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宮﨑駿は、どのように絵を描くのを習得したか「本物を観て描け」

2014.03.10 (Mon)
2014年03月09日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)にて、ジブリのGM就任が報じられた鈴木敏夫(以下、鈴木)と、脚本家・倉本聰(倉本)の対談の様子が放送されていた。そこで、宮﨑駿の絵描きとしての原点について、鈴木が語っていた。

風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡
風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡 (文春ジブリ文庫)

倉本:宮﨑さんっていうのは、絵描きなんですか?

鈴木:そうですよ。子供の頃から絵を描くのが好きで、高校生の時に、先生に習いに行ったんですね。

倉本:ほぉ。

鈴木:それは何でかっていったら、「男4人兄弟で、末の弟が、凄い絵が上手かった。そいつに勝ちたかった」って(笑)

倉本:ふふ(笑)

鈴木:そしたら、その先生に「絵を描くっていうのは、とにかくまず観察だ。観て描くんだ」と。

倉本:うん。

鈴木:「どっかの絵を引っ張ってきて、それを真似しても意味はない。本物を見ろ」と。彼が通っていた絵描きの学校というか、先生が、井の頭公園のそばにいて。

倉本:えぇ。

鈴木:その日から毎日、4年間、井の頭公園へ通い続けたらしいんですよ。

倉本:ほぉ。

鈴木:目の前を歩く人、犬、その他。とにかくスケッチして、それを4年間やったって言ってましたね。

倉本:ほぉ。

鈴木:「俺の絵の素養は、全てそこにある」って。

倉本:へぇ。

鈴木:未だに、若い人に「とにかく本物を観て描け」って言ってるんです。

倉本:うん。高畑さんもそうですか?

鈴木:高畑の方は、自分で絵をそれなりに描くんですけど、それはもう封じて、それで自分は描かないけど、絵について詳しいですね。

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タグ : 宮﨑駿,高畑勲,鈴木敏夫,倉本聰,

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