ。これは、どこにも言ってないことで、初めて言いますけどね。
春日俊彰:へぇ。
イジリー岡田:それで、「おかしい、おかしい」ってなるじゃないですか。それで事務所から「岡田、来月で終わりだ」って言われて。
若林正恭:ええ?!
イジリー岡田:急に芸人さんが呼ばれだして。4組目くらいが終わったら、「岡田、終わりみたいだ。急に言われた」って。
若林正恭:それって、『ボキャブラ』ブームってことなんですかね。何なんですかね。
イジリー岡田:それで、揉め事も起こしたくないから、ウチの後輩のバカルディ(さまぁ~ず)に替わるんですよ。
若林正恭:ええ?!
春日俊彰:なるほどね。
若林正恭:ああ、そうなんですか。
イジリー岡田:さまぁ~ずに替わるんです。
春日俊彰:さまぁ~ずさん、出てたの覚えてますね。
イジリー岡田:8ヶ月、さまぁ~ずなんですよ。ここからなんですよ。ここから、どう復活するかなんです。
春日俊彰:それは、『ギルガメ』何年目くらいですか?
イジリー岡田:30歳だから、3年目かな。
春日俊彰:ああ、じゃあもう人気になって、ノッてる時ですよね。
イジリー岡田:はい。それで、8ヶ月出ないで。俺、欽ちゃん好きだったし、事務所も「これはいい機会だから、下ネタ封印して、お前のやりたい方向でやって行こう」ってなったんです。
若林正恭:なるほど。
イジリー岡田:事務所も、そうやって打ち合わせしてくれたし。
イジリー岡田:そうなってる矢先に、僕、『ギルガメ』の時の、回ってない時の立ち位置で、プロデューサーさんに言われたことがあって。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:「イジリー君、この番組は、女性が目立つ番組です。女性が主役だ。セクシー女優さんや、セクシーグループが主役。だから、イジリー君は、目立ちたいだろうけども、なるべく女性を前に出すようにしてもらえるかな」と。
若林正恭:ああ、はい。
イジリー岡田:「それと、もう一つ頼みたいのが、女性同士の仲が悪くなったりしたら、それを微妙に感じて欲しい」と。たとえば、ギリギリガールズが5人いるじゃないですか。スタジオに2人と3人で入ってきた時には、二分裂している、と。
若林正恭:ああ、はい。
イジリー岡田:次の週、3人と2人になったら、1人抜けて別グループに入っているんだと思って欲しい、と。4人と1人の時もあって、その時はその1人のことをフォローして欲しい、みたいなことを言われて。
若林正恭:ああ。
春日俊彰:難しいですね。
イジリー岡田:全部を見てて、大丈夫なのかって思ってたんですね。それで、俺が抜けますよね。抜けて、それである日、(飯島)愛ちゃんから家の留守電に電話が入ってて。
春日俊彰:はい。
イジリー岡田:「イジリーちゃん、ちょっと困ったことがある。相談したいんです。電話をください」と。愛ちゃんは、凄い番組のことを考えるし、言い過ぎたことがあると、『ギルガメ』が終わった廊下で「さっき、言い過ぎちゃったかな」とか、凄い考えてくれる子だったから。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:それで電話したら、「どうしたの?」って言ったら、「実は今、『ギルガメ』のレギュラー陣が、もう仲がグシャグシャで悪くて。スタッフの方も、画用紙に『この子と仲は良いけど、この子とこの子はダメだ』っていう風に、図にも描きだしてる」と。
春日俊彰:へぇ。
イジリー岡田:「イジリーちゃん、帰ってきてよ」って言われるんですよ。『ギルガメ』に帰ってきてよ、と。「でも、俺はこういった理由で辞めさせられてるし。事務所も、下ネタなしでやっていこうってなってるし」と。「俺は、帰っても全然良いんだよ。でも、事務所さん、テレビ東京さんがどういう風に言うか分からない」と。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:それで愛ちゃんが「分かった。ちょっと待って」って言って、愛ちゃんがプロデューサーの方と、1対1で、料亭で話をするってなって。
若林正恭:へぇ。
イジリー岡田:「今日は、腹を割って話したい」と。
若林正恭:はい、はい。
イジリー岡田:「私が、この『ギルガメ』を守っていきたいんだけど、2つ条件があるから。1つは、○○ディレクターを返して欲しい。そして、もう1つは、イジリー岡田を返して欲しい」と。
若林正恭:へぇ。
イジリー岡田:そう言って、「分かった」ってなるんですけど、当時、プロデューサーの方は、2人いらっしゃって。もう1人のプロデューサーさんに、テレビ東京さんに呼ばれて。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:それで、ホリプロのマネージャーから「お前、『ギルガメ』に帰ってきて欲しいって言われてるけど、お前の気持ちはどうなんだ?」って言われて。「僕は帰りたいと思っています」「じゃあお前、テレビ東京さん言ってくれ」って言われて、プロデューサーさんのデスクに行ったんです。神谷町の。
若林正恭:はい、はい。
イジリー岡田:「ああ、イジリーさん。おはよう」って言われて。「とりあえず、お話いろいろあるんだけど、ちょっとコレ見て」って言われて。そのプロデューサーさんが、デスクの引き出しから、ハガキの束を出すんです。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:この束が3束くらい。
若林正恭:何千通ですね。
イジリー岡田:「ちょっと見て」って言われて。みんな、そのプレゼント応募のハガキなんですけど、全員が「イジリー帰ってきて」って書いてあるんですよ。
若林正恭:へぇ~
イジリー岡田:もう、泣いちゃったよ。
春日俊彰:これは凄いですね。
イジリー岡田:「イジリー、どこに行ったんだ」「イジリー帰ってきて」「イジリーがいないとダメだよ」みたいなのが。それをプロデューサーさんが、とっておいてくれて。「ちょっと読んでて」って言われて、いなくなって。それ、読んだら泣いちゃいますよ。
春日俊彰:いやいや、そうですよ。
イジリー岡田:それで、「ちょっと喫茶店行こう」って、「こういうことなんですけど、イジリーさんどうですか?」って言われて。「もちろん、やらせていただきます」って。
春日俊彰:ああ。
イジリー岡田:アレ、視聴率が 5 %くらいだったんですけど、僕が帰った時から、7%になったんですよ。
若林正恭:へぇ。あの時間で 7 %って、今考えると半端じゃないですね。
イジリー岡田:それで、プロデューサーさんから、「帰ってきてくれたら、裸とか、ロケとかじゃなくて、もうスタジオの中でやらせますから」って言われて、スタジオ収録の2~3日前に、マネージャーから「ロケが入った」って言われて(笑)
若林正恭:ふふ(笑)
イジリー岡田:「どんなロケですか?」って訊いたら、「女流カメラマンに、俺の裸を撮られる」っていう(笑)
若林正恭:はっはっはっ(笑)
イジリー岡田:約束が全然違う(笑)まずロケに行ってるし、裸だし(笑)
若林正恭:でも、「イジリー帰ってきた!」ってなりましたよね(笑)
イジリー岡田:復活がそれだからね(笑)
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若林正恭:『ギルガメ』が6年半ですか。
イジリー岡田:6年半。
若林正恭:じゃあ、俺らちょうどガッツリ中高生だな。
春日俊彰:一番の思春期の頃よ。
イジリー岡田:1991年から、97年で。
若林正恭:13歳から高3まで。
イジリー岡田:はっはっはっ(笑)良いところだね(笑)
春日俊彰:直撃世代ですよ。
若林正恭:春日の家に泊まりに行って、一階のリビングで観てたもんね。
イジリー岡田:ふふ(笑)
春日俊彰:イジリー世代ですよ、我々は。
イジリー岡田:良いね(笑)
若林正恭:それで、8ヶ月でしたっけ?(『ギルガメッシュNIGHT』内で)空白の期間があったっていう。
春日俊彰:そうなんです。『イジリー・春日の美人妻いただきます』のロケの時に聴けなかった話ですけど。
イジリー岡田:これ、みんな気づいてないですよね。
若林正恭:8ヶ月いないって…
イジリー岡田:結構、長いこといない時期があるっていうのは、みんな結構知らない。
春日俊彰:覚えてないですね。
若林正恭:どういうことだったんですか?
コーナー「ギルガメ治療院」
イジリー岡田:これは…ある時に、私、「ギルガメ治療院」っていうのやってたんですね。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:僕が、ギルガメ治療院の医院長、白衣を着ている。それで、ジェフ古川さんっていう、本当にツボの先生が横にいて、その人がアシスタントで。
春日俊彰:はい。
イジリー岡田:私がギルガメ治療院で、毎回、セクシー女優さんをゲストにお呼びするんだけど、「今日の患者さん、おいで」って言って、問診をするわけですね。「お名前は?」「バスト、ヒップは何 cmなの?何カップなの?」って。「今日は、どうしたの?」「腰が凄く痛いんです」「え?そんなに腰が痛いの?じゃあ、君がどれくらい腰を使ってたのか見てみよう」って、AVを20 秒くらい流すんですよ。
春日俊彰:はっはっはっ(笑)素晴らしい(笑)
イジリー岡田:20秒AVが流れた後に、みんなが頑張って昇天しようとしてるときに、俺の顔でってことになっちゃうわけ。俺の顔でVTRが帰るわけで。
春日俊彰:ありましたねぇ(笑)
イジリー岡田:「こんなに腰を動かしてるんだったら、痛いわ。じゃあ、治療しよう」って言って、「じゃあ、脱いで」って言って、シルエット越しにパンツ一丁になって。ブラもとって、CM明けは裸で出てくるっていうのをやってて。
若林正恭:へぇ。
イジリー岡田が感じた"異変"
イジリー岡田:それ、僕が進行をやってたコーナーで。そういうのやってた時に、ある日、お笑い芸人の方がゲストで呼ばれて。それで、僕のコーナーをやりだしたんですよ。
若林正恭:え?どういうこと?
イジリー岡田:俺のコーナーなのに、俺はいないんですよ。
若林正恭:え?何でですか?
イジリー岡田:ちょっとイヤでしょ?(笑)
春日俊彰:それ、何でですか?
イジリー岡田:それでその時に、ちょうど『ボキャブラ』ブームなんですね。
春日俊彰:はい、はい。
イジリー岡田:これは僕がスタッフの方から聴いた話なんですけど、定かではないんですけど…飯島愛ちゃんが司会やってたんで。愛ちゃんはズバズバ言うし、愛ちゃんの意見を取り入れてたんですけど。
春日俊彰:はい。
イジリー岡田:愛ちゃんは何の悪気もないと思うんですけど、「今、ボキャブラブームよね。2人組が良いよね」って言ったらしいんですよ。愛ちゃんは、何の悪気もないですよ。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:スタッフも、「愛ちゃん、そういう風に言ってるなぁ」ってなるじゃないですか。それで、じゃあ「2人組を入れよう」ってなって。2人組を入れたら、俺は要らなくなりますよね。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:毎週、毎週、芸人が呼ばれるんですよ。
若林正恭:あ、違う芸人が呼ばれてるんですか。
イジリー岡田:違う芸人が、試されて。「この芸人が合う」のかって。
若林正恭:でも、それって凄いですよね。イジリーさんがコーナー背負って、段々盛り上がってきたのを、別の芸人に、コーナー残しでやらせるって。コーナーごと変えるならまだ分かるけど。
春日俊彰:でも、それ覚えてんなぁ。何かありましたね。「うわ、芸人さん出てる」って思いましたもん。その時、イジリーさんがいないってイメージはないですけど。
イジリー岡田:うん。そこのコーナーのMC席にはいるんですよ。違うところには。
春日俊彰:ああ、そういうことか。
イジリー岡田:みんなで座ってるところにはいるんです。目の前で、その自分のコーナーが奪われてるのを見てるんですよ。これは、どこにも言ってないことで、初めて言いますけどね。
春日俊彰:へぇ。
突然の降板宣告、バカルディ起用
イジリー岡田:それで、「おかしい、おかしい」ってなるじゃないですか。それで事務所から「岡田、来月で終わりだ」って言われて。
若林正恭:ええ?!
イジリー岡田:急に芸人さんが呼ばれだして。4組目くらいが終わったら、「岡田、終わりみたいだ。急に言われた」って。
若林正恭:それって、『ボキャブラ』ブームってことなんですかね。何なんですかね。
イジリー岡田:それで、揉め事も起こしたくないから、ウチの後輩のバカルディ(さまぁ~ず)に替わるんですよ。
若林正恭:ええ?!
春日俊彰:なるほどね。
若林正恭:ああ、そうなんですか。
イジリー岡田:さまぁ~ずに替わるんです。
春日俊彰:さまぁ~ずさん、出てたの覚えてますね。
イジリー岡田:8ヶ月、さまぁ~ずなんですよ。ここからなんですよ。ここから、どう復活するかなんです。
春日俊彰:それは、『ギルガメ』何年目くらいですか?
イジリー岡田:30歳だから、3年目かな。
春日俊彰:ああ、じゃあもう人気になって、ノッてる時ですよね。
イジリー岡田:はい。それで、8ヶ月出ないで。俺、欽ちゃん好きだったし、事務所も「これはいい機会だから、下ネタ封印して、お前のやりたい方向でやって行こう」ってなったんです。
若林正恭:なるほど。
イジリー岡田:事務所も、そうやって打ち合わせしてくれたし。
イジリー降板後、内部崩壊していた『ギルガメ』
イジリー岡田:そうなってる矢先に、僕、『ギルガメ』の時の、回ってない時の立ち位置で、プロデューサーさんに言われたことがあって。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:「イジリー君、この番組は、女性が目立つ番組です。女性が主役だ。セクシー女優さんや、セクシーグループが主役。だから、イジリー君は、目立ちたいだろうけども、なるべく女性を前に出すようにしてもらえるかな」と。
若林正恭:ああ、はい。
イジリー岡田:「それと、もう一つ頼みたいのが、女性同士の仲が悪くなったりしたら、それを微妙に感じて欲しい」と。たとえば、ギリギリガールズが5人いるじゃないですか。スタジオに2人と3人で入ってきた時には、二分裂している、と。
若林正恭:ああ、はい。
イジリー岡田:次の週、3人と2人になったら、1人抜けて別グループに入っているんだと思って欲しい、と。4人と1人の時もあって、その時はその1人のことをフォローして欲しい、みたいなことを言われて。
若林正恭:ああ。
春日俊彰:難しいですね。
イジリー岡田:全部を見てて、大丈夫なのかって思ってたんですね。それで、俺が抜けますよね。抜けて、それである日、(飯島)愛ちゃんから家の留守電に電話が入ってて。
春日俊彰:はい。
イジリー岡田:「イジリーちゃん、ちょっと困ったことがある。相談したいんです。電話をください」と。愛ちゃんは、凄い番組のことを考えるし、言い過ぎたことがあると、『ギルガメ』が終わった廊下で「さっき、言い過ぎちゃったかな」とか、凄い考えてくれる子だったから。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:それで電話したら、「どうしたの?」って言ったら、「実は今、『ギルガメ』のレギュラー陣が、もう仲がグシャグシャで悪くて。スタッフの方も、画用紙に『この子と仲は良いけど、この子とこの子はダメだ』っていう風に、図にも描きだしてる」と。
春日俊彰:へぇ。
イジリー岡田:「イジリーちゃん、帰ってきてよ」って言われるんですよ。『ギルガメ』に帰ってきてよ、と。「でも、俺はこういった理由で辞めさせられてるし。事務所も、下ネタなしでやっていこうってなってるし」と。「俺は、帰っても全然良いんだよ。でも、事務所さん、テレビ東京さんがどういう風に言うか分からない」と。
若林正恭:はい。
飯島愛の懇願
イジリー岡田:それで愛ちゃんが「分かった。ちょっと待って」って言って、愛ちゃんがプロデューサーの方と、1対1で、料亭で話をするってなって。
若林正恭:へぇ。
イジリー岡田:「今日は、腹を割って話したい」と。
若林正恭:はい、はい。
イジリー岡田:「私が、この『ギルガメ』を守っていきたいんだけど、2つ条件があるから。1つは、○○ディレクターを返して欲しい。そして、もう1つは、イジリー岡田を返して欲しい」と。
若林正恭:へぇ。
ファンから期待され続けていたイジリー
イジリー岡田:そう言って、「分かった」ってなるんですけど、当時、プロデューサーの方は、2人いらっしゃって。もう1人のプロデューサーさんに、テレビ東京さんに呼ばれて。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:それで、ホリプロのマネージャーから「お前、『ギルガメ』に帰ってきて欲しいって言われてるけど、お前の気持ちはどうなんだ?」って言われて。「僕は帰りたいと思っています」「じゃあお前、テレビ東京さん言ってくれ」って言われて、プロデューサーさんのデスクに行ったんです。神谷町の。
若林正恭:はい、はい。
イジリー岡田:「ああ、イジリーさん。おはよう」って言われて。「とりあえず、お話いろいろあるんだけど、ちょっとコレ見て」って言われて。そのプロデューサーさんが、デスクの引き出しから、ハガキの束を出すんです。
若林正恭:はい。
イジリー岡田:この束が3束くらい。
若林正恭:何千通ですね。
イジリー岡田:「ちょっと見て」って言われて。みんな、そのプレゼント応募のハガキなんですけど、全員が「イジリー帰ってきて」って書いてあるんですよ。
若林正恭:へぇ~
イジリー岡田:もう、泣いちゃったよ。
春日俊彰:これは凄いですね。
イジリー岡田:「イジリー、どこに行ったんだ」「イジリー帰ってきて」「イジリーがいないとダメだよ」みたいなのが。それをプロデューサーさんが、とっておいてくれて。「ちょっと読んでて」って言われて、いなくなって。それ、読んだら泣いちゃいますよ。
春日俊彰:いやいや、そうですよ。
イジリー岡田:それで、「ちょっと喫茶店行こう」って、「こういうことなんですけど、イジリーさんどうですか?」って言われて。「もちろん、やらせていただきます」って。
春日俊彰:ああ。
イジリー岡田:アレ、視聴率が 5 %くらいだったんですけど、僕が帰った時から、7%になったんですよ。
若林正恭:へぇ。あの時間で 7 %って、今考えると半端じゃないですね。
イジリー岡田:それで、プロデューサーさんから、「帰ってきてくれたら、裸とか、ロケとかじゃなくて、もうスタジオの中でやらせますから」って言われて、スタジオ収録の2~3日前に、マネージャーから「ロケが入った」って言われて(笑)
若林正恭:ふふ(笑)
イジリー岡田:「どんなロケですか?」って訊いたら、「女流カメラマンに、俺の裸を撮られる」っていう(笑)
若林正恭:はっはっはっ(笑)
イジリー岡田:約束が全然違う(笑)まずロケに行ってるし、裸だし(笑)
若林正恭:でも、「イジリー帰ってきた!」ってなりましたよね(笑)
イジリー岡田:復活がそれだからね(笑)
【関連記事】
イジリー岡田、ナイナイ岡村隆史との初対面で嬉しかった一言「あ、ドゥルゥルゥの方ですよね?」
オードリー春日、女医・おおたわ史絵のキツイ下ネタに驚く「サドルが当たるから良いんでしょ?」
攻めのテレ東vs守りのフジ、開局記念特番に見えた両局の姿勢
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