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伊集院光 「アバターの観客のヒエラルキー」
2010.01.26 (Tue)

「でも、『アバターのヒエラルキー(階層制・階級制)』みたいなものがあって、観た人が『まだ観てないの?』みたいな構図があるのと、さらに観た人の中でも『え?3Dじゃないのを観ちゃったの?』みたいなのもあるよね。映画館によって、3Dのと2Dのところがあるから」
「だから、『3Dの方じゃない方を観ちゃったんだ…せっかく観たのに』みたいな空気がある。それで、絶対に3Dの方を観なくちゃっていうんで、調べたんですよ。池袋の映画館に行って、もう『飛び出したのなんの』って誇張も含めて話していた」
だが、その3Dで観た人の中でも、さらに以下のような区分けがあると話していた。
「それで自慢しようとしたら、さらにヒエラルキーがあるみたいね。3Dで観た人の中でも、『IMAX(アイマックス)シアターで観ないと意味がない』とかって言う人もいるでしょ」と話していた。
IMAXシアターでは、通常の35ミリフィルムの10倍以上、70ミリの3倍以上という映画史上最大のフィルムサイズを採用している。それにより、鮮明な映像を映し出すことに成功している。さらに、デジタル6トラック・15000ワットの大音響システムを兼ね備えている。これらより、かつてない臨場感を生み出すことが可能となっているそうだ。
「『IMAXシアターで観るアバターが、本当のアバターだ』って言うんですよ。それ以外の3Dで観たら、『それはアバターじゃない』とかって言うんだよ。『IMAXシアターのアバターは、まぁ迫力が違う』ってさ」
「池袋のアバターだって、かなり飛び出していた。良い感じで飛び出してたんだよ。それなのに『あぁ、残念だ…言ってあげれば良かった』って言われる。一緒に『伊集院光のでぃーぶいでぃー』の編集作業をしているスタッフの清水ディレクターから、そんなことを言われた」
「清水さんに『アバター観ました?』って訊かれて、"2Dで観たんでしょ?的な感じ"で言われたんで、『観ましたよ~3Dで。やっぱり3Dで観なきゃダメですよね~』って言ったら、『僕、IMAXシアターで観たんですよ。やっぱり、IMAXシアターで観ないと、観た内に入らないですよね』みたいに言われた」
「そんなことを言われたんですよ。でも、ストーリーは別に面白いと思わなかったから、『二度行こう』とかって思わないんだよね」
「あとね、俺の頭が巨大サイズだからかも知れないけど、3Dメガネがキツイんですよ。3Dメガネ、ワンサイズしかないんです。しかも、しょぼいプラスチックでできたヤツだから、広らないんですよ。こめかみが痛くて仕方なかった。もう、最後の辺はその痛みから解放されたくて仕方なかった。だから、メガネ外して観てたりしてた。二重にブレた映像を見てましたよ」
「あと、眼鏡をしている人は、その上から3Dメガネするから大変だよね。それを考えると、アバターを100%楽しめる人って限られているよね。『頭がデカくなくて、眼鏡を掛けてなくて、IMAXシアターに行ける人』ってことだよね。だから、アバターを観に行くのにレーシックしたり、頭骨を削ったりしなくちゃダメだよね」
「3Dの特別料金をとられたけど、『楽しいから良い(元はとれる)』って思ったよ。でも、今後、3Dが定着してスゴイ地味な映画も3D化したら、本物の未来ってことだよね。黒澤監督の『生きる』みたいな映画を3Dにしていたら、本物の3D時代ですよね」
「アバターを観た人たちの共通の感想としては、押切もえとか神田うのっぽい人が出てるってことですよね。男の方のアバターは、最終ラウンドの内藤大助選手にスゴイ似てた」と話していた。
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