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伊集院光、UFO映像・宇宙人解剖フィルムの真偽を巡る調査の面白さ「捏造する技術や制作意図が興味深い」

2014.11.18 (Tue)
2014年11月17日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00 - 27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、UFO映像や宇宙人解剖フィルムなどの映像を捏造する人々の技術や、制作意図について調べると、興味深いことが多いと語っていた。

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前の記事からの続き:伊集院光、引退したアイドル・セクシー女優の暴露に「信じているファンの夢を壊すな」

宇宙人はいないけど、宇宙人話は面白いというスタンス

伊集院光:(引退したアイドルやセクシー女優が、内情を暴露するようなことを)すべきではないと思ってるんだけどね。でも、「このケースどうしたら良い?」ってことがあってね。

小さい頃、UFO番組とか超好きだったし、UFOとか信じてたけど、今はちょっと違うじゃないですか。違うっていうか…「宇宙人が地球外から乗ってきた形での、物凄い文明を持ってて、乗ってきた形でのUFO、空飛ぶ円盤、宇宙船はないよ」っていうのが、スタンスです、僕は。

それをテレビで、「ある/ないの、ない派で出てください」って言われたんだけど、どっちなのかなって。俺は子供の頃に、俺を必死で騙してくれる子供だましが大好きだから、その子供だましに夢中になってて。それで、大人になってから「それもねぇな」ってなってなってくるわけじゃないですか。その子供だましを卒業したヤツが、「UFOはねぇぞ」って言うのはどうなのかなって思いつつも、「最近の大人の宇宙人を信じてる率が高い」ってことを扱う番組で、出て。

俺のスタンスは、「お化けはいないけど、怪談は面白い」ってのと同じで。「宇宙人が来ていることはないけど、宇宙人話とかは面白い」っていう。宇宙人話がなぜ出てくるのかってことが超面白いんですよ。

「宇宙人のせい」とされるものの背景にあるもの

宇宙人・空飛ぶ円盤ってものが盛り上がった俺らの子供の頃のノリで言うと、今までなかった選択肢が増えてると思うんですよ。「宇宙人のせい」っていう。

でも今、そうじゃない風に考えた方が面白いのに、「宇宙人」っていったら元も子もないじゃんっていう。たとえば、「凄い古い日本刀って、今のテクノロジーじゃ作れない」ってこと、凄いでしょ。なのに、「今のテクノロジーで作れないものは宇宙人に教わった」っていうのは、「そこじゃなくない?」って思うんだよね。

「ピラミッドを宇宙人が作った」ってなると、「もうつまらなくない?」っていう。ピラミッドを作らせている権力の凄さとか、「そういう方がむしろ面白くない?」っていう。

UFOの真偽を巡る攻防

俺は、子供のころによく覚えてるのは、UFOの8 mm フィルムを凄い撮るおじさんがいて。そのおじさんが撮ってきたアダムスキー型円盤とかが木の上をグルグル旋回しているみたいなのを撮るんだけどね。

そのおじさんが、なぜこれがホンモノかっていうことの根拠が、そのおじさん、交通事故かなんかで、手が凄い不自由で。右手しか使えないおじさんなの。だから、信ぴょう性としては、「右手しか使えないというこの状況で、UFO捏造フィルムなんかを作るのは相当難しい。難しいし、やる必要がないだろう?」っていうことなの。

俺からしてみれば、「そうだよな」っていう。「不自由な体で、そんなウソのUFOフィルムを作らないよな、本物なんだろうな」って思ったんだけど、むしろこれくらいの年になってくると、そっちの方が夢があるよねって。そのおじさんが一生懸命、「体が不自由だけどみんなをビックリさせたい」って思って、ウソのUFOフィルムを作ってる方が面白いじゃんっていう。

凄い高度な文明で来ているっていうより、100歩譲って宇宙人が来てるなら、ガッツ・ど根性で来てるなら、それはそれで良いと思うんだけどね(笑)でも、高度な文明を持ってて、昔の地層から、高度な文明のものが出てきたのは、宇宙人から教わったから、みたいな感じはちょっとイヤだなって。

映像編集の進化と信ぴょう性

宇宙人、信じる側も信じない側も困っちゃうのは、ご家庭でも合成写真とか凄い出来るようになったじゃん。ああいうのって、両方にとって迷惑だよね。昔…20年くらい前に、UFOが畑の上を飛んでるって映像があって。それの何が凄いって、手ブレしてるっていう。

今のCGソフトだったら、「手ブレしているようにする」っていう編集が可能だけど、当時はそういう複雑な動きはできない、と。輪を描いて飛んでいるようなUFOを撮ってる映像を手ブレさせるって、相当難しかったんですよ。1コマ1コマ動かさなきゃいけないから。難しい技術だっていうことが、絶対的な信ぴょう性の1つだったんですよ。

「他のUFOの映像は手ブレしていないけど、これは手ブレしてるってことは、合成などでは無理だ」ってことになったんだけど、帰りに、その番組のADさんが俺に、「これ、作れるかもしれない」って言い出して(笑)

「どうやるの?」って訊いたら、「プロジェクターでスクリーンに映すんです。同じスクリーンに向かって、同じフィルムを2つ映すと光量が足りるので、その映像をわざと手ブレさせてカメラで撮れば良いんです。そうすれば、手ブレ映像が作れます」っていうのを、普通のADさんが言ってて(笑)何かやるたびにボケナス扱いされてるADさんが閃いた瞬間があって。

それに俺、スゲェ感動して。本物のUFOフィルムとかではなくて、そこに感動したの。「ああ、こういうことか」って。年月が経って、なんでもできるようになってくると、信ぴょう性みたいなものがどこにあるか分からなくて。

宇宙人解剖フィルムの真相

さらに、時間が経って10年くらい前に、宇宙人の解剖フィルムっていうのが出てきて。それが本物かどうか確かめに行く、みたいな取材でロスに行って。色んな人に聞いてくるっていう。

第二次世界大戦の頃に、ロズウェル空軍基地に墜落したUFOから宇宙人が瀕死の状態で運び込まれて。それを解剖した時のフィルムが出てきましたよ、みたいな。よく出来ているっていうか、今までのものとはクオリティが違うほどよく出来てて。

それで、元々その頃に軍のカメラマンだったっていう人に話を聞きに行ったら、その人は「リアリティってものは面白いもので、皆さんは戦争中のフィルムだと言われたら、白黒なら白黒なほど、本物っぽいと思うでしょ?」って話をしてて。その人が、焼け野原の日本に来た時に撮ったっていう写真を見せてもらったら、ビックリするほど鮮明なカラーなの。要は、軍のトップの機密を撮るのに、白黒フィルムなんか使わない、と。

「俺たちからしたら、一体しかいない宇宙人を解剖するっていう、そんな貴重な映像を撮るのに、白黒フィルムで撮るなんてあり得ない」っていうのが、ウソの方への信ぴょう性なわけ。

本当の方への信ぴょう性は、その時のハリウッドの特撮の人たちの話では、「宇宙人を解剖している映像のクオリティが相当高い」と。「メスで切って、両サイドに開くときに、肉が両サイドに破れるという映像は、難しい。特撮技術として非常に難しくて、相当なギャラを貰うか、クレジットに名前が入るかどっちかでなければイヤだ」と。

「周りでこれが出来るような人を当たれば、分かりそうなものだけど、話は聞かないし、クレジットも入ってないから」っていうのが、これは本物という方への信ぴょう性で。でも、結果、何年か後に、「俺がやった」って言うヤツが、我慢できずに言い出しちゃうんだよね。特撮技師が。「俺の技術なんだ。この両方に裂ける特撮は、俺の技術」って言い出して。そっちの方が面白くない?今の流れのほうが、俺の中では面白いの。

その宇宙人解剖フィルムに関しても、ちょっとだけ見切れてる電話機がちゃんと1940年に軍で使われてた電話を、おそらく古道具屋から探して映像に入れてたりとか。しかも、それをバチって中央で見せるってことをせずに、チラっと見せるっていうことをやってるの。俺の中では、そっちの方がワクワクするんだよね。

それでいて、それを作ってる人の話の方が聞きたいんだよね。そこをチラ見させたり、何の愉快さでやってる、とか。そっちの方が聞きたくて。「これも本物ではない、これも…」ってやっていくと、凄い大人げない人になっていって、頭の中にチラつくのは、「潮は吹きませんよ。アレは、助監督さんに水を入れてもらって、きばると出るの」…の感じにもなるっていう。そこがちょっと揺れるんだよね。

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