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世界的デザイナー・佐藤オオキ「より良い仕事を行うための3つの心構え」

2013.11.25 (Mon)
佐藤オオキは、デザイナー・建築家であり、2006年にNewsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出され、デザイン界最高の栄誉と言われる EDIDA“Designer of the Year”を史上最年少で獲得している。

世界的デザイナーとなった佐藤オオキについて、2013年11月25日放送の「プロフェッショナル 仕事の流儀」で特集されていた。そこで、彼の仕事術について着目して放送内容をまとめてみた。

ウラからのぞけばオモテが見える―佐藤オオキ/nendo・10の思考法と行動術―
ウラからのぞけばオモテが見える―佐藤オオキ/nendo・10の思考法と行動術―

1) 情熱をもち、考え続ける

仕事を始めた佐藤オオキの転機をもたらしたのが、プロジェクトプロデューサーでイタリアデザイン界の重鎮ジュリオ・カッペリーニとの出会いである。

駆け出しの佐藤には、仕事がほとんどなかった。ミラノで佐藤の作品を見たカッペリーニ「良いアイデアだ」と告げられた佐藤は、カッペリーニの家具店を訪れ、仕事を求めた。そこで、佐藤は椅子のデザインを提案するように依頼される。

期間は1週間。結果は芳しいものではなかった。だが、佐藤は諦めず、チャンスをものにするために自費で毎月イタリアに渡り、毎回10以上のアイデアをカッペリーニに提案しつづけた。アイデアが70を超えた頃、カッペリーニは一つのデザインを試作する。その椅子「ribbon」はバレーシューズをイメージしたものであり、そのデザインは高く評価された。

佐藤は現在、カッペリーニ社のデザイナーとして活躍している。カッペリーニはこう語っていた。「才能は重要だ。だが、仕事をする上で情熱はもっと大事だ」と。アイデアを出し続けるため、考え続けた佐藤の熱意が・情熱が仕事の上で大切だということのようだ。

1つのアイデアを出したら終わり、ではなく、期限ギリギリまでさらにアイデアを出し続ける。一度、却下されても、さらにアイデアを出し続けるということが必要なことではないだろうか。

2) 子供の視点で考える

デザインを行う上で、佐藤は「当たり前のものを当たり前として捉えるのではなく、子供の視点で、一から物事を捉え直す」ことの重要性を指摘していた。

これは他の業種・仕事でも当てはまることではないだろうか。ルーチンとなっている仕事も、再度、捉え直し、理由や原因を考え直し、より良いものにしていくことを考えていくことで見えるものもあるのではないだろうか。

3) フィードバックを受けて改善していく

クライアントにデザインを提案した佐藤は、それだけで終わりということにしない。さらにクライアントからの提案や、製品を受けて、さらに改善・改良していくアイデアを考え続けていくのだという。

フィードバックを受けて、さらに改善・改良していく…そのことでさらに考え続けていくことが重要であるということだ。

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