『海賊と呼ばれた男』の百田尚樹が語る「ベストセラーの作り方」
2013.06.10 (Mon)
2013年06月10日放送の「情熱大陸」にて、『海賊とよばれた男 』『永遠の0』などで有名な作家・百田尚樹が特集されていた。
その中で百田尚樹の執筆スタイルなどが紹介され、どのようにしてベストセラーを連発することができるのか探る、という主旨であった。
百田尚樹は、テレビの放送作家として大学中退後、20歳から30年間、活躍していた(現在も探偵ナイトスクープは継続中)。そこでひたすら企画を考え、ナレーションを書いていたという。
放送作家を続け、10本ものレギュラーを抱えていたが、50歳の時、「テレビとは違う残る仕事がしたい」とのことで、『永遠の0』を書いたという。
『海賊とよばれた男 』のアイデアは、同じ放送作家・沢野緑が会議中にネタの一つとして挙げたものだったという。そのネタはテレビ放送にはならず、ボツネタになったが、そのアイデアを元に、百田尚樹は小説に仕上げたという。
百田尚樹「僕は長いこと放送作家をやってきたんですよね。(テレビの)映像っていうのは、本当に『リズムとテンポ』なんですよね。これが大事で。ナレーションも書いてたんですけど、ナレーションはリズムが悪かったら、映像も観てられないのよね」
「僕の文章は、センテンスが短いって言われるんです。それはもう、その影響(放送作家の経験)ですね」
ナレーション:たしかに、文章は短い。何よりも重要なのは、分かりやすさだという。
ナレーション:原稿段階で、家族に読ませるのも鉄則。遠慮の無い身内の意見を重んじる。
百田尚樹「3人読んだうち、2人が『ここがオモロなかった』って言ったら、直すね。自分が面白いと思ってても」
ナレーション:売れている本は、何でも読む。売れている理由を知れば、書くときの参考になるから。
百田尚樹は、常に自分の書籍の売上を把握している。
百田尚樹「『自分の作品は、売れなくて良い』という人がいますけど、それやったら、ブログに書いておけ、と。日記に書いておけ、と」
見城徹(幻冬舎・社長)「書店で1冊の本を手にとってレジに行って、お金を払う、その人に向けて、ちゃんと書かなければダメなんですよ。そしたら、面白いものを書くしかないんだよ」
ナレーション:いつの間にか、雑誌のストックで知られる大宅文庫に出向き、雑誌のコピーをしていた。
放送作家時代から、資料集めを厭わない。
「戦争モノは売りにくい」という出版業界の常識があったにもかかわらず、百田は刷り上がった本を持ち、書店に飛び込み営業していたという。
太田出版・岡聡「百田さんがえらいなぁと思ったのは、自分で書店を周ってるんですよ。その段階から。書店に飛び込みですよ」
「自分で面白いと思ったものは、『見るべきだし、読まれるべきだ』ということに迷いがないんですよ。最初の時は拒否もされてましたね(笑)『あの人を来させるのはやめて下さい』というのもありましたから」
ナレーション:小さな書店から、じわじわと口コミが広がった。だから、百田はそんな書店たちに感謝している。1人でも多く読んでくれるのならば、と、たとえ遠方でも足を運ぶ。
本人の誠実さに触れれば、本を売る側もほだされる。
一ヶ月でサインは1万冊にも及んだ。
百田尚樹「僕の小説ではね、『人間はいかに素晴らしいか』とかね、『人間はいかに美しいものか』とかね、そういうことを描いていきたい。人間の嫌な部分を伝えるのは、事件のニュースで十分。それを小説家が、現代の後追いをする必要は無いと思うね」
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その中で百田尚樹の執筆スタイルなどが紹介され、どのようにしてベストセラーを連発することができるのか探る、という主旨であった。
百田尚樹は、テレビの放送作家として大学中退後、20歳から30年間、活躍していた(現在も探偵ナイトスクープは継続中)。そこでひたすら企画を考え、ナレーションを書いていたという。
放送作家を続け、10本ものレギュラーを抱えていたが、50歳の時、「テレビとは違う残る仕事がしたい」とのことで、『永遠の0』を書いたという。
1) 常にネタ探しをし、どんなところでも拾う
『海賊とよばれた男 』のアイデアは、同じ放送作家・沢野緑が会議中にネタの一つとして挙げたものだったという。そのネタはテレビ放送にはならず、ボツネタになったが、そのアイデアを元に、百田尚樹は小説に仕上げたという。
2) 文章を短くしてテンポをよくする
百田尚樹「僕は長いこと放送作家をやってきたんですよね。(テレビの)映像っていうのは、本当に『リズムとテンポ』なんですよね。これが大事で。ナレーションも書いてたんですけど、ナレーションはリズムが悪かったら、映像も観てられないのよね」
「僕の文章は、センテンスが短いって言われるんです。それはもう、その影響(放送作家の経験)ですね」
ナレーション:たしかに、文章は短い。何よりも重要なのは、分かりやすさだという。
3) 家族の意見はよく聞く
ナレーション:原稿段階で、家族に読ませるのも鉄則。遠慮の無い身内の意見を重んじる。
百田尚樹「3人読んだうち、2人が『ここがオモロなかった』って言ったら、直すね。自分が面白いと思ってても」
4) 売れている本は、ジャンルを問わず読む
ナレーション:売れている本は、何でも読む。売れている理由を知れば、書くときの参考になるから。
5) 売れなければダメだと言い聞かせる
百田尚樹は、常に自分の書籍の売上を把握している。
百田尚樹「『自分の作品は、売れなくて良い』という人がいますけど、それやったら、ブログに書いておけ、と。日記に書いておけ、と」
見城徹(幻冬舎・社長)「書店で1冊の本を手にとってレジに行って、お金を払う、その人に向けて、ちゃんと書かなければダメなんですよ。そしたら、面白いものを書くしかないんだよ」
6) 納得するまで自分で資料を集める
ナレーション:いつの間にか、雑誌のストックで知られる大宅文庫に出向き、雑誌のコピーをしていた。
放送作家時代から、資料集めを厭わない。
7) 1人で書店に営業に行く、自分の作品に誇りを持つ
「戦争モノは売りにくい」という出版業界の常識があったにもかかわらず、百田は刷り上がった本を持ち、書店に飛び込み営業していたという。
太田出版・岡聡「百田さんがえらいなぁと思ったのは、自分で書店を周ってるんですよ。その段階から。書店に飛び込みですよ」
「自分で面白いと思ったものは、『見るべきだし、読まれるべきだ』ということに迷いがないんですよ。最初の時は拒否もされてましたね(笑)『あの人を来させるのはやめて下さい』というのもありましたから」
8) 小さい書店も大事にする
ナレーション:小さな書店から、じわじわと口コミが広がった。だから、百田はそんな書店たちに感謝している。1人でも多く読んでくれるのならば、と、たとえ遠方でも足を運ぶ。
本人の誠実さに触れれば、本を売る側もほだされる。
一ヶ月でサインは1万冊にも及んだ。
9) 小説の基本は「愛」
百田尚樹「僕の小説ではね、『人間はいかに素晴らしいか』とかね、『人間はいかに美しいものか』とかね、そういうことを描いていきたい。人間の嫌な部分を伝えるのは、事件のニュースで十分。それを小説家が、現代の後追いをする必要は無いと思うね」
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