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町山智浩、ピエール瀧の逮捕と作品の自主回収問題とは次元が異なる内田裕也『餌食』について語る「逮捕された2年後に…」

2019.03.19 (Tue)
2019年3月19日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、映画評論家の町山智浩が、ピエール瀧の逮捕と作品の自主回収問題とは次元が異なる内田裕也『餌食』について語っていた。



町山智浩:どこまでが映画で、どこまでが現実なのか分からない。事実とフィクションの境目が分からなくなるのが内田裕也さんの映画の特徴なんですね。

赤江珠緒:へぇ。

町山智浩:で、この中でも安岡力也さんと桑名正博さんが出てきて、大麻で捕まったって話をしてるんですよ、本人の役で。

赤江珠緒:うん、本人の役で?!

町山智浩:ええ。実際、捕まってるんですよ、その直前に。

赤江珠緒:うん。

町山智浩:そこで、「俺たちみたいなロックミュージシャンには、世間や警察は厳しいよな。で、大手の芸能プロには甘いんだよな」って話をするんですけど(笑)

山里亮太:へぇ、結構踏み込んでんな(笑)

町山智浩:凄い踏み込んでるんですよ。で、内田裕也さん自身も逮捕されてるんですよ、77年に。

山里亮太:はい。

町山智浩:で、ところが77年に逮捕されるんですけど、79年に『餌食』って映画で主演するんですよ。

赤江珠緒:はい。2年後に?

町山智浩:2年後です。その映画の冒頭で、東京でマリファナをパカーッて吸うところから始まるんです。逮捕された2年後です。

赤江珠緒:へぇ!

町山智浩:だからね、今、そういうことで逮捕された場合にね、その人が出演した作品というものをどう扱うかってことが非常に問題になってますけど。

山里亮太:はい。

町山智浩:「作品と人は分けるべきだ」みたいなことはあるんですけど、内田さんの映画については分けられないんですよ(笑)

山里亮太:たしかに(笑)普通、避けるけどね(笑)

町山智浩:「人に罪はあっても、映画には罪はない」って言うじゃないですか。

山里亮太:はい。

町山智浩:内田さんの映画は、映画そのものが犯罪なんですよ(笑)

山里亮太:はっはっはっ(笑)

町山智浩:それ自体が犯罪を見てるような感じなんですよ。

山里亮太:それを許させる何かが内田さんにあったのかな。それとも、時代なんですかね?

町山智浩:そういう時代だったんです。前に話をした、事件を実際に起こして、それを映画に撮っていく、若松孝二監督の作品なんですよ。

赤江珠緒:ああ。

山里亮太:凄いな。

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タグ : 電気グルーヴ,ピエール瀧,

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