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ジブリ鈴木敏夫が語る「ディズニー映画の子供向けから若い女性向けへ転換」
2014.03.17 (Mon)
2014年03月16日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)にて、スタジオジブリの鈴木敏夫GMが、ディズニー映画『アナと雪の女王』公開に関して、ディズニー映画が子供向け、ファミリー向けから若い女性もターゲットにし、路線変更をしていたことについて語っていた。
アナと雪の女王
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鈴木敏夫:星野康二さんは、今でこそジブリの社長ですけども、元日本のディズニーの社長・会長を歴任され、そして今、ジブリの側からディズニーの作品を観て、どうでした?
星野康二:今回もね、ディズニーのアニメーションの中でも、(『アナと雪の女王』の公開にともなって)『美女と野獣』っていうのが話題になるじゃないですか。
鈴木敏夫:うん。
星野康二(ジブリ):それこそ、塚越隆行(ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 日本代表)さんと、『美女と野獣』が日本に来た時に、一緒に試写を観に行って。見終わった後に、顔を見合わせて握手したんですよ。
塚越隆行(ディズニー):これは来たぞ、っていうね。
星野康二(ジブリ):それに近いものを、今回、感じたのかもしれない。『美女と野獣』を観た時は、よく覚えてる。「これは凄いのが来ちゃったな」って。そういう面でいうと、今回はそれに近いものを感じましたね。逆にディズニーを離れてから、初めてそのくらいのものを感じたのが今回の作品(『アナと雪の女王』)かもしれない。
鈴木敏夫:話が横道にそれるけど、『美女と野獣』ってね、実は宣伝をしたのが徳山さんっていう人なんですよ。ジブリの宣伝もやってくれてるところなんだけどね。
星野康二(ジブリ):はい。
鈴木敏夫:それに僕、関与したんですよね。
星野康二(ジブリ):『美女と野獣』の時に?
鈴木敏夫:徳さんにも、こういう言い方しても構わないと思うけど、彼はなんてったってディズニーでしょ?そうすると「子供と家族向けに宣伝する」と。でも、僕はそれ違うって言ったんですよ。
星野康二(ジブリ):はい。
鈴木敏夫:簡単に言うと、若い女性向けにやるべきだ、と。さんざん悩んだ結果、彼はそちらの路線をとった。『美女と野獣』って、僕の記憶では公開は9月だったんですよ。
星野康二(ジブリ):はい。
鈴木敏夫:そうすると、夏休み終わってる。さぁ、どうなんだろう、と。その前の段階で言うと、あのキャラクターが日本人には受け入れられない…っていうんで、アニメーションといえば夏っていう公開からは外れてるんですよ。そんなに大きな期待値があったわけではない。でも、そのことによって、そういう宣伝をやることができた。
星野康二(ジブリ):はい。
鈴木敏夫:っていうのをね、今の話で思い出したんですよね。
塚越隆行(ディズニー):鈴木さんがおっしゃるとおり、全然違うものが来たので、違うことをやって良いんだ、と、字幕版も凄く大切にされたのも覚えてますし、今の鈴木さんがおっしゃられた、大人、特にOLさんを狙って、っていうのが顕著に出たマーケティングをして。
星野康二(ジブリ):そうそう。
塚越隆行(ディズニー):初めてっていうことがあったのを、当時覚えてるんで。おそらく、『アナと雪の女王』も、今までとは違うことになるんだろう、と。
鈴木敏夫:井原さんはどう思う?
井原多美(ディズニー):はい、『アナと雪の女王』は、大人の女性が楽しめる映画だっていうのは、最初に観た時に思いましたので。そういう意味で言うと、春休みのアニメーションっていうのが、時期っていうことでいうと、一つ大きなチャレンジですよね。公開時期からすると、「お子様&ファミリー」って思われてしまうので。そう言った意味でいうと、「大人の女性に」っていう宣伝をしていました。
鈴木敏夫:そういう宣伝はしてるんですか?
塚越隆行(ディズニー):そうです。
鈴木敏夫:そうやって考えるとね、『美女と野獣』が大決断ですよね。あの時、大問題になったんだから。
塚越隆行(ディズニー):今回、ビジャアルも変えて、日本用のビジュアルを意識した展開をしてますね。
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鈴木敏夫:星野康二さんは、今でこそジブリの社長ですけども、元日本のディズニーの社長・会長を歴任され、そして今、ジブリの側からディズニーの作品を観て、どうでした?
星野康二:今回もね、ディズニーのアニメーションの中でも、(『アナと雪の女王』の公開にともなって)『美女と野獣』っていうのが話題になるじゃないですか。
鈴木敏夫:うん。
星野康二(ジブリ):それこそ、塚越隆行(ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 日本代表)さんと、『美女と野獣』が日本に来た時に、一緒に試写を観に行って。見終わった後に、顔を見合わせて握手したんですよ。
塚越隆行(ディズニー):これは来たぞ、っていうね。
星野康二(ジブリ):それに近いものを、今回、感じたのかもしれない。『美女と野獣』を観た時は、よく覚えてる。「これは凄いのが来ちゃったな」って。そういう面でいうと、今回はそれに近いものを感じましたね。逆にディズニーを離れてから、初めてそのくらいのものを感じたのが今回の作品(『アナと雪の女王』)かもしれない。
鈴木敏夫:話が横道にそれるけど、『美女と野獣』ってね、実は宣伝をしたのが徳山さんっていう人なんですよ。ジブリの宣伝もやってくれてるところなんだけどね。
星野康二(ジブリ):はい。
鈴木敏夫:それに僕、関与したんですよね。
星野康二(ジブリ):『美女と野獣』の時に?
鈴木敏夫:徳さんにも、こういう言い方しても構わないと思うけど、彼はなんてったってディズニーでしょ?そうすると「子供と家族向けに宣伝する」と。でも、僕はそれ違うって言ったんですよ。
星野康二(ジブリ):はい。
鈴木敏夫:簡単に言うと、若い女性向けにやるべきだ、と。さんざん悩んだ結果、彼はそちらの路線をとった。『美女と野獣』って、僕の記憶では公開は9月だったんですよ。
星野康二(ジブリ):はい。
鈴木敏夫:そうすると、夏休み終わってる。さぁ、どうなんだろう、と。その前の段階で言うと、あのキャラクターが日本人には受け入れられない…っていうんで、アニメーションといえば夏っていう公開からは外れてるんですよ。そんなに大きな期待値があったわけではない。でも、そのことによって、そういう宣伝をやることができた。
星野康二(ジブリ):はい。
鈴木敏夫:っていうのをね、今の話で思い出したんですよね。
塚越隆行(ディズニー):鈴木さんがおっしゃるとおり、全然違うものが来たので、違うことをやって良いんだ、と、字幕版も凄く大切にされたのも覚えてますし、今の鈴木さんがおっしゃられた、大人、特にOLさんを狙って、っていうのが顕著に出たマーケティングをして。
星野康二(ジブリ):そうそう。
塚越隆行(ディズニー):初めてっていうことがあったのを、当時覚えてるんで。おそらく、『アナと雪の女王』も、今までとは違うことになるんだろう、と。
鈴木敏夫:井原さんはどう思う?
井原多美(ディズニー):はい、『アナと雪の女王』は、大人の女性が楽しめる映画だっていうのは、最初に観た時に思いましたので。そういう意味で言うと、春休みのアニメーションっていうのが、時期っていうことでいうと、一つ大きなチャレンジですよね。公開時期からすると、「お子様&ファミリー」って思われてしまうので。そう言った意味でいうと、「大人の女性に」っていう宣伝をしていました。
鈴木敏夫:そういう宣伝はしてるんですか?
塚越隆行(ディズニー):そうです。
鈴木敏夫:そうやって考えるとね、『美女と野獣』が大決断ですよね。あの時、大問題になったんだから。
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