志村けん「今のトーク番組は何も心に残らない」
2013.12.21 (Sat)
2013年12月20日放送のTBSラジオ系ラジオ番組である『志村けんの夜の虫』(毎週金 24:00 - 25:00)にて、現在のトーク番組のあり方について語っていた。
志村流―金・ビジネス・人生の成功哲学

(リスナーメール)「喜劇やコント、落語など作りこんだお笑いが好きで、最近のひな壇トークのような、会話と会話の間に一言言って笑いをとるパターンが、好き勝手やっているようで(自分たちだけで楽しんでいるようで)好きではありません。そこで質問ですが、あのひな壇にはどの程度の台本があるんですか?それとも、完全フリートークなんですか?」
志村けん「俺はひな壇は、あんまりやったことないからなぁ」
ダチョウ倶楽部・上島竜兵「師匠はそうでしょうね(笑)」
志村けん「MCでは…『戦う正月』やってるけど、志村チームのバナナマンとかに『どうですか?』って話を振るだけだからな。あとは、ワーワー言ってるだけで、だいたい分かるもんな」
上島竜兵「そうですね」
志村けん「『どっちを選ぶ?』ってことで、こちらは討論するわけだから」
上島竜兵「決め事は、それくらいのもんですよね」
枡田絵理奈アナ「むしろ台本で、ガイドのようなものが書いてありますよね。ツッコミのパターンがいくつか書いてあったりとか」
上島竜兵「そうね」
枡田絵理奈アナ「でも、芸人さんたちはそれを言わないですよね」
上島竜兵「ほとんどの人は、みんな無視しますよね」
志村けん「うん」
上島竜兵「コーナー枠とかだけは決めて」
志村けん「『このことでトークしてください』ってことは決められてるけどな」
上島竜兵「『ケチな芸人』ってことでトークするんですけどね。その素材は、MCの人が読み上げたりする中で、あとは自由にフリートークですね」
志村けん「うん」
上島竜兵「作家の人は、コントを作る場合と全く構成が違いますからね。番組の作り方も全く違いますよね」
志村けん「(制作側が事前に用意する)アンケートが30項目とかあるんだってな。それに答えて、『どれを(トークで)採用しようか』って決めるんだってな」
上島竜兵「そうですね。アンケートは多いです」
志村けん「しかも、ある番組でいったら、それを画面に出して、またそれに対してトークするだろ?もう言っちゃってるよな」
上島竜兵「そうですね(笑)」
志村けん「それで『これ本当ですか?』って、『本当だよ、これ。アンケートで書いてるんだから』って」
上島竜兵「繰り返しになりますからね(笑)」
枡田絵理奈アナ「たしかに、そうですね(笑)」
上島竜兵「アンケートの書き方で、大雑把なところを書いておいて、細かい笑うところは隠しておいてって方法をとらないとね(笑)本当に同じことを言ってるだけってことになるから(笑)」
志村けん「ある人なんて、しょっちゅうメモってるらしいよ。今日あったことを。それを膨らませてトーク番組で言おうって。その人は、言ってみればそれが仕事なんだよ」
枡田絵理奈アナ「偉いなぁ」
上島竜兵「アンケートが多すぎるんですよ。そうなると、その人もそうでしょうけど、同じ話して『この間、それ聞いたわ』って思われるのがイヤなんですよね。いくら面白い話でも。ネタじゃないから」
志村けん「『ナサバナ~』って言って」
上島竜兵「サイコロ振って(笑)」
志村けん「お昼は良いと思うけどね。気楽に見れるから。ゴールデンの番組で、そういう作り方はイヤだと思うよ。だから、翌日に何も残らないんだよ。その時は『この人、面白いな』、とか楽しいなってイメージは残るけど、『この芸人さんの18番のネタ』とか見ないもんな」
枡田絵理奈アナ「はい」
志村けん「俺たちの子供の頃って、寄席ブームもあったんだけど、てんやわんやさんとか正月に必ず出てたんだけど、『このネタ』っていうのがあって、そのネタを待ってんだもんな」
上島竜兵「そうですね」
志村けん「何回見ても面白いんだから。そこは腕だから」
上島竜兵「やすきよさんとかもね」
志村けん「昔の人は、技があったんじゃないかな。ネタで勝負してたから」
上島竜兵「THE MANZAIとかコンクールもあるけど、そこで終わっちゃってるんですよね。そこで優勝しても、ネタをやる番組って、なかなか無いから」
枡田絵理奈アナ「それが登竜門で、その後は違う活動ですからね」
上島竜兵「たまにあっても1分ネタとか」
志村けん「バイきんぐに訊いたんだよ。『何分くらいやるの?』って。そしたら、『7分くらいです』って。テレビでやるのは7分ネタくらいなんだよな。昔の人は、15分、俺らのときは20分とかやってたからな」
枡田絵理奈アナ「そうなんだ」
志村けん「最低でも20分作り上げて。『今日は5分』って言われたら、その内の5分を切り出すこともできたわけじゃん。そういうことができたわけだけど、今はみんな短いんだって」
上島竜兵「THE MANZAIでも短いですから」
【関連記事】
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志村けんが語る「ドッキリ番組の裏側」
ナイナイ・岡村が語る「ビートたけし、志村けんのガセ美談」
志村流―金・ビジネス・人生の成功哲学

台本の無いひな壇芸
(リスナーメール)「喜劇やコント、落語など作りこんだお笑いが好きで、最近のひな壇トークのような、会話と会話の間に一言言って笑いをとるパターンが、好き勝手やっているようで(自分たちだけで楽しんでいるようで)好きではありません。そこで質問ですが、あのひな壇にはどの程度の台本があるんですか?それとも、完全フリートークなんですか?」
志村けん「俺はひな壇は、あんまりやったことないからなぁ」
ダチョウ倶楽部・上島竜兵「師匠はそうでしょうね(笑)」
志村けん「MCでは…『戦う正月』やってるけど、志村チームのバナナマンとかに『どうですか?』って話を振るだけだからな。あとは、ワーワー言ってるだけで、だいたい分かるもんな」
上島竜兵「そうですね」
志村けん「『どっちを選ぶ?』ってことで、こちらは討論するわけだから」
上島竜兵「決め事は、それくらいのもんですよね」
枡田絵理奈アナ「むしろ台本で、ガイドのようなものが書いてありますよね。ツッコミのパターンがいくつか書いてあったりとか」
上島竜兵「そうね」
枡田絵理奈アナ「でも、芸人さんたちはそれを言わないですよね」
上島竜兵「ほとんどの人は、みんな無視しますよね」
志村けん「うん」
上島竜兵「コーナー枠とかだけは決めて」
志村けん「『このことでトークしてください』ってことは決められてるけどな」
上島竜兵「『ケチな芸人』ってことでトークするんですけどね。その素材は、MCの人が読み上げたりする中で、あとは自由にフリートークですね」
志村けん「うん」
上島竜兵「作家の人は、コントを作る場合と全く構成が違いますからね。番組の作り方も全く違いますよね」
アンケートのためにエピソードを量産するタレント
志村けん「(制作側が事前に用意する)アンケートが30項目とかあるんだってな。それに答えて、『どれを(トークで)採用しようか』って決めるんだってな」
上島竜兵「そうですね。アンケートは多いです」
志村けん「しかも、ある番組でいったら、それを画面に出して、またそれに対してトークするだろ?もう言っちゃってるよな」
上島竜兵「そうですね(笑)」
志村けん「それで『これ本当ですか?』って、『本当だよ、これ。アンケートで書いてるんだから』って」
上島竜兵「繰り返しになりますからね(笑)」
枡田絵理奈アナ「たしかに、そうですね(笑)」
上島竜兵「アンケートの書き方で、大雑把なところを書いておいて、細かい笑うところは隠しておいてって方法をとらないとね(笑)本当に同じことを言ってるだけってことになるから(笑)」
志村けん「ある人なんて、しょっちゅうメモってるらしいよ。今日あったことを。それを膨らませてトーク番組で言おうって。その人は、言ってみればそれが仕事なんだよ」
枡田絵理奈アナ「偉いなぁ」
上島竜兵「アンケートが多すぎるんですよ。そうなると、その人もそうでしょうけど、同じ話して『この間、それ聞いたわ』って思われるのがイヤなんですよね。いくら面白い話でも。ネタじゃないから」
ゴールデン番組でも、何も心に残らない
志村けん「『ナサバナ~』って言って」
上島竜兵「サイコロ振って(笑)」
志村けん「お昼は良いと思うけどね。気楽に見れるから。ゴールデンの番組で、そういう作り方はイヤだと思うよ。だから、翌日に何も残らないんだよ。その時は『この人、面白いな』、とか楽しいなってイメージは残るけど、『この芸人さんの18番のネタ』とか見ないもんな」
枡田絵理奈アナ「はい」
志村けん「俺たちの子供の頃って、寄席ブームもあったんだけど、てんやわんやさんとか正月に必ず出てたんだけど、『このネタ』っていうのがあって、そのネタを待ってんだもんな」
上島竜兵「そうですね」
志村けん「何回見ても面白いんだから。そこは腕だから」
上島竜兵「やすきよさんとかもね」
志村けん「昔の人は、技があったんじゃないかな。ネタで勝負してたから」
上島竜兵「THE MANZAIとかコンクールもあるけど、そこで終わっちゃってるんですよね。そこで優勝しても、ネタをやる番組って、なかなか無いから」
枡田絵理奈アナ「それが登竜門で、その後は違う活動ですからね」
上島竜兵「たまにあっても1分ネタとか」
志村けん「バイきんぐに訊いたんだよ。『何分くらいやるの?』って。そしたら、『7分くらいです』って。テレビでやるのは7分ネタくらいなんだよな。昔の人は、15分、俺らのときは20分とかやってたからな」
枡田絵理奈アナ「そうなんだ」
志村けん「最低でも20分作り上げて。『今日は5分』って言われたら、その内の5分を切り出すこともできたわけじゃん。そういうことができたわけだけど、今はみんな短いんだって」
上島竜兵「THE MANZAIでも短いですから」
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