TOP爆笑問題の日曜サンデー ≫ 伊集院光が語る、今の世代が自分の興味のあることにしか関心を示さないワケ

伊集院光が語る、今の世代が自分の興味のあることにしか関心を示さないワケ

2014.06.17 (Tue)
2014年06月15日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日 13:00 - 17:00)にて、お笑い芸人の伊集院光がゲスト出演し、伊集院の世代と今の世代の違いについて語っていた。

のはなしし
のはなしし

現在、46歳の伊集院が子供の頃は、テレビは一家に一台、現在より多くの兄弟がいたため、必然的にチャンネル権争いが起きる。観たい番組だけを観ることもできず、さらに、興味のない番組も観させられてしまうことになる。

だが、その結果、伊集院は姉の好きなアニメやアイドルの番組、父親が観ていたニュース番組やNHKの特集番組などを観ることで、興味のなかった分野に関して自然に知識を得ることができた。

また、伊集院は現在、ラジオ番組のパーソナリティとして活躍しているが、その入口となっているのは、ラジオ好きな兄の存在が大きかったという。興味関心の分野が異なる兄弟、姉と話をすることでも、知識の幅は広がる。一人っ子が多い現在では、そのような機会も失われてしまっているわけである。

伊集院は、今の世代は、自分の興味のある分野に特化して突き詰めていくことはできるというメリットがある一方、幅広い知識や興味のない分野に関して知識・知見を広げていくことは困難であるというデメリットがある、と指摘していた。

太田光:伊集院ってさ、(エッセイの中に)子供の頃の思い出話、多いじゃない?

伊集院光:はい、はい。

太田光:アレ(エッセイ集『のはなしし』)の中に、超合金の話もそうなんだけど、俺は超合金を持ってたけど、それほど執着してないわけ。

伊集院光:うん。

太田光:でも、伊集院にかかると、「超合金は、元々、マジンガーZの中の合金であって、ソフトビニール人形がオイルショックで作れなくなってしまって、鉄で作るようになり、マジンガーZ以外のロボットも"超合金"と呼び始めた」っていうようなことが書いてあって。

田中裕二:おぉ。

太田光:俺は、今、知るわけだよ。

田中裕二:俺は今、知ったもんね。まだそこ読んでないから。

太田光:そういう分析をさ、子供の頃からしてんだね。

伊集院光:子供の頃に、「鋼鉄ジーグの超合金」ということのおかしさっていうのが、俺の中であって。

田中裕二:ふふ(笑)

伊集院光:だって、『マジンガーZ』が何で出来てるかって言ったら、アニメの中で超合金Zというもので出来ている、と。でも、売れたもんだから、「鋼鉄ジーグの超合金」って出てくると、それは違うだろって。

太田光:それが凄いなって。俺は、今の今まで、超合金だと思ってたの。

伊集院光:あぁ、はいはい(笑)

田中裕二:お前は『マジンガーZ』を観てなかったからだよね?

太田光:『マジンガーZ』も観てないね。でも、アレが超合金っていう物質が(現実に)あるもんだと思ってたから。

伊集院光:はい(笑)

田中裕二:俺は、架空だっていうのを知ってるからね(笑)

伊集院光:普通の鉄の何百倍も硬いはずだって思ってたの?

太田光:そこまでは思ってないけど、特殊な超合金ってものを使ったおもちゃなんだろうなって思ってたの。

伊集院光:俺は、昔から引っかかってたんだろうね。

太田光:裏読みするんだよね。

田中裕二:裏読みが凄いのは…ゴジラシリーズで、途中から都会で戦わなくなった、と。島とかで(伊集院光が語る、ゴジラ映画の奇作『オール怪獣大進撃』「子供の心の闇が見える映画」)。

伊集院光:はい、はい。

田中裕二:怪獣島での戦いになってて。一方、街の中のセットでビルを壊すとなると、時間もお金もかかる、と。だから、怪獣島で戦うようになったって。

伊集院光:それはね、5歳上の兄貴の影響。5歳上の兄貴がいて、しかも兄貴は理屈が立つ人だったから、その人が教えてくれるの。良いことかどうかは別として(笑)

太田光:へぇ。

伊集院光:サンタの話でも、兄貴はいち早く俺に何か言い出すの(笑)クラスの皆が言ってることと、兄貴の言ってることは違うけど、尊敬する兄貴はこう言ってるしな…って感じになってるっていう。

田中裕二:そんなこと、考えないじゃん。

太田光:だから、マセてるっていうかね。

伊集院光:俺、凄く思うのがね、今の世代と僕らの世代の違いを言う人のことが大嫌いだから、あんまりそれを使いたくないんだけど…一番大きなことは、「テレビが1台しかなくて子沢山」で。要するに、自分の興味のないものも無理やり、見させられるっていう。

太田光:それはあったね。

伊集院光:そのメリットとデメリットがあって。今の子たちは、自分の興味があることを突き詰められるっていうメリットと、だけど自分の興味のないことで無理やり入ってきちゃうっていう。一方的なメリットでも、デメリットでもないけど、そこは結構、差はあると思うね。

田中裕二:スゲェある。

伊集院光:俺は、姉貴の文化とかも、イヤだけど入ってきてたよ。『キャンディ・キャンディ』なんか、自分1人の部屋に、1人のテレビがあったら絶対に観てないけど、姉貴が見れないとでんぐり返っちゃうときは、観るしかないから。

【関連記事】
博多大吉が語る「今の20代がテレビを観なくなったワケ」

爆笑問題・田中、直接的な表現しかない最近の曲に苦言「幼稚な歌詞ばかり」

南キャン山里、ダウンタウンの世代と自分たちの世代の違いに愕然


同番組の過去記事



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

タグ : 伊集院光,爆笑問題,太田光,,

トップページへ  |  この記事へのリンク  |  爆笑問題の日曜サンデー
次の記事:千原ジュニアが語る、たむらけんじの大阪にひっそりと帰った近況「東京とは全く違う顔」

前の記事:ココリコ田中、『アメトーーク!』でさすがに放送されなかった相方・遠藤との思い出