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千原ジュニアが語る、映画『アクト・オブ・キリング』の感想「ドキュメンタリーとして面白くない」
2014.05.07 (Wed)
2014年05月06日放送のMBSラジオのラジオ番組『アッパレやってまーす!』(毎週火 22:00-23:30)にて、お笑い芸人の千原ジュニアが、ドキュメンタリー映画である『アクト・オブ・キリング』について、その感想を語っていた。
映画『アクト・オブ・キリング』とは、1965年、インドネシアでデヴィ夫人の夫としても知られるスカルノ大統領が、軍部・スハルト将軍に政権を追われた際に起こった虐殺を、加害者側に証言を求めていくということをテーマにした内容である。その映画について、千原ジュニアはドキュメンタリー映画としての感想を「つまらない」と評していた。
アクト・オブ・キリング
![Act of Killing [DVD] [Import]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51sjS19gvQL._SL160_.jpg)
千原ジュニア:映画に行こうって思って。ゴールデンウィーク中なんで、前売りみたいな。当日券の整理番号みたいなヤツとって。
桂三度:はい。
千原ジュニア:ホンマは『アース』を3Dで観たかってんけど、ゴールデンウィーク中の『アース』の3Dなんて、(混んでて)えげつないでしょ?
桂三度:えぐいねぇ。
千原ジュニア:ほんで、なんかないかなぁって思ったら、前の日にたまたま今田耕司さんに、「アレ、オモロイらしいなぁ」って思って聞いた映画があって。それが、『アクト・オブ・キリング』ってドキュメンタリー映画で。
桂三度:うん。
千原ジュニア:ほんで、これが簡単に言うと、インドネシアで1960年代に大虐殺があった、と。それを行った人がもちろん今も生きてて、アメリカ人のドキュメンタリー監督の人が行って、被害者側のことを色々訊こうとしたら、「それは撮らさへん」って言われて。それで、加害者側のことしか撮れなくなったんですって。
桂三度:うん。
千原ジュニア:それを撮んねんけど、加害者側の人に色々、話を聞くわけ。「俺は、ここで何人も殺して」とか。「こういうことでやって」とか。
桂三度:うん。
千原ジュニア:「これだと、一番、血が出にくい」とか。色んなことを意気揚々と語ってるわけ。未だに、その国では、その人たちは英雄視されてるわけ。
桂三度:うん。
千原ジュニア:その人たちに、「被害者側を演じませんか?」と。加害者に、被害者を演じさせるわけ。
桂三度:うん。
千原ジュニア:ほな、段々「えぇ…」ってなって。最初は意気揚々と「ここで何人ヤって」とか言ってたおっさんが、そこで「うわぁ…うえぇ…」って言って。吐き気を催して。えずいて去っていくって映画やねん。
桂三度:はい。
千原ジュニア:それが凄い評価が高いらしくてね。
桂三度:うん。
千原ジュニア:それは人それぞれやから。でも、俺は全然おもしろくなくて。
桂三度:うん。
千原ジュニア:それ自体が、フィクションかも分からへんし。カメラ回ってる前で、「僕は反省しました。昔、ここでやってはいけないことをして、それを想像して、あの人たちの気持ちになって、えずきが止まりません」って。
桂三度:うん。
千原ジュニア:いやいや、何を美化したいのか。何なん?みたいな。凄いみんな、盛り上がってんねんって。
桂三度:うん。
千原ジュニア:ゴールデンウィークっていうのは、もちろんあるんですけど、通路にも座布団を置いて、パンパンですよ。
桂三度:へぇ。
千原ジュニア:俺は何も面白くないなぁって思って。
桂三度:教訓的なものはないね。
千原ジュニア:っていうか、ドキュメンタリーでも『ゆきゆきて、神軍』とか好きやから。それと比べるというか、それよりは何も思わへんかった、というか。逆に色んな物を疑ってもうたし。
ゆきゆきて、神軍
![ゆきゆきて、神軍 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51HkxzCDkNL._SL160_.jpg)
桂三度:うん。
千原ジュニア:って話を、音楽プロデューサーさんの蔦谷好位置さんと一緒に話をしてて。「ずっと嗚咽してたんですよ」って。
桂三度:はい。
千原ジュニア:飲んでて。15分くらいで「やっぱり、これは言わないとダメだな」って。「ジュニアさん、ごめんなさいね。嗚咽っていうのは、オエっ、オエってなってるのを嗚咽って思いがちだけど、涙が流れることなんですよ」と。
桂三度:うん。
千原ジュニア:「その場合は、嗚咽じゃなくて、えずきなんですよ」と。話変わってしまうけど、言わな我慢できんってことで、言うたんやって(笑)そういうのもありがたいやん。段々、そういうのを言われん世代になっていくやん。
桂三度:うん。
千原ジュニア:40代、50代とか。昨日、言うてはったのは、「ウチにもプロデューサーがいて、『もっとシモ世話(下世話)で良いんだよ。もっとシモ世話(下世話)な歌詞を書けば良いんだよ』って言ってて」って。下世話のことを、ずっとシモ世話って言ってるプロデューサーがいて。
桂三度:はっはっはっ(笑)
千原ジュニア:周りの人間が、「そうですよね。そうですよね」って、誰も何も言わないでやってるのが、めちゃくちゃ気持ち悪かったと。
桂三度:うん。それはなかなかやなぁ、その人(笑)
千原ジュニア:次に会ったら、「もっと下世話で」って直ってたんやて。多分、誰かが言ったんやろうけど。せやから、言うていかなアカンって。
桂三度:キャバ嬢かな(笑)「下世話だよ」って(笑)ありがたいね(笑)
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アクト・オブ・キリング
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千原ジュニア:映画に行こうって思って。ゴールデンウィーク中なんで、前売りみたいな。当日券の整理番号みたいなヤツとって。
桂三度:はい。
千原ジュニア:ホンマは『アース』を3Dで観たかってんけど、ゴールデンウィーク中の『アース』の3Dなんて、(混んでて)えげつないでしょ?
桂三度:えぐいねぇ。
千原ジュニア:ほんで、なんかないかなぁって思ったら、前の日にたまたま今田耕司さんに、「アレ、オモロイらしいなぁ」って思って聞いた映画があって。それが、『アクト・オブ・キリング』ってドキュメンタリー映画で。
桂三度:うん。
千原ジュニア:ほんで、これが簡単に言うと、インドネシアで1960年代に大虐殺があった、と。それを行った人がもちろん今も生きてて、アメリカ人のドキュメンタリー監督の人が行って、被害者側のことを色々訊こうとしたら、「それは撮らさへん」って言われて。それで、加害者側のことしか撮れなくなったんですって。
桂三度:うん。
千原ジュニア:それを撮んねんけど、加害者側の人に色々、話を聞くわけ。「俺は、ここで何人も殺して」とか。「こういうことでやって」とか。
桂三度:うん。
千原ジュニア:「これだと、一番、血が出にくい」とか。色んなことを意気揚々と語ってるわけ。未だに、その国では、その人たちは英雄視されてるわけ。
桂三度:うん。
千原ジュニア:その人たちに、「被害者側を演じませんか?」と。加害者に、被害者を演じさせるわけ。
桂三度:うん。
千原ジュニア:ほな、段々「えぇ…」ってなって。最初は意気揚々と「ここで何人ヤって」とか言ってたおっさんが、そこで「うわぁ…うえぇ…」って言って。吐き気を催して。えずいて去っていくって映画やねん。
桂三度:はい。
千原ジュニア:それが凄い評価が高いらしくてね。
桂三度:うん。
千原ジュニア:それは人それぞれやから。でも、俺は全然おもしろくなくて。
桂三度:うん。
千原ジュニア:それ自体が、フィクションかも分からへんし。カメラ回ってる前で、「僕は反省しました。昔、ここでやってはいけないことをして、それを想像して、あの人たちの気持ちになって、えずきが止まりません」って。
桂三度:うん。
千原ジュニア:いやいや、何を美化したいのか。何なん?みたいな。凄いみんな、盛り上がってんねんって。
桂三度:うん。
千原ジュニア:ゴールデンウィークっていうのは、もちろんあるんですけど、通路にも座布団を置いて、パンパンですよ。
桂三度:へぇ。
千原ジュニア:俺は何も面白くないなぁって思って。
桂三度:教訓的なものはないね。
千原ジュニア:っていうか、ドキュメンタリーでも『ゆきゆきて、神軍』とか好きやから。それと比べるというか、それよりは何も思わへんかった、というか。逆に色んな物を疑ってもうたし。
ゆきゆきて、神軍
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桂三度:うん。
千原ジュニア:って話を、音楽プロデューサーさんの蔦谷好位置さんと一緒に話をしてて。「ずっと嗚咽してたんですよ」って。
桂三度:はい。
千原ジュニア:飲んでて。15分くらいで「やっぱり、これは言わないとダメだな」って。「ジュニアさん、ごめんなさいね。嗚咽っていうのは、オエっ、オエってなってるのを嗚咽って思いがちだけど、涙が流れることなんですよ」と。
桂三度:うん。
千原ジュニア:「その場合は、嗚咽じゃなくて、えずきなんですよ」と。話変わってしまうけど、言わな我慢できんってことで、言うたんやって(笑)そういうのもありがたいやん。段々、そういうのを言われん世代になっていくやん。
桂三度:うん。
千原ジュニア:40代、50代とか。昨日、言うてはったのは、「ウチにもプロデューサーがいて、『もっとシモ世話(下世話)で良いんだよ。もっとシモ世話(下世話)な歌詞を書けば良いんだよ』って言ってて」って。下世話のことを、ずっとシモ世話って言ってるプロデューサーがいて。
桂三度:はっはっはっ(笑)
千原ジュニア:周りの人間が、「そうですよね。そうですよね」って、誰も何も言わないでやってるのが、めちゃくちゃ気持ち悪かったと。
桂三度:うん。それはなかなかやなぁ、その人(笑)
千原ジュニア:次に会ったら、「もっと下世話で」って直ってたんやて。多分、誰かが言ったんやろうけど。せやから、言うていかなアカンって。
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