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爆笑問題・太田×武田一顯記者「小泉純一郎が再び動き出したワケ」

2013.11.17 (Sun)
2013年11月17日放送の「爆笑問題の日曜サンデー」にて、小泉純一郎が『脱原発』を掲げて再び表舞台に立ち始めたワケについて語っていた。

小泉純一郎―血脈の王朝
小泉純一郎―血脈の王朝

田中「小泉元総理ですけども、脱原発で記者会見。これは相当、マスコミも注目して、久々に小泉節って感じがしましたけども」

武田記者「熱かったですね。僕も現場にいましたけども、聴いてる記者が350人ぐらいいましたけども、みんな懐かしいんですよ」

田中「同窓会みたいな(笑)」

武田記者「私達も批判したんだけども、それでもやっぱり、その後の総理大臣に比べると、懐かしいものがありますね」

太田「聞かせますよ」

武田記者「あの時の右往左往、忙しかった経験も思い出すわけですよ。それに裏切らない演説であることは間違いない」

田中「うん」

武田記者「それで何故、今、この時期に小泉さんは、こういうことを言ったのか。普通に考えれば、安倍さんは困っちゃいますよね。息子の小泉進次郎さんも、困ってしまう」

田中「そうですよね」

武田記者「『原発ゼロにしなければならないと、純粋な気持ちになったのだ』って人もいますけども。私の考えでは…小泉政権時代に郵政民営化、道路公団民営化、靖国参拝をやった。これはみんな竹下派経世会を潰すという目的だったんですよね

田中「うん」

武田記者「道路、郵便、中国っていうのは、経世会の牙城ですから。そうすると今回は、そのまま純粋な気持ちでやってるというのは、違うでしょう」

田中「はい」

武田記者「小泉さんが恐らく考えていくのは『アベノミクスはそんな上手くいきますか?』と。アベノミクスで来年、給料上がって万々歳とはいかないだろう、と。行き詰まった時のために、早めに次の大きなカードを出せ、と。それが原発ゼロだ、と

田中「はい」

武田記者「そのメッセージを送っているのではないか、と私なんかは分析しますね」

太田「僕は原発ゼロは良いことだと思うし、反対しません。ただ、郵政民営化のときもそうだったけども、小泉さんは"ワンイシュー"って言われましたよね。そのことで他のことが思考停止になってしまう」

田中「そのことだけになっちゃう」

太田「この人のやってるのは、今もそうだなって思ったのは、『最終処分場がなければ、原発続けられないですよ』って言うんだけども、止めたら、最終処分場を見つけなくていいの?っていえば、そんなこともないんで。そこを言うべきだと思うんだ。そこがズルいと思うんだ。『最終処分場を見つけよう』なら演説に筋が通ると思うんですけど、この人はそのことを言ってない」

田中「うん」

太田「最終処分場を見つけない状態で、続けられるわけないじゃん、としか言ってない。本当は、分かってるはずなんです。最終処分場を見つけるのがまず第一。止めるにせよ、稼働させるにせよ」

田中「うん」

太田「それを言わないのがズルい。そのことから目をそらせてしまうのがズルい。この人らしいなって思ったんですよ」

田中「小泉さんは、なんでこの時期にこのことをやったのかって分からないですよね」

武田記者「小泉さんは、3.11の後に思ったっていうんです。でも、少なくともそれは原発事故については、3.11の後って我々も理解できるんですけど、最終処分場のことは、別に3.11は関係ない。そこの矛盾があるんだけど、そういうのは言わない。そこで、その質問をすると、『じゃあ、このまま稼働させて良いんですか?』と、開きなおるのが小泉節でしょうね。良くも悪くも」

太田「そうなんですよね」

武田記者「今の時期、なんでなんだというと、安倍さんが行き詰まる。それから、安倍さんがまた第一次のときのように辞めると、恐らく次に出てくるのは、麻生さんの可能性がある」

太田「うん」

武田記者「麻生さんというのは、最近、Mr.自民党ですよね。財務省の言ってることもほとんど聞いてしまっている。そうすると、小泉さんのやった改革が、全部潰されてしまう。そこまで考えたときに、『原発ゼロという良いカードがあるんだよ、安倍さん』と

田中「それをなんで裏で言わないんですかね」

太田「飯島さんあたりが連絡してないんですかね?」

武田記者「してないんでしょうね。少なくとも小泉さんは、安倍さんとも連絡していない。会ってもいない。これからも会うつもりもない、と。そこでウソをつく人ではないでしょうけどもね。恐らく、進次郎さんとは話をしてるでしょうね。仲が良いですからね」

田中「うん」

武田記者「とりあえずこのようなことをぶち上げて、『あとは自分で考えろ』というのが、小泉さんの考えなんでしょうね。言わば、サッカーでいうところのアシストパスなんですよ」

田中「うん、なるほど」

武田記者「ところが、小泉って人は、アシストパスがシュート並みに強力だから」

田中「逆に、安倍さんは原発ゼロって言えなくなっちゃったでしょ?」

太田「そこは石破さんあたりが、微妙にずらしながらやってるよ」

武田記者「年が変わってから、上手くやっていくのは、安倍さんの政治的な技術になっていきますからね」

太田「うん」

田中「小泉さんは、これからどうするんですかね」

武田記者「またこれで露出することもないんで、また潜るかもしれませんね。露出を減らすかもしれないですね」

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