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爆笑問題・太田、安倍首相が安保法案に反対されるほど燃える理由「祖父・岸信介のように、闘う政治家に」

2015.07.14 (Tue)
2015年7月12日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日 13:00-17:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、安倍首相の安保法案に対する反対されれば反対されるほど強硬な姿勢となる理由について、祖父・岸信介の姿を自身に重ねているからではないか、と語っていた。

しごとのはなし
しごとのはなし

ニュース原稿:採決日程をめぐる攻防が、山場を迎えている安全保障関連法案ですが、政府与党は早ければ15日に委員会採決。16日には衆議院通過を目指しています。

これに対して、野党各党の党首が会談を行い、「強引な採決は認められない」という意見で一致しているということです。

田中裕二:いよいよということですけど。安倍さんも、毎日、ネットのテレビにも出ているよね。

武田一顯:よく分からないたとえ話をしていて(笑)

太田光:麻生君がどうとか。

武田一顯:言えば言うほどわからないくなるという中で、ただ採決を行っても、審議時間は90時間を越えていますので、重要法案等というのはそのくらい。80時間以上というのが1つの目安ですから。今週の15日に委員会採決、16日の本会議採決を目指していて、1~2日ズレることはあるかもしれませんが、今の流れで行けば、来週にズレることはないというのが、自民党の考え方ですね。

田中裕二:うん。

祖父・岸信介の姿「闘う政治家」

太田光:これ、色々な視点があって。自民党側もそうなんだけど、反対する側も「法案自体そのものに、粗があるじゃないか」という見方と、「分かりにくいじゃないか」という見方と。それから「やり方がどうなのか」という見方と、色々と分散しちゃっているから、対決の構図が分かりにくくなっているような気がするのね。

田中裕二:はい。

太田光:俺は、前から思うんだけど、安倍さんの『美しい国へ』という書き出しは、岸信介さんが強行採決をした、「声なき声を聞いて自分の信念を貫いた姿勢を尊敬する」というところから始まるんですね。

田中裕二:はい。

太田光:「私は、闘う政治家になるのだ」と。国民がどう反対しようが信念は貫く、と。そういう風に思っている人に対して、国会の前でああやってデモをしたり、あるいは「これはけしからん、戦争法案だ」と言ってみたり。つまり、それをやろうとしている人に対して、あれはますます自分がやりたいことをやるという舞台作りが整ってしまうような気がして、俺はもどかしくてしょうがないのよ、今の状況は。

田中裕二:はい。

太田光:俺は、安倍さんに言いたいのは、やっぱりやり方だと思うのね。安倍さんは、「強硬採決しても、良い」と思っていると思うんですよ。でも、「これが通った場合に、本当にあなたがやりたい憲法改正からは遠ざかりますよ」ということを、周りの人が言わないとダメなような気がするんですけど。

武田一顯:まあおっしゃる通り、国会の周り、あるいは総理官邸の周りに人が集まれば集まるほど、安倍さんとしては燃えるんですね。だから、安保の後で、岸信介は当時は車で官邸を後にする時、「棺を置いて論定まる」と言ったんですね。

太田光:ええ。

武田一顯:「自分が死んだ時、60年安保の評価は決まるのだ」と言った。安倍さんはおそらく今回、今週か来週かはわかりませんけれども、本会議か本会議の採決の後、翌朝にスーッとみんな引いたあとで、おそらく何か言うわけですよ。必ず何か一言言う。やっぱり、岸総理の真似をしたいわけですね。

太田光:うん。

武田一顯:それで、強行採決はどうなるかと。強行採決をするのは、おかしいのだけども、維新の党が出るか出ないかですね。維新の党・野党の中でも、維新の党という第二野党が、採決に出てくるか出て来ないかによって、まず評価が変わってくると。ただ、(安倍総理は)燃えていますから。

太田光:燃えているでしょ。

武田一顯:どんどん燃えている。

太田光:憔悴していますよね。

武田一顯:反対があればあるほど良いとうね。

太田光:そういうですよ。

武田一顯:ただ、世論の支持がない中で、現実にこれが通って…まあ通りますよ。成立するんですよ。だけど、その後でこれだけ無理無理に通した法律を使って、本当に集団的自衛権を行使できるのか、ということですよね。

対抗勢力のない現在

太田光:だけど、60日ルールとかやったら、おそらく支持率はガクッと下がるかもしれない、もしかした自民党は次の選挙で逆転されるかもしれないけれども、あの時、岸さんは、その後やっぱり総辞職までなっているわけだから。安倍さんが、どこまで考えているのかわからないけれども、玉砕…言葉はあれだけれども、それ(玉砕して)でも良いくらいのことを考えてるのかな、と。バカだとは言わないですよ、僕は。

田中裕二:言わないんでしょ(笑)

太田光:バカな人ではないですよ。ただ、ちょっと愚かな部分があると思う。

田中裕二:同じような(笑)

太田光:要するに、子供じみている部分があるという。

武田一顯:もどかしいのはあの時は岸内閣というのは、もちろん石橋内閣が倒れた後にできてやっぱりあの当時の自民党はエネルギーがあったわけですよね。「岸がダメなら、次は経済の池田が出てくる」というように、対抗勢力があったんだけど、今、自民党はみんなイエスマンの集団になってしまった、と自民党の中からも言っているわけですよ。

太田光:うん。

武田一顯:あるいは安倍さんの周りにいる人は、茶坊主だという自民党の中の人もいるわけですね。まあ、それでも党がまとまっていることは良いでしょう。もっとだらしないのは、野党第一党ですよ。じゃあ、安倍さんがこういうことをやって、支持率が落ちたからといって、野党第一党にいくかというと、おそらく私はまだちょっと内ゲバ集団みたいなところがあったのが、記憶に鮮明ですから。そうすると、安倍さんは喜んで色々なことをやると。

安倍首相の声とは

太田光:本当は、マスコミもいろいろ圧力だ何だと言っている前に、まずそのテーマ、要するに安倍さんがどういう人かということと、安倍さんが何をしようとしているのかということを、明確にどこも報道していないような気がするんだよね。

田中裕二:うん。

太田光:だって、安部さんがネットの番組に出て、テレビからオファーがないと言っているんだったら、本当にテレビで…俺でなくても良い、田原総一朗がやろうが誰がやろうが。テレビで、本当にその戦後レジュームを変えるというのはどういうことなのか、それは全部、たぶん今抱えている問題、戦後の置き去りにしてきた問題、領土問題しかり従軍慰安婦問題しかり、東京裁判まで見直すくらいの覚悟で、安倍さんと話し合わないと、日本中がなんかあやふやなままで進んで行くことになるのではないかという気がするんだよね。

田中裕二:うん。

太田光:安倍さんは、出てくるべきだよやっぱりテレビに。

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タグ : 爆笑問題,太田光,安倍晋三,

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