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伊集院光、劇団四季のミュージカル『アラジン』に感動「どんなに心が腐ってても、超一流の踊りと歌にやられる」

2015.05.26 (Tue)
2015年5月25日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、劇団四季のミュージカル『アラジン』を観たところ、「どんなに心が腐ってても、超一流の踊りと歌にやられる」と感動したことについて語っていた。

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伊集院光:こういう仕事をやってるとさ、人様のやってる表現の良い物を観たら観たで、「俺は何やってんだ」ってことになるし。悪い物を観たら観たで、「時間を返せ」って思うし。

もっと言えば、この業界だから、ご招待してもらうことが割と多いから。良くない物を観せられちゃった時の、「どういう風に言ったら良いんだろう…」みたいな。あと、そういうのを業界向けの回を観せてもらったりとかするわけですよ。招待席みたいなところで、観せてもらったりするんですよ。

それで、観せてもらった後に、こういうところで喋ったりするわけじゃないですか。それで、その時にミスリードはダメじゃん。俺はカネ払ってないかもしれないけど、「伊集院が面白いって言ったから行ったのに」って人がいるかもしれないし。

結果、俺が本気のことを思って、あなたの口に合わないものだとしても、全く良心の呵責はないですけど、ウソの意識があって褒めちゃったものが、「なんだアレ」って言われた時には、マイナスになるから。変な物を背負っちゃったなってなるわけですよ。ご招待で言って、あんま面白くなかった時。

ご招待券とかいただいた時に、何回も念を押すように、「僕、つまらなかったら、つまらなかったって言っちゃいますけど、大丈夫ですか?」みたいなことを凄い言うわけ。試供品のゲームとかをもらうときにも、「僕、つまんなかったら、つまんないって言いますけど、それでもくれちゃいます?」みたいな。

それは昔からそういうことにしてるんです。『REX恐竜物語』の試写の時から、「僕、観ちゃってつまらなかったら、面白いって言えませんよ」ってことを、角川さんに言うんです。それでいて、当日、大げんかになるんです(笑)

まあまあ、それで、そんな気持ちでいつも行くもんですから、それはそれで結構、大変なんです。そしたらたまたま、劇団四季のアラジンの開幕寸前のマスコミ試写的な回に「来ませんか?」って言われて。

それで、観たいのは観たいんだよね。劇団四季の超一流と言われてる舞台に行きたいのは行きたいんだけど、皆さんご存知の通り、僕はそういうキラキラしたモノに対して、なんて言ったら良いんですかね(笑)僕、心の腐敗臭はなるべく消そうと思ったんですよ。単なるキムコじゃなくて、キムコジャイアントを体内に内蔵してるつもりなんですけど、心の腐敗臭のせいで、上手く入ってこないことがありますから。

どんなもんなんだろうなって。結構、業界内でも招待される人が少なかったり、いち早く観たいって人の中でも、「お断りすることもあります」って言ってるんだよ。マネージャーの今村が、「これを招待されるってことは、結構なことなんですよ」って言ってくるのよ。

「チケットもとれないんですよ。本公演始まったチケットも、かなり取りづらい状況になってるんですけど」って言うわけ。それで一言だけ、俺の場合、激つまんない時には、それを言っちゃうよっていう。

最悪、ややつまんないくらいの場合には、言ったことにすら触れないのがギリって感じのことを「向こうに確認してくれる?」と(笑)何様だと(笑)向こうからしたら、「何様なんだよ」ってことじゃないですか。

まあ、最近、カミさんとろくすっぽ出歩いてないのに、たまたまカミさんの誕生日近くだったりするんですよ。それで、「行きますか」ってことで行ったんですよ。『アラジン』をね。

「どうせ、擦ったら白いのが出る話だろ?」っていう(笑)こっち側からしてみたら(笑)
「金を擦ったら、白いのが出る話なんだろ」って(笑)でもさ、前段階としてフリとしてあるのが、俺、『アナと雪の女王』を手銭で観てさ、歌とかを抜いちゃえば、毒にも薬にもならない話だったよって。この正味のところ、大事なところを覚えておいて欲しいんだけど。

『アラジン』の話、毒にも薬にもならない話ですよ。そんなものは(笑)魔法のランプを擦ったら、中から魔神が出てきて。願いを叶えてくれるって話ですよ。それでいて、ネタバレもクソもないですよ。ベタな話ですから。

綺麗な王女様がいて、その王女様に一目惚れをしたアラジンが、ランプの魔神の魔法の力を持って、さる国の王子様に化けて会いに行きます、みたいな話なんですよ。どんなお金よりも何よりも、素晴らしいのは自由だっていう。その話をね、俺の知ってる大関横丁の主のオヤジに聞かせてやってくれ、と(笑)相当自由だけど、愚痴以外聞いたことない、と(笑)

それがテーマの話なんですよ。どんなに心が腐敗臭を放っていたとしても、超一流のヤツらの踊りと歌。やられるって(笑)超ムカつくのが、宮嵜プロデューサーが「お前みたいな腐った心の人間でも?」の顔だよね。今のリアクション、それだよね?絶対に。「マジで?」っていう。

「お前が劇団四季のミュージカルに対して、肯定的な意見を言うか?」っていう。魚屋の前で、朝、トラックが積んで行くヤツみたいなニオイの心のヤツがっていう。…やられるんだって。ネタバレだって言うんなら、言いなさいよ。こんなのみんな知ってる話なんだから。

最後の最後、自分の幸せをとるか、友情をとるかで、なんだかまた歌うんだよ、アイツら。歌う、踊るっていう。真剣な話をしてる時には、歌うな、踊るな(笑)最後の最後で、ウチの親父に「都立高校行くのか、私立高校に行くのか」って決断を迫られた時に、俺が踊ってみな?いくらあの親父でも怒りますよ(笑)

まあ踊るよね。それと歌いますよね。「自由って素晴らしい」みたいなこと歌いますよ。当たり前だよね、友情を選ぶに決まってますよ。…泣くね。

なんかもう、圧倒的なヤツに持ってかれちゃってるから。だって分からないけど、ランプの魔神が出てきて。ランプの魔神ってのは、擦った人の3つの願いを叶えられます、と。3つって、たとえば大金持ちになるのも良いし、自由なところに海外旅行に行けますしっていう。この説明の歌を、20人がかりの組んず解れつの踊りで15分くらいするんだよ。

うっとりするよ!そんな超一流のやつを、やられちゃったら(笑)また、なんか鍛え上げててさ。砂漠の中の城下町で、バザーみたいなところで、物売りの人がいっぱいきたり、通行人がいっぱい入れ替わり立ち代り来たりしてさ。また歌を歌ってんだよ(笑)歌って踊ってくるシーンとか観てると、この芝居、何人出てんだって思うよ。

劇団四季の何軍くらいのヤツまで出場枠に入ってんだよって思ったら、最後、カーテンコールで25人くらいしかいないの。結局、入れ替わり立ち代りで、ちょっと衣装の変わりとかやってて。また、分からないけど、右から左に行った、普通の物売りのお兄さんが、物凄い派手なアクションで踊ってるから。

俺だったら、あの踊りを右から左に笑顔でやった挙句、客から見えなくなった途端に、小ゲロの1つも吐いて。「酸素…酸素…」って言ってると思うんですよ。それで、のたうち回ってると思うんですよ。ピクピクし始めて、「♪痙攣してるぞぉ~ア~イツ、す~ぐに死んじゃうぞ」だと思うんですけど(笑)

でも、息も切らさないで違うリズムで出てきてるから、あんまり同じヤツだと思ってないと思うんだよね(笑)王様がいらっしゃるパレードとか、相当量いたと思うんだけど、結局、プログラムとか見ても、そんなにいないんだよ。だから、全員、ゲロ吐くスピードが速いんだよね(笑)あとは、持ってくる酸素が濃いか(笑)そんな感じのヤツがきて、スゲェもんだなって思って。

俺くらいの腐った心と鈍感さを持ってすると、100点満点中の60点くらいとか、50点くらいとかの学校とかで無理に生かされたミュージカルの学校で行かされるイヤさとかも相まって、その時点であんまり好きじゃなくなってるから。

もともと、そういう超一流どころとか観たことないから。あと、ずっとひねくれた心で、何かを観に行った時とかでも、その時のテンションとかもあって。ちょっとやそっとのファブリーズをシュってやっても効かないのと一緒で。

全然響いたことなかったけど、ビックリしたわ。あのベタの(先を)読みきった台詞のところで、「ヤバイ、ヤバイ…ちょっと、グッときた」みたいな(笑)

何度も言いますけど、話はね。変な話、話の深みとか起伏みたいなものは、よっぽど大関横丁の主のオヤジの立身出世を考えて東北から出てきた時からの話の方が、全然良い話なの(笑)「そうなの?」って(笑)「そのタイミングで実家燃えたの?」ってところで、相当良いんだよね。一回も歌はないよ(笑)凄い咳き込むけど(笑)

話は、ディズニー以上でも以下でも、お伽話以上でも以下でもないんだけどね。だけど、スゲェなぁって。お前らの稽古量はどうなってんだって。その稽古量なんだよね。よく死なねぇなって。アレが一生に一回ってことだったらどうにかするかも知れないけど、毎日やるわけでしょ?(笑)

ダブルキャストで、人は変わることもあるけど、それにしたって、来年くらいの前売りも売ってるもんね。

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