南キャン・山里、インパ・堤下らツッコミ芸人のこだわり
2013.06.27 (Thu)
2013年06月26日放送の「ナカイの窓」にて、南海キャンディーズ・山里亮太、インパルス・堤下敦、中川家・礼二らツッコミ芸人がゲスト出演していた。そこで、彼らのツッコミのこだわり、ヒミツについて語られていた。
1) 手数の豊富さ
ますだおかだ・岡田圭右「(漫才)途中でも、ホンマにネタなのかどうか分からない。遊びがあるんですよ」
中居正広「フリーでやってるんじゃないかって」
ますだおかだ・岡田「あの辺のゆとりというか。ネタ、ネタ…ってなってしまうから、テンポ追いかけてしまうんだけど、あえてツッコミの間を空けてるんですよ。なんでもできるのよ。ツッコミもできる、モノマネ、一発ギャグもできる」
中居正広「はい」
ますだおかだ・岡田「お笑い界ののコンビニエンスストアや」
中川家・礼二「いらっしゃいませ~」
2) ボケてなくてもボケとして成立させる手腕
インパルス・堤下「相方とかが、小さい声で何も言わないところでも、礼二さんがツッコむだけで、ボケになってるんですよ」
ますだおかだ・岡田「あぁ」
インパルス・堤下「礼二さんは、自分で振って、自分で落として、次の展開にいく」
中居正広「ボケの人も楽だろうね」
中川家・礼二「やっぱりウチの兄貴がこの2~3年で3回くらい入院してるんで。(ツッコミの)腕は強くなりましたよ(笑)」
3) 中川家・礼二のツッコミのこだわり
中川家・礼二「基本は、お客さんをほったらかしにしない」
中居正広「ほったらかしにするようなネタであっても?」
中川家・礼二「やっぱりお客さんの方を見て。背中は向けないっていうのを心がけたり」
中居正広「はい」
中川家・礼二「あと、これはさんまさんに教えていただいたことなんですけど。お客さんが思う、0コンマ何秒か前にツッコむ。それは難しいけど、やっていくしかない」
1) 的確な説明・補足的なツッコミ
中居正広「几帳面なんだね、伊達くんのはね」
サンドウィッチマン・伊達「そうかもしれないですね」
中川家・礼二「ボソってツッコんだ時に、ドンって笑いがくるのよ」
ますだおかだ・岡田「関西の芸人は、声を張るから」
中川家・礼二「本当にツッコミの役割をしている」
南キャン・山里「お客さんの気持ち、言葉を代弁しているんですね。その後に、補足で出す言葉のセンスがめちゃくちゃ良いんです」
中居正広「山ちゃんも補足するよね?」
南キャン・山里「そういうパターンなんですけど、僕の場合は、補足が長めなんです。だけど、伊達さんは、めちゃくちゃちょうどいい補足なんです」
サンドウィッチマン・伊達「山ちゃんのちょっと、長くて気持ち悪いんだよ」
南キャン・山里「こっちは褒めて、そのお返しヒドすぎないですか(笑)」
サンドウィッチマン・伊達「それそれ(笑)」
南キャン・山里「めちゃくちゃ燃費良いんです」
ますだおかだ・岡田「お笑い界のプリウス!」
2) ツッコミから逆算してネタを作ることもある
サンドウィッチマン・伊達「ツッコミからボケを考えるってこともあって。『こうツッコミたいから、ボケを考えてくれ』って」
中居正広「たとえば、どうツッコミたいって?」
サンドウィッチマン・伊達「たとえツッコミで、『坂本一生か!』ってツッコミたいって」
中居正広「面白いね(笑)」
サンドウィッチマン・伊達「面白くて。ランニングシャツを着て登場してくれって」
インパルス・堤下「そっちに寄っちゃうんですね」
サンドウィッチマン・伊達「そうそう、寄せて」
中居正広「この響き、面白いなってワードがあるんだね」
サンドウィッチマン・伊達「そうですね。それがあります」
ますだおかだ・岡田「それを競ってるやないけど、自分のアイデンティティ、フレーズがあるんです」
中居正広「あぁ」
ますだおかだ・岡田「もう一般に使われてる『それはお前のさじ加減やろ』みたいなツッコミから出たワードってあって」
パンサー・向井「みなさん、普通に使ってますからね」
ますだおかだ・岡田「『お前、ハードル上げすぎやろ』とか」
中川家・礼二「『マジメか!』っていうの誰なん?」
ますだおかだ・岡田「タカトシ?(さまぁ~ず)三村さん?」
中居正広「三村さんは発信するタイプじゃないもんね(笑)」
1) 瞬発力、スピードのある長いツッコミ
中川家・礼二「ツッコミが長くて、早めなんですよ」
ますだおかだ・岡田「板倉くんのボソっていうボケ、細かいボケをエネルギッシュにツッコむんです。馬力があるんです」
中居正広「サンドウィッチマンの場合は、ボケだけでボケが成立するような感じがあるけど、インパルスはツッコまないと分からないもんね」
インパルス・堤下「そうですね。そういうボケが多いんで、バーって説明も一緒にしつつ、『ここが面白いんですよ』って伝えつつ」
ますだおかだ・岡田「段々と火をくべていく、みたいな。お笑い界の蒸気機関車」
2) 堤下のツッコミのこだわり
インパルス・堤下「急に怒らないようにしてます。なるべく普通の人が、何かを言われたから怒る、みたいなイメージは持っていて」
中居正広「自分の中にも振りを作るってこと?」
インパルス・堤下「そうです。最初は普通にしてて、何かを言われたら『おい!なにしてんだよ!』って怒って笑えるように」
中川家・礼二「考え方が役者さん(笑)」
中居正広「○○役になってるんだね」
サンドウィッチマン・伊達「Vシネの役者みたいだな」
南キャン・山里「伊達さんが言うなって空気になってますけど(笑)」
1) 言葉選びでのセンス
インパルス・堤下「言葉選びで笑いがとれるから」
中居正広「ボケの人が弱くても、なんとかしてくれるって」
南キャン・山里「いやいや」
インパルス・堤下「山ちゃんに『気持ち悪い』って一言放てば、その人はボケになるんですよ。だから、通りがかりの人が『山ちゃん、気持ち悪い』って言えば、ちゃんと面白くしてくれるんですよ」
中居正広「あぁ~」
中川家・礼二「みんな、たとえツッコミを待ってる時って、高いハードルになってるでしょ?それを越えていくから凄いんですよ」
南キャン・山里「今の場合は、そのハードルをくぐるしかできないですけど」
中居正広「ああ~これだ」
2) 会話の流れをよく掴んでいる
中居正広「会話をよく聞いてるよね」
インパルス・堤下「前室で待ってたんですよ。そこでみんな話してたんですけど、山ちゃんだけMCの会話を聞いてるんですよ。それで『パンサー・向井がこうイジられてました』って教えてくれるんですよ」
南キャン・山里「それはシンプルな嫉妬です(笑)オープニングトークが盛り上がってたから、向井の評価が上がっちゃったなって(笑)」
中川家・礼二「嫉妬ぐせあるから(笑)」
ますだおかだ・岡田「嫉妬ってワードの前に、シンプルって言葉を入れてくるからね。お笑い界の古舘伊知郎やで」
3) 南海キャンディーズが今のスタイルになったわけ
南キャン・山里「しずちゃんがあのスピードでボケて、数も出さないんで。他のボケをいっぱい出すお笑いの人に負けちゃうから、なんとか同じ量の笑いを生むためにはどうしたらいいだろうって思ったら、あのスタイルになったんです」
銀シャリ・橋本「革命的でしたよ。ツッコミになりたくて、吉本の養成所に入ってくるって人が増えましたから。だいたい、ボケやりたくて入ってきますからね」
インパルス・堤下「ツッコミも笑いをとっていいんだっていうね」
中川家・礼二「ツッコミのスタイルが変わってきた」
銀シャリ・橋本「ネットにも、山里ツッコミ集っていうのがあるくらいですから。そういうのをまとめてるんですよ。僕、勉強のためにプリントアウトしようとしたら、紙無くなったんですよ。それくらい分厚いです」
中居正広「そんなに?」
ますだおかだ・岡田「常日頃から、キーワードのアンテナは張ってんの?」
南キャン・山里「本を読む時に、気に入った言葉とかあったときは、残しておこうかなって思います」
中居正広「それは小説とか?」
南キャン・山里「なんでもですね。本読んだり、テレビ観ているときとかもですけど、『こんな副詞、形容詞あるんだ』とか」
中居正広「これは山ちゃんにしかないアンテナかもね」
パンサー・向井「たとえばどういうことですか?」
南キャン・山里「普通にみんなが使ってる言葉でも、組み合わせを変えちゃえば『その人っぽい』ってなる」
中居正広「はい」
南キャン・山里「さっきみたいに、『シンプルに』とかつけたりとか」
中居正広「そういうのを付け加えるだけで、自分のオリジナルになるんだ」
南キャン・山里「はい」
中川家・礼二「それを変な若手がまた真似しようとしよるんですわ。そうなると、寒いですよ」
インパルス・堤下「できないですからね」
中川家・礼二「今からやろうとしているお前や!」
【関連記事】
ビートたけしが語る「漫才におけるツッコミの役割」
オードリー・若林「女性にフラれるということは、男に対するツッコミだ」
インパルス・板倉「ロバートを脱退してインパルスに」
中川家・礼二のツッコミ

ますだおかだ・岡田圭右「(漫才)途中でも、ホンマにネタなのかどうか分からない。遊びがあるんですよ」
中居正広「フリーでやってるんじゃないかって」
ますだおかだ・岡田「あの辺のゆとりというか。ネタ、ネタ…ってなってしまうから、テンポ追いかけてしまうんだけど、あえてツッコミの間を空けてるんですよ。なんでもできるのよ。ツッコミもできる、モノマネ、一発ギャグもできる」
中居正広「はい」
ますだおかだ・岡田「お笑い界ののコンビニエンスストアや」
中川家・礼二「いらっしゃいませ~」
2) ボケてなくてもボケとして成立させる手腕
インパルス・堤下「相方とかが、小さい声で何も言わないところでも、礼二さんがツッコむだけで、ボケになってるんですよ」
ますだおかだ・岡田「あぁ」
インパルス・堤下「礼二さんは、自分で振って、自分で落として、次の展開にいく」
中居正広「ボケの人も楽だろうね」
中川家・礼二「やっぱりウチの兄貴がこの2~3年で3回くらい入院してるんで。(ツッコミの)腕は強くなりましたよ(笑)」
3) 中川家・礼二のツッコミのこだわり
中川家・礼二「基本は、お客さんをほったらかしにしない」
中居正広「ほったらかしにするようなネタであっても?」
中川家・礼二「やっぱりお客さんの方を見て。背中は向けないっていうのを心がけたり」
中居正広「はい」
中川家・礼二「あと、これはさんまさんに教えていただいたことなんですけど。お客さんが思う、0コンマ何秒か前にツッコむ。それは難しいけど、やっていくしかない」
サンドウィッチマン・伊達みきおのツッコミ
![サンドウィッチマン ライブツアー2012 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51UF0hmt-rL._SL160_.jpg)
中居正広「几帳面なんだね、伊達くんのはね」
サンドウィッチマン・伊達「そうかもしれないですね」
中川家・礼二「ボソってツッコんだ時に、ドンって笑いがくるのよ」
ますだおかだ・岡田「関西の芸人は、声を張るから」
中川家・礼二「本当にツッコミの役割をしている」
南キャン・山里「お客さんの気持ち、言葉を代弁しているんですね。その後に、補足で出す言葉のセンスがめちゃくちゃ良いんです」
中居正広「山ちゃんも補足するよね?」
南キャン・山里「そういうパターンなんですけど、僕の場合は、補足が長めなんです。だけど、伊達さんは、めちゃくちゃちょうどいい補足なんです」
サンドウィッチマン・伊達「山ちゃんのちょっと、長くて気持ち悪いんだよ」
南キャン・山里「こっちは褒めて、そのお返しヒドすぎないですか(笑)」
サンドウィッチマン・伊達「それそれ(笑)」
南キャン・山里「めちゃくちゃ燃費良いんです」
ますだおかだ・岡田「お笑い界のプリウス!」
2) ツッコミから逆算してネタを作ることもある
サンドウィッチマン・伊達「ツッコミからボケを考えるってこともあって。『こうツッコミたいから、ボケを考えてくれ』って」
中居正広「たとえば、どうツッコミたいって?」
サンドウィッチマン・伊達「たとえツッコミで、『坂本一生か!』ってツッコミたいって」
中居正広「面白いね(笑)」
サンドウィッチマン・伊達「面白くて。ランニングシャツを着て登場してくれって」
インパルス・堤下「そっちに寄っちゃうんですね」
サンドウィッチマン・伊達「そうそう、寄せて」
中居正広「この響き、面白いなってワードがあるんだね」
サンドウィッチマン・伊達「そうですね。それがあります」
ますだおかだ・岡田「それを競ってるやないけど、自分のアイデンティティ、フレーズがあるんです」
中居正広「あぁ」
ますだおかだ・岡田「もう一般に使われてる『それはお前のさじ加減やろ』みたいなツッコミから出たワードってあって」
パンサー・向井「みなさん、普通に使ってますからね」
ますだおかだ・岡田「『お前、ハードル上げすぎやろ』とか」
中川家・礼二「『マジメか!』っていうの誰なん?」
ますだおかだ・岡田「タカトシ?(さまぁ~ず)三村さん?」
中居正広「三村さんは発信するタイプじゃないもんね(笑)」
インパルス・堤下敦のツッコミ
![インパルス単独ライブ 丘の上の木の下で [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51u68pN2dBL._SL160_.jpg)
中川家・礼二「ツッコミが長くて、早めなんですよ」
ますだおかだ・岡田「板倉くんのボソっていうボケ、細かいボケをエネルギッシュにツッコむんです。馬力があるんです」
中居正広「サンドウィッチマンの場合は、ボケだけでボケが成立するような感じがあるけど、インパルスはツッコまないと分からないもんね」
インパルス・堤下「そうですね。そういうボケが多いんで、バーって説明も一緒にしつつ、『ここが面白いんですよ』って伝えつつ」
ますだおかだ・岡田「段々と火をくべていく、みたいな。お笑い界の蒸気機関車」
2) 堤下のツッコミのこだわり
インパルス・堤下「急に怒らないようにしてます。なるべく普通の人が、何かを言われたから怒る、みたいなイメージは持っていて」
中居正広「自分の中にも振りを作るってこと?」
インパルス・堤下「そうです。最初は普通にしてて、何かを言われたら『おい!なにしてんだよ!』って怒って笑えるように」
中川家・礼二「考え方が役者さん(笑)」
中居正広「○○役になってるんだね」
サンドウィッチマン・伊達「Vシネの役者みたいだな」
南キャン・山里「伊達さんが言うなって空気になってますけど(笑)」
南海キャンディーズ・山里亮太のツッコミ

インパルス・堤下「言葉選びで笑いがとれるから」
中居正広「ボケの人が弱くても、なんとかしてくれるって」
南キャン・山里「いやいや」
インパルス・堤下「山ちゃんに『気持ち悪い』って一言放てば、その人はボケになるんですよ。だから、通りがかりの人が『山ちゃん、気持ち悪い』って言えば、ちゃんと面白くしてくれるんですよ」
中居正広「あぁ~」
中川家・礼二「みんな、たとえツッコミを待ってる時って、高いハードルになってるでしょ?それを越えていくから凄いんですよ」
南キャン・山里「今の場合は、そのハードルをくぐるしかできないですけど」
中居正広「ああ~これだ」
2) 会話の流れをよく掴んでいる
中居正広「会話をよく聞いてるよね」
インパルス・堤下「前室で待ってたんですよ。そこでみんな話してたんですけど、山ちゃんだけMCの会話を聞いてるんですよ。それで『パンサー・向井がこうイジられてました』って教えてくれるんですよ」
南キャン・山里「それはシンプルな嫉妬です(笑)オープニングトークが盛り上がってたから、向井の評価が上がっちゃったなって(笑)」
中川家・礼二「嫉妬ぐせあるから(笑)」
ますだおかだ・岡田「嫉妬ってワードの前に、シンプルって言葉を入れてくるからね。お笑い界の古舘伊知郎やで」
3) 南海キャンディーズが今のスタイルになったわけ
南キャン・山里「しずちゃんがあのスピードでボケて、数も出さないんで。他のボケをいっぱい出すお笑いの人に負けちゃうから、なんとか同じ量の笑いを生むためにはどうしたらいいだろうって思ったら、あのスタイルになったんです」
銀シャリ・橋本「革命的でしたよ。ツッコミになりたくて、吉本の養成所に入ってくるって人が増えましたから。だいたい、ボケやりたくて入ってきますからね」
インパルス・堤下「ツッコミも笑いをとっていいんだっていうね」
中川家・礼二「ツッコミのスタイルが変わってきた」
銀シャリ・橋本「ネットにも、山里ツッコミ集っていうのがあるくらいですから。そういうのをまとめてるんですよ。僕、勉強のためにプリントアウトしようとしたら、紙無くなったんですよ。それくらい分厚いです」
中居正広「そんなに?」
ますだおかだ・岡田「常日頃から、キーワードのアンテナは張ってんの?」
南キャン・山里「本を読む時に、気に入った言葉とかあったときは、残しておこうかなって思います」
中居正広「それは小説とか?」
南キャン・山里「なんでもですね。本読んだり、テレビ観ているときとかもですけど、『こんな副詞、形容詞あるんだ』とか」
中居正広「これは山ちゃんにしかないアンテナかもね」
パンサー・向井「たとえばどういうことですか?」
南キャン・山里「普通にみんなが使ってる言葉でも、組み合わせを変えちゃえば『その人っぽい』ってなる」
中居正広「はい」
南キャン・山里「さっきみたいに、『シンプルに』とかつけたりとか」
中居正広「そういうのを付け加えるだけで、自分のオリジナルになるんだ」
南キャン・山里「はい」
中川家・礼二「それを変な若手がまた真似しようとしよるんですわ。そうなると、寒いですよ」
インパルス・堤下「できないですからね」
中川家・礼二「今からやろうとしているお前や!」
【関連記事】
ビートたけしが語る「漫才におけるツッコミの役割」
オードリー・若林「女性にフラれるということは、男に対するツッコミだ」
インパルス・板倉「ロバートを脱退してインパルスに」
同番組の過去記事
| トップページへ |