国仲涼子に、先輩の悪口を書いたメモをAD時代に読み上げられていた『ゴッドタン』の佐久間宣行プロデューサー
2014.12.06 (Sat)
2014年12月4日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00 - 15:30)にて、テレビ東京制作局制作番組部所属のテレビプロデューサー・演出家である佐久間宣行がゲスト出演し、AD時代の失敗談について語っていた。
できないことはやりません テレ東的開き直り仕事術

赤江珠緒:テレビ東京に入社されて、ADさんから始めるわけじゃないですか。「辞めたくてしょうがなかった」と。
佐久間宣行:僕がたまたまついた番組が、テレビ東京で初めて深夜でドラマをやる、と。(テレビ東京は)直接ドラマを作ったことがないのに、ドラマをやるってことになったので、新人の僕と5年目くらいの助監督やったことのない人が2人でドラマのADをやるって言ったら、何から始めればいいのか分からなくて。
ピエール瀧:そうね。
佐久間宣行:毎日ずっと徹夜している。バイトがどんどん辞めていくっていう現場に僕1人でいたので。
赤江珠緒:ええ。
佐久間宣行:その時に、地獄みたいな思いをして。五叉路を1人で止めなければいけないとか。
赤江珠緒:はっはっはっ(笑)
佐久間宣行:五叉路なんですよ(笑)その真ん中でロケするんですよ。しょうがないから、五叉路の真ん中で、気持ちが悪いフリをして(笑)
ピエール瀧:なるほど(笑)「うう…」ってなってるフリをして(笑)
佐久間宣行:しかも夜道だったんで(笑)
ピエール瀧:凄いね、五叉路を1人で止めるって。しかも、なんでそこにしたの?ロケハンの時に。
佐久間宣行:そうなんですよね。先輩も、人員が僕しかいないことをよく知らないでロケ場所を決めるので。しかも、ドラマをやったことがないので。
ピエール瀧:そうなんだ。
佐久間宣行:プロデューサーも脚本とかやったことなかったので、無人島の脚本とか書くんですよ、深夜ドラマなのに。
赤江珠緒:うん。
佐久間宣行:無人島なんて、無理じゃないですか。ロケハンで、岬海岸に行って、「ここ、無人島にできるな」って言われて、僕、無人島にするためにゴミとかキレイに掃除して。それで、ロケ場所に行ったら、大学生がキャンプやってたんですよ(笑)
ピエール瀧:思いっきし(笑)
佐久間宣行:思いっきし(笑)それで、「キャンプやめさせてこい」って言われて。
ピエール瀧:「そりゃ無理です」って(笑)
佐久間宣行:「無理です」って(笑)
赤江珠緒:ADさんの時は、いっぱい失敗エピソードもあったということで。
ピエール瀧:タランチュラ的なクモを局内で逃した話ってなんですか?(笑)
佐久間宣行:それは、その無人島のロケの時なんですけど、タランチュラが、アイドル女優の肩を這うって書いてあったんです。それで、「監督、これマストですか?」って訊いたら、マストだって言うんで。
ピエール瀧:うん。
佐久間宣行:でも、タランチュラは這わせられないから、ずっと探したら、東中野に爬虫類ショップがあって、毒がないけどタランチュラっぽいもの、「普通は5万するけど、返却したら2千円でいいよ」って言われて。
ピエール瀧:ああ、レンタルならね。
佐久間宣行:それで、ロケ場所に持って行ったら、這わせた後に、固まっちゃったんですよ。「これ、死んだな」と。だから、翌日にロケがあるから、テレビ東京に戻って、廊下に置いておいたんです。カゴごと。
赤江珠緒:はい。
佐久間宣行:そのまま翌日もロケに行ったら、電話が掛かってきて。「佐久間、今、局内を清掃のおばちゃんが捨てたカゴの中から2匹動き始めて、どっか暗闇に消えた」って言われて。
ピエール瀧:「お前か?」と(笑)
佐久間宣行:「お前か?」と。どうやら、クモには危機を感じると仮死状態になって止まるらしくって。それで、僕は死んだと思ってて。
赤江珠緒:ああ。
佐久間宣行:そのまま置いてたら逃げ出したんですけど。
ピエール瀧:クモも「しめしめ」と思ってね。
佐久間宣行:僕も努力して見つけた、タランチュラそっくりの毒のないクモなんで、「毒グモが逃げた」って言われて。「毒グモじゃないんです」って電話だけ残して、そのまま局に戻らずに、2時間くらい海を見てました(笑)
赤江珠緒:はっはっはっ(笑)
ピエール瀧:「そっくりですけど、毒はないんです」と(笑)
赤江珠緒:結局、見つかったんですか?
佐久間宣行:見つかって。僕の先輩の10個くらい上のプロデューサーが、東中野の爬虫類ショップに返してくれて。でも、僕は5万のものを2千円にするために、「プロデューサーが超ケチで、最低なヤツなんですよ」ってことを凄い店主に言ってたんですよ(笑)
ピエール瀧:なるほど(笑)
佐久間宣行:その店主から、「プロデューサーが最低なヤツらしいって、ADが言ってたよ」って言われたらしくって。今度はプロデューサーから「ちょっと局に来て」って言われて(笑)
ピエール瀧:「テメェ!」って(笑)
佐久間宣行:そうなって(笑)もう辞めたくなっちゃうっていう(笑)
赤江珠緒:先輩への愚痴やイライラを書いたケータイメモを、スタッフに見られたってこともあったんですか?
佐久間宣行:そうです。これはADの頃に、本当にあまりに辛かったので、ケータイのメモ帳に、恨み手帳みたいなのを作ってたんです。それは、本当に自分の気持ちのためだけに。
ピエール瀧:ああ。
佐久間宣行:そしたら、女子高生がたくさん出てくるんで、エキストラがケータイ使うシーンがあるんですけど、「足りないから、誰かのケータイ貸せよ」って言われて。
ピエール瀧:「佐久間!ちょっと貸せ」って?
佐久間宣行:はい。今でも覚えてます。国仲涼子さんです。
赤江珠緒:はっはっはっ(笑)
佐久間宣行:国仲涼子さんが、「スゲェ悪口書いてあるんだけど」って(笑)山鹿さんって先輩なんですけど、「山鹿さんの悪口、スゲェ書いてあるんだけど」って(笑)
ピエール瀧:「マジで?」って(笑)
佐久間宣行:そのまま読み上げられて(笑)
ピエール瀧:うわぁ、そうか(笑)でも、当時、90年代半ば過ぎくらいだったら、業界、その感じが残ってる頃ですよね。今はそんなでもないけど、そのノリまだある頃だよね。
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できないことはやりません テレ東的開き直り仕事術

手探り状態のドラマ班に配属
赤江珠緒:テレビ東京に入社されて、ADさんから始めるわけじゃないですか。「辞めたくてしょうがなかった」と。
佐久間宣行:僕がたまたまついた番組が、テレビ東京で初めて深夜でドラマをやる、と。(テレビ東京は)直接ドラマを作ったことがないのに、ドラマをやるってことになったので、新人の僕と5年目くらいの助監督やったことのない人が2人でドラマのADをやるって言ったら、何から始めればいいのか分からなくて。
ピエール瀧:そうね。
佐久間宣行:毎日ずっと徹夜している。バイトがどんどん辞めていくっていう現場に僕1人でいたので。
赤江珠緒:ええ。
佐久間宣行:その時に、地獄みたいな思いをして。五叉路を1人で止めなければいけないとか。
赤江珠緒:はっはっはっ(笑)
佐久間宣行:五叉路なんですよ(笑)その真ん中でロケするんですよ。しょうがないから、五叉路の真ん中で、気持ちが悪いフリをして(笑)
ピエール瀧:なるほど(笑)「うう…」ってなってるフリをして(笑)
佐久間宣行:しかも夜道だったんで(笑)
ピエール瀧:凄いね、五叉路を1人で止めるって。しかも、なんでそこにしたの?ロケハンの時に。
佐久間宣行:そうなんですよね。先輩も、人員が僕しかいないことをよく知らないでロケ場所を決めるので。しかも、ドラマをやったことがないので。
ピエール瀧:そうなんだ。
佐久間宣行:プロデューサーも脚本とかやったことなかったので、無人島の脚本とか書くんですよ、深夜ドラマなのに。
赤江珠緒:うん。
佐久間宣行:無人島なんて、無理じゃないですか。ロケハンで、岬海岸に行って、「ここ、無人島にできるな」って言われて、僕、無人島にするためにゴミとかキレイに掃除して。それで、ロケ場所に行ったら、大学生がキャンプやってたんですよ(笑)
ピエール瀧:思いっきし(笑)
佐久間宣行:思いっきし(笑)それで、「キャンプやめさせてこい」って言われて。
ピエール瀧:「そりゃ無理です」って(笑)
佐久間宣行:「無理です」って(笑)
ニセ毒グモが局内に逃げ出してしまう
赤江珠緒:ADさんの時は、いっぱい失敗エピソードもあったということで。
ピエール瀧:タランチュラ的なクモを局内で逃した話ってなんですか?(笑)
佐久間宣行:それは、その無人島のロケの時なんですけど、タランチュラが、アイドル女優の肩を這うって書いてあったんです。それで、「監督、これマストですか?」って訊いたら、マストだって言うんで。
ピエール瀧:うん。
佐久間宣行:でも、タランチュラは這わせられないから、ずっと探したら、東中野に爬虫類ショップがあって、毒がないけどタランチュラっぽいもの、「普通は5万するけど、返却したら2千円でいいよ」って言われて。
ピエール瀧:ああ、レンタルならね。
佐久間宣行:それで、ロケ場所に持って行ったら、這わせた後に、固まっちゃったんですよ。「これ、死んだな」と。だから、翌日にロケがあるから、テレビ東京に戻って、廊下に置いておいたんです。カゴごと。
赤江珠緒:はい。
佐久間宣行:そのまま翌日もロケに行ったら、電話が掛かってきて。「佐久間、今、局内を清掃のおばちゃんが捨てたカゴの中から2匹動き始めて、どっか暗闇に消えた」って言われて。
ピエール瀧:「お前か?」と(笑)
佐久間宣行:「お前か?」と。どうやら、クモには危機を感じると仮死状態になって止まるらしくって。それで、僕は死んだと思ってて。
赤江珠緒:ああ。
佐久間宣行:そのまま置いてたら逃げ出したんですけど。
ピエール瀧:クモも「しめしめ」と思ってね。
佐久間宣行:僕も努力して見つけた、タランチュラそっくりの毒のないクモなんで、「毒グモが逃げた」って言われて。「毒グモじゃないんです」って電話だけ残して、そのまま局に戻らずに、2時間くらい海を見てました(笑)
赤江珠緒:はっはっはっ(笑)
ピエール瀧:「そっくりですけど、毒はないんです」と(笑)
赤江珠緒:結局、見つかったんですか?
佐久間宣行:見つかって。僕の先輩の10個くらい上のプロデューサーが、東中野の爬虫類ショップに返してくれて。でも、僕は5万のものを2千円にするために、「プロデューサーが超ケチで、最低なヤツなんですよ」ってことを凄い店主に言ってたんですよ(笑)
ピエール瀧:なるほど(笑)
佐久間宣行:その店主から、「プロデューサーが最低なヤツらしいって、ADが言ってたよ」って言われたらしくって。今度はプロデューサーから「ちょっと局に来て」って言われて(笑)
ピエール瀧:「テメェ!」って(笑)
佐久間宣行:そうなって(笑)もう辞めたくなっちゃうっていう(笑)
国仲涼子に先輩への悪口を暴露されてしまう
赤江珠緒:先輩への愚痴やイライラを書いたケータイメモを、スタッフに見られたってこともあったんですか?
佐久間宣行:そうです。これはADの頃に、本当にあまりに辛かったので、ケータイのメモ帳に、恨み手帳みたいなのを作ってたんです。それは、本当に自分の気持ちのためだけに。
ピエール瀧:ああ。
佐久間宣行:そしたら、女子高生がたくさん出てくるんで、エキストラがケータイ使うシーンがあるんですけど、「足りないから、誰かのケータイ貸せよ」って言われて。
ピエール瀧:「佐久間!ちょっと貸せ」って?
佐久間宣行:はい。今でも覚えてます。国仲涼子さんです。
赤江珠緒:はっはっはっ(笑)
佐久間宣行:国仲涼子さんが、「スゲェ悪口書いてあるんだけど」って(笑)山鹿さんって先輩なんですけど、「山鹿さんの悪口、スゲェ書いてあるんだけど」って(笑)
ピエール瀧:「マジで?」って(笑)
佐久間宣行:そのまま読み上げられて(笑)
ピエール瀧:うわぁ、そうか(笑)でも、当時、90年代半ば過ぎくらいだったら、業界、その感じが残ってる頃ですよね。今はそんなでもないけど、そのノリまだある頃だよね。
【関連記事】
ピエール瀧も引くほど、電気グルーヴ愛が強すぎる男・テレ東プロデューサーの佐久間宣行
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