博多大吉が語る「今の20代がテレビを観なくなったワケ」
2014.01.10 (Fri)
2014年01月08日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00 - 15:30)にて、お笑いコンビ・博多華丸・大吉の博多大吉が、今の20代がテレビを観なくなった理由について語っていた。
年齢学序説 博多大吉

博多大吉:僕の中の一番の正月の思い出は、1月1日、2日に後輩がいっぱいウチに来たんですよ。
赤江珠緒:はい。
博多大吉:そこでね、1人の後輩が連れてきた彼女が、21歳くらいだったんですよ。その子と喋って、本当にカルチャーショックだったんです。
赤江珠緒:大吉さんは今年、43歳ですか?
博多大吉:それで、相手は21歳くらい。何故、ショックだったかというと、ネットとかでニュースになってるでしょ?『最近の若い子はテレビを観ない』って。
赤江珠緒:はい。
博多大吉:でも、そういうの実感無いじゃないですか。僕が『たまむすび』で会うスタッフさんで20代の方いますけど、テレビは観ているし、僕のことも知ってるし、今、どんなことが流行ってるか、とか知ってるじゃないですか。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:事務所の後輩で、20代の女芸人おるけど、みんなテレビ観てるし、飲みに行ったらキャバクラの女の子は「あの番組観ました」とか言ってくれるから。
赤江珠緒:そうですね。
博多大吉:だから、20代の子がテレビを観ないっていうの、ウソだと思ったんですよ。
赤江珠緒:大吉さんの周りの人が、関係者か、気を使ってくれるキャバクラの方かだから(笑)
博多大吉:結局、そうなんですよ。芸人も、スタッフさんも、身内ですから。同じ業界人だから観てて当然なんです。キャバ嬢も、話のタネ、仕事として観てて当然なんです。
赤江珠緒:そうですね。
博多大吉:その後輩が連れてきた女の子。芸人の彼女っていうのはあるけど、それはそんなに重きをおいてなくて。本当に普通の子だったんです。それで、なんでそんな話になったかというと、年始の僕の恒例行事、大吉家の新年会は紅白歌合戦をみんなで観ながら、あーだこーだ言いながら酒を飲むっていうのをやってたんです。
赤江珠緒:あぁ、はい。
博多大吉:その時に、その彼女が全然楽しそうじゃないんです。それで、「どうして?」と訊いたら、「分からない」と。
赤江珠緒:え?
博多大吉:「さっきから、ワーワーみんな言ってることが、全く分からない」と。
赤江珠緒:でも、出てる人たちは、テレビ観てなくてもネットとかそういうので知ってるんじゃないんですか?
博多大吉:それ訊きますよね。「見たことあるやろ?」って。そしたら、「なんとなくは見たことがあるけど、ちゃんと見たことはない」と。
赤江珠緒:え?
博多大吉:というのも、そもそもテレビ自体を、本当に観ないんですって。普通の20代。
赤江珠緒:ほぉ。じゃあ、何を普段してるの?
博多大吉:LINEとか。友達と繋がってるし、見たい動画があれば、Youtubeで観てるし。
赤江珠緒:それは言ってました。Youtube観てるって。
博多大吉:「なんでテレビ観てくれないんだ?」って訊いたら、「面白くないんじゃないんです。ただ、分からないんです」と。
赤江珠緒:え?
博多大吉:そこから詳しく話をしたんですけど、結局、お笑い芸人の平均年令だって、35~6歳でしょ。
赤江珠緒:はい。
博多大吉:35~6歳が面白いものって、21-2歳は面白くないんですよ。結局、自分のことを考えたんですけど、自分は43歳でしょ。昔はああだった、こうだったとか、「昔はこんなことが流行ったね」とか、そんなことも言うし、実際、テレビを観たら「懐かしのあの人」とか、「2000年代ヒットメドレー」とか。よくあるけど、20歳の子に言わせたら、たとえば2007年の曲なんか、6歳の頃の曲だから、記憶はあっても、全く思い入れ無いし。
赤江珠緒:あぁ、そうか。
博多大吉:それをオッサンたちがありがたがって、ワーワー言ってるのを観ても、分からないと。
赤江珠緒:あぁ。
博多大吉:そういうのの積み重ねで、「観ない」って言ってて。もう、一気に酔いが冷めましてね。「マジか」ってなって。
赤江珠緒:私も周りにいる、メイクさんとか20代だったりするんで訊くと、「あまりテレビを観ないんですよ」って子が最近、増えてきてるなって思って。それで、「Youtubeとかを観てる」って。あと、LINEね。そういうことしてるから、時間も潰れるのね。
博多大吉:そう。観ないっていうのは、面白くないんだろうな、とばっかり思ってたんです。でも、そうじゃなくて、やってることの意味が分からないって言われるとは思ってなかった。
赤江珠緒:そういうもんなんですかね。
博多大吉:そういうもんじゃないですか、今は。
赤江珠緒:ホントに?ショック…。どこからどう変えていけばいいものかって感じですよね。
博多大吉:家族と温泉行っても、それこそ新日本プロレスを観てて、その子の言葉があって、「あなたがやってることは分からない」っていうのが。
赤江珠緒:えぇ?(笑)
博多大吉:2014年、博多華丸・大吉、そして博多大吉としても、「どうやっていこう?」と思って。でも、すぐに答えが出て。そもそも、20代を相手にしなかったなって(笑)最初から、20代の票はとりにいってなかったなって。その辺は、パンサーとかウーマンラッシュアワーがやれば良いよ、と(笑)
赤江珠緒:ふふ(笑)でも、由々しき事態ですね。
博多大吉:ごめんなさいね、新年1発目の放送から問題提起みたいな。
赤江珠緒:そうですね。時代を感じますね。
博多大吉:新日本プロレスの話とかしたいですよ。武藤敬司とか、橋本真也、蝶野正洋がいた時代とか。
赤江珠緒:先生、分からない。それは30代赤江も分からない(笑)
博多大吉:だから、極力、分からない話はしないように、今年は精進してまいりたいと思いますよ。
赤江珠緒:そうですね(笑)
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年齢学序説 博多大吉

博多大吉:僕の中の一番の正月の思い出は、1月1日、2日に後輩がいっぱいウチに来たんですよ。
赤江珠緒:はい。
博多大吉:そこでね、1人の後輩が連れてきた彼女が、21歳くらいだったんですよ。その子と喋って、本当にカルチャーショックだったんです。
赤江珠緒:大吉さんは今年、43歳ですか?
博多大吉:それで、相手は21歳くらい。何故、ショックだったかというと、ネットとかでニュースになってるでしょ?『最近の若い子はテレビを観ない』って。
赤江珠緒:はい。
博多大吉:でも、そういうの実感無いじゃないですか。僕が『たまむすび』で会うスタッフさんで20代の方いますけど、テレビは観ているし、僕のことも知ってるし、今、どんなことが流行ってるか、とか知ってるじゃないですか。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:事務所の後輩で、20代の女芸人おるけど、みんなテレビ観てるし、飲みに行ったらキャバクラの女の子は「あの番組観ました」とか言ってくれるから。
赤江珠緒:そうですね。
博多大吉:だから、20代の子がテレビを観ないっていうの、ウソだと思ったんですよ。
赤江珠緒:大吉さんの周りの人が、関係者か、気を使ってくれるキャバクラの方かだから(笑)
博多大吉:結局、そうなんですよ。芸人も、スタッフさんも、身内ですから。同じ業界人だから観てて当然なんです。キャバ嬢も、話のタネ、仕事として観てて当然なんです。
赤江珠緒:そうですね。
博多大吉:その後輩が連れてきた女の子。芸人の彼女っていうのはあるけど、それはそんなに重きをおいてなくて。本当に普通の子だったんです。それで、なんでそんな話になったかというと、年始の僕の恒例行事、大吉家の新年会は紅白歌合戦をみんなで観ながら、あーだこーだ言いながら酒を飲むっていうのをやってたんです。
赤江珠緒:あぁ、はい。
博多大吉:その時に、その彼女が全然楽しそうじゃないんです。それで、「どうして?」と訊いたら、「分からない」と。
赤江珠緒:え?
博多大吉:「さっきから、ワーワーみんな言ってることが、全く分からない」と。
赤江珠緒:でも、出てる人たちは、テレビ観てなくてもネットとかそういうので知ってるんじゃないんですか?
博多大吉:それ訊きますよね。「見たことあるやろ?」って。そしたら、「なんとなくは見たことがあるけど、ちゃんと見たことはない」と。
赤江珠緒:え?
博多大吉:というのも、そもそもテレビ自体を、本当に観ないんですって。普通の20代。
赤江珠緒:ほぉ。じゃあ、何を普段してるの?
博多大吉:LINEとか。友達と繋がってるし、見たい動画があれば、Youtubeで観てるし。
赤江珠緒:それは言ってました。Youtube観てるって。
博多大吉:「なんでテレビ観てくれないんだ?」って訊いたら、「面白くないんじゃないんです。ただ、分からないんです」と。
赤江珠緒:え?
博多大吉:そこから詳しく話をしたんですけど、結局、お笑い芸人の平均年令だって、35~6歳でしょ。
赤江珠緒:はい。
博多大吉:35~6歳が面白いものって、21-2歳は面白くないんですよ。結局、自分のことを考えたんですけど、自分は43歳でしょ。昔はああだった、こうだったとか、「昔はこんなことが流行ったね」とか、そんなことも言うし、実際、テレビを観たら「懐かしのあの人」とか、「2000年代ヒットメドレー」とか。よくあるけど、20歳の子に言わせたら、たとえば2007年の曲なんか、6歳の頃の曲だから、記憶はあっても、全く思い入れ無いし。
赤江珠緒:あぁ、そうか。
博多大吉:それをオッサンたちがありがたがって、ワーワー言ってるのを観ても、分からないと。
赤江珠緒:あぁ。
博多大吉:そういうのの積み重ねで、「観ない」って言ってて。もう、一気に酔いが冷めましてね。「マジか」ってなって。
赤江珠緒:私も周りにいる、メイクさんとか20代だったりするんで訊くと、「あまりテレビを観ないんですよ」って子が最近、増えてきてるなって思って。それで、「Youtubeとかを観てる」って。あと、LINEね。そういうことしてるから、時間も潰れるのね。
博多大吉:そう。観ないっていうのは、面白くないんだろうな、とばっかり思ってたんです。でも、そうじゃなくて、やってることの意味が分からないって言われるとは思ってなかった。
赤江珠緒:そういうもんなんですかね。
博多大吉:そういうもんじゃないですか、今は。
赤江珠緒:ホントに?ショック…。どこからどう変えていけばいいものかって感じですよね。
博多大吉:家族と温泉行っても、それこそ新日本プロレスを観てて、その子の言葉があって、「あなたがやってることは分からない」っていうのが。
赤江珠緒:えぇ?(笑)
博多大吉:2014年、博多華丸・大吉、そして博多大吉としても、「どうやっていこう?」と思って。でも、すぐに答えが出て。そもそも、20代を相手にしなかったなって(笑)最初から、20代の票はとりにいってなかったなって。その辺は、パンサーとかウーマンラッシュアワーがやれば良いよ、と(笑)
赤江珠緒:ふふ(笑)でも、由々しき事態ですね。
博多大吉:ごめんなさいね、新年1発目の放送から問題提起みたいな。
赤江珠緒:そうですね。時代を感じますね。
博多大吉:新日本プロレスの話とかしたいですよ。武藤敬司とか、橋本真也、蝶野正洋がいた時代とか。
赤江珠緒:先生、分からない。それは30代赤江も分からない(笑)
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赤江珠緒:そうですね(笑)
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