「一冊に半年かかった」遅読の爆笑問題・太田が、島崎藤村、太宰治作品を読破した過程
2014.06.18 (Wed)
2014年06月17日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週水 25:00 - 27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、高校生のときに1冊の本に半年掛かったが、その後に島崎藤村、太宰治を全て読破していくまでの過程について語っていた。
しごとのはなし

太田は以前、谷村新司のラジオ番組に影響を受け、亀井勝一郎の『青春について』を読み始めたと語っていた(爆笑問題・太田、谷村新司に影響を受けて文学に傾倒していた)。その本を半年掛けて読んだ後、太田は島崎藤村を読み始めたという。
「告白文学」と呼ばれる島崎藤村の作品に、友達もいなく1人悩む太田は、自分の作品を重ねあわせ、傾倒していった、と語っていた。そしてついに島崎藤村の全作品を読破し、次に太宰治の全作品を読破していったという。
現在も読書家として知られ、自身でも小説を著す太田光は、このような高校生の時の読書体験がきっかけだった、と語った。遅読でも、理解力が乏しい状態からでも、読書を粘り強く続けていくことで、読書家となり得ることができる、ということのようだ。
田中裕二:今日、京都ロケでしたけど、そういうときは(マネージャー)研修中のミヤマくんは来ないわけですよ。
太田光:来てなかったっけ?
田中裕二:分かるだろ(笑)新幹線のこともあるし、研修中はそこまでね…それで、連れて行かなかったんですけど、ラジオから…それで今、(ミヤマが)いるわけですけど。
太田光:うん。
田中裕二:ミヤマに「お前、今日何してたの?」って訊いたら、「今日、朝はゆっくり過ごさせていただきまして。午後は読書を」って言うんですよ(笑)
太田光:うん。
田中裕二:この番組でも言いましたけど…
太田光:今まで、2冊しか本を読んでないって。
田中裕二:今まで、『がばいばあちゃん』と、『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』しか読んだことがなくて、しかも『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』は、1章しか読んでなかったっていう。
太田光:しかも、マッキントッシュ知らなかったっていう。
田中裕二:そんなミヤマくんですよ。それが読書かって。「何を読んだんだよ?」って訊いたら、「太田さんの本です」って。
太田光:俺の本のタイトルを覚えられないから。
田中裕二:そう。『パラレルな世紀への跳躍』っていう、太田さんの出した本ですよ。そういえば、それを随分前に「読め」って言われてたじゃないですか。
太田光:理解できるわけがないですよ。
田中裕二:「え?まだ読んでんだ?」って訊いたら、「200ページくらいまできてるから、あと30ページくらいですね」って。「でも、2ヶ月前くらいから読んでるよな?」って(笑)
太田光:無理だって、そりゃ。だって、マッキントッシュを「マスキントッシュ」って言ってるヤツが、俺のあんな哲学的な本を2ヶ月、3ヶ月で読めるわけないよ。
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:無理だって。
田中裕二:2ヶ月で200ページだから、1ヶ月100ページペースなんですよ。
太田光:それでも速いほうですよ。
田中裕二:やっぱり、いちいち言葉を調べるんだって。
太田光:それは大したもんだ。
田中裕二:それでやってるから、遅くて。「あとは30ページくらいなんで、もう少しですね」って言うんだけど、よく考えたら、そのペースだったら2週間くらいかかるわけよ(笑)
太田光:うん。
田中裕二:そんなヤツ、いないよって。
太田光:いや、分かりますよ。僕は割りと読むの遅いですから。
田中裕二:うん。
太田光:難しい本だったら、半年くらいかかることもありますから。
田中裕二:でも、それは何巻にも渡ってる本でしょ?
太田光:いや、一冊。
田中裕二:太田さん、同時に他の本も読むことあるわけじゃないですか。
太田光:まぁね。だけど、全然頭に入らなくて。多分、その状況だと思う。
田中裕二:カフェとかで読んでるみたいなんだけど(笑)なんでカフェで読んでんだよって(笑)
太田光:まぁ、大事ですけどね。読んでることが良い、みたいなのが読書っていうのはそういう面もありますからね。
田中裕二:うん。
太田光:導入としては別に良いんですけど。僕が高校の時に読書に目覚めて、といいますかね…元々、本は好きだったんだけど、必然的に本を読まざるをえない、周りに誰も話しかける人がいない状況でしたから。
田中裕二:うん。
太田光:その時に、亀井勝一郎の『青春について』を、半年がかりくらいで読みましたね。毎日読んで。
田中裕二:それは進まないの?理解ができなくて。
太田光:理解はできて、凄く入ってくるんだけど、じっくり読んでましたね。
田中裕二:いわゆる、噛み締めて読むって感じですよね?
太田光:そうですね。あんなに時間かかるとはって感じですよね、今となっては。その後に、島崎藤村に入って。全部読むまでには、1年くらい掛かってますね。
田中裕二:全部?
太田光:読破ですね。
田中裕二:島崎藤村の全作品を?
太田光:島崎藤村っていうのは、『夜明け前』と『破戒』が多少違うんですけど、間の『春』『家』『新生』とかは、1つの話なんですよ。
田中裕二:1つの話?
太田光:私小説で繋がってるんですよ。だから、島崎藤村の若かりし頃で、そのへんを片っ端から読んでいきましたね。
田中裕二:うん。
太田光:『破戒』が処女作で、一番読みやすいの。その後の長さったら、「ふざけんな!」って思いますよ。
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:「何に付き合ってんだ、俺は」って。
田中裕二:読むのがエライよね。
太田光:その時は、凄い没入してるんですよ。というのは、他の読書をしてないから。
田中裕二:うん。
太田光:文学っていうのは、こういうもんだって思ってますから。ましてや、「私は…」っていうウジウジしたどうでも良い、今から考えればそんな話(笑)島崎藤村は未だに尊敬してますけどね。
田中裕二:うん。
太田光:初めての文学ですよ。亀井勝一郎は、評論ですからね。当時、自分は友達もいない状況で。
田中裕二:うん。
太田光:島崎藤村も悩んでるんですよ、ウジウジと。
田中裕二:うん。
太田光:島崎藤村の実家は、長野の名士なんですけど、姪とヤっちゃうんですよ。それでウジウジと悩むわけですよ。
田中裕二:うん。
太田光:なおかつ、『家』って小説は、家督を継ぐ小説なんですよ。高校生の俺が、まず『家』なんて分からないんだよ。時代も違うし。
田中裕二:そうだね(笑)
太田光:「家という重み」みたいなことが、延々と書かれてるんですよ。
田中裕二:はい、はい。
太田光:分かるわけないんだけど、なんとなく悩んでるってことは分かる。それを「ここ(小説)に告白して」って。それは、全部オーバーラップしてくるわけ。小説家である島崎藤村が、ここに書くってことは、1つのセンセーションだってことは分かるわけ。
田中裕二:うん。
太田光:「告白文学」っていうんですけど、そういう悩みの感じが、(自分の)1人でウジウジしている感じとオーバーラップして。
田中裕二:うん。
太田光:「俺も1人でウジウジしてるけど、こういう風に作品にできるんだな」っていうことで。
田中裕二:そういう読み方ね。
太田光:それで救われるわけですよ。だから、ずっとハマって読んで。
田中裕二:うん。
太田光:島崎藤村を常に読んでるって、ヘンテコリンな高校生ですよ。
田中裕二:ふふ(笑)そうだよね(笑)
太田光:その藤村を読破して、次に太宰治に行ったときに、太宰治の面白さに、目からコンタクトですよ。
田中裕二:してねぇし(笑)
太田光:凄かった。太宰も同じような雰囲気で、『晩年』ってところから始まるわけですよ。全部読破するまでに行くわけですけど、『右大臣実朝』とかね、『走れメロス』とか。こんなに面白いの?って。
田中裕二:うん。
太田光:『晩年』なんか、私小説なんですけど面白いんですよ。こういっちゃなんですけど、藤村はつまらなかった(笑)
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:そこで初めて気づくんですよ。「なんであんなのに夢中になってたのか」って。失礼ですけどね、藤村は巨匠ですから。
田中裕二:うん。でも島崎藤村が当時、読まれたわけでしょ?
太田光:明治の頃にね。
田中裕二:エンターテイメント的な感じの作品はあんまりなかったの?
太田光:もちろんありますよ。ただ、新しいわけですよ。「自然主義」って。でも、その前に『源氏物語』から、脈々と日本文学っていうのは、面白いものがいっぱいある中で、当時のいわゆる島崎藤村とかあのへんの自然派という人たちが、いわゆるリアリティのあるものを書き始めて、新しかったんでしょう。
田中裕二:フィクションだったものが、ほとんどの中でね。
太田光:張本人が、リアルタイムで告白してるわけですから。そりゃ話題になりますよ。
田中裕二:そっか。それを昭和50年台の高校生が読んでも…
太田光:よく読んだな、俺って思いますよ。
田中裕二:その粘りは凄いよね。
太田光:大人になって、文学の先生とも話すようになるじゃないですか。やっぱり、島崎藤村は今の学生、読んでないって言ってましたね。
田中裕二:あぁ。太宰は読むんだもんね?
太田光:太宰治は、相変わらず人気作家ですよ。太宰、三島っていうのは両巨頭はね。でも、島崎藤村はあんまり読む人はいないって話ですよね。
田中裕二:ミヤマくんは、いずれ島崎藤村を読みますかね(笑)
太田光:読書としての入り口は、半年でもなんでも掛けて、意味を理解しながら前に進むっていうのは良いかなって。俺はそうだったから。
田中裕二:なるほどね。
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しごとのはなし

太田は以前、谷村新司のラジオ番組に影響を受け、亀井勝一郎の『青春について』を読み始めたと語っていた(爆笑問題・太田、谷村新司に影響を受けて文学に傾倒していた)。その本を半年掛けて読んだ後、太田は島崎藤村を読み始めたという。
「告白文学」と呼ばれる島崎藤村の作品に、友達もいなく1人悩む太田は、自分の作品を重ねあわせ、傾倒していった、と語っていた。そしてついに島崎藤村の全作品を読破し、次に太宰治の全作品を読破していったという。
現在も読書家として知られ、自身でも小説を著す太田光は、このような高校生の時の読書体験がきっかけだった、と語った。遅読でも、理解力が乏しい状態からでも、読書を粘り強く続けていくことで、読書家となり得ることができる、ということのようだ。
一冊に半年かかった太田
田中裕二:今日、京都ロケでしたけど、そういうときは(マネージャー)研修中のミヤマくんは来ないわけですよ。
太田光:来てなかったっけ?
田中裕二:分かるだろ(笑)新幹線のこともあるし、研修中はそこまでね…それで、連れて行かなかったんですけど、ラジオから…それで今、(ミヤマが)いるわけですけど。
太田光:うん。
田中裕二:ミヤマに「お前、今日何してたの?」って訊いたら、「今日、朝はゆっくり過ごさせていただきまして。午後は読書を」って言うんですよ(笑)
太田光:うん。
田中裕二:この番組でも言いましたけど…
太田光:今まで、2冊しか本を読んでないって。
田中裕二:今まで、『がばいばあちゃん』と、『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』しか読んだことがなくて、しかも『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』は、1章しか読んでなかったっていう。
太田光:しかも、マッキントッシュ知らなかったっていう。
田中裕二:そんなミヤマくんですよ。それが読書かって。「何を読んだんだよ?」って訊いたら、「太田さんの本です」って。
太田光:俺の本のタイトルを覚えられないから。
田中裕二:そう。『パラレルな世紀への跳躍』っていう、太田さんの出した本ですよ。そういえば、それを随分前に「読め」って言われてたじゃないですか。
太田光:理解できるわけがないですよ。
田中裕二:「え?まだ読んでんだ?」って訊いたら、「200ページくらいまできてるから、あと30ページくらいですね」って。「でも、2ヶ月前くらいから読んでるよな?」って(笑)
太田光:無理だって、そりゃ。だって、マッキントッシュを「マスキントッシュ」って言ってるヤツが、俺のあんな哲学的な本を2ヶ月、3ヶ月で読めるわけないよ。
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:無理だって。
田中裕二:2ヶ月で200ページだから、1ヶ月100ページペースなんですよ。
太田光:それでも速いほうですよ。
田中裕二:やっぱり、いちいち言葉を調べるんだって。
太田光:それは大したもんだ。
田中裕二:それでやってるから、遅くて。「あとは30ページくらいなんで、もう少しですね」って言うんだけど、よく考えたら、そのペースだったら2週間くらいかかるわけよ(笑)
太田光:うん。
田中裕二:そんなヤツ、いないよって。
太田光:いや、分かりますよ。僕は割りと読むの遅いですから。
田中裕二:うん。
太田光:難しい本だったら、半年くらいかかることもありますから。
田中裕二:でも、それは何巻にも渡ってる本でしょ?
太田光:いや、一冊。
田中裕二:太田さん、同時に他の本も読むことあるわけじゃないですか。
太田光:まぁね。だけど、全然頭に入らなくて。多分、その状況だと思う。
田中裕二:カフェとかで読んでるみたいなんだけど(笑)なんでカフェで読んでんだよって(笑)
太田光:まぁ、大事ですけどね。読んでることが良い、みたいなのが読書っていうのはそういう面もありますからね。
田中裕二:うん。
太田光:導入としては別に良いんですけど。僕が高校の時に読書に目覚めて、といいますかね…元々、本は好きだったんだけど、必然的に本を読まざるをえない、周りに誰も話しかける人がいない状況でしたから。
田中裕二:うん。
太田光:その時に、亀井勝一郎の『青春について』を、半年がかりくらいで読みましたね。毎日読んで。
田中裕二:それは進まないの?理解ができなくて。
太田光:理解はできて、凄く入ってくるんだけど、じっくり読んでましたね。
田中裕二:いわゆる、噛み締めて読むって感じですよね?
太田光:そうですね。あんなに時間かかるとはって感じですよね、今となっては。その後に、島崎藤村に入って。全部読むまでには、1年くらい掛かってますね。
田中裕二:全部?
太田光:読破ですね。
田中裕二:島崎藤村の全作品を?
島崎藤村に傾倒した理由
太田光:島崎藤村っていうのは、『夜明け前』と『破戒』が多少違うんですけど、間の『春』『家』『新生』とかは、1つの話なんですよ。
田中裕二:1つの話?
太田光:私小説で繋がってるんですよ。だから、島崎藤村の若かりし頃で、そのへんを片っ端から読んでいきましたね。
田中裕二:うん。
太田光:『破戒』が処女作で、一番読みやすいの。その後の長さったら、「ふざけんな!」って思いますよ。
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:「何に付き合ってんだ、俺は」って。
田中裕二:読むのがエライよね。
太田光:その時は、凄い没入してるんですよ。というのは、他の読書をしてないから。
田中裕二:うん。
太田光:文学っていうのは、こういうもんだって思ってますから。ましてや、「私は…」っていうウジウジしたどうでも良い、今から考えればそんな話(笑)島崎藤村は未だに尊敬してますけどね。
田中裕二:うん。
太田光:初めての文学ですよ。亀井勝一郎は、評論ですからね。当時、自分は友達もいない状況で。
田中裕二:うん。
太田光:島崎藤村も悩んでるんですよ、ウジウジと。
田中裕二:うん。
太田光:島崎藤村の実家は、長野の名士なんですけど、姪とヤっちゃうんですよ。それでウジウジと悩むわけですよ。
田中裕二:うん。
太田光:なおかつ、『家』って小説は、家督を継ぐ小説なんですよ。高校生の俺が、まず『家』なんて分からないんだよ。時代も違うし。
田中裕二:そうだね(笑)
太田光:「家という重み」みたいなことが、延々と書かれてるんですよ。
田中裕二:はい、はい。
太田光:分かるわけないんだけど、なんとなく悩んでるってことは分かる。それを「ここ(小説)に告白して」って。それは、全部オーバーラップしてくるわけ。小説家である島崎藤村が、ここに書くってことは、1つのセンセーションだってことは分かるわけ。
田中裕二:うん。
太田光:「告白文学」っていうんですけど、そういう悩みの感じが、(自分の)1人でウジウジしている感じとオーバーラップして。
田中裕二:うん。
太田光:「俺も1人でウジウジしてるけど、こういう風に作品にできるんだな」っていうことで。
田中裕二:そういう読み方ね。
太田光:それで救われるわけですよ。だから、ずっとハマって読んで。
田中裕二:うん。
太田光:島崎藤村を常に読んでるって、ヘンテコリンな高校生ですよ。
田中裕二:ふふ(笑)そうだよね(笑)
太宰治作品の面白さ
太田光:その藤村を読破して、次に太宰治に行ったときに、太宰治の面白さに、目からコンタクトですよ。
田中裕二:してねぇし(笑)
太田光:凄かった。太宰も同じような雰囲気で、『晩年』ってところから始まるわけですよ。全部読破するまでに行くわけですけど、『右大臣実朝』とかね、『走れメロス』とか。こんなに面白いの?って。
田中裕二:うん。
太田光:『晩年』なんか、私小説なんですけど面白いんですよ。こういっちゃなんですけど、藤村はつまらなかった(笑)
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:そこで初めて気づくんですよ。「なんであんなのに夢中になってたのか」って。失礼ですけどね、藤村は巨匠ですから。
田中裕二:うん。でも島崎藤村が当時、読まれたわけでしょ?
太田光:明治の頃にね。
田中裕二:エンターテイメント的な感じの作品はあんまりなかったの?
太田光:もちろんありますよ。ただ、新しいわけですよ。「自然主義」って。でも、その前に『源氏物語』から、脈々と日本文学っていうのは、面白いものがいっぱいある中で、当時のいわゆる島崎藤村とかあのへんの自然派という人たちが、いわゆるリアリティのあるものを書き始めて、新しかったんでしょう。
田中裕二:フィクションだったものが、ほとんどの中でね。
太田光:張本人が、リアルタイムで告白してるわけですから。そりゃ話題になりますよ。
田中裕二:そっか。それを昭和50年台の高校生が読んでも…
太田光:よく読んだな、俺って思いますよ。
田中裕二:その粘りは凄いよね。
太田光:大人になって、文学の先生とも話すようになるじゃないですか。やっぱり、島崎藤村は今の学生、読んでないって言ってましたね。
田中裕二:あぁ。太宰は読むんだもんね?
太田光:太宰治は、相変わらず人気作家ですよ。太宰、三島っていうのは両巨頭はね。でも、島崎藤村はあんまり読む人はいないって話ですよね。
田中裕二:ミヤマくんは、いずれ島崎藤村を読みますかね(笑)
太田光:読書としての入り口は、半年でもなんでも掛けて、意味を理解しながら前に進むっていうのは良いかなって。俺はそうだったから。
田中裕二:なるほどね。
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