爆笑問題・太田、「戦後70年談話」の内容から推察するに憲法改正は諦めたのではないかと指摘「次世代に任せようと」
2015.08.27 (Thu)
2015年8月23日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日 13:00-17:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、安倍晋三首相の発表した戦後70年談話の内容から、安倍首相は「憲法改正を諦め、次世代に任せようとしているのではないか」と指摘していた。
しごとのはなし

柴田秀一:(参議院予算委員会 集中審議が)野党側と自民党側が話して、24日ということになりましたね、お盆明けでもあることから。ただ、安全保障についての法案は、25日に特別委員会がありますので。そちらの方でってことで。内政外交ということになりますが。
田中裕二:うん。
柴田秀一:焦点は、戦後70年談話。発表してから一切、協議を国会内でやってないですからね。しかも、閣議決定した内容ですから。
田中裕二:はい。
柴田秀一:それについて質問が出る、と。当然、野党側が言ってるのは、総理の本当の言葉が入ってないじゃないか、と。
太田光:はい。
柴田秀一:昔から言われてることをまとめている、というところですね。
太田光:はい。
柴田秀一:あと一つは、今後、戦後生まれがこれだけ多くなって、その子供たちに謝罪をさせるというのは良くない、というような表現があったところですね。そこが唯一、ご本人の言葉なのかな、と。
太田光:あと、「深く頭を垂れて」って文脈があったけど、僕はアレは総理の謝罪かなって解釈したんですけど、どうなんですか?
柴田秀一:そうですね。それは一つ入れるところだったのかもしれませんけどね。
太田光:最終的な締めは、「積極的平和主義」というところですよね。
柴田秀一:しかも未来志向であるという。全体の文を通して見ると、未来志向であるということでしょうね。
太田光:うん。これはでも、野党側としても、もうちょっとツッコミどころが多い談話かな、と思ったでしょうね。
柴田秀一:そうですね。ですから、強く出たら強く反論するという。でも、総理の70年談話を見てみると、尖っているところは少ないです。
太田光:そうですね。
柴田秀一:尖ってるところは少ないし、色んなところに気を遣っている、と。
太田光:割りと海外も受け入れている。
柴田秀一:意外と…「意外と」という表現は当たっているかどうか分かりませんが、強い口調で非難しているところはあまりないですね。
太田光:憲法改正というのは、自民党の党是ですけど。安倍さんは出てきた時に、『美しい国』を出版して、それを読んだ時に「この人は絶対に、運命的に憲法改正を無理やりにでも、割りとヒステリックにやる人だろう」と思ったんですよ。
田中裕二:うん。
太田光:でも、一回ダメになって、もう一回出てきて。さらにそういう部分はあったけど、この談話を見た時に、「もしかしたら、安倍さんって憲法改正は次世代に任せようと思ってるんじゃないかな」って。もしかしたら、諦めたんじゃないかって。これは、僕の推測で、今までの印象ですよ。
田中裕二:うん。
太田光:でも、そんな風に見えたんですけどね。
田中裕二:うん。
太田光:それともう一つ引っかかるのは、民主党側も憲法改正論者だよっていうことですよね(笑)
柴田秀一:はい、もちろん。
太田光:ね(笑)
田中裕二:改正するのか、今のままで解釈を変えていくっていう。結果、そんなに変わらないんだったら、どっちにも…
柴田秀一:考えられるっていうのはありますね。改正の時に、97条っていう、憲法自体を改正する段取り、そこに手を付けようとしたので、「それは違うだろう」って反発から、今に至るわけですよね。
太田光:ただ、不思議なのは、「戦後レジームからの脱却」っていう、安倍さんが一番言いたいことが、実はこれ解釈変更…憲法の解釈変更によって自衛隊の扱いをどうするかって、まさに戦後レジームなんですよ。
田中裕二:うん。
太田光:今、安倍さんがやってることは、戦後レジームそのままのことなんですよ。そのことについて、本人はどう自分に折り合いをつけてるのかなって(笑)
田中裕二:ああ。
太田光:個人的に、凄く興味がありますね。
柴田秀一:それはそうですね。戦後の体制として、警察予備隊から自衛隊になって。それはどうしてかっていうと、周りの要請からそういうことにならざるを得なかったっていうところからすると、まさに戦後そのものですね。
太田光:うん、そうですよね。
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しごとのはなし

柴田秀一:(参議院予算委員会 集中審議が)野党側と自民党側が話して、24日ということになりましたね、お盆明けでもあることから。ただ、安全保障についての法案は、25日に特別委員会がありますので。そちらの方でってことで。内政外交ということになりますが。
田中裕二:うん。
柴田秀一:焦点は、戦後70年談話。発表してから一切、協議を国会内でやってないですからね。しかも、閣議決定した内容ですから。
田中裕二:はい。
柴田秀一:それについて質問が出る、と。当然、野党側が言ってるのは、総理の本当の言葉が入ってないじゃないか、と。
太田光:はい。
柴田秀一:昔から言われてることをまとめている、というところですね。
太田光:はい。
柴田秀一:あと一つは、今後、戦後生まれがこれだけ多くなって、その子供たちに謝罪をさせるというのは良くない、というような表現があったところですね。そこが唯一、ご本人の言葉なのかな、と。
太田光:あと、「深く頭を垂れて」って文脈があったけど、僕はアレは総理の謝罪かなって解釈したんですけど、どうなんですか?
柴田秀一:そうですね。それは一つ入れるところだったのかもしれませんけどね。
ツッコミどころの少ない「戦後70年談話」
太田光:最終的な締めは、「積極的平和主義」というところですよね。
柴田秀一:しかも未来志向であるという。全体の文を通して見ると、未来志向であるということでしょうね。
太田光:うん。これはでも、野党側としても、もうちょっとツッコミどころが多い談話かな、と思ったでしょうね。
柴田秀一:そうですね。ですから、強く出たら強く反論するという。でも、総理の70年談話を見てみると、尖っているところは少ないです。
太田光:そうですね。
柴田秀一:尖ってるところは少ないし、色んなところに気を遣っている、と。
太田光:割りと海外も受け入れている。
柴田秀一:意外と…「意外と」という表現は当たっているかどうか分かりませんが、強い口調で非難しているところはあまりないですね。
安倍首相、憲法改正を諦めた?
太田光:憲法改正というのは、自民党の党是ですけど。安倍さんは出てきた時に、『美しい国』を出版して、それを読んだ時に「この人は絶対に、運命的に憲法改正を無理やりにでも、割りとヒステリックにやる人だろう」と思ったんですよ。
田中裕二:うん。
太田光:でも、一回ダメになって、もう一回出てきて。さらにそういう部分はあったけど、この談話を見た時に、「もしかしたら、安倍さんって憲法改正は次世代に任せようと思ってるんじゃないかな」って。もしかしたら、諦めたんじゃないかって。これは、僕の推測で、今までの印象ですよ。
田中裕二:うん。
太田光:でも、そんな風に見えたんですけどね。
田中裕二:うん。
太田光:それともう一つ引っかかるのは、民主党側も憲法改正論者だよっていうことですよね(笑)
柴田秀一:はい、もちろん。
太田光:ね(笑)
田中裕二:改正するのか、今のままで解釈を変えていくっていう。結果、そんなに変わらないんだったら、どっちにも…
柴田秀一:考えられるっていうのはありますね。改正の時に、97条っていう、憲法自体を改正する段取り、そこに手を付けようとしたので、「それは違うだろう」って反発から、今に至るわけですよね。
戦後レジームからの脱却できず
太田光:ただ、不思議なのは、「戦後レジームからの脱却」っていう、安倍さんが一番言いたいことが、実はこれ解釈変更…憲法の解釈変更によって自衛隊の扱いをどうするかって、まさに戦後レジームなんですよ。
田中裕二:うん。
太田光:今、安倍さんがやってることは、戦後レジームそのままのことなんですよ。そのことについて、本人はどう自分に折り合いをつけてるのかなって(笑)
田中裕二:ああ。
太田光:個人的に、凄く興味がありますね。
柴田秀一:それはそうですね。戦後の体制として、警察予備隊から自衛隊になって。それはどうしてかっていうと、周りの要請からそういうことにならざるを得なかったっていうところからすると、まさに戦後そのものですね。
太田光:うん、そうですよね。
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