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伊集院光、『ウォーキング・デッド』の対極にあるゾンビドラマ『Zネーション』をオススメ「破れかぶれ感が面白い」
2015.07.07 (Tue)
2015年7月6日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、ドラマ『ウォーキング・デッド』とはまた違った味わいのある海外ドラマ『Zネーション』をオススメしていた。
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伊集院光:たまたま、試写用のをいただいて観せていただいたんですけど。『Zネーション』っていう、新しいアメリカのゾンビドラマがあって。もうすぐ普通にレンタル開始なんだけど。
これがちょっと良いですよ。元々、『ウォーキング・デッド
』が凄い好きなんで、『ウォーキング・デッド』がちょうどシーズンの境目で新しいの出てなくて、その境目のところで、またゾンビ物が出た、と。
またさぁ、アメリカは今、超ゾンビ物ブームじゃん。『ウォーキング・デッド』もあったり、映画もどんどんゾンビ物も来てるし。あと、品川祐先生もね。『Zアイランド』って超スゲェヤツ出したりしてますでしょ。
そのゾンビ物ブームの中で、「まだ来るか、ゾンビ物」っていう(笑)でも、誤解のないように言っておくと、『ウォーキング・デッド』的なヤツを求めると、変な感じなの。『ウォーキング・デッド』の流れで観ようとすると、逆にダメな『ウォーキング・デッド』に見えるんだけど、「『ウォーキング・デッド』あるけど、もういいわ」みたいな。
『ウォーキング・デッド』って、ゾンビがはびこって、世界がほろびる寸前に、生き残った人々の中でのヒューマンドラマみたいなのを凄いやってるわけ。ゾンビがいるっていう非日常の中での人間の心の動きみたいなのを描いてて。
でも、『Zネーション』は似てるけど、「もうそれ良くない?」って空気も出てんの。リアリズムとか、人間ってどう動くみたいなヤツとは違うの。
ガッハッハが来て、「ゾンビもう一個やるぞ。ゾンビ。ウケてっからよ。やるやる」って。お姉ちゃんのオッパイを片手で揉みながら。「今度、別荘用のマンションを買ってやる」って話をしながらですよ。「ゾンビやっちゃう?ゾンビ。ビーゾンやっちゃう?」なんて話して(笑)
そういうプロデューサーに対して、現場組は「もう、ゾンビなくねぇ?」って思うんだけど、「『ウォーキング・デッド』ってウケてんでしょ?やっちゃえば良いんじゃないの?ビーゾン」って言ってて。その中で作った、破れかぶれ感っていう(笑)
とにかく、ノリが新しいゾンビがいっぱい出てきて、怪獣カードが欲しい感じ(笑)まず出てくるのが、普通のゾンビ。その後、超ダッシュするゾンビ(笑)軽トラの一速だと追いついてくるヤツ(笑)スゲェスピードで、「このエキストラの人、超キツイだろうな」っていうゾンビが出てきたと思ったら、「今度、熊のゾンビが出てきた」みたいな(笑)
俺だったら、この『Zネーション』チップスのゾンビカードを絶対集めんなって感じ(笑)あと、ギャグを入れてくんのよ。ギャグをスゲェ入れてきて。一話一話でディレクターが違うと思うんだけど。
『ウォーキング・デッド』っぽくなったな、人間ドラマっぽくなったなってところで、ギャグを入れたくなるみたいで(笑)トイレで洋式便器に座ってる時に死んじゃってゾンビになったからって理由で、ひざ下までズボンが引っかかってて、よけい上手く歩けないゾンビとか出てくるから(笑)
「また入れてきたよ。急に入れんじゃねぇよ」とか。あと、俺の中で楽しめたのは、よりバカバカしい感じ。今、日本だと新選組がゾンビになった、みたいな(『新選組オブ・ザ・デッド』)バカバカしいのやってるんで。そうじゃなくて、『ウォーキング・デッド』の人間ドラマ寄りに対して、バカバカしい、ノリの良い感じで楽しむと観れちゃうっていう。
俺、1シーズンを1日半で全部観たから(笑)あとはやっぱり、ドラマで毎週楽しみにしてて、「この話があったらイヤだな」っていう。スゲェ深刻にハラハラしながら観てるのに、ゾンビにかじられたら「夢か…」って目覚めるのを、「もう、いいわ…」ってくらい繰り返す回とかあるの。
これが一週間、待ちに待ってオンエアだったら、「ふざけんじゃねぇよ」って思うけど(笑)ボックスとか、レンタルで次々に観てる分には、「こういうバカにもほどがある回がむしろ良い」っていう。
マンガもそうじゃん。連載で見た時には「引っ張りすぎだって」って思うけど、単行本だと「これ良いじゃん」みたいな回があるのと一緒で。『Zネーション』、最近のやりつくしたゾンビドラマの中で、みんなで「どうする?」って時に、煮詰まって「こんなのどう?」ってノリで言い出して、スゲェやっちゃう感じと。
あと、打ち切りになるのが怖いんだろうなって過度な感じ(笑)「お前、もう死ぬんだ」っていう。今、アメリカのドラマって、主人公っぽいヤツが不意に死んだり、重要なヤツが不意に死ぬっていう回が必ず入るんだよね。それは『24 Twenty Four』以来、それが顕著なんだけど、それがもう凄い(笑)
「俺、お前を頼りに観る予定なんじゃねぇの?」ってヤツが、すぐ死ぬから(笑)その時のやり過ぎ感も、ガッハッハが「殺しちゃう?殺しちゃう?」っていう(笑)「え?この人…はい」みたいな(笑)
「ザギンのシースーの時間が近付いてるからさぁ。殺しちゃう?」みたいな人がいると思うんですよ…ごめんなさい、この人に日本でも会ったことないです(笑)でも、どうやらアメリカにいることになっちゃってますけど(笑)
ここまで聞いて、なるほどって。「『ウォーキング・デッド』が好きな人が、『ウォーキング・デッド』の新シーズンを待ってる間に、こういう味付けのヤツ来たんだ」っていう感じのオススメで。
ハードル上げないで観ると良いよ。「自分でゾンビカード作りたい」って思って観ると、結構な面白さで。
良いのは、昭和50年代くらいの『日本沈没』のテレビドラマ版ってね、その当時、ターゲットが割りと中学生から大人までいって、大人もそれほど今よりSFにうるさくなかった時代で。今、観るとめちゃくちゃなのね、考証とか。その雑だけどベタで面白いじゃん、みたいなところが、日本沈没のテレビ版にあるんだけど、それに近いのが『Zネーション』にはあって。よろしければっていう。
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Zネーション〈ファースト・シーズン〉 コンプリート・ボックス
![Zネーション〈ファースト・シーズン〉 コンプリート・ボックス (7枚組) [DVD]](https://ecx.images-amazon.com/images/I/512mTRpXlTL._SL200_.jpg)
伊集院光:たまたま、試写用のをいただいて観せていただいたんですけど。『Zネーション』っていう、新しいアメリカのゾンビドラマがあって。もうすぐ普通にレンタル開始なんだけど。
これがちょっと良いですよ。元々、『ウォーキング・デッド
ゾンビブームの中の徒花
またさぁ、アメリカは今、超ゾンビ物ブームじゃん。『ウォーキング・デッド』もあったり、映画もどんどんゾンビ物も来てるし。あと、品川祐先生もね。『Zアイランド』って超スゲェヤツ出したりしてますでしょ。
そのゾンビ物ブームの中で、「まだ来るか、ゾンビ物」っていう(笑)でも、誤解のないように言っておくと、『ウォーキング・デッド』的なヤツを求めると、変な感じなの。『ウォーキング・デッド』の流れで観ようとすると、逆にダメな『ウォーキング・デッド』に見えるんだけど、「『ウォーキング・デッド』あるけど、もういいわ」みたいな。
『ウォーキング・デッド』って、ゾンビがはびこって、世界がほろびる寸前に、生き残った人々の中でのヒューマンドラマみたいなのを凄いやってるわけ。ゾンビがいるっていう非日常の中での人間の心の動きみたいなのを描いてて。
でも、『Zネーション』は似てるけど、「もうそれ良くない?」って空気も出てんの。リアリズムとか、人間ってどう動くみたいなヤツとは違うの。
ガッハッハが来て、「ゾンビもう一個やるぞ。ゾンビ。ウケてっからよ。やるやる」って。お姉ちゃんのオッパイを片手で揉みながら。「今度、別荘用のマンションを買ってやる」って話をしながらですよ。「ゾンビやっちゃう?ゾンビ。ビーゾンやっちゃう?」なんて話して(笑)
そういうプロデューサーに対して、現場組は「もう、ゾンビなくねぇ?」って思うんだけど、「『ウォーキング・デッド』ってウケてんでしょ?やっちゃえば良いんじゃないの?ビーゾン」って言ってて。その中で作った、破れかぶれ感っていう(笑)
ギャグ要素満載
とにかく、ノリが新しいゾンビがいっぱい出てきて、怪獣カードが欲しい感じ(笑)まず出てくるのが、普通のゾンビ。その後、超ダッシュするゾンビ(笑)軽トラの一速だと追いついてくるヤツ(笑)スゲェスピードで、「このエキストラの人、超キツイだろうな」っていうゾンビが出てきたと思ったら、「今度、熊のゾンビが出てきた」みたいな(笑)
俺だったら、この『Zネーション』チップスのゾンビカードを絶対集めんなって感じ(笑)あと、ギャグを入れてくんのよ。ギャグをスゲェ入れてきて。一話一話でディレクターが違うと思うんだけど。
『ウォーキング・デッド』っぽくなったな、人間ドラマっぽくなったなってところで、ギャグを入れたくなるみたいで(笑)トイレで洋式便器に座ってる時に死んじゃってゾンビになったからって理由で、ひざ下までズボンが引っかかってて、よけい上手く歩けないゾンビとか出てくるから(笑)
「また入れてきたよ。急に入れんじゃねぇよ」とか。あと、俺の中で楽しめたのは、よりバカバカしい感じ。今、日本だと新選組がゾンビになった、みたいな(『新選組オブ・ザ・デッド』)バカバカしいのやってるんで。そうじゃなくて、『ウォーキング・デッド』の人間ドラマ寄りに対して、バカバカしい、ノリの良い感じで楽しむと観れちゃうっていう。
俺、1シーズンを1日半で全部観たから(笑)あとはやっぱり、ドラマで毎週楽しみにしてて、「この話があったらイヤだな」っていう。スゲェ深刻にハラハラしながら観てるのに、ゾンビにかじられたら「夢か…」って目覚めるのを、「もう、いいわ…」ってくらい繰り返す回とかあるの。
これが一週間、待ちに待ってオンエアだったら、「ふざけんじゃねぇよ」って思うけど(笑)ボックスとか、レンタルで次々に観てる分には、「こういうバカにもほどがある回がむしろ良い」っていう。
マンガもそうじゃん。連載で見た時には「引っ張りすぎだって」って思うけど、単行本だと「これ良いじゃん」みたいな回があるのと一緒で。『Zネーション』、最近のやりつくしたゾンビドラマの中で、みんなで「どうする?」って時に、煮詰まって「こんなのどう?」ってノリで言い出して、スゲェやっちゃう感じと。
ノリ・ベタを楽しむドラマ
あと、打ち切りになるのが怖いんだろうなって過度な感じ(笑)「お前、もう死ぬんだ」っていう。今、アメリカのドラマって、主人公っぽいヤツが不意に死んだり、重要なヤツが不意に死ぬっていう回が必ず入るんだよね。それは『24 Twenty Four』以来、それが顕著なんだけど、それがもう凄い(笑)
「俺、お前を頼りに観る予定なんじゃねぇの?」ってヤツが、すぐ死ぬから(笑)その時のやり過ぎ感も、ガッハッハが「殺しちゃう?殺しちゃう?」っていう(笑)「え?この人…はい」みたいな(笑)
「ザギンのシースーの時間が近付いてるからさぁ。殺しちゃう?」みたいな人がいると思うんですよ…ごめんなさい、この人に日本でも会ったことないです(笑)でも、どうやらアメリカにいることになっちゃってますけど(笑)
ここまで聞いて、なるほどって。「『ウォーキング・デッド』が好きな人が、『ウォーキング・デッド』の新シーズンを待ってる間に、こういう味付けのヤツ来たんだ」っていう感じのオススメで。
ハードル上げないで観ると良いよ。「自分でゾンビカード作りたい」って思って観ると、結構な面白さで。
良いのは、昭和50年代くらいの『日本沈没』のテレビドラマ版ってね、その当時、ターゲットが割りと中学生から大人までいって、大人もそれほど今よりSFにうるさくなかった時代で。今、観るとめちゃくちゃなのね、考証とか。その雑だけどベタで面白いじゃん、みたいなところが、日本沈没のテレビ版にあるんだけど、それに近いのが『Zネーション』にはあって。よろしければっていう。
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