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爆笑問題・太田×武田一顯 記者「中国人の気球による尖閣沖遭難問題と今後の日中関係」
2014.01.05 (Sun)
2014年01月05日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日 13:00 - 17:00 )にて、中国人気球愛好家の尖閣沖遭難問題と靖国参拝問題について語られていた。
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田中:上陸しようとする人は過去にもいましたが、熱気球っていうのは初ですか?
中村尚登アナ:初めてですね(笑)
武田一顯 記者:去年もヨットで来て、追い返された人もいましたから。
田中:えぇ。
中村尚登アナ:当日の朝出て、7時間くらい飛んだところで乱気流に巻き込まれて、機械が故障した、と本人は言ってるそうですけどね。
武田一顯 記者:あと、今回面白かったのは、海上保安庁が日本の領海の中であったとは言っていない。どこだか分からないと言ってるわけですね。
太田:はい。
武田一顯 記者:もう1つは、この遭難した人なんですが、35歳の徐帥軍(キョ・スイグン)という方なんですが、中国では有名な気球の愛好家で。
田中:あぁ、有名な人なんですか。
武田一顯 記者:植村直己とか野口健さんとは言わないけども、一定のその道の中の人では、有名な人なんです。
田中:そうなんですね。
武田一顯 記者:その人を、海上保安庁は、助けて船に上げた後で、人定っていうのをやらなきゃいけなくて。「名前は何?」と訊かなければいけない。でも、それをやらないで、中国の船に渡してしまってるんですね。
田中:はい。
武田一顯 記者:最初、カタカナの全く違う人が出てるっていうのがありましてね。そういう興味深いところはある。でも、解決策としては良かったのかもしれない。「領海内だから、逮捕だ。起訴だ」ってことになると、2010年の菅内閣の時の漁船衝突事件と同じようなことになりますから。
太田:はい。
武田一顯 記者:解決方法としては、これしかないのかもしれません。
中村尚登アナ:河北省の調理師の方なんですけど。
武田一顯 記者:そうですね。
中村尚登アナ:中国のネットでも反応が出てて、「調理師だけど、大したことないな。何故なら、火加減が上手くない」って(笑)
武田一顯 記者:中国も防空識別圏をせっかく作ったんだから、こういうの分からなかったのかな、と(笑)
田中:えぇ(笑)
武田一顯 記者:こういう形で、ヨットや気球などでまたあるかもしれない。彼らで言うと、「保釣運動」って言って、魚釣島を守れという連中しか来なかったわけですよね。でも、関係が悪くなって、しかも中国人が金持ちになってきてますから、ヨットなどを使ってやってくる。10何年前だったら、ヨットで来るなんて、考えられなかったわけですよ。中国人がヨットを使うなんて。
太田:うん。
武田一顯 記者:そうなると、どういう方法でやってくるかは分からない。
田中:今後の日中関係というのは、どうなりそうですか?
武田一顯 記者:もう悪いですから。これからまた、少しずつ悪くなっていくんでしょうけども。
田中:はい。
武田一顯 記者:靖国参拝が、今回、中国人が尖閣沖に来たことの直接的な契機になったかどうかというのは分かりませんけども。安部総理の靖国参拝は非常に大きな引き金になっている。
田中:はい。
武田一顯 記者:あの時、今までの中国だったら反日デモをやって、日系企業を襲って。それを容認してきた。
田中:はい。
武田一顯 記者:それで、「中国というのはならず者国家である」と思われていたから、日本にとってある程度、有利に働いていた。日本の言い分が正しい、と。ところが、今回はみんな靖国参拝を批判し、その筆頭がアメリカですよ。
田中:はい。
武田一顯 記者:dissapointed、つまりは「ガッカリした、お前には」と言われている。これは日本政府にとっては、想定外だったというのが1点。
田中:うん。
武田一顯 記者:中国は、上手く立ち回っている。冷静ですよね、批判の仕方が。
田中:はい。
武田一顯 記者:靖国参拝の是非は別の話として、国際的な関係としては、「中国の方が真っ当じゃないか?」となると、安倍政権、日本が国際的に孤立してしまっている状態になってしまう。安倍さんの信念として、「日中関係、日韓関係が悪くても良い」というのは良いかもしれないけども、アメリカとの関係をもう一回立て直さないと。春以降、危なくなってきますよね。
太田:ちょっと前に、安倍さんが参拝に行く前に、千鳥ヶ淵の方に、アメリカのケリーさんとヘーゲルさんが行っている。アレで、誘導しているというのがあったにも関わらず、ですよね。
中村尚登アナ:アレは、アメリカ側のサインだったわけですね。アメリカは、何かやる前に、ああいうサインを出してくる。それを理解できるかどうかですよね。
太田:それを理解した上で行ったんじゃないんですか?
中村尚登アナ:その辺りは、安倍さんに訊いてみないと分からないですけどね。
武田一顯 記者:外交関係者の中で、「鳩山政権よりも日米関係は悪い」って人がいるんです。アメリカ様っていうのは、日本にとってのご主人様ですから。イヤだけど。そうすると、アメリカ様に背いて長期続いた政権っていうのは無いんですよ。
太田:なるほど。
武田一顯 記者:しかも、安倍政権の売りでしょ?「日米関係は良いんだ。民主党と違うんだ」と。
太田:はい。
武田一顯 記者:そこでつまずくと、非常に危なくなってくる。
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中国人の気球による尖閣上陸未遂事件
田中:上陸しようとする人は過去にもいましたが、熱気球っていうのは初ですか?
中村尚登アナ:初めてですね(笑)
武田一顯 記者:去年もヨットで来て、追い返された人もいましたから。
田中:えぇ。
中村尚登アナ:当日の朝出て、7時間くらい飛んだところで乱気流に巻き込まれて、機械が故障した、と本人は言ってるそうですけどね。
武田一顯 記者:あと、今回面白かったのは、海上保安庁が日本の領海の中であったとは言っていない。どこだか分からないと言ってるわけですね。
太田:はい。
武田一顯 記者:もう1つは、この遭難した人なんですが、35歳の徐帥軍(キョ・スイグン)という方なんですが、中国では有名な気球の愛好家で。
田中:あぁ、有名な人なんですか。
武田一顯 記者:植村直己とか野口健さんとは言わないけども、一定のその道の中の人では、有名な人なんです。
田中:そうなんですね。
武田一顯 記者:その人を、海上保安庁は、助けて船に上げた後で、人定っていうのをやらなきゃいけなくて。「名前は何?」と訊かなければいけない。でも、それをやらないで、中国の船に渡してしまってるんですね。
田中:はい。
武田一顯 記者:最初、カタカナの全く違う人が出てるっていうのがありましてね。そういう興味深いところはある。でも、解決策としては良かったのかもしれない。「領海内だから、逮捕だ。起訴だ」ってことになると、2010年の菅内閣の時の漁船衝突事件と同じようなことになりますから。
太田:はい。
武田一顯 記者:解決方法としては、これしかないのかもしれません。
中村尚登アナ:河北省の調理師の方なんですけど。
武田一顯 記者:そうですね。
中村尚登アナ:中国のネットでも反応が出てて、「調理師だけど、大したことないな。何故なら、火加減が上手くない」って(笑)
武田一顯 記者:中国も防空識別圏をせっかく作ったんだから、こういうの分からなかったのかな、と(笑)
田中:えぇ(笑)
武田一顯 記者:こういう形で、ヨットや気球などでまたあるかもしれない。彼らで言うと、「保釣運動」って言って、魚釣島を守れという連中しか来なかったわけですよね。でも、関係が悪くなって、しかも中国人が金持ちになってきてますから、ヨットなどを使ってやってくる。10何年前だったら、ヨットで来るなんて、考えられなかったわけですよ。中国人がヨットを使うなんて。
太田:うん。
武田一顯 記者:そうなると、どういう方法でやってくるかは分からない。
今後の日中関係について
田中:今後の日中関係というのは、どうなりそうですか?
武田一顯 記者:もう悪いですから。これからまた、少しずつ悪くなっていくんでしょうけども。
田中:はい。
武田一顯 記者:靖国参拝が、今回、中国人が尖閣沖に来たことの直接的な契機になったかどうかというのは分かりませんけども。安部総理の靖国参拝は非常に大きな引き金になっている。
田中:はい。
武田一顯 記者:あの時、今までの中国だったら反日デモをやって、日系企業を襲って。それを容認してきた。
田中:はい。
武田一顯 記者:それで、「中国というのはならず者国家である」と思われていたから、日本にとってある程度、有利に働いていた。日本の言い分が正しい、と。ところが、今回はみんな靖国参拝を批判し、その筆頭がアメリカですよ。
田中:はい。
武田一顯 記者:dissapointed、つまりは「ガッカリした、お前には」と言われている。これは日本政府にとっては、想定外だったというのが1点。
田中:うん。
武田一顯 記者:中国は、上手く立ち回っている。冷静ですよね、批判の仕方が。
田中:はい。
武田一顯 記者:靖国参拝の是非は別の話として、国際的な関係としては、「中国の方が真っ当じゃないか?」となると、安倍政権、日本が国際的に孤立してしまっている状態になってしまう。安倍さんの信念として、「日中関係、日韓関係が悪くても良い」というのは良いかもしれないけども、アメリカとの関係をもう一回立て直さないと。春以降、危なくなってきますよね。
太田:ちょっと前に、安倍さんが参拝に行く前に、千鳥ヶ淵の方に、アメリカのケリーさんとヘーゲルさんが行っている。アレで、誘導しているというのがあったにも関わらず、ですよね。
中村尚登アナ:アレは、アメリカ側のサインだったわけですね。アメリカは、何かやる前に、ああいうサインを出してくる。それを理解できるかどうかですよね。
太田:それを理解した上で行ったんじゃないんですか?
中村尚登アナ:その辺りは、安倍さんに訊いてみないと分からないですけどね。
武田一顯 記者:外交関係者の中で、「鳩山政権よりも日米関係は悪い」って人がいるんです。アメリカ様っていうのは、日本にとってのご主人様ですから。イヤだけど。そうすると、アメリカ様に背いて長期続いた政権っていうのは無いんですよ。
太田:なるほど。
武田一顯 記者:しかも、安倍政権の売りでしょ?「日米関係は良いんだ。民主党と違うんだ」と。
太田:はい。
武田一顯 記者:そこでつまずくと、非常に危なくなってくる。
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