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ミッツ・マングローブ、ツイッター等のSNSで誹謗中傷に傷つかない方法を語る「相手の観察者になる」

2014.06.26 (Thu)
2014年06月25日放送のニッポン放送系のラジオ番組『小島慶子&ミッツ・マングローブのオールナイトニッポンGOLD』(毎週水 22:00 - 24:00)にて、タレントのミッツ・マングローブが、ツイッター、フェイスブックなどのSNSで、自身に向けられた誹謗中傷に傷つかなくて済む方法について語っていた。

メロン娘とオレンジ娘
メロン娘とオレンジ娘

話の発端は、リスナーがラジオネームでツイッターを始めたところ、リスナーからフォローされることもあったが、一方で、心ないツイートを受けてしまい、鍵を掛けることにした、と投稿したことだった。

一方で、「このようなアンチからのツイートを何万と受け続ける芸能人のハートの強さに感服しました」というリスナーメールの意見に対し、ミッツ・マングローブは、「向こうが見てるんじゃなくて、こっちが見てるんですよ、アンタたちのことを」と、何千何万という人々に見られている、誹謗中傷を言われている、と思うのではなく、逆にそうした誹謗中傷をしてくる人々を観察してやる、といった視点の変換を行うことで、傷つかずに済むのではないか、と語っていた。

この持論は、実はイギリスに留学していたときにミッツが経験したことが基となっているという。人種、そして異性装という奇異な目でみられやすいミッツが、指差してくるような人々がいた場合、逆にその人たちを観察し、「向こうが見ているのではなく、こちらがアイツらを観察しているんだ」と考え、自分のことを防御していたのだという。

ミッツは、ツイッター上での心ないツイートに対しては、「あなたたちが訳分からくなってるのを、私は冷静に1人で見てるんですよ」と、観察者として見ていることを明かした。

リスナーメール:R.N. 神官ナッツ 21歳
流行に鈍感な僕ですが、今さらながらツイッターなるものを始めました。

最初の方は、僕のラジオネームを知っている方々から、フォローや心よいツイートをいただいたのですが、数週間が経ったある日、「お前のネタは面白くない。いつも読まれるのはお前ばかりで、飽き飽きだ」などの、刃のようなツイートが届き、僕のガラスのハートは、木っ端微塵になってしまいました。

その恐怖から、自分のアカウントに鍵を掛けたのですが、早くもツイッターの怖さを思い知らされたのと同時に、このようなアンチからのツイートを何万と受け続ける芸能人のハートの強さに感服しました。

そんなこんなで、リスナーの皆さん、是非とも僕をフォローしてください。

ミッツ・マングローブ:そうだね、そういう妬み嫉みというかね。

小島慶子:そうだね。

ミッツ・マングローブ:真面目な話して良い?

小島慶子:いいよ。

ミッツ・マングローブ:今、こうして不特定多数に、姿は見えないけど、自分の人格とかを晒してるわけじゃん。

小島慶子:うん。

ミッツ・マングローブ:だから、無防備になってて、色んなところから、聞かなくていいようなことが聞こえちゃったり、見えなくて良いものが見えちゃったり。

小島慶子:うん。

ミッツ・マングローブ:私、ずっと思ってることがあって。大勢の人たちに姿を晒している人っていうのは、大勢の人を見ているギャラリーでもあるんだよってことなんだよ。

小島慶子:こっちにも目ん玉付いてるよ、と。

ミッツ・マングローブ:そう。

小島慶子:なるほどね。

ミッツ・マングローブ:だから、防御策じゃないけど、傷つかなくて済む方法でもあるんだよ。

小島慶子:え?詳しく…

ミッツ・マングローブ:「向こうが見てるんじゃなくて、こっちが見てるんですよ、アンタたちのことを」って思えれば、「なに、訳の分からないトンチンカンなことを言ってるの?」って気になるじゃない?こっちがギャラリーなんです、と。

小島慶子:うん。

ミッツ・マングローブ:「あなたたちが、訳分からくなってるのを、私は冷静に1人で見てるんですよ」ってスタンスを持ってると、ただただ私ばかりが誹謗中傷を浴びて、嫌な言葉を言われてるって思わなくて、ちょっと済むっていう方法。

小島慶子:あぁ。

ミッツ・マングローブ:だから、そういうツイッターとかLINEとかでイジメがあったとしても、一方通行になりがちで、被害者は被害意識ばかりが大きくなっちゃうのはもちろんなんだけど、そこと立ち向かって戦うときに、そういう視点もあると良いよって。

小島慶子:たしかにね。最近は、そういうことはないけど、前はツイッターで随分、頻繁に色んな人とやりとりをしてた時に、「私は、夜中にパソコンを開けて、匿名で誰かに言いがかりをつけて、スッキリする人生じゃなくて良かった。言われる方の人生で良かった」って思ったことが何度もあるな。

ミッツ・マングローブ:解釈・発想の転換だね。

小島慶子:うん。

ミッツ・マングローブ:それもありがたいって思うよね。自分がそっち側じゃなくてね。

小島慶子:だから、同時に、「そうしないではいられない、そうするしかない苦しさ」に共感しちゃうんだけどね。

ミッツ・マングローブ:うん。

小島慶子:「小島慶子、死ね」って言ってくる人のことを、「こんなことをするしかない人生じゃなくて、言われる方でまだ良かった」って思うと同時に、「こんなことをするしか、逃げ場がないんだったら、この人は昼間、どんだけ苦しいんだろう」って、自分にそんなことを言ってくるクソ野郎にも、共感してしまうっていう。そこが、しんどいところでもあったけどね。

ミッツ・マングローブ:今回、イギリスに行ってね、自分が20代とか毎晩のように入り浸ってたゲイのいっぱいいるストリートで、そういう人たちの中でも、私みたいなトンチンカンな格好をしてたり、人種が違ってたりすると、指差されるわけ。

小島慶子:あぁ。

ミッツ・マングローブ:指差されたり、陰口を叩かれたり。でも、あの当時から、そうなると1人で座ったり街角に立って、逆にこっちが指差してくるヤツらを、観察してあげるんだ、くらいの恩着せがましい気持ちになって、自分の中で防御してたんだなっていうのを思い出したの。

小島慶子:うん、そうか。その時の心境と同じなんだね。

ミッツ・マングローブ:「はいアンタ、ギャラリー」って。

小島慶子:私の方が見てる、と。…「あんなこと言ってやったぜ」って、言うのはまるで強者のように感じてしまうけど、そんな風に無防備に自分の悪意とか欲望を晒してしまうってことは、自分の弱さを露呈していることでもあるってことなんだよね。

ミッツ・マングローブ:うん。

小島慶子:だから、アンタが弱みを剥き出しにしなきゃいけないくらいにあなたにとっては目障りな存在だったんだろうけど、アンタをそうさせてしまう私の方が優位に立ってるんだ、って思いたくなることはあるね。

ミッツ・マングローブ:あるね。小島さんが言ったように、こっち側からの視点、みたいなものを自分の中に持ってると、理解まではいかないけど、情みたいなのは生まれるのよ。指差してる人にも。

小島慶子:そうなのよ。それはなぜかというと、自分の中にもその気持はあるからで、私も誰かに嫌がらせをしてやりたいって思ったときに、私はしない。でも、彼はする人生を選んでしまった。そのしてしまう彼と、しない私の違いはなんだろう…って。

ミッツ・マングローブ:うん。

小島慶子:でも、根っこにあるものは同じだとしたら、彼がそうするしかないのには、それだけ追い詰められる理由があるのか、それとも彼に弱さがあるからなのか、っていう風に、そんな忖度しなくていいことまで、してしまうよね。

ミッツ・マングローブ:そうね。

小島慶子:ツイッターで細かくやりとりしなくなったのは、それに疲れたってことで。

ミッツ・マングローブ:段々、情が移ったりするよね。

小島慶子:寂しいと思うよ。夜中の2時3時に、偽名を使って、あったこともない人に、非常にあやふやで、浅はかな知識で、迂闊な発言をして生き恥を晒してしまう以外に、自分の気持ちのやりどころがないっていうのは、しんどいじゃん。

ミッツ・マングローブ:うん。

小島慶子:本当は、仲の良い友達と飲みに行って、「小島慶子ってムカつくよな」なんて話をして楽しかった、って思えるんだったら、それで済むはずなのにね。

ミッツ・マングローブ:うん、そうよね。

小島慶子:本当は、こんなことを考えてやる義理はないけどね(笑)

ミッツ・マングローブ:そうなのよ。なんでこんなマメにこの人たちの気持ちを考えなきゃいけないんだろって。

小島慶子:それね、「ツイッター菩薩」って言うらしいよ。ライムスター歌丸さんに言われたの。「小島さん、それをやってると、ツイッター菩薩になっちゃうよ」って。

ミッツ・マングローブ:あぁ。

小島慶子:迷える魂を救うためにツイッターやってるんじゃないでしょ?って。

ミッツ・マングローブ:そういう人たちを嗅ぎ分けて、また集まりそうだしね。「こっちにも菩薩いたよ!」みたいな。

小島慶子:ねぇ(笑)

ミッツ・マングローブ:それはウチらの仕事範疇外だよね。

小島慶子:キリないね。でも、自分でもどうにもならないくらい、自分の悪意に振り回されそうになったことは、何度もあったなって思うわ。その暗い淵を覗いて戻ってきた経験のない人は、一体、この世に何人いるんだろって思うけどね。

ミッツ・マングローブ:うん。

小島慶子:みんな、神官ナッツさんをフォローして、優しくしてくれ(笑)

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