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ジブリ・宮﨑駿とEXILEに共通する「徹底したファン至上主義」

2014.04.01 (Tue)
2014年03月28日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)にて、スタジオ・ジブリのGMである鈴木敏夫と、EXILE・ATSUSHIが対談を行っていた。そこで、ジブリとEXILEに共通するファン至上主義について語られていた。

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鈴木敏夫:ジブリってね、同時に何本も作るってなくてね。

ATSUSHI:はい。

鈴木敏夫:去年は、本当に珍しくって。『かぐや姫の物語』と『風立ちぬ』。両方やったんですけど、非常に例外で。

ATSUSHI:はい。

鈴木敏夫:普段は、1本の作品に全部賭ける。1企画で1スタジオ1つのスタッフ。それで1本作るんですよ。

ATSUSHI:はい。

鈴木敏夫:できたところで、それを世に問うて、上手くいくかどうか。内容も興業も。

ATSUSHI:はい。

鈴木敏夫:そういうことをやってきたんで、その結果によって、次が決まるっていう。本当に、1本ごとの勝負でやってきたんですよね。

ATSUSHI:はい。

鈴木敏夫:だからね、いわゆる長期計画とかは考えてこなかったですね。

ATSUSHI:なるほど。

鈴木敏夫:良かったのか、悪かったのか。そうやってやってきました。

ATSUSHI:あぁ、なるほど。(EXILEも)1曲1曲が勝負ですし。

鈴木敏夫:ないがしろにすると、ダメですよね。

ATSUSHI:絶対にそうですね。どこかで、応援してくださってる方たちを、ガッカリさせることになりますし。今、その瞬間で完全燃焼できるかですね。まだこちらは「成功している」とか思ってないので、全く。

鈴木敏夫:あぁ。

ATSUSHI:次、どうやったら、ファンの皆さんが喜んでくださるか、とか。世間に対して、良いアピール、意味のあるアピールができるかってことを考えてるので、あまり長期っていうのは考えてないですね。

鈴木敏夫:この間のドームで、思い知らされましたね。

ATSUSHI:いや(笑)

鈴木敏夫:僕、何も知らなかったけど、最初から最後まで、目が離せない。面白かったんだもん。

ATSUSHI:ありがとうございます。

鈴木敏夫:何が良かったかって、自分たちのこともあるかも知れないけど、考えてたのはお客さんのことですよn。

ATSUSHI:あぁ。

鈴木敏夫:そこらへんは、宮﨑駿に通じるっていうか。

ATSUSHI:あぁ。

鈴木敏夫:彼もね、自分のやりたいこともあるんでしょうけど、先に、今のお客さんって何を観たがってるのかって、そっちですよ。

ATSUSHI:あぁ、そうなんですね。

鈴木敏夫:傍から見てると、好きにやってきたと思えるかもしれない。でも、彼は常にお客さんのことを考えてる。誤解を恐れずに言ってしまうと、好きなことは1本もやってない。

ATSUSHI:あぁ、そうなんですか。

鈴木敏夫:僕なんか、注文主なんですよ。「次、これやってください」って(笑)

ATSUSHI:ふふ(笑)

鈴木敏夫:そうすると彼が、大体、二つ返事。それで、「お客さんは何をやると満足してくれるんだろうか」って、まず先にそれですよ。他の監督と一番違うのは、そこですよね。

ATSUSHI:あぁ。

鈴木敏夫:職業的にやるんですよね。だから、引退のときに「これからは好きなことをやります」って。だって、一回もやってないんだもん、大袈裟に言うと(笑)

ATSUSHI:あぁ。

鈴木敏夫:だから、変な言い方だけどね、もし彼が好きなことをやってたら、30年もたないですよね。いつもいつも、お客さんが何を求めてるんだろう、と。それを探るのが、彼のやってきたことですよね。

ATSUSHI:なるほど。EXILEは、今、おっしゃったことに近くて。自分のために、EXILEの楽曲の歌詞を作ったり、パフォーマンスをやったって、あんまりないですね。観てくださるお客さんのために、っていうのが一番ですね。

鈴木敏夫:だってね、美空ひばりさんの時代から、昔は歌手ってのはプロデューサーがいて、ディレクターがいる。それで何をするかっていえば、「次にこの歌手に、何を歌わせるか」って。その時に何を考えてたかっていえば、お客さんのことですよね。

ATSUSHI:そうですね。

鈴木敏夫:「これ歌え」って(笑)それで上手くいくかどうかでしょ?その時代って、僕はもう一回、見直すべきじゃないかって思って。需要と供給だもん。一人よがりになっちゃダメでしょ?

ATSUSHI:はい、そうですね。

鈴木敏夫:そう思うんですが…どうなんでしょう?(笑)

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