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佐久間宣行監督「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE制作秘話」

2013.06.28 (Fri)
2013年06月27日放送の「おぎやはぎのメガネびいき」にて、「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE」が公開されたため、同映画の脚本・監督である佐久間宣行(ゴッドタンのプロデューサー)がゲスト出演していた。

壮絶な撮影現場

ゴッドタン キス我慢選手権ニューワールド矢作「実際、俺達は本当にモニタリングルームにいるだけだったから、実際の現場が忙しいこととか知らないわけ。でも、実際はものすごい大変なわけでしょ?」

佐久間「劇団ひとりがどう動くか分からないから、たとえばカメラマンが1~10カメあるんだけど、3カメを最初の位置に配置してるけど…実はアクションがあるから、2カメいるけど、1カメ、2カメ、3カメをカメラアシスタントが、坂道を走って、裏側を走って、バケツリレーしないと間に合わない、とかあるんですよ」

小木「おお」

佐久間「劇団ひとりが、初っ端で予想外の走り方とかするから、うわ~ってなった瞬間に、カメアシがバケツリレーで後ろで運んでたんだけど、俺の中継車には『4カメの奴がコケたぞ!』って『間に合わねぇぞ!止めろ!』って、怒鳴り合い(笑)」

矢作「怒鳴り合い?そうだよね」

佐久間「『そっち走ったら音、録れねぇぞ!誰が止めんだ?』って。ずっと」

矢作「それが延々と続いていく感じか」

佐久間「続いてて。劇団ひとりが『ここで良いこと言うかもしれないから』って、おぎやはぎが良いなぁって言うから、『ここは4カメで勇気をもってズームしよう』って(笑)」

矢作「あぁ」

佐久間「ズームするんだけど、何も言わないから、『戻りまーす』って(笑)」

矢作「そうだよね(笑)そんな上手くいくわけないからね。なんとなく予想でやってるだけだから」

佐久間「そう」

リハーサルに10日間

矢作「下準備とかは、今日初めて観たんだけど、リハーサル風景。劇団ひとり役の人がいて、それに対してリハーサルしてるでしょ?『多分、こうするだろう』くらいの感じで」

佐久間「そうそう」

矢作「あれは、どれくらいの時間を掛けてやるの?」

佐久間「10日間前くらいから、それぞれのシーンに役者さんを呼んで、仮想劇団ひとりを立てて、1回、台本を覚えてもらってやった後、『この後、劇団ひとりが銃を奪ったパターンやりましょう』とか」

矢作「あぁ」

佐久間「何パターンかやった後、『今度はいきなり殴ってみてよ』って言ったりして。『殴ったらどうします?マキタスポーツさん』って(笑)そういう風に」

小木「へぇ~」

佐久間「役者陣が、『殴ったら、久保田くんが後ろから押さえつけようぜ』って話をずっとしてるんです」

小木「いやぁ~スゴイ」

矢作「そういうのは、結構な大御所の俳優さんも出てくるでしょ?その人達にもそういう対応?」

佐久間「竹内力さんとかともみっちりやって。あそこが一番大変で、どうなるか分からないから」

矢作「うん、うん」

佐久間「しっかりとした役者さんだから、台本ガッチリ覚えてくるじゃないですか。ガッチリ覚えたあとで、『えぇ~っと力さん、ここから先、無くなる可能性があります』って。『どういうこと?』って言われて、『劇団ひとりがここでこういうことをしてきた場合は、力さんが超能力があるパターンになる可能性もあります』って(笑)」

小木「うわうわ、そっか」

佐久間「そういう」

矢作「いやぁ~」

佐久間「『俺、刺すけど、死ななかったらどうする?』って。『刺せなかったらどうする?』とか」

矢作「みんな、楽しそうにやってくれるんですか?」

佐久間「楽しそうにやってくれる人しか、結局、オファーを受けてくれなかったんですよ(笑)」

矢作「なるほどね」

佐久間「オファーをさせていただいた段階で、そういうのが向いていない方は、企画を見た段階で、お断りしていただいてきましたし。一発本番だしって話で」

矢作「なるほど」

佐久間「だから、覚悟のある人しか、出て来なかったんです」

矢作「そうか、なるほど」

佐久間「だから、みんな格好いいですよ」

矢作「どうりで上手いわけだ」

小木「そうだね」

佐久間「渡辺いっけいさんなんて、出る前から超ワクワクしてて。『楽しみだよう』って」

小木「そういう感じなんですね」

矢作「10日間とか、シミュレーションしてるんだ」

佐久間「やりましたよ。全部のシーン、1個ずつやってきましたね」

矢作「そうじゃなきゃ撮れないか」

佐久間「はい」

他には真似し難いシステム

矢作「この映画が当たったら、こんなに面白く撮れるんだったら、マネするんじゃないか?って思ったの。他が」

佐久間「なるほどね」

矢作「だって、一発で撮れて。でも、そんな簡単なことじゃないのね」

佐久間「やっぱり、劇団ひとりって天才と、モニタリングシステムを、おぎやはぎとバナナマンっていう、モニタリングの天才が居ないと、成立しないんですよ」

矢作「モニタリングの天才って(笑)」

佐久間「鈴木工務店さん(構成作家)と話をしてたんですけど、モニタリングの天才が、おぎやはぎさんじゃないかって」

矢作「うん?(笑)」

佐久間「というのも、バナナマンは、ちょとだけ仕事をちゃんとしようって気持ちがあるんですよ。特に設楽さんは」

矢作「あぁ」

佐久間「なんだけど、おぎやはぎは完全にお客さんになれる」

小木「はっはっはっ(笑)『おぉ~』って?(笑)」

佐久間「『おぉ~』『スゲェ~!』って(笑)あんなに、お客さんになれる芸人はベテラン、中堅ではいないって(笑)」

矢作「これはね、本当にそうなの。芸人になったときもね、みんな最初、尖ってるでしょ?」

小木「うん」

矢作「芸人が、オーディションとかネタ見せやってるとき、笑わないの。だけど、俺達だけ大爆笑してんの(笑)」

小木「はっはっはっ(笑)」

佐久間「劇団ひとりが良いこと言ったときでも、他の芸人さんだったら、『俺だったら…』っていうのが、ちょっと残ると思うんですよ」

小木「あぁ」

矢作「こう言おう、とかね」

佐久間「バナナマンもそれはないけど、設楽さんは『この後、どうすれば良いんだろうな』って、考えてる顔するんだけど、おぎやはぎだけですよね。完全にお客さんになれるの」

矢作「ふふ(笑)たしかに、他にはいないね(笑)」

佐久間「今日、工務店さんに言われて、『それはそうだ』って思って」

矢作「一番のファンでしょ?(笑)」

鈴木工務店「スゲェはしゃいでんの(笑)」

矢作「それを考えると、簡単にはマネできないけど、今日思ったのは、ハリウッドがリメイクするんじゃないかって」

佐久間「はっはっはっ(笑)」

矢作「劇団ひとりの役を、ジム・キャリーでね(笑)『ジム・キャリーじゃできないか…』って俺は言ったんだけど、劇団ひとりは『絶対にできる』って(笑)」

日テレ・土屋敏男 部長も絶賛

佐久間「このシステム自体は、日テレの土屋さん(土屋敏男 日本テレビ放送網編成局専門局長)とかも試写会に来ていただいて、『悔しい』って言ってました」

矢作「あの土屋さんが?T部長が?」

佐久間「『あぁすれば良い』とかじゃなくて、『一言でいうと悔しい』と」

矢作「最高の褒め言葉だね」

佐久間「ありがたいですね。嬉しいなって思いましたね。わざわざ試写会に来てくれて、そう言ってくれる土屋さんもスゴイですけどね。他局の番組を」

矢作「本当ですよね。…ってことは、映画が当たったら、モニタリングシステムとか、アドリブシステム、もしかしたらどっかでやるのかなぁ」

佐久間「どうかなぁ」

矢作「なかなかできるものじゃないけどね。劇団ひとりあってのものだから。でも、劇団ひとりは、『他人がやってるの見たい』っていうんだよね」

佐久間「そう。『ジャッキー・チェンみたいに、教えていきたい』って言ってた(笑)もう、目指しているものがワケ分からない(笑)」

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