TOP ≫ 伊集院光 深夜の馬鹿力 ≫ 伊集院光、実態のないネット炎上・批判に「賛成/反対派の実数を調査すべきだ」
伊集院光、実態のないネット炎上・批判に「賛成/反対派の実数を調査すべきだ」
2014.01.28 (Tue)
2014年01月28日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00 - 27:00)にて、日本テレビ系のドラマ『明日、ママがいない』(毎週水 22:00 - 23:00)への批判およびスポンサー降板問題について語っていた。
のはなし

伊集院光:今、「ネットで話題の」とか言うじゃないですか。でも、ネットってそうでもないんだなぁって思った瞬間があって。『明日、ママがいない』がこんだけ大騒ぎになってるじゃん。ネットどころか、そこからスポンサーが降りたり、誰が怒ってるとか、そんな騒ぎになってるじゃないですか。
だから、視聴率が大変なことになるんじゃないかって思ったら、全然、変わらないのね。1回目も普通な数字で、そこから変わってない。この騒がれ方は、良くも悪くも炎上商法じゃないけど、ガンって上がるって思ったら、「0.5 % 下がった」みたいなことになってて。
そうするとさ、「凄い怒る人がいるから、スポンサー降ります」ってことも、よく分からないね。アレ自体の是か非か分からないけど。そこの議論は避けますけど。俺は観てるよ。あんな話になっちゃうと、観るしかないよね。観た結果、よく分からないなって思って。
今日の新聞の投書欄に、凄く真面目な大人の人が、「『明日、ママがいない』の中でこういうセリフが問題になっていると聞くが、けしからん」ってことを書いてるのね。「聞くが」はダメだろ(笑)最低限は観なよって思うんですけどね。
食い意地がはってる俺からすると、ファミマのフォアグラのハンバーグみたいなものに対して、フォアグラってもの自体に対して、「ガチョウをあんまり動かさずに御飯食べさせますよ、ということが凄く残酷である。ガチョウを虐待している」って感じがするんだろうね。
「悲しい運命を生き物にさせていることを、食材を使うんじゃない」という抗議が、20数件きた、と。だから販売を見合わすって、なんなの?「フォアグラなんて庶民の手に届かないものが、安価で毎日供給してくれるあなたの会社を凄く買います。お弁当も、今までの倍、購入しようと思います」って、批判のある中に30件きたら、じゃあ、やるのかな?
反対派の人たちが声をあげるまで、「フォアグラありがとう」っていう人は、声を上げないよね。そこを当然と思ってないから。美味しいものを作ってくれて当然って思ってしまっているから。ドラマ肯定派も、「かなりシビアなテーマにも関わらず、スポンサードしてくれてありがとう」って、反対・批判されるまで言わないんだよね。
フォアグラを食べたい側からすると、どこにどういう風に抗議をしたらいいんだろうね。「フォアグラをやめなさんな」って。そんなことで、せっかく作ってきたものをやめるのってどうなんだって。
『明日、ママがいない』のスポンサー降板の話と、フォアグラの話は、スポンサーと抗議という関係でちょっと似ている。今度、フォアグラの話と、「イルカを殺すな」って話がちょっと似てるなって思って。
難しいことは分からないけど、そういうことを言ってる人と、言ってない人の数をしっかり把握しようよっていうのが1つあって。
誤解を恐れずに言うと、アメリカ人が「イルカを殺すな」って言うじゃないですか。風習や文化に根ざしている部分も、上手くやれる(代替できる)ことが見つかればいいし、そういう努力をした方が良いと思うけど。
とりあえず、俺らはアメリカが銃をOKとするところを、やめた方がいいよ、と思うけど、「よせ」とは言わないでしょ。一個の国として成り立ってる以上は、いろいろとあるんでしょう、と。こっちがイルカ死んでるってるって事実はあるし、事情はある。一方で、アメリカも開拓してきた歴史の中で、色々とあるんでしょうよ、と理解して、こちらからは口を挟まないじゃないですか。そこは自分たちで解決するんでしょう、と思うから。
【関連記事】
岡村隆史「『明日、ママがいない』が中止になったらテレビの未来はない」
爆笑問題・太田×山田五郎「テレビ業界の自主規制が厳しくなった3つの理由」
志村けん、ウーマンラッシュアワー批判での炎上に「俺はそう思ったってだけ」
のはなし

ネット炎上と実生活の乖離
伊集院光:今、「ネットで話題の」とか言うじゃないですか。でも、ネットってそうでもないんだなぁって思った瞬間があって。『明日、ママがいない』がこんだけ大騒ぎになってるじゃん。ネットどころか、そこからスポンサーが降りたり、誰が怒ってるとか、そんな騒ぎになってるじゃないですか。
だから、視聴率が大変なことになるんじゃないかって思ったら、全然、変わらないのね。1回目も普通な数字で、そこから変わってない。この騒がれ方は、良くも悪くも炎上商法じゃないけど、ガンって上がるって思ったら、「0.5 % 下がった」みたいなことになってて。
そうするとさ、「凄い怒る人がいるから、スポンサー降ります」ってことも、よく分からないね。アレ自体の是か非か分からないけど。そこの議論は避けますけど。俺は観てるよ。あんな話になっちゃうと、観るしかないよね。観た結果、よく分からないなって思って。
今日の新聞の投書欄に、凄く真面目な大人の人が、「『明日、ママがいない』の中でこういうセリフが問題になっていると聞くが、けしからん」ってことを書いてるのね。「聞くが」はダメだろ(笑)最低限は観なよって思うんですけどね。
ファミマのフォアグラ使用批判との類似点
食い意地がはってる俺からすると、ファミマのフォアグラのハンバーグみたいなものに対して、フォアグラってもの自体に対して、「ガチョウをあんまり動かさずに御飯食べさせますよ、ということが凄く残酷である。ガチョウを虐待している」って感じがするんだろうね。
「悲しい運命を生き物にさせていることを、食材を使うんじゃない」という抗議が、20数件きた、と。だから販売を見合わすって、なんなの?「フォアグラなんて庶民の手に届かないものが、安価で毎日供給してくれるあなたの会社を凄く買います。お弁当も、今までの倍、購入しようと思います」って、批判のある中に30件きたら、じゃあ、やるのかな?
反対派の人たちが声をあげるまで、「フォアグラありがとう」っていう人は、声を上げないよね。そこを当然と思ってないから。美味しいものを作ってくれて当然って思ってしまっているから。ドラマ肯定派も、「かなりシビアなテーマにも関わらず、スポンサードしてくれてありがとう」って、反対・批判されるまで言わないんだよね。
フォアグラを食べたい側からすると、どこにどういう風に抗議をしたらいいんだろうね。「フォアグラをやめなさんな」って。そんなことで、せっかく作ってきたものをやめるのってどうなんだって。
風習・文化への干渉はどこまで許されるか?
『明日、ママがいない』のスポンサー降板の話と、フォアグラの話は、スポンサーと抗議という関係でちょっと似ている。今度、フォアグラの話と、「イルカを殺すな」って話がちょっと似てるなって思って。
難しいことは分からないけど、そういうことを言ってる人と、言ってない人の数をしっかり把握しようよっていうのが1つあって。
誤解を恐れずに言うと、アメリカ人が「イルカを殺すな」って言うじゃないですか。風習や文化に根ざしている部分も、上手くやれる(代替できる)ことが見つかればいいし、そういう努力をした方が良いと思うけど。
とりあえず、俺らはアメリカが銃をOKとするところを、やめた方がいいよ、と思うけど、「よせ」とは言わないでしょ。一個の国として成り立ってる以上は、いろいろとあるんでしょう、と。こっちがイルカ死んでるってるって事実はあるし、事情はある。一方で、アメリカも開拓してきた歴史の中で、色々とあるんでしょうよ、と理解して、こちらからは口を挟まないじゃないですか。そこは自分たちで解決するんでしょう、と思うから。
【関連記事】
岡村隆史「『明日、ママがいない』が中止になったらテレビの未来はない」
爆笑問題・太田×山田五郎「テレビ業界の自主規制が厳しくなった3つの理由」
志村けん、ウーマンラッシュアワー批判での炎上に「俺はそう思ったってだけ」
同番組の過去記事
| トップページへ |