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南キャン・山里が語る、"ツッコミ"オードリー若林の天才的なボケ「劣悪な環境で育った漫才師」
2014.04.10 (Thu)
2014年04月06日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』(毎週水 25:00 - 27:00)にて、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が、オードリー・若林正恭とのライブ『もっとたりないふたり』(放送は日本テレビ系 4月11日 25:58 - 26:28)での漫才の掛け合いについて語っていた。
たりないふたり-山里亮太と若林正恭
![たりないふたり-山里亮太と若林正恭【初回限定版】 [DVD]](https://ecx.images-amazon.com/images/I/51CnpxkfgtL._SL160_.jpg)
山里亮太:『もっとたりないふたり』(日本テレビ系)っていう、オードリー・若林くんとのライブ、テレビ番組があってね。
『たりないふたり』っていうユニットで、2012年に番組やってたんですけど、それが『たりないふたり』で。今度、久しぶりに2年ぶりに帰ってきて、『もっとたりないふたり』っていう。4月11日、深夜2時58分だったかな、第一回目は。
まぁ、2回分の収録をしてきたのよ。そこで、ちょっとネタバレまではいかないけど、どんな形で出るかはお楽しみにして欲しいんだけど、僕と若林くんで、漫才をやるの。
それで、前もこの『不毛な議論』でずっと言ってるけど、やっぱり若林くんとの漫才って、今まで、俺が生きてきてやってた漫才と、全く違うものだからさ。困惑は毎回してるんだけどさ。
前も言った通り、5分のネタでも、あの子は50分とか出来ちゃう人だから。ふざけ続けて。その中で、ずっと2年前もやってて。2014年になって、どうなってるかって言ったら、お互い、大人になって落ち着いたかなって思ったら、全っ然。むっちゃくちゃヤンチャになってんの、アイツ。
もう、若林くんが完全にボケなのよ。それで、先週も言ったけど(南キャン山里、オードリー若林のボケの才能を賞賛「俺にはその才能がない」)、俺は若林くんのボケを見た瞬間に、世の中にツッコミっていう仕事があって良かった、と。僕にはこんなボケは思いつかない、作れませんって思って。白旗を揚げてる。
でも、白旗を揚げるほどのボケの人と組んで、ツッコミができるって幸せも練習のたびに感じるの。あの子は言われるのイヤがるんだけど、天才なのよ、オードリー・若林っていうのは。漫才が好きすぎる。漫才が大好きで。それだからこそ、俺は若林くんが提示してくれるボケは面白いから、「これで良い」と。山里はみなさんのご存知の通り、予習屋さんですから。テンプレートですから。
この若ちゃんがくれた面白いボケを、家に持ち帰って、それに対してのツッコミのバリエーション、だいたい2行、1行、半分って。若林くんが次のボケに行くまでの間をどれくらいくれるかって、練習してると分かるから、その間に合わせて決めるの。結構、泳がせてくれるときは2行。ツッコミで2行って長いんだけど、たとえさせてもらったりだとか。
1行のときは、たとえと、次の展開を振る。もしくは、さっきのかぶせをする、とか。半分の時は、短めだけど、俺なりの単語で処理するっていう風に、いつも頭の中で練習してたの。練習しながら、「このボケ面白い!こうきたら、こうしよう」って思いながらね。家に帰って考えて。
それで、次の日のネタ合わせでそれが出てこない。やってくれない。その代わり、そこに凄い面白いボケがある。それで、ずっと繰り返してて。若林くんは、目の前のスタッフさんが爆笑するのが好きなのよ。やっぱり、同じネタをやってると、スタッフさんも笑えなくなってくるでしょ?だから、基本はボコスカとアドリブ入れてくるし。
それで、テレビの収録じゃない?『たりないふたり』って。ネタ合わせのときに、「テレビじゃ、それ絶対にオンエアないじゃん」ってことも、ガンガン入れてくるし。その入れ方も上手いし、面白いから俺もツッコむ、ウケる。楽しいって感覚はあるけど、「本番じゃ使えないな、コレ」って思うのもあるけど。
ある程度、スタッフさんが笑ってくれて。俺は、頭の中で「あそこのボケ残るかなぁ…残るんだったら、これにしよう」って思って、ある程度、定めてて。「この感覚がある内に、もう一度、ネタ合わせしよう」って空気を出すけど、全然、してくれないし。若林くんは、自分の中で色んなもん見つかってるから。
俺がネタ合わせの空気を出すために、ストップウォッチをカッチカチ押したりしても、全然、若林くんはしてくれないの。「あの感じのボケって面白いよね…あと…」って新しいの提案しちゃったり。それがずっと続くわけ。それは、『たりないふたり』2012年でも体験してたことなんだけどね。
ただ、今回のヤンチャ度。MAXだなって思ったの、あの野郎、あんなずっと練習でやってて、俺も鉄板だと思ってたツッコミを用意してて。自信作のくだりのヤツを、全部、収録の本番で変えてきたのよ。それが、超面白いんだけど。
もう、試されてるなって思って。ドキドキするよ。全部っていうのは言い過ぎだけど、要所要所に、「そんなボケ、リハーサルでもやらなかったじゃん」って。「ここまで、ネタ合わせを何回もしてきて、1回もそれ言ってないじゃん」って。ドキドキよ。
それであの子は凄いのは、編集しても良いくらいの間合いのところに、新しいネタをぶち込むことで、俺に植え付けるのよ。「山里さん、本番でも全く違うこといきますからね」っていうのを植え付けるから、そこで俺は、もうスイッチを入れないとダメだ、と。自分の実力で勝負しなきゃいけないタイミングが、どっかでくる、と。必ずやらなきゃいけないブロックはあるから、それは良いとして。
…こんだけ言ってなんだけど、楽しかったぁ、漫才(笑)4月11日で、遅い時間帯だけで、関東だけかな、オンエアが。観て欲しい。これは本当に楽しい。良いねぇ、漫才って(笑)
それで思ったの。若林くんは、意地悪でも何でもなくて。育ち方がそうなんだって。「なんでそんなことするの?」って訊いたら、「ショーパブでずっと漫才やってきたから、そんなの臨機応変に足してってやって、お客さんが飽きてきたら、こんな感じで…」っていうのを、ずっとやってるから、「毎回、ネタ合わせを違うことやるの、当たり前だと思ってる」と。劣悪な環境で、どれくらい漫才を伝えられるか、と。
もう、育ち方が違うんだよ。若林くんは、南米とかのサッカーだ、と。裸足で土の上を走ってるようなサッカーで上手くなってる天才だ、と。その点、俺はイングランドのクラブチームにお父様お母様が買ってくれたユニフォームと新品の靴でやってる。それで、コーチから練習メニューもらってやってるタイプだからさ。ドキドキよ。
それがどうなったかっていうのは、4月11日観て欲しい。告知くさい?(笑)
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山里亮太:『もっとたりないふたり』(日本テレビ系)っていう、オードリー・若林くんとのライブ、テレビ番組があってね。
『たりないふたり』っていうユニットで、2012年に番組やってたんですけど、それが『たりないふたり』で。今度、久しぶりに2年ぶりに帰ってきて、『もっとたりないふたり』っていう。4月11日、深夜2時58分だったかな、第一回目は。
まぁ、2回分の収録をしてきたのよ。そこで、ちょっとネタバレまではいかないけど、どんな形で出るかはお楽しみにして欲しいんだけど、僕と若林くんで、漫才をやるの。
それで、前もこの『不毛な議論』でずっと言ってるけど、やっぱり若林くんとの漫才って、今まで、俺が生きてきてやってた漫才と、全く違うものだからさ。困惑は毎回してるんだけどさ。
前も言った通り、5分のネタでも、あの子は50分とか出来ちゃう人だから。ふざけ続けて。その中で、ずっと2年前もやってて。2014年になって、どうなってるかって言ったら、お互い、大人になって落ち着いたかなって思ったら、全っ然。むっちゃくちゃヤンチャになってんの、アイツ。
もう、若林くんが完全にボケなのよ。それで、先週も言ったけど(南キャン山里、オードリー若林のボケの才能を賞賛「俺にはその才能がない」)、俺は若林くんのボケを見た瞬間に、世の中にツッコミっていう仕事があって良かった、と。僕にはこんなボケは思いつかない、作れませんって思って。白旗を揚げてる。
でも、白旗を揚げるほどのボケの人と組んで、ツッコミができるって幸せも練習のたびに感じるの。あの子は言われるのイヤがるんだけど、天才なのよ、オードリー・若林っていうのは。漫才が好きすぎる。漫才が大好きで。それだからこそ、俺は若林くんが提示してくれるボケは面白いから、「これで良い」と。山里はみなさんのご存知の通り、予習屋さんですから。テンプレートですから。
この若ちゃんがくれた面白いボケを、家に持ち帰って、それに対してのツッコミのバリエーション、だいたい2行、1行、半分って。若林くんが次のボケに行くまでの間をどれくらいくれるかって、練習してると分かるから、その間に合わせて決めるの。結構、泳がせてくれるときは2行。ツッコミで2行って長いんだけど、たとえさせてもらったりだとか。
1行のときは、たとえと、次の展開を振る。もしくは、さっきのかぶせをする、とか。半分の時は、短めだけど、俺なりの単語で処理するっていう風に、いつも頭の中で練習してたの。練習しながら、「このボケ面白い!こうきたら、こうしよう」って思いながらね。家に帰って考えて。
それで、次の日のネタ合わせでそれが出てこない。やってくれない。その代わり、そこに凄い面白いボケがある。それで、ずっと繰り返してて。若林くんは、目の前のスタッフさんが爆笑するのが好きなのよ。やっぱり、同じネタをやってると、スタッフさんも笑えなくなってくるでしょ?だから、基本はボコスカとアドリブ入れてくるし。
それで、テレビの収録じゃない?『たりないふたり』って。ネタ合わせのときに、「テレビじゃ、それ絶対にオンエアないじゃん」ってことも、ガンガン入れてくるし。その入れ方も上手いし、面白いから俺もツッコむ、ウケる。楽しいって感覚はあるけど、「本番じゃ使えないな、コレ」って思うのもあるけど。
ある程度、スタッフさんが笑ってくれて。俺は、頭の中で「あそこのボケ残るかなぁ…残るんだったら、これにしよう」って思って、ある程度、定めてて。「この感覚がある内に、もう一度、ネタ合わせしよう」って空気を出すけど、全然、してくれないし。若林くんは、自分の中で色んなもん見つかってるから。
俺がネタ合わせの空気を出すために、ストップウォッチをカッチカチ押したりしても、全然、若林くんはしてくれないの。「あの感じのボケって面白いよね…あと…」って新しいの提案しちゃったり。それがずっと続くわけ。それは、『たりないふたり』2012年でも体験してたことなんだけどね。
ただ、今回のヤンチャ度。MAXだなって思ったの、あの野郎、あんなずっと練習でやってて、俺も鉄板だと思ってたツッコミを用意してて。自信作のくだりのヤツを、全部、収録の本番で変えてきたのよ。それが、超面白いんだけど。
もう、試されてるなって思って。ドキドキするよ。全部っていうのは言い過ぎだけど、要所要所に、「そんなボケ、リハーサルでもやらなかったじゃん」って。「ここまで、ネタ合わせを何回もしてきて、1回もそれ言ってないじゃん」って。ドキドキよ。
それであの子は凄いのは、編集しても良いくらいの間合いのところに、新しいネタをぶち込むことで、俺に植え付けるのよ。「山里さん、本番でも全く違うこといきますからね」っていうのを植え付けるから、そこで俺は、もうスイッチを入れないとダメだ、と。自分の実力で勝負しなきゃいけないタイミングが、どっかでくる、と。必ずやらなきゃいけないブロックはあるから、それは良いとして。
…こんだけ言ってなんだけど、楽しかったぁ、漫才(笑)4月11日で、遅い時間帯だけで、関東だけかな、オンエアが。観て欲しい。これは本当に楽しい。良いねぇ、漫才って(笑)
それで思ったの。若林くんは、意地悪でも何でもなくて。育ち方がそうなんだって。「なんでそんなことするの?」って訊いたら、「ショーパブでずっと漫才やってきたから、そんなの臨機応変に足してってやって、お客さんが飽きてきたら、こんな感じで…」っていうのを、ずっとやってるから、「毎回、ネタ合わせを違うことやるの、当たり前だと思ってる」と。劣悪な環境で、どれくらい漫才を伝えられるか、と。
もう、育ち方が違うんだよ。若林くんは、南米とかのサッカーだ、と。裸足で土の上を走ってるようなサッカーで上手くなってる天才だ、と。その点、俺はイングランドのクラブチームにお父様お母様が買ってくれたユニフォームと新品の靴でやってる。それで、コーチから練習メニューもらってやってるタイプだからさ。ドキドキよ。
それがどうなったかっていうのは、4月11日観て欲しい。告知くさい?(笑)
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