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林家たい平、師匠・こん平の後を継いで『笑点』メンバーに就任するに至った思いを語る「その師匠の座を死守しなきゃ…」

2019.02.25 (Mon)
2019年2月25日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、落語家・林家たい平が、師匠・こん平の後を継いで『笑点』メンバーに就任するに至った思いを語っていた。



伊集院光:運命的には、『笑点』入るじゃないですか。夢の『笑点』じゃないですか。

林家たい平:はい。

伊集院光:夢の『笑点』入るけど、ちょっと師匠の体調が悪いからっていう理由でしょ。

林家たい平:はい。

伊集院光:これはどんな感じだったんですか?

林家たい平:『笑点』は、自分で入りたいって思ってもいなかったですよね、落語家になってから。だって、師匠の仕事だから。

伊集院光:そうだよね。

林家たい平:そう。師匠がオレンジ色の着物を着て、『笑点』は最後の最後まで、師匠がやる仕事だと思ってたんで。

伊集院光:うん。

林家たい平:落語家になってから、『笑点』見て笑ったら失礼だと思ってたから、見てなかったんですよ。

伊集院光:凄い分かるわ。

林家たい平:だって、自分の師匠の芸を見て笑ってるって、やっぱり失礼だと思ったんで、見てなかったんです。

伊集院光:『笑点』のテーマって、楽しいことが始まるっていう音楽でしょ。

新井麻希:はい、はい。

伊集院光:なんか、「正座しなきゃ」っていう感じに。

林家たい平:ふふ(笑)そのとおりですね(笑)

伊集院光:なる。それはこっち、体に染み込んだものだから。

林家たい平:はい。

伊集院光:目指すところでもなかったんですか?

林家たい平:目指すところでもなかったし、目指せないし。

伊集院光:思ってないし。でも、ちょっと分かるんですよ。僕らの代、それぞれの代でメンバー違うけど、あのメンバーが一人欠けても、『笑点』って消滅するような気がしてましたよね。

林家たい平:そうです、そうです。

伊集院光:でも、ああいうことでドラマチックに。運命的にそうなってくっていう。

林家たい平:まさかの、あんなに元気だった師匠が倒れちゃって。で、半年ぐらい、師匠の座布団が空いてたんです。それは、師匠倒れてからどうなるだろうってときに、『笑点』ってやっぱり凄いなって。いろんな代わりの落語家さんいるのに、席を空けて待ってるって。凄い番組だなって。

伊集院光:うん。

林家たい平:そしたら、いよいよすぐに返ってこられなさそうだっていうので、暮れの最後の時に若手大喜利っていうのがあって。

伊集院光:はい。

林家たい平:そのときに、昇太兄さんが司会をやって。

伊集院光:はい。

林家たい平:その中で優勝して、座布団が一番多かった人がこん平のあそこに座る代打として権利をもらうっていう。そういう1回があったんですよ。

伊集院光:うん。

林家たい平:もう頑張らなきゃいけないんですよ、弟子ですから。

伊集院光:要するに、これ凄く素敵な話なのは、狙ったことは一度もないが、あの師匠の席を守るのが、この一門以外から出ることは許されないっていう。

林家たい平:そのとおりです。

伊集院光:ちょっと感動。まぁ、バカな答えばっかり言ったんだろうけど、でも感動的な話ですよね、それね。

林家たい平:凄いプレッシャーが、ガッチガチにかかって。何言ってもつまんないんですよ。

伊集院光:はっはっはっ(笑)

林家たい平:何言ってもつまらない。

伊集院光:今のプレッシャーの中で、面白いことを言う番組なんだよ。そりゃあスベるよ。

林家たい平:それがまたね、昇太兄さんとの関係性で、僕が一生懸命、その師匠の座を死守しなきゃって思ってるのが、一番伝わったわけですよ。

伊集院光:ああ。

林家たい平:そしたら、アイツに代打で座らせるのがいいだろう…けど、面白いこと一つも言えないから、座布団あげられない。

伊集院光:うん。

林家たい平:どうしたらいいんだって考えた時に、他の奴の座布団をとればいいんだって思いついて(笑)

伊集院光:ああ、引き算の大喜利(笑)

林家たい平:座布団三枚で優勝したんですよ(笑)

伊集院光:はっはっはっ(笑)昇太師匠、日本一威厳のない師匠(笑)

林家たい平:そうです、薄っぺらな師匠(笑)

伊集院光:だけど、あの人のそういうところって優しいですよね。

林家たい平:いや、本当にね。これは救われましたね。

伊集院光:落語界にあんまいない、「つまんないことを言ってる」ってことを面白くしちゃう人なの。

林家たい平:そうですね。

伊集院光:自分もそうだし。自分もそうだし、人のギャグのスベってるのも、ある意味、助けちゃうみたいなところがあって。

林家たい平:そうですね。

伊集院光:あの人、凄いところありますよね。

林家たい平:そうですね、本当にありがたかったです。

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