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バカリズム、ライブ3日前からの地獄の日々を告白「ネタが全く面白いと感じなくなる」

2014.08.05 (Tue)
2014年8月4日放送のニッポン放送系のラジオ番組『バカリズムのオールナイトニッポンGOLD』(毎週月 22:00 - 24:00)にて、お笑い芸人・バカリズムが、7月31日から8月3日まで行われたバカリズムライブ「なにかとなにか」について語っていた。

バカリズムライブ「COLOR」


単独ライブを毎年、デビューから行い続けているというバカリズムだが、そんな彼が毎回乗り越えてきたライブ3日前からの地獄の日々について明かした。

10日前には台本が仕上がり、あとは香盤(ネタの順番)などを決定していくだけの仕上げになっていく。そのライブ3日前から、作り上げたネタが「全く面白くなくなる」のだという。バカリズムは、「俺、なんでこんなつまらないライブをやろうとしてるんだろうって、ゾッとして」と語っていた。

今まで相談していた人に関しても、「なんでこんな面白くないものを、『面白くない』って言ってくれなかったんだろう」と思うようになり、携わったスタッフにも申し訳ない気持ちになってしまう、と語っていた。

だが、実際は「自分で言うのもなんですけど、ウケたよぉ~来てくださった皆さん、本当にありがとうございます。本当にウケたよぉ~良かったよぉ~間に合ったし、ウケたよぉ~」と、大盛況であったことを報告していた。

バカリズム:昨日、バカリズムが全公演終了しまして。もう何週か前から、この制作期間中の話も出て。「ヤバイ、ヤバイ」と。もう間に合わないんじゃないか、なんて話も出てましたけども。

…自分で言うのもなんですけど、ウケたよぉ~(笑)来てくださった皆さん、本当にありがとうございます。本当にウケたよぉ~良かったよぉ~間に合ったし、ウケたよぉ~(笑)

本当に大変だったんですよ。僕、デビューからずっと単独ライブ、毎年のようにやってますよ。でも、やっぱり単独ライブって大変なんですよ。裏話を言うのはカッコ悪いですけど、ラジオ、しかもライブ翌日も言うこともあって、話ますけども。

元々はコンビで、それからピンになるっていう単独ライブは、別の大変さがあるというか。孤独感とかね。セリフ量も単純に倍になりますから。今回、チケット代も高くなってますから、色んなハードルが上がった状態で、色んな関係者も観にきてるし、プレッシャーもあるんですよ。

それで、必ず来る地獄の数日間があるんですよ。ネタを作るとか、覚えて練習する、面白くしていく作業、産みの苦しみ自体は、みなさん同じですよ。バナナマンさんも同じ時期にやってるし、設楽さんめちゃくちゃお忙しい中、お2人は僕なんかより全然忙しい中でやってるから、それぞれの大変さがりますけども。

これ、1人だからなんですかね。必ず訪れる周期があって。本番始まる3日前くらいに、突然、それまでにネタは出来上がってるんですよ。10日くらい前にネタは出来上がるんですよ。台本は、大体それくらいに出来上がって。後は順番をどうしようかとか、中の細かい直しをしていく作業なんですけどね。

香盤も決まってる中、3日くらい前に、ほぼ固まりつつある状況で、精神状態がおかしくなくなっちゃって、全く面白くなくなるんです。「俺、なんでこんなつまらないライブをやろうとしてるんだろう」って、ゾッとして。

「ヤバイぞ、これ」ってなるんですよ。それで、作業場で色々練習をしつつ、後は同時進行で音響さんとかが作業場に来てくれて、音の確認をしたりとか。そこで音を作ったりとか。

映像編集とか、それぞれの作業を同時進行でやってるわけですよ。それでちょこちょこチェックしつつ。たまに相談したりするじゃないですか。「これ、どう思います?」って。そうやって相談して「良いんじゃないの?」って言ってくれた人に対し、「なんであの時、言ってくれなかったの?」って思うんですよ。

「なんでこんなに面白くないのに、あんなウソをついたの?」って。「こんな面白くないことをやろうとしてるじゃん」って。「あそこでなんで止めてくれなかったの?」って。でも、そのときにはみんなそれぞれの作業に移ってるから、バラバラじゃないですか。そういう話もできなくて。

「もう本番3日前…」って、どうして良いか分からないんですよ。本当に怖くなって。そんな中、色んなことが進んで行くわけですよ。ライブに向けて。たとえば、関係者の招待席の確認だとか。「追加があったら、言って」って、マネージャーさんからリスト渡されて。なんとなくザッと見て、「このライブを…こんなクソつまらないライブ、何の内容もない薄っぺらいライブを、これだけお世話になった人たち、芸人さんやアーティストの方たちが観にくるんだ…」って思っちゃって。超怖くて、全部キャンセルしたくなるんですよ。でも、そんなことできないから、今更。

「うわ、うわ…」って言いながら、「じゃあ、コレで」って出すじゃないですか。それで、さらには色んな現場に行くでしょ。制作期間中も、テレビの仕事で行って、スタッフさんや共演者の人たちが、「招待状ありがとうございます」って。「○日に行きます。楽しみにしてます」って。「前回の『COLOR』も面白かったんで、楽しみにしてます」って言ってくれたりするんですよ。

「あんな良いもんじゃないです、今回」って思うんです。ヤバイ、ヤバイ」と。「終わった、レギュラー降ろされる」と。他の芸人さんやタレントさんも、口きいてくれなくなるんじゃないかって思うの。

作業場に行けば、映像も仕上がっていくんですよ。今回、映像も新しくお願いしたプロの方もいたり。クリエイターの方とかもいたりして。より映像がカッコ良くなっていくんですよ。「うわ、めっちゃカッコイイ」って。ニールセンさんが面白い絵を描いてくれるんですよ。

「こんなに幕間を面白くしてくれるのに、その間で、クソしょうもないことをやって、客をクールダウンさせてしまって…せっかく作ってくれた映像、そこで生まれた笑いを、俺がクールダウンさせて」って、本当に思うの。

「ヤバイ、ヤバイ」とか思うんですよ。衣装さんが来て、今回、一休さんのコントがあって、将軍様の衣装を作らなければいけなくて。最初は貸衣装で考えてたんですけど、ちゃんとしたヤツだと、着替えが10分くらいかかっちゃうんですよ。物凄い大変だから。

下に色々着て、結んでとかだから。それを秀島さんって衣装の方にお願いして、「着替え、どれくらいかかります?」って。どんだけ急いでも5分はかかる、と。でも、幕間って最大でも3分なんですよ。強制的に始まるから、「1分でなんとかできないですか?」って。

それで、「ここは衣装を買いましょう。改造すればなんとかなります」って。8万円くらいするけど、買って。そうするしか、方法がないから。1分で着替えられるように、衣装さんが工夫してくれて。縫って、マジックテープにして、とか。1分で着替えられるようにしてくれて、「ありがとうございます…待てよ、あのコント全然面白くないぞ」って(笑)

秀島さんは、「これで大丈夫ですよ。升野さん、間に合いますよ」って言ってくれてるんですけど、「よかったのに、別に」ってなるの(笑)本当に申し訳なくて(笑)

…これ、毎回くるんですよ。だから慣れてるからまだなんとか、逃げ出さずに済んでるんですよ。それでも「今回のは、ガチかもしれない」って思うわけですよ。前回のは、思い過ごしだった、と。緊張感だとかプレッシャーから、ネガティブな思考になっていく。でも、結局なんとかなった。

今回、マジだぞ。ヤバイ、ヤバイって、本番のギリギリまで思ってるんですよ。正直、そこから続きますよ。色んな映像とかの作業も、終わったのが当日の昼くらいかな。俺はさすがに寝なきゃいけないから、早めに帰ったんですけど、朝方、ニイルセンさんとかに「ニイルセンさん、すみません。こんだけ良い映像作ってもらってね、申し訳ないです」って。

「映像はウケると思うんですけど、いまさら言うのもアレですけど…正直、中身は全然ですわ」って。「せっかくこんだけ、コントの間、間を凄いクオリティでやってくれてるのに、中身スカスカの、ドンズべりライブになっちゃいます。すみません」って(笑)ニイルセンさんも、「はぁ?」みたいな顔をして(笑)

本番ギリギリまでそんなことを思いながら迎えて…ウケたよぉ~(笑)まぁウケた。あぁ良かった(笑)

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