橋本崇載(ハッシー)棋士、将棋NHK杯準決勝での「二歩による反則負け」を語る「状況を悟って頭が真っ白に」
2015.06.26 (Fri)
2015年6月25日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、プロ棋士・橋本崇載が、3月8日に行われた将棋NHK杯の準決勝で、行方(なめかた)尚史との対局中、二歩による反則負けを喫したことについて語っていた。
橋本崇載の勝利をつかむ受け

赤江珠緒:「二歩」で反則負けをされた時に、映像をご覧になったという方も多いと思うんですが、あの時凄かったですね。お相手の対局相手の、行方八段もお2人とも頭を抱える、みたいな。
橋本崇載:ええ、相手の行方さんという方なんですけど、まあ凄い表情をしているんですよね。何か「見てはいけないものを見てしまった」みたいな表情をしていて。
赤江珠緒:うん。
橋本崇載:僕は、あまりにもビックリしすぎて、そこまで見ていなかったんですけど。改めて、そういう映像とか写真とか見ると、すごい絵ですね。
赤江珠緒:ははは(笑)
赤江珠緒:そうなんですよ。正直何もなく写真だけ見てお二人のことご存知なかったら、「どっちが負けたの?」みたいなくらい。
橋本崇載:どっちがやってしまったのか、わからないですよね。
ピエール瀧:将棋をまったく知らない方もいるでしょうから…「二歩」というのは、「歩」という駒が、同じ縦のラインに、2枚置いてはいけないんですよね。だから相手の取った「歩」とかを使ったり、しないと、あり得ないんですよね?
橋本崇載:そうなんです。ただよくやっぱり将棋をやる人ならわかると思うんですけど、やってしまうんですよね。
赤江珠緒:やってしまいがちなこと?
橋本崇載:やってしまいがちなこと。多分、将棋をする人で、今まで「二歩」をやったことがないという人はたぶんいないと思います。
ピエール瀧:うん。
橋本崇載:それくらいやってしまう。ただ、プロがね…
ピエール瀧:ははは(笑)
橋本崇載:稀でありますし、しかもこの対局は、天下のNHKさんのトーナメントの準決勝で。
ピエール瀧:準決勝ですからね。
橋本崇載:もう、トップ棋士が最高のパフォーマンスを見せる舞台で、まあやってしまったんですね。他の競技に例えると、これは…
ピエール瀧:日本シリーズで、隠し球でアウトになるみたいな。
橋本崇載:まあそんなような感じですね。
赤江珠緒:ははは(笑)隠し球でアウト(笑)
ピエール瀧:そのくらいの頻度なのではないかと。でも、8年ぶりにと出ているのだから、言っても、結構出るんだなと今、一瞬思ったんですけど。
橋本崇載:8年ぶりで、これはテレビでやってしまった人が、私で3人目なんですけど…
ピエール瀧:ははは(笑)
橋本崇載:ただ、その人達は私と比べたら、小物です。1回戦でやっていますから。
赤江珠緒:ああ。
橋本崇載:私はスケールが違います、準決勝でやっていますから。
赤江珠緒:ははは(笑)
ピエール瀧:高校サッカーで言ったら、国立競技場に来てからの話ですね。
橋本崇載:そうです。わざわざ反則をするために。
ピエール瀧:そうですよ(笑)
赤江珠緒:対局後、行方プロとは何かお話になったりされたんですか?
橋本崇載:いや、話していないですけどね。もうあまりにビックリされて、たぶん行方さんは帰ってしまったでしょうね。僕、覚えていないんですよ、この後。
赤江珠緒:それはどうしてですか?
橋本崇載:いや、衝撃が大きすぎて。
ピエール瀧:ははは(笑)
橋本崇載:僕が、「歩」をパッと打ったんですね。それで、その瞬間にけっこう将棋をやっていて、「いやぁ…」とか「う~ん…」とか、つぶやくことはやっぱりあるんですね。
ピエール瀧:うん。
橋本崇載:だけど、相手の行方さんが、突然「あっ!」と大きな声を出して。「さすがにリアクションが大きすぎるのでは?」と思って、パッと見たら、状況を悟って、そこから頭が真っ白になっているんですけど。
赤江珠緒:ああ。
橋本崇載:だから、何もその後のことを覚えていないんですよ。気が付いたら、家に帰ってソファにいて。
ピエール瀧:ははは(笑)
橋本崇載:いや、すごい衝撃だったんですよね、これね。
ピエール瀧:もう、次の対局から取った「歩」を打ちに行けないくらいの?
橋本崇載:まあ、そうですね。ちょっとだいぶ「歩」を打つ時は慎重に。
ピエール瀧:ビビる感じのね。だからゴルフでいう「イップス」みたいなもので、1 mのパットを打てないみたいな感じの。
赤江珠緒:そうですよね(笑)
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橋本崇載:ええ、相手の行方さんという方なんですけど、まあ凄い表情をしているんですよね。何か「見てはいけないものを見てしまった」みたいな表情をしていて。
赤江珠緒:うん。
橋本崇載:僕は、あまりにもビックリしすぎて、そこまで見ていなかったんですけど。改めて、そういう映像とか写真とか見ると、すごい絵ですね。
赤江珠緒:ははは(笑)
赤江珠緒:そうなんですよ。正直何もなく写真だけ見てお二人のことご存知なかったら、「どっちが負けたの?」みたいなくらい。
橋本崇載:どっちがやってしまったのか、わからないですよね。
ピエール瀧:将棋をまったく知らない方もいるでしょうから…「二歩」というのは、「歩」という駒が、同じ縦のラインに、2枚置いてはいけないんですよね。だから相手の取った「歩」とかを使ったり、しないと、あり得ないんですよね?
橋本崇載:そうなんです。ただよくやっぱり将棋をやる人ならわかると思うんですけど、やってしまうんですよね。
赤江珠緒:やってしまいがちなこと?
橋本崇載:やってしまいがちなこと。多分、将棋をする人で、今まで「二歩」をやったことがないという人はたぶんいないと思います。
ピエール瀧:うん。
橋本崇載:それくらいやってしまう。ただ、プロがね…
ピエール瀧:ははは(笑)
橋本崇載:稀でありますし、しかもこの対局は、天下のNHKさんのトーナメントの準決勝で。
ピエール瀧:準決勝ですからね。
橋本崇載:もう、トップ棋士が最高のパフォーマンスを見せる舞台で、まあやってしまったんですね。他の競技に例えると、これは…
ピエール瀧:日本シリーズで、隠し球でアウトになるみたいな。
橋本崇載:まあそんなような感じですね。
赤江珠緒:ははは(笑)隠し球でアウト(笑)
ピエール瀧:そのくらいの頻度なのではないかと。でも、8年ぶりにと出ているのだから、言っても、結構出るんだなと今、一瞬思ったんですけど。
橋本崇載:8年ぶりで、これはテレビでやってしまった人が、私で3人目なんですけど…
ピエール瀧:ははは(笑)
橋本崇載:ただ、その人達は私と比べたら、小物です。1回戦でやっていますから。
赤江珠緒:ああ。
橋本崇載:私はスケールが違います、準決勝でやっていますから。
赤江珠緒:ははは(笑)
ピエール瀧:高校サッカーで言ったら、国立競技場に来てからの話ですね。
橋本崇載:そうです。わざわざ反則をするために。
ピエール瀧:そうですよ(笑)
赤江珠緒:対局後、行方プロとは何かお話になったりされたんですか?
橋本崇載:いや、話していないですけどね。もうあまりにビックリされて、たぶん行方さんは帰ってしまったでしょうね。僕、覚えていないんですよ、この後。
赤江珠緒:それはどうしてですか?
橋本崇載:いや、衝撃が大きすぎて。
ピエール瀧:ははは(笑)
橋本崇載:僕が、「歩」をパッと打ったんですね。それで、その瞬間にけっこう将棋をやっていて、「いやぁ…」とか「う~ん…」とか、つぶやくことはやっぱりあるんですね。
ピエール瀧:うん。
橋本崇載:だけど、相手の行方さんが、突然「あっ!」と大きな声を出して。「さすがにリアクションが大きすぎるのでは?」と思って、パッと見たら、状況を悟って、そこから頭が真っ白になっているんですけど。
赤江珠緒:ああ。
橋本崇載:だから、何もその後のことを覚えていないんですよ。気が付いたら、家に帰ってソファにいて。
ピエール瀧:ははは(笑)
橋本崇載:いや、すごい衝撃だったんですよね、これね。
ピエール瀧:もう、次の対局から取った「歩」を打ちに行けないくらいの?
橋本崇載:まあ、そうですね。ちょっとだいぶ「歩」を打つ時は慎重に。
ピエール瀧:ビビる感じのね。だからゴルフでいう「イップス」みたいなもので、1 mのパットを打てないみたいな感じの。
赤江珠緒:そうですよね(笑)
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