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オリラジ中田敦彦、発想力は知識や経験により幅が広がると語る「発想力は努力です、発想力は知識です」
2018.11.08 (Thu)
2018年11月7日放送のニッポン放送系のラジオ番組『中田敦彦のオールナイトニッポンPremium』にて、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦が、発想力は知識や経験により幅が広がると語っていた。
僕たちはどう伝えるか


リスナーメール:私は先週、大学のゼミで発想力についての講義を受けました。そこで、講師の方は「発想力とは、先天性のものではなく本を読んで知識を増やしたり、いろんな人の考え方を知ることで、発想力の幅は大きく広がります」と言っていました。
しかし私は、発想力は努力をすれば、必ず高まるものだとはどうしても思えません。確かに知識を増やせば発想力の幅が広がると思いますが、それは浅い発想力が広がるだけで、深い発想力が身につくとは思えません。
それに、知識の量がたくさんある、いわゆる勉強できる人がみんな発想力あるわけではないし、逆に勉強が全くできない人の方が発想力があったりすることもあり、頭が良い=発想力が高いというわけでもないし、自分なりにいろいろ考えてみましたが、結局答えは見つかりません。
中田さんは、発想力は努力で高まると思いますか?
中田敦彦:いい質問ですね。19歳っぽい質問だなぁ。これはね、僕の考えから言うと、発想力は努力です。発想力は知識です。だから、この講師の人が言ってることが絶対正しい。
っていうのは、センス、センスっていうんだけど、その人のセンスっていうのは、過去にいろんなそのジャンルのものを見たことの中で、いろんな引き出しがあるから出てくるんですよね。
うちのRADIO FISHに、演出とか振り付けが上手い、Show-heyっていうプレーヤーがいるんだけど、そのShow-heyってむちゃくちゃいろんなね、「こんなのどうですか?あんなのどうですか?」って、凄いかっこいい振り付けとか演出、いっぱい言ってくるんだけど、それは彼がセンスがあるんじゃなくて、引き出しがあるんですよ、知識があるんですね、キャリアがあるんですね。だからできることなんですよ。
これはね、今、AIの時代になるって言われてて…Artificial Intelligenceですよね、人工知能ですよ、AIって言ったら。人工知能に何ができるんだ、単純なことしかできないだろうとか思って、「受付業務をさせりゃいいんだ」とか、そういう話をね…受付業務をしてる人、ごめんなさいね。単純作業とは言いませんよ。
だけど、そういうところだけじゃないんですよ。実は、AIに期待されてるって言うのは、実はクリエイティブな仕事なんですよ、むしろ。AIは、いろんな情報を、ディープラーニングして、むちゃくちゃその過去にこのパターンで成功したとか。
今、Adobeっていう会社が、むちゃくちゃ優位に立ってるのは、クリエイターがAdobeのソフトを使って、いろんなことをやるわけですよ、Illustratorとか、Photoshopとかいろいろあるじゃないですか、映像を作るやつとか。
あの全部の経過を、全部ビッグデータとして持ってるんですよ。「どんなふうにしてその写真加工したの?」「一流のカメラマンって、どんな風に人物の写真加工してんの?」「どんな風に一流の映画監督っていうのは映像を加工してんの?」っていう、それを全部ディープラーニングして、AIに落とし込んでるんですよ。
っていうことはですよ、もうこれから、あの一流カメラマン、あの一流カメラマンが共通してやってる作業、この作業2ステップ3ステップをもう素人の人にポンって提示できちゃう。これがセンスってやつなんですよ。これが創造力ってやつなんですよ、クリエイティブってやつなんですよ。
ピカソのことみんな天才って言ってるけど、ピカソってね、一番盗作した人だからね。ピカソっていうのは、世界で一番作品を多くつくった人なんですよ。多作の人なの。決して、一発必中でゲルニカ産んでるわけじゃないんですよ。
青の時代とか、赤の時代とかいろんな時代があるじゃないですか。あれはピカソが人格的に変わったのではなくて、ピカソはトレンドを追いかけたんですよ。ピカソは、その時その時の流行作家とか、若い奴をガンガン取り入れて、似たような作品とかその良さをギュワーってコピーして、まるでAIのように吸収しては吸収しては、その時代に合うものを生み出し続けた、その結果、天才と呼ばれるようになっていっただけなんですね。
だから、もう今すぐ勉強した方がいい。今すぐ知識を掻き込んで、かっくらってかっくらって、人と違うものをね、生み出せるセンスを身につけていただきたいな、と。
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僕たちはどう伝えるか
リスナーメール:私は先週、大学のゼミで発想力についての講義を受けました。そこで、講師の方は「発想力とは、先天性のものではなく本を読んで知識を増やしたり、いろんな人の考え方を知ることで、発想力の幅は大きく広がります」と言っていました。
しかし私は、発想力は努力をすれば、必ず高まるものだとはどうしても思えません。確かに知識を増やせば発想力の幅が広がると思いますが、それは浅い発想力が広がるだけで、深い発想力が身につくとは思えません。
それに、知識の量がたくさんある、いわゆる勉強できる人がみんな発想力あるわけではないし、逆に勉強が全くできない人の方が発想力があったりすることもあり、頭が良い=発想力が高いというわけでもないし、自分なりにいろいろ考えてみましたが、結局答えは見つかりません。
中田さんは、発想力は努力で高まると思いますか?
中田敦彦:いい質問ですね。19歳っぽい質問だなぁ。これはね、僕の考えから言うと、発想力は努力です。発想力は知識です。だから、この講師の人が言ってることが絶対正しい。
センス=引き出しの多さ
っていうのは、センス、センスっていうんだけど、その人のセンスっていうのは、過去にいろんなそのジャンルのものを見たことの中で、いろんな引き出しがあるから出てくるんですよね。
うちのRADIO FISHに、演出とか振り付けが上手い、Show-heyっていうプレーヤーがいるんだけど、そのShow-heyってむちゃくちゃいろんなね、「こんなのどうですか?あんなのどうですか?」って、凄いかっこいい振り付けとか演出、いっぱい言ってくるんだけど、それは彼がセンスがあるんじゃなくて、引き出しがあるんですよ、知識があるんですね、キャリアがあるんですね。だからできることなんですよ。
AIこそクリエイティブになれる理由
これはね、今、AIの時代になるって言われてて…Artificial Intelligenceですよね、人工知能ですよ、AIって言ったら。人工知能に何ができるんだ、単純なことしかできないだろうとか思って、「受付業務をさせりゃいいんだ」とか、そういう話をね…受付業務をしてる人、ごめんなさいね。単純作業とは言いませんよ。
だけど、そういうところだけじゃないんですよ。実は、AIに期待されてるって言うのは、実はクリエイティブな仕事なんですよ、むしろ。AIは、いろんな情報を、ディープラーニングして、むちゃくちゃその過去にこのパターンで成功したとか。
今、Adobeっていう会社が、むちゃくちゃ優位に立ってるのは、クリエイターがAdobeのソフトを使って、いろんなことをやるわけですよ、Illustratorとか、Photoshopとかいろいろあるじゃないですか、映像を作るやつとか。
あの全部の経過を、全部ビッグデータとして持ってるんですよ。「どんなふうにしてその写真加工したの?」「一流のカメラマンって、どんな風に人物の写真加工してんの?」「どんな風に一流の映画監督っていうのは映像を加工してんの?」っていう、それを全部ディープラーニングして、AIに落とし込んでるんですよ。
っていうことはですよ、もうこれから、あの一流カメラマン、あの一流カメラマンが共通してやってる作業、この作業2ステップ3ステップをもう素人の人にポンって提示できちゃう。これがセンスってやつなんですよ。これが創造力ってやつなんですよ、クリエイティブってやつなんですよ。
ピカソは模倣の天才
ピカソのことみんな天才って言ってるけど、ピカソってね、一番盗作した人だからね。ピカソっていうのは、世界で一番作品を多くつくった人なんですよ。多作の人なの。決して、一発必中でゲルニカ産んでるわけじゃないんですよ。
青の時代とか、赤の時代とかいろんな時代があるじゃないですか。あれはピカソが人格的に変わったのではなくて、ピカソはトレンドを追いかけたんですよ。ピカソは、その時その時の流行作家とか、若い奴をガンガン取り入れて、似たような作品とかその良さをギュワーってコピーして、まるでAIのように吸収しては吸収しては、その時代に合うものを生み出し続けた、その結果、天才と呼ばれるようになっていっただけなんですね。
だから、もう今すぐ勉強した方がいい。今すぐ知識を掻き込んで、かっくらってかっくらって、人と違うものをね、生み出せるセンスを身につけていただきたいな、と。
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