岡田斗司夫、恋愛ドラマが減った要因として若者の恋愛への関心の薄さを指摘「眼福ドラマがあれば良い」
2015.01.17 (Sat)
2015年1月3日放送のNHKの番組『新春テレビ放談2015』にて、オタク評論家の岡田斗司夫が、現在、恋愛ドラマが減少傾向にあり、各専門の仕事にスポットを当てたドラマが多くなっていることについて語っていた。
僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない

千原ジュニア:福田さん、ドラマの情報化というのは?
脚本家・福田雄一:もう、バラエティが基本的には情報がベースになっていて、その情報を芸人さんたちが、凄く面白く味付けをするっていう流れになってから長いんですけど。
千原ジュニア:はい。
福田雄一:でも、ドラマの流れとしては、何年か前まではそこまで来てなかったと思うんですよね。それが、観てちょっとお得な感じの情報がくっついてくるっていうドラマが増えてきて。
千原ジュニア:はい。
福田雄一:ドラマではないんですけど、映画『舟を編む』がアカデミー賞をとるってことが、何か大きなうねりな気がするんですよ。
千原ジュニア:はい。
福田雄一:「辞書を作る仕事って、こういうこと」っていう。『おくりびと』もそうだったんですけど、いわゆるお得感があって。
千原ジュニア:大門未知子(『ドクターX』)がオペしてたら、横に映像として出てきますもんね?
福田雄一:そうなんですよね。基本、医療ドラマってそこ(情報)がベースになってますね。半沢直樹も、それの権化のようなものだと思うんですよ。
土田晃之:実は俺、ドラマよりも先に、マンガが専門職に食いついてたと思うんですよ。
岡田斗司夫:『神の雫』とか。
土田晃之:『ブラックジャックによろしく』とか。それがドラマ化されたりするじゃないですか。どんどん細分化されるから、みんなが普通に観れる、分かりやすいストーリーのものの方が、数字とれる気がするんですよね。
岡田斗司夫:…今、大学生を教えてて、1~2年生を中心に教えてるんですけども、とにかく恋愛の話が彼らの間に出てこないんですよ。それが、ドラマの傾向に反映されてて。恋愛ドラマ、ほとんどなくなっちゃった、と。
千原ジュニア:ああ。
岡田斗司夫:一時期、民放の9時10時台のドラマって、全部恋愛モノだったじゃないですか。それが、恋愛部分がなくなってきて、今やオッサン的な要素。『ルーズベルトゲーム』にしても。そういうのばっかりです。
千原ジュニア:はい。
岡田斗司夫:それで、「なんでなの?」って訊いてみたら、恋愛ドラマというより、彼ら彼女らは「眼福ドラマ」って呼んでるんですけど、画面上に綺麗な女の子やイケメンが出てきたら、「眼福、眼福」と。それで、「眼福ドラマ」って言うらしいんですよ。
千原ジュニア:へぇ。
岡田斗司夫:眼福ドラマっていうのは、眺めたら良いから。とりあえず、目についたときに見れば良い。毎週、毎週、別に観なくても良いっていう。
テリー伊藤:BGMっぽいんだ。
岡田斗司夫:そうですね。
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僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない

千原ジュニア:福田さん、ドラマの情報化というのは?
脚本家・福田雄一:もう、バラエティが基本的には情報がベースになっていて、その情報を芸人さんたちが、凄く面白く味付けをするっていう流れになってから長いんですけど。
千原ジュニア:はい。
福田雄一:でも、ドラマの流れとしては、何年か前まではそこまで来てなかったと思うんですよね。それが、観てちょっとお得な感じの情報がくっついてくるっていうドラマが増えてきて。
千原ジュニア:はい。
福田雄一:ドラマではないんですけど、映画『舟を編む』がアカデミー賞をとるってことが、何か大きなうねりな気がするんですよ。
千原ジュニア:はい。
福田雄一:「辞書を作る仕事って、こういうこと」っていう。『おくりびと』もそうだったんですけど、いわゆるお得感があって。
千原ジュニア:大門未知子(『ドクターX』)がオペしてたら、横に映像として出てきますもんね?
福田雄一:そうなんですよね。基本、医療ドラマってそこ(情報)がベースになってますね。半沢直樹も、それの権化のようなものだと思うんですよ。
土田晃之:実は俺、ドラマよりも先に、マンガが専門職に食いついてたと思うんですよ。
岡田斗司夫:『神の雫』とか。
土田晃之:『ブラックジャックによろしく』とか。それがドラマ化されたりするじゃないですか。どんどん細分化されるから、みんなが普通に観れる、分かりやすいストーリーのものの方が、数字とれる気がするんですよね。
岡田斗司夫:…今、大学生を教えてて、1~2年生を中心に教えてるんですけども、とにかく恋愛の話が彼らの間に出てこないんですよ。それが、ドラマの傾向に反映されてて。恋愛ドラマ、ほとんどなくなっちゃった、と。
千原ジュニア:ああ。
岡田斗司夫:一時期、民放の9時10時台のドラマって、全部恋愛モノだったじゃないですか。それが、恋愛部分がなくなってきて、今やオッサン的な要素。『ルーズベルトゲーム』にしても。そういうのばっかりです。
千原ジュニア:はい。
岡田斗司夫:それで、「なんでなの?」って訊いてみたら、恋愛ドラマというより、彼ら彼女らは「眼福ドラマ」って呼んでるんですけど、画面上に綺麗な女の子やイケメンが出てきたら、「眼福、眼福」と。それで、「眼福ドラマ」って言うらしいんですよ。
千原ジュニア:へぇ。
岡田斗司夫:眼福ドラマっていうのは、眺めたら良いから。とりあえず、目についたときに見れば良い。毎週、毎週、別に観なくても良いっていう。
テリー伊藤:BGMっぽいんだ。
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