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山里亮太と品川祐の「恵方巻き事件」-山里が品川との共演を拒否する理由

2014.04.14 (Mon)
山里、品川との共演逃亡

2014年04月11日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『バナナマンのバナナムーンGOLD』(毎週金 25:00 - 27:00)に、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太がゲスト出演していた。

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山里が自身のラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』内で「ももクロライブで、設楽さんが大声で『ももかー!』などと叫んでいたけど、レス(手を振り返してくれるなど)をもらえず、『全然、見てくんない』と言っていた」と話をしていたことに、設楽は「名前は叫んでいない。山里は話を盛り過ぎだ」と指摘(参照:バナナマン設楽、ももクロライブでの話を盛った南キャン山里に粛清宣言)。このことを山里に問い質す、という意味もあり、山里をゲストで呼んだようだ。

さらに、毎週金曜日に生放送している『バナナマンのバナナムーンGOLD』だったが、同日の放送はバナナマンが生出演できないため、収録となった。収録日は水曜日であり、同じJUNK枠の水曜日担当であるお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太がTBSラジオの局内にいることもあり、ゲストとして呼ぶ、ということになっていたようだ。

山里を呼びこむ前、バナナマンの設楽と日村が、オープニングトークを行っていた。そこにちょうど、お笑いコンビ・品川庄司の品川祐が通りかかった。別番組にゲストで呼ばれていたために、局内にいたそうだ。バナナマンが声を掛けたところ、品川は番組に登場。さらに、後述の「恵方巻き事件」で問題の起きた「山里を呼んでこよう」と設楽は提案。品川も承諾し、共演することとなった。

設楽は、日村に「『設楽さんが(ももクロライブでの話を盛って話したことで)怒ってる』って言って、呼び込んで」と依頼。日村が山里の待機する場所に行ったところ、山里の姿はなかった。さらに、電話をかけるも、繋がらない状態だった。しばらくして品川がブースから出ていき、山里に事の詳細を訊くと、「別の部屋に身を隠していた」と明かした。

品川は共演に躊躇いが無かったにも関わらず、山里は番組出演から逃亡した。山里が明らかに品川との共演を避ける形になっていた。この理由を設楽に問われた山里は、「いや、ダメっていうか、トラウマですね。あの怖さが」と発言。どうやら、番組共演時、責め立てられた記憶がトラウマとなり、二度と共演したくない、という思いになったようだ。

山里が番組で「品川が嫌い」と明かした時から3年、未だに恐怖する品川との関係性に、どのようにして問題が生じたのか、振り返ってみたい。

品川との初対面

山里は、芸人を目指して大阪のNSC(吉本総合芸能学院)に入った。卒業後、南海キャンディーズ前にコンビ・足軽エンペラーを結成。解散後は、イタリア人というピン芸人で活動していた。

上京した際、知っている芸人も少なく、親しい友人もいなかった山里をほぼ最初に食事に誘ったのは、品川だったという。
南キャン・山里と品川祐、因縁の一件を互いに検証

品川「山里が東京に出て来て初めて飯を食った先輩は、俺だと思うよ。それで、東京に友達もいなくて、知り合いもいなくて…」

山里「たしかに、ご飯いきましたね。おしゃれなところの鍋を食べに」

品川「そうだよ」

その後、山里は南海キャンディーズを結成。2004年のM-1でブレイクを果たし、翌年に『リンカーン』(TBS系)に出演した。そこで、品川に久しぶりに対面することとなる。

その共演で、後に大きな禍根を残す出来事が品川によって引き起こされた。

克明に覚えている山里、忘れている品川

山里は『リンカーン』(TBS系)に初出演し、その際に品川と共演。多くの先輩芸人がいて、大舞台に緊張していた。そこでの一場面について、山里は非常に印象に残っていたようで、克明にラジオ番組で語っていた。
南キャン・山里が語る「品川庄司・品川を嫌いな理由」
「もう、今よりもキャラ作りで必死になってた頃ですよ。変なおかっぱ頭のヤツが出て来て、その時に松本さんがイジってくれるワケですよ。『何なん?その頭。何の副作用やねん』ってめっちゃ良い感じで振って下さって。でも、今でも悔しいんだけど、返しが上手くできなくて。今だったら…『何の病気だったら、この副作用受け入れるんですか?』って言ったら俺っぽくない?」

「その当時は、『ちょっと、どこイジってんすか…』とかって言って、変な空気になっちゃったの。フワってしたとき、品川祐が来て、俺に言うのよ。しかも、(相手は)先輩よ?」

『スゴイですね~やっぱり、売れてるポッと出の人って、ああやって先輩が面白いこと振ってくれても、スベっても平気なんですね。いやぁ~尊敬します、握手してください』って。カメラ回ってない時にね。地獄じゃない?コレ。テレビ出たばっかりよ」

「それをず~っと楽屋に帰るときも言われて。『さっきの旬の人ですよね。大丈夫ですか?面白いこと言ってませんでしたけど』とか言ってくるのよ。トイレで会ったら、今度なんて言うと思う?『あぁ、どうも。良いですね、笑われる人って楽ですよね。僕らは、笑わせる方だから大変なんですよ』って言うの」

『良いですよね、いるだけで面白くないことを言っても笑われてるから』って言ってきて。鬼でしょ。それ、何の意味があるのよ、俺に言ってきて。それで、俺が何したっていうのよ。悪口言ったっていうのなら、まだ分かるけど。だけど、全然何にもしてないのに追い込まれるのよ」

このような言動を続けざまに行われ、山里にとっては大きな心の傷となったようだ。一方、発言した側の品川は、このことを覚えていなかった。
南キャン・山里と品川祐、因縁の一件を互いに検証
品川「それですよ。俺は全然覚えてないけど、それを根に持っているのかどうかっていう」

山里「僕の陰湿な性格は、それをずっと持ってしまって」

品川「ただ、盛ってるだろ?あんなに言ってなかっただろ?」

山里「いや…怖かった時期がありますよ」

品川「あんなには言ってないだろ?」

山里「まぁ、そうですね…でも…」

品川「怪談話じゃないけれど、驚かせようと思って、ちょっとずつ怖くしていく、みたいな。あそこまでは言ってない。言ったか、言わないかで。…まぁ、言ったか言わないかは水掛け論ですけどね。どれくらい言ったか、そこです」

山里「あのくだりは、本当にあったんです。出たてのときで、本当に怖かった覚えがあります。『旬で出て来た芸人は良いですね~』って」

品川「…まぁ、俺は言いそうだなぁ」

互いに検証する形で過去を振り返ったところ、品川は忘れていたが、山里はハッキリとおぼえていた。淀みなく語られるその様子から、その話は真実味を帯びているようであった。一方、品川は発言したこと自体を忘れている。"被害者"と"加害者"という関係性、そして記憶の有無があることが、共演を未だに避ける山里、共演を拒まない品川、という違いとなって現れているように思われる。

品川の捻れた愛情

品川は、発言自体に関して「記憶にはない」ということであるが、「あの頃っていうか、今も言いそうだからな」と認め、さらにはその発言の真意について以下のように語っている。
南キャン・山里と品川祐、因縁の一件を互いに検証
品川「いやね、記憶にはないけど、言うタイプではあるの。ただ、俺も言いたいのは、山里が東京に出て来て初めて飯を食った先輩は、俺だと思うよ。それで、東京に友達もいなくて、知り合いもいなくて。『リンカーン』にも知ってる人いないわけじゃん。俺としたら、愛情表現なの。スベって、1人落ち込む後輩の楽屋にわざわざ行って言うっていう。ねじくれ曲がった愛情表現なんですよね。へたくそな愛情表現」

スベってしまい落ち込む後輩芸人を慰める…その意味で、品川は山里に絡んでいたのだという。だが、その品川なりの愛情は、丸っきり山里には伝わってはいなかった。むしろ、その品川の行為は、山里には恐怖を感じるほどのものとなっていた。

そして、その感情は恨みとなり、あの騒動の発端となった2011年2月2日を迎える。TBSラジオ系のラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』で、「嫌いな芸能人」として品川祐の名前を挙げ、山里が品川にされたという発言を克明に暴露したのだった。

なお、実名をあげるのが躊躇われる内容であったため、節分に近い日であることもあり、山里は恵方巻きを口に咥え、名前を叫んだ。だが、その名前はリスナーからは丸分かりであり、さらにそこから、品川祐の山里に対して行われた行為が、明らかとなった。

この「恵方巻き事件」以降、山里はこのような実名批判(芹那など 参照:山里亮太が語る「芹那をキライな理由」)を行っており、その際には「恵方巻き」などが実名批判の代名詞となっている。

品川との"和解"

この2人の関係性、品川の行った行為はネットニュースとなり、大きな話題となった。さらには、テレビ番組でもこのことが取り上げられ、『行列のできる法律相談所』で2人の共演をさせるまでに至った。

この共演の前に、山里は品川に直接会って謝罪を行っている。山里の暴露から1週間後、9日の午後2時、場所はよしもとクリエイティブ・エージェンシー本社。山里が品川のマネージャーに連絡をとり、品川に謝罪を行うためのアポイントメントをとったのだった。
南キャン・山里「品川祐に直接、会って謝罪した」
「もう家を出ても、一歩一歩の足取りが重いの。信号も点滅しそうだからって停まって。駅についても、電車を何本か乗り遅れたりとかね。本社に向かっても、ドキドキが止まらないの。絶対に怒られるの分かってるし。殴られるくらいの覚悟はあったけどね」

「1時半くらいになって、本社について。部屋で待ってたんです。正直、緊張がハンパなかったんですよ。座っているわけにもいかず、立って待ってたんです。確実にご迷惑をかけたのはこちらなんで、謝ろうと待ってたんです。足音が聞こえる度に、背筋を伸ばすような感じになってて、ついにドアが開きまして、品川さんが入ってらっしゃったんです」」

山里は、極度の緊張をしながら品川の登場を待っていたようだ。そして、不安と緊張の中、品川が現れる。
「怒鳴られたり、胸ぐらを掴まれるのは覚悟できてたんです。それで『お忙しいところ、すみません…』って言ったら、品川さんの第一声が『まぁまぁ、座れよ』って仰られて。怒られるんだろうなぁって思ったら、タバコを吸って『いいか、山里。悪口を言うのは良いよ。でもな、相手が発言できないところでいうのは、フェアじゃないよ。単純に、誰も得しないだろ?』って言われて」

「『実際、俺も得してない。お前も辛い思いして、嫌な思いをして、結局嫌な思いをした2人がこうして会ってるだけじゃないか。お前がそうやって俺のことを言って、言ったからには俺と一緒に居るときには俺に気を遣うし、ビクビクして逃げなければならなくなる。それって、行動範囲を狭めてもったいないじゃないか』」

「『心なく人のことを悪口ばかり言っちゃって、こういう状況ばかりを作ってると、お前の味方が誰もいなくなっちゃうぞ。謝るのはもういいから、今後、どうするよ?』って感じだったんです。僕としては、『お前、ふざけんなよ。お前のせいでどれほど迷惑掛かってるか。誹謗中傷がきて…』って言われると思ったんですけどね」

「この後ですよ。完全に、あちらが大人、俺が子供って話ですよ。『お前に、何かわだかまりがあるんだったら、話そう。お前、誰と仲が良いんだよ?俺とお前だったら、キツイだろ?だから、そいつと3人で飲みに行こう。付き合え、そこで話をしよう』って話をされて。俺はもうすみません、ってしか言えませんよ」
飽くまで冷静、そして大人な態度に山里も恐縮および反省しきりであったようだ。

謝罪した経緯

この謝罪の裏には、山里の行為を窘める先輩芸人の存在があったという。その一人が、『スッキリ!!』(日本テレビ系)で共演する加藤浩次だった。

加藤は、山里に対して次のように語ったという。
南キャン・山里「品川祐との問題に対する芸人たちの反応」
バカ野郎!お前。前から言ってただろ。テメェで悪口言うんだったら、テメェでケツを拭けるようになんなきゃダメだし、相手と刺し違える覚悟も無いんなら、言うな。それに、悪口を言ってオモシロクできてないんなら、自分の行動範囲を狭めるだけだ。

前から言ってるのに、それをお前はやってんだよ。それはお前が悪いよ。誰に聞いても、10:0でお前が悪いよ…まぁな、山ちゃん、行って、殴られてこい。しょうがねぇよ。そうするしかないよ。

加藤は「殴られてこい」という一方で、品川に対しては電話で「今回の件は大変だな…でも、品川はお前、短気だから絶対に手は出すなよ」と言っており、2人の和解に手を貸していたという。

またもう一人、ゲーム好きな山里が敬愛する"有野課長"(ゲームセンターCX)こと、よゐこの有野晋哉は山里に対し、メールで
南キャン・山里「品川祐との問題に対する芸人たちの反応」
山ちゃん、メディアの中で人の名前を出すときは、しかも批判するような場合、山ちゃんにそれなりの覚悟はあった?電波で言う場合、尾ひれが付いたり、誇張されて人に伝わっていく、本人にも伝わっていく。

それは、尾ひれをつけたりとか変換する人を責めるのはお門違い。全部は、山ちゃんからスタートしているから。それを全て覚悟の上で、言っているんなら俺は山ちゃんに何も思わない。でも、その覚悟がないんだったら、相手に迷惑をかけただけで、山ちゃんの行為はちゃんと反省して謝るべきだよ。

P.S.同じ山ちゃんでも、山寺宏一とは大きな違いだね。これでもくらえ!(保田大サーカスのクロちゃんの写メ付き)

このような山里に反省を促すメール送ってきた、と山里は語っていた。加藤や有野の後押しがあり、山里は直接会って、謝罪を行う決意をしたと考えられる。

謝罪、その後

番組での発言から1週間後、「品川さんに会って、謝罪した」と語っている最中に、サプライズゲストとして品川本人が登場した。山里とともに、過去の一件、そして今回の騒動について語り、品川が水に流す形で事件は終結したかに見えた。

ところが、である。品川との共演は無いに等しく、上述のように『バナナマンのバナナムーンGOLD』に出演した山里は、品川との共演を拒んだ。品川自身も「番組に出られないのは、山里NGがあるから」(品川庄司・品川、南キャン山里との騒動を語る「番組出られないのは、山里NG食らってる」)と嘯いているが、その一因とはなっているのかもしれない。

「恵方巻き事件」から3年が経過したが、それでも山里と品川の間には、大きな溝が未だに存在しているようだ。


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タグ : 南海キャンディーズ,山里亮太,品川祐,

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