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爆笑問題・太田が語る「伊集院光」
2009.10.26 (Mon)

「番組を降板するにあたって、翌週は家に居ることができなかった。辞めるからには、暇ではいけない、なんてことを考えて無理に外に出かけた。そうしたら、町ゆく人に『あれ?伊集院さん、ラジオは?』とかって訊かれた。そうしたリアクションで、聞いてくれていたリスナーがいたんだって実感した」
「それは、辞めてみて気づいた感覚だった。あと、日曜日が暇になってしまった。意外にやることが無くて、ラジオを聞いていたりする。そうすると、自分がいなくても世界が回っている感覚があって、少しイヤになってしまったりもする」と、伊集院は語っていた。
さらに、そこから以下のような太田光の考える『伊集院光』像について語られていた。
「伊集院は、本当に真面目で繊細なんだよね。0か100で物事を考えている。全力投球できなければ、番組も辞めてしまう。そんな感じをもっている。体は大きくてジャイアンみたいだけど、実はその中身は繊細で、ウジウジと考え込んでしまう。のび太くんみたいな感じなんだよね」
「だから、伊集院をみていると心配なんだよ。…エッセイ集にも、友達と香港旅行に行ったときの話があった。途中で喧嘩してしまって、伊集院がふて寝してしまう。言い返したりせずに、ふて寝するところが良いんだよ。それで、その後に旅行を仕切っていた友達が『あのレストランは止めておけ。腹を壊してしまう』って言った店に、伊集院は行くんだ」
「それでね、そこでピータン粥を食って、ホテルに帰って友人に『あの店に行ったら、ピータン粥がスゴイ美味かった。30分くらい経ったけど、腹は下していない。それに、帰るために歩いて、また腹が減った。一緒に食いにいかないか?』って誘って、食いに行くんだよ。それで仲直りする。…この話を読むと、たぶん伊集院のことを知らない人も、好きになるんじゃないかって、そう思う」
「他にも、カミさんにホタルの群生地でプロポーズした、なんてキザな話をサラリとエッセイにしている。そういうキザな一面もあったりする。そういう実は純粋で、すごいピュアなものを求めている感じもあるんだよな。そういうところが、文章だとスッと出てくるんだよな。本当に魅力的だと思った」
「こういうね、すばらしいものを伊集院は作る。このエッセイ集も、このまま続けられれば、かつての團伊玖磨のように、エッセイの名手にもなると思う。でもね、伊集院は『だんだん照れてきた』って言うわけ。これがね、すごくもったいないと思う。だけど、そこが伊集院であるとも思う。一方で、それをとったら、伊集院じゃないんだよな」と太田は語っていた。
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