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アルコ&ピース・平子が考察する「キングオブコントの審査方法」

2013.09.28 (Sat)
2013年09月26日放送の「アルコ&ピースのオールナイトニッポン0」にて、キングオブコントの審査方法や優勝するネタについて語っていた。

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キングオブコントの評価方法の公平性

平子「今回のキングオブコント、結果としてはどうだった?」

酒井「もうちょっと良くてもよかったかなぁっていうのはありますね」

平子「うん」

酒井「もう一回、やってみたいっていうのはありますよ。決勝で。でも、トップリードさんみたくなるのイヤだしなぁ(8位惨敗)」

平子「イヤだなぁ。…あの戦いって、世間が『審査方法、アレってどうなの?』ってちょこちょこ言ってるのがイヤなのよ」

酒井「分かる」

平子「アレはアレで、あの戦いの形じゃないですか」

酒井「うん」

平子「『芸人が審査すると、世間とのズレが出ませんか?』って言ってるけど、会場には一般のお客さんいっぱい入ってるし、その後ろに芸人が100人並んでて審査するワケですけど」

酒井「うん」

平子「審査する方の心理として、『自分たちにウケだけでなく、お客さんにどう伝わってるか』も見るわけですよ

酒井「うん」

平子「それはもちろん、プロですから。個人的感情って、無いよね」

酒井「あぁ、そうですね」

平子「俺らも準決勝まで行って、審査何回かやってますけど、もちろん、中には仲が良い人もいるし、喋ったことの無い人もいる。喋ったこと無いからこそ、『こいつ、いけ好かないヤツなのかなぁ』って思いのヤツもいますよ」

酒井「うん」

平子「だけど、関係ないよな。その場になると」

酒井「うん。点数に全然反映しないね」

平子「多分、みんなそうだよね」

酒井「そうそう」

平子「『コイツだから笑おう、コイツだから笑い潜めよう』ってないもんね」

酒井「うん。そうなんだよね。一般のお客さんが思ってるより、結構、気分よくというか、何もしがらみなくやってますよね」

酒井「そうそう。だから、裏の見方もあるし、表の見方の笑いもあるから、ヘタするとあそこの会場が一番、自分たちのネタの反応を知れる場所かもしれないね」

平子「うん」

キングオブコントで高得点を出すネタとは

平子「(キングオブコント2013 7位は)ネタとしては惨敗ですよね」

酒井「うん。打ち上げでも、うしろシティの阿諏訪(泰義)さんが、ずっと『俺らトップリード感あった?トップリード感あった?』ってずっと言ってて(笑)」

平子「ふふ(笑)」

酒井「ずっと気にしてて」

平子「たとえば、野球選手でも、六角形のチャートがあるじゃん」

酒井「走力とか守備力とか」

平子「そうそう。あれが、本当に綺麗に揃ってないと、ウケないんだよね」

酒井「あぁ。本当にそうだね」

平子「たとえば、ライブって若い女性のお客さんって多いけど、そこにだけ特化しててもダメなわけじゃない」

酒井「あぁ」

平子「男ウケもなければダメだから。男ウケの面で言えば、芸人の目線があるから」

酒井「うん」

平子「あとは、テレビであり、(VTR)収録であり、生であるから、そういう部分の面も兼ね備えてないとダメだから。綺麗に六角形じゃなきゃ勝てないんだよね」

酒井「そうなんだよね」

平子「女の人にだけウケるなら、ライブではウケるから」

酒井「うん」

平子「芸人目線、男目線も少ないから」

酒井「うん。でも、それ難しいよね。僕らもどこか足りなかったワケじゃないですか。そのチャートの中で」

平子「うん、うん」

酒井「やり方も、根本から変えなきゃいけないみたいになってきますもんね」

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アルコ&ピースがキングオブコントで惨敗した理由

平子「どっかしらああいうコンテストだから、冒険心的な『カマしてやった』感はもちろん必要なんだけど」

酒井「うん」

平子「俺らの場合は、ネタ的に『精子と卵子が受精するコント』っていうのは、形式でいうと、『あれ?シモネタかな?』って頭で思わせておいて、実は命の話に転化していくっていうストーリーじゃないですか」

酒井「はい」

平子「頭のところで、『シモかな?グロい』とかって思わせちゃうと、サーって一般のお客さんは引いちゃうんだよね」

酒井「うん」

平子「そうすると、後ろで観ている芸人さんは、そこもちゃんと精査していくじゃないですか」

酒井「うん」

平子「点数に反映されるんで、アレはアレで俺らの失敗だったね」

酒井「うん、そうだよね」

平子「俺らは爪あと残そうって、あのネタをやってないからね」

酒井「あぁ、そうですね」

平子「『この時間帯にシモやったぜ』っていう感じはゼロだから」

酒井「そう思われたらイヤだなぁ」

平子「癪に障るよね。というか、そこは俺らの失敗だけど、見せ方の」

酒井「うん」

平子「かと思えば、一本目、ああいう形で良くも悪くもインパクトがあった中で、(二本目は)ヘタするとサラっとし過ぎたのかもしれないね。『この2人、もしかしてドラマチックで押そうとしてんの?』みたいな」

酒井「ふふ(笑)あぁ、そうだね」

平子「その可能性もあるからね」

酒井「難しいね」

平子「難しいんだよね。ネタ選びと、さっき言ったバランス感覚。全部兼ね備えてないと、優勝できないんですよ」

酒井「あぁ、そうだね。大変だよ、優勝するの」

芸人が審査するからこその難しさ

平子「芸人が観て審査員してるから、自分たちがああいう場所に出す自信あるネタって、ライブなんかで何回か掛けてるわけじゃない?」

酒井「うん」

平子「芸人も、見てるんだよね。あのくらいのレベルになると、みんな舞台袖で見てるから」

酒井「うん」

平子「『このネタ見たことある』ってなれば、もちろんそれは点数も低くなりますよ。サプライズ感がないから」

酒井「うん」

平子「新ネタをちゃんと作ってる人が、毎回優勝してるもんね」

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