爆笑問題・太田「タモリによる突然の『いいとも』終了宣言の舞台裏」
2013.10.23 (Wed)
2013年10月22日放送の「爆笑問題カーボーイ」にて、来年3月で終了するとタモリによって宣言された『笑っていいとも』について、爆笑問題・太田光が語っていた。
タモリ

田中「ビックリしましたけどね。『笑っていいとも』が来年3月でおしまいっていうのが、生放送で発表になったってことで」
太田「うん。笑ってる場合ではないんですよ。ふざけんな」
田中「まぁ相当、波紋を呼んでますけども」
太田「ふざけんな」
田中「明日、太田さんがレギュラー放送で出演しますけども」
太田「驚いたとかじゃないんです。ムカついたんですよ。だって、しらないから」
田中「今日知ったんですよね」
太田「今日、NHKの探検バクモンで国会図書館に行ってたんですけどね。朝から」
田中「うん」
太田「それでダラダラやってさ」
田中「収録してたんですよ、普通に(笑)」
太田「NHKにまで噛み付くことはないか(笑)クタクタになって帰ってきまして。ロケバスでパソコンでネットニュース見たら、タモリさんの写真が出てて、『いいとも終わり』とか出てて」
田中「うん。毎年のように出てたからね」
太田「よく見たら、本番中に鶴瓶がきて、なんだかんだって。ちょっと待ってくれと。なんでネットで知らなきゃいけないのって」
田中「うん。ラジオ聴いてる人は、出演者、みんな知ってたのかなって思ってると思うんですけどね」
太田「誰も知らないんですよ」
田中「僕と太田さんは、少なくとも知らないんですよ」
太田「いいとものプロデューサーすら知らないんだから」
田中「いいとも終わるっていうのは、みなさんより僕らのほうが後に知ってたんじゃないですかね。いいとも観てた人は、知ってたかもしれないですけどね。そこに太田さんが腹立ってたんですかね」
太田「腹立ててるというかね…それは、タモリさんが決めたことだからいいですよ」
田中「うん(笑)」
太田「私は従います。でも、NHKの収録終わって、ずっと考えてたんですよ。そのことを。タモリさん、何なんだろうかと」
田中「うん」
太田「やっぱり息子の犯罪が問題だったかな、と」
田中「太田さん、人が違ってる(笑)誕生日は一緒だけども」
太田「違う?」
田中「なんか勘違いしてる」
太田「タモリさん、考えてることが分からない。それで、みんな『終わるんですか…ショック』って。そんなこと以前に、『出演者に言ってくれ』って思いましたね」
田中「うん」
太田「皆さん、よく考えてくださいよ。テレビ番組ですよ。もちろん、僕みたいな下っ端芸人がとやかく言える問題じゃないですよ。笑っていいともを終わらせる幕引きに関して、口出しもしません。ただ、僕はタモリさんのことが好きだから」
田中「うん」
太田「まぁ、とにかくタモリさんの言うことには、全面的に従って」
田中「うん」
太田「かつては、荒井昭博プロデューサーが。『SMAP×SMAP』を作った男ですよ」
田中「うん」
太田「佐藤義和プロデューサーもいてね。『俺の目の黒いうちは、フジテレビに出さないぞ』って言われた思い出もあります」
田中「ふふ(笑)」
太田「そんなことはどうでも良いんですけどね。とにかく、笑っていいともの局長っていうのは、タモリさんをいかに楽しませようかと」
田中「うん」
太田「青臭いようですけど、あんな番組ないですよ。スタッフ、出演者みんながその一心でやってるっていうのは。不思議な番組ですね」
田中「そういえばそうですね」
太田「俺はそうはなれないですからね。太田をいかに黙らせるかって感じでやってますけども」
田中「ふふ(笑)そうだね」
太田「僕はある意味、アイツを親友だと思ってますよ」
田中「アイツって言うな(笑)タモリさんのことを」
太田「舞台の上では一緒ですよ」
田中「一緒じゃないですよ(笑)」
太田「力抜けましたよ。水くさいじゃないか、と」
田中「うん」
太田「なんで言ってくれないんだ、と。ここ何年か、バカが笑っていいとも終わるだなんだって騒いでたんですよ」
田中「そうだね」
太田「たいてい、的外れですよ。ネットの情報は。『マンネリで終了』とか言ってますけど、バカか、と。今更、マンネリってバカか!始まって5年であの番組はマンネリだって」
田中「うん(笑)」
太田「そんなことは良いですけど…去年も27時間テレビもやって。タモリさんは人格者ですよ。勝手なことしないんです」
田中「うん」
太田「スタッフ、出演者、みんなタモリさんが好きですよ」
田中「そう、みんな好きですね」
太田「タモリさんが壇上に上がって何かを言うたびに、聞き入ってるんです。劇団ひとりが何か言っても、誰も聞いちゃいないですよ。つまんないし」
田中「なんで劇団ひとりを例に上げたんだよ(笑)」
太田「タモリさんの挨拶は、みんな、港さんから何から、まぁあんなに好かてる人は珍しいですよ」
田中「うん。そうだね」
太田「タモリさんはタモリさんで、今日もみんな感謝してたらしいですけどね…ふざけんな」
田中「ふざけんなって(笑)」
太田「タモリさんは、新人だったり、普段、交流のない人にも、年末特大号のときは、楽しめるように演出するんです。そういう人なんです。人格者で」
田中「うん」
太田「笑っていいともを32年やってて。僕らは14年くらいですよね。アレだけ番組を長く続けられる人は、タモリさんくらいですよ」
田中「うん」
太田「俺らはすぐに番組終わらせるって、業界ではブラックリスト入りしてますから」
田中「ブラックリストってなんだよ(笑)」
太田「本当に尊敬してますよ。そういう人の番組、笑っていいともが終わるっていうことになって…何があったかは分からないですよ。恐らく、俺の想像ですけど、タモリの単独行動だったと思います」
田中「うん」
太田「一部のフジテレビの上層部の何人かと何らかの話し合いがあったらしいってことを、いいとものプロデューサーが泡食ってここに来て、説明してましたけど、(プロデューサーも)知らないんですから」
田中「うん」
太田「番組終わるって、こんな終わり方ないんですよ」
田中「うん」
太田「あり得ないんです、こんなの。普通、編成でも『終わります』ってことで段々、徐々に知っていくっていうのがセオリーですよね。僕が思うところで言うと、タモリさんには何か思うところがあって、スパっと終わらせたい、と。あの人は美学がある人ですからね」
田中「うん」
太田「カッコイイですよ、この終わらせ方は。カッコイイと思うが、俺は最初、タモリらしくないなって思って。凄く気配りする人だから。まず俺や、笑っていいともに関わっている人のことを考えないわけないんですよ。暴走老人ですよ、アレは」
田中「ふふ(笑)まぁね」
太田「そうでしょ?勝手に一人で決めちゃって、終わりって。俺らはどうすれば良いのってことじゃないですか」
田中「うん」
太田「でも、あの人は絶対にそんなことする人じゃないんです。普段だったら」
田中「うん」
太田「去年、27時間テレビやるって時、その半年前くらいに『太田、ちょっと良い?』って楽屋にきてくれて。『実は、この夏、協力して欲しいことがあるんだ』って、わざわざ料亭で御飯を食べさせてくれて、『夏に大きなことをするんで、ちょっとよろしくね』って、ちゃんとそういうことを話してくれたんです」
田中「うん」
太田「嬉しいじゃないですか。それだったら、タモリさんのために頑張りますよって、空回りするわけじゃないですか」
田中「はっはっはっ(笑)」
太田「ある時期から、コーナーに出なくなったんですよね」
田中「はい、はい」
太田「それも突然だったんです。何も知らされないから」
田中「うん」
太田「ある時、『タモリさん出てこない』ってことがあって。プロデューサーに『タモリさん、何やってたの?』って訊いたら、『実は…タモリさんの思うところがあって、コーナーをいくつか休むんです』って」
田中「うん」
太田「『それ、先に言っておいてよ』って、俺はちょっと怒ったんですね。『タモリさん、いいともに何か不満でもあるの?』って。『いや、そういうことじゃないんです。ただ、何か思うところがあるんです』って。ただ、訊けないんですよね」
田中「そうだね」
太田「タモリさんに対して、プロデューサーも俺も訊けない。タモリさんのことだから、何か考えてるところがあるんだろうと思って、何週かおいて、『タモリさん、どうですか?サボってみて。調子はどうですか?』って訊いて」
田中「うん(笑)」
太田「『これは結構、いいよ。自分的には、そっちの方がいいんだよ』って言ってて。俺的には、本当は寂しいんですよ。タモリさんとボケ合戦するのが、俺の生きがいでしたからね」
田中「うん」
太田「でも、タモリさんは頭の良い人ですから。インテリ芸人ですからね。俺にはわからないところがあるんだろうなって思って。でも、『変だな、番組に出ないのは』って思ってたんですよ」
田中「そうだね。やり方があるよね」
太田「みんなが納得する方法があったんじゃないかなって、俺は引っかかってましたけどね」
田中「うん」
太田「俺の想像ですけどね…あの頃から、何かあったんじゃないかなって思うんですよ。思うところが」
田中「うん」
太田「だから、タモリさんらしくないなって。いつものタモリさんで居て欲しいなって心配もあったんです。『思うところがあるんだったら、言ってよ』って」
田中「うん」
太田「でも、俺もその辺は、まぁさすがの俺でも気を使いますよ」
田中「親友でもな(笑)」
太田「毎週、タモリさんと無駄話をするのが『いいとも』の楽しみなんですよ。くだらないシモネタですよ。そういう時に、ちょっと真面目な話をしたりするんです。その時に、『何か思うところがあるんだろうな』って思っても、訊けないんです」
田中「はい」
太田「さすがの俺でも。『ぶっちゃけ、どう?』なんて訊けないんですよ。そしたら、これでしょ?」
田中「うん」
太田「さっき訊いたら、鶴瓶師匠も前日呼び出されて。本当にみんな知らなかったんでしょうね」
田中「考えられないですよね」
太田「一日このことを考えてて。明日会うから、どういう顔をして会ったらいいかわからないですよ」
田中「そうだね」
太田「ただ、俺の結論はね、『やっぱりアイツは危ない芸人なんだ』ってことだね」
田中「はっはっはっ(笑)」
太田「忘れてたよ」
田中「はい。凄い分かる(笑)」
太田「タモリっていうのは、危ない芸人です。めちゃくちゃです」
田中「うん」
太田「ビートたけしも、明石家さんまも危ないです。何をするかわからない。タモリも危ないんです。ビッグ3っていうのは、どいつもこいつもロクなヤツがいない」
田中「はっはっはっ(笑)」
太田「人間失格ですよ。社会人としては許されない行為ですよ。タモリさんは、一番、まっとうにできるってイメージですけど、忘れてましたよ」
田中「忘れてた?(笑)」
太田「アイツが一番危ないんですよ。『うわさのチャンネル』に出てきた時の、あの危なさ。江頭2:50なんてもんじゃないんですよ」
田中「うん(笑)」
太田「あっぱれだとは思いますけどね。今は、カッコイイなって、無理やり納得してますけど、まだ終わらせようとは思ってないですからね。明日、説得します」
田中「はっはっはっ(笑)それ凄いね(笑)いずれにせよ、半年前に『辞める』って宣言するバラエティなんて、前代未聞ですよね」
太田「衆議院解散、みたいなもんですからね。総理だけがその権限を持ってる、みたいな」
田中「衆議院の比じゃないからね。32年だからね。信じられないね」
太田「あの人は、何でも一人で決めちゃう人なんだなぁ…」
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タモリ

『笑っていいとも』終了宣言を知った瞬間
田中「ビックリしましたけどね。『笑っていいとも』が来年3月でおしまいっていうのが、生放送で発表になったってことで」
太田「うん。笑ってる場合ではないんですよ。ふざけんな」
田中「まぁ相当、波紋を呼んでますけども」
太田「ふざけんな」
田中「明日、太田さんがレギュラー放送で出演しますけども」
太田「驚いたとかじゃないんです。ムカついたんですよ。だって、しらないから」
田中「今日知ったんですよね」
太田「今日、NHKの探検バクモンで国会図書館に行ってたんですけどね。朝から」
田中「うん」
太田「それでダラダラやってさ」
田中「収録してたんですよ、普通に(笑)」
太田「NHKにまで噛み付くことはないか(笑)クタクタになって帰ってきまして。ロケバスでパソコンでネットニュース見たら、タモリさんの写真が出てて、『いいとも終わり』とか出てて」
田中「うん。毎年のように出てたからね」
太田「よく見たら、本番中に鶴瓶がきて、なんだかんだって。ちょっと待ってくれと。なんでネットで知らなきゃいけないのって」
田中「うん。ラジオ聴いてる人は、出演者、みんな知ってたのかなって思ってると思うんですけどね」
太田「誰も知らないんですよ」
田中「僕と太田さんは、少なくとも知らないんですよ」
太田「いいとものプロデューサーすら知らないんだから」
田中「いいとも終わるっていうのは、みなさんより僕らのほうが後に知ってたんじゃないですかね。いいとも観てた人は、知ってたかもしれないですけどね。そこに太田さんが腹立ってたんですかね」
太田「腹立ててるというかね…それは、タモリさんが決めたことだからいいですよ」
田中「うん(笑)」
太田「私は従います。でも、NHKの収録終わって、ずっと考えてたんですよ。そのことを。タモリさん、何なんだろうかと」
田中「うん」
太田「やっぱり息子の犯罪が問題だったかな、と」
田中「太田さん、人が違ってる(笑)誕生日は一緒だけども」
太田「違う?」
田中「なんか勘違いしてる」
太田「タモリさん、考えてることが分からない。それで、みんな『終わるんですか…ショック』って。そんなこと以前に、『出演者に言ってくれ』って思いましたね」
田中「うん」
タモリが好きな出演者、スタッフたち
太田「皆さん、よく考えてくださいよ。テレビ番組ですよ。もちろん、僕みたいな下っ端芸人がとやかく言える問題じゃないですよ。笑っていいともを終わらせる幕引きに関して、口出しもしません。ただ、僕はタモリさんのことが好きだから」
田中「うん」
太田「まぁ、とにかくタモリさんの言うことには、全面的に従って」
田中「うん」
太田「かつては、荒井昭博プロデューサーが。『SMAP×SMAP』を作った男ですよ」
田中「うん」
太田「佐藤義和プロデューサーもいてね。『俺の目の黒いうちは、フジテレビに出さないぞ』って言われた思い出もあります」
田中「ふふ(笑)」
太田「そんなことはどうでも良いんですけどね。とにかく、笑っていいともの局長っていうのは、タモリさんをいかに楽しませようかと」
田中「うん」
太田「青臭いようですけど、あんな番組ないですよ。スタッフ、出演者みんながその一心でやってるっていうのは。不思議な番組ですね」
田中「そういえばそうですね」
太田「俺はそうはなれないですからね。太田をいかに黙らせるかって感じでやってますけども」
田中「ふふ(笑)そうだね」
太田「僕はある意味、アイツを親友だと思ってますよ」
田中「アイツって言うな(笑)タモリさんのことを」
太田「舞台の上では一緒ですよ」
田中「一緒じゃないですよ(笑)」
太田「力抜けましたよ。水くさいじゃないか、と」
田中「うん」
太田「なんで言ってくれないんだ、と。ここ何年か、バカが笑っていいとも終わるだなんだって騒いでたんですよ」
田中「そうだね」
太田「たいてい、的外れですよ。ネットの情報は。『マンネリで終了』とか言ってますけど、バカか、と。今更、マンネリってバカか!始まって5年であの番組はマンネリだって」
田中「うん(笑)」
太田「そんなことは良いですけど…去年も27時間テレビもやって。タモリさんは人格者ですよ。勝手なことしないんです」
田中「うん」
太田「スタッフ、出演者、みんなタモリさんが好きですよ」
田中「そう、みんな好きですね」
太田「タモリさんが壇上に上がって何かを言うたびに、聞き入ってるんです。劇団ひとりが何か言っても、誰も聞いちゃいないですよ。つまんないし」
田中「なんで劇団ひとりを例に上げたんだよ(笑)」
太田「タモリさんの挨拶は、みんな、港さんから何から、まぁあんなに好かてる人は珍しいですよ」
田中「うん。そうだね」
太田「タモリさんはタモリさんで、今日もみんな感謝してたらしいですけどね…ふざけんな」
田中「ふざけんなって(笑)」
太田「タモリさんは、新人だったり、普段、交流のない人にも、年末特大号のときは、楽しめるように演出するんです。そういう人なんです。人格者で」
田中「うん」
太田「笑っていいともを32年やってて。僕らは14年くらいですよね。アレだけ番組を長く続けられる人は、タモリさんくらいですよ」
田中「うん」
太田「俺らはすぐに番組終わらせるって、業界ではブラックリスト入りしてますから」
田中「ブラックリストってなんだよ(笑)」
タモリの『笑っていいとも』終了宣言の裏側
太田「本当に尊敬してますよ。そういう人の番組、笑っていいともが終わるっていうことになって…何があったかは分からないですよ。恐らく、俺の想像ですけど、タモリの単独行動だったと思います」
田中「うん」
太田「一部のフジテレビの上層部の何人かと何らかの話し合いがあったらしいってことを、いいとものプロデューサーが泡食ってここに来て、説明してましたけど、(プロデューサーも)知らないんですから」
田中「うん」
太田「番組終わるって、こんな終わり方ないんですよ」
田中「うん」
太田「あり得ないんです、こんなの。普通、編成でも『終わります』ってことで段々、徐々に知っていくっていうのがセオリーですよね。僕が思うところで言うと、タモリさんには何か思うところがあって、スパっと終わらせたい、と。あの人は美学がある人ですからね」
田中「うん」
太田「カッコイイですよ、この終わらせ方は。カッコイイと思うが、俺は最初、タモリらしくないなって思って。凄く気配りする人だから。まず俺や、笑っていいともに関わっている人のことを考えないわけないんですよ。暴走老人ですよ、アレは」
田中「ふふ(笑)まぁね」
太田「そうでしょ?勝手に一人で決めちゃって、終わりって。俺らはどうすれば良いのってことじゃないですか」
田中「うん」
太田「でも、あの人は絶対にそんなことする人じゃないんです。普段だったら」
田中「うん」
太田「去年、27時間テレビやるって時、その半年前くらいに『太田、ちょっと良い?』って楽屋にきてくれて。『実は、この夏、協力して欲しいことがあるんだ』って、わざわざ料亭で御飯を食べさせてくれて、『夏に大きなことをするんで、ちょっとよろしくね』って、ちゃんとそういうことを話してくれたんです」
田中「うん」
太田「嬉しいじゃないですか。それだったら、タモリさんのために頑張りますよって、空回りするわけじゃないですか」
田中「はっはっはっ(笑)」
コーナーに出演しなくなったタモリの心境
太田「ある時期から、コーナーに出なくなったんですよね」
田中「はい、はい」
太田「それも突然だったんです。何も知らされないから」
田中「うん」
太田「ある時、『タモリさん出てこない』ってことがあって。プロデューサーに『タモリさん、何やってたの?』って訊いたら、『実は…タモリさんの思うところがあって、コーナーをいくつか休むんです』って」
田中「うん」
太田「『それ、先に言っておいてよ』って、俺はちょっと怒ったんですね。『タモリさん、いいともに何か不満でもあるの?』って。『いや、そういうことじゃないんです。ただ、何か思うところがあるんです』って。ただ、訊けないんですよね」
田中「そうだね」
太田「タモリさんに対して、プロデューサーも俺も訊けない。タモリさんのことだから、何か考えてるところがあるんだろうと思って、何週かおいて、『タモリさん、どうですか?サボってみて。調子はどうですか?』って訊いて」
田中「うん(笑)」
太田「『これは結構、いいよ。自分的には、そっちの方がいいんだよ』って言ってて。俺的には、本当は寂しいんですよ。タモリさんとボケ合戦するのが、俺の生きがいでしたからね」
田中「うん」
太田「でも、タモリさんは頭の良い人ですから。インテリ芸人ですからね。俺にはわからないところがあるんだろうなって思って。でも、『変だな、番組に出ないのは』って思ってたんですよ」
田中「そうだね。やり方があるよね」
太田「みんなが納得する方法があったんじゃないかなって、俺は引っかかってましたけどね」
田中「うん」
太田「俺の想像ですけどね…あの頃から、何かあったんじゃないかなって思うんですよ。思うところが」
田中「うん」
太田「だから、タモリさんらしくないなって。いつものタモリさんで居て欲しいなって心配もあったんです。『思うところがあるんだったら、言ってよ』って」
田中「うん」
太田「でも、俺もその辺は、まぁさすがの俺でも気を使いますよ」
田中「親友でもな(笑)」
太田「毎週、タモリさんと無駄話をするのが『いいとも』の楽しみなんですよ。くだらないシモネタですよ。そういう時に、ちょっと真面目な話をしたりするんです。その時に、『何か思うところがあるんだろうな』って思っても、訊けないんです」
田中「はい」
太田「さすがの俺でも。『ぶっちゃけ、どう?』なんて訊けないんですよ。そしたら、これでしょ?」
田中「うん」
太田「さっき訊いたら、鶴瓶師匠も前日呼び出されて。本当にみんな知らなかったんでしょうね」
田中「考えられないですよね」
太田「一日このことを考えてて。明日会うから、どういう顔をして会ったらいいかわからないですよ」
田中「そうだね」
タモリという芸人・美学
太田「ただ、俺の結論はね、『やっぱりアイツは危ない芸人なんだ』ってことだね」
田中「はっはっはっ(笑)」
太田「忘れてたよ」
田中「はい。凄い分かる(笑)」
太田「タモリっていうのは、危ない芸人です。めちゃくちゃです」
田中「うん」
太田「ビートたけしも、明石家さんまも危ないです。何をするかわからない。タモリも危ないんです。ビッグ3っていうのは、どいつもこいつもロクなヤツがいない」
田中「はっはっはっ(笑)」
太田「人間失格ですよ。社会人としては許されない行為ですよ。タモリさんは、一番、まっとうにできるってイメージですけど、忘れてましたよ」
田中「忘れてた?(笑)」
太田「アイツが一番危ないんですよ。『うわさのチャンネル』に出てきた時の、あの危なさ。江頭2:50なんてもんじゃないんですよ」
田中「うん(笑)」
太田「あっぱれだとは思いますけどね。今は、カッコイイなって、無理やり納得してますけど、まだ終わらせようとは思ってないですからね。明日、説得します」
田中「はっはっはっ(笑)それ凄いね(笑)いずれにせよ、半年前に『辞める』って宣言するバラエティなんて、前代未聞ですよね」
太田「衆議院解散、みたいなもんですからね。総理だけがその権限を持ってる、みたいな」
田中「衆議院の比じゃないからね。32年だからね。信じられないね」
太田「あの人は、何でも一人で決めちゃう人なんだなぁ…」
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