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爆笑問題「村上春樹を支えているのは、ファッションとして読む連中だ」

2013.05.02 (Thu)
2013年04月30日放送の「爆笑問題カーボーイ」にて、村上春樹の新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』について語られていた。色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

太田「読み終わってないから、まだ何とも言わないですが」

田中「はい…」

太田「もう腹が据えかねるものがありますね」

田中「今、読んでるんですね」

太田「今、読んでるんですけどね、進みやしないですよ。いつまでこれを…って感じですね」

田中「うん」

太田「僕が分からないのは、これは決して批判じゃないですけど。僕、気がついたんですけど、村上春樹を読みながら」

田中「うん」

太田「とにかく、僕が受け付けないんですよ。大衆系を一番望んでいるのは僕ですけどね。だって、400万部くらいいってるんですよ、『ノルウェーの森』とか。やたら支持されてるんですよ」

田中「はい」

太田「宮崎駿から秋元康、とかね。もう化け物的に成功する人がいるじゃないですか。あれみんなね、小太りなんですよ」

田中「はっはっはっ(笑)知らねぇよ」

太田「ふはは(笑)気がついたんですよ。小太りの不細工です」

田中「気がついたわけじゃないでしょ。関係ないから」

太田「俺、それが無いから」

田中「別に村上春樹だろうが、宮崎駿だろうが、世に滅多に顔を出してるわけじゃなんだから」

太田「でも、そういうタイプなんですよ。不細工なおじさん」

田中「俺だよ(笑)」

太田「お前なんだよ。本当に注意しなきゃいけないのは、お前だって」

田中「いや、あのさ…たとえばね、テレビのタレントとしては石ちゃん、石塚さんとか好感度いいわけじゃん」

太田「あれは大太りじゃん。中途半端な不細工な小太り」

田中「まぁまぁ(笑)ちょっとふっくらしてて、親しみのある顔っていうのが人気があるっていうのはあるじゃない?お笑いの人でも。心平ちゃんとか」

太田「ピンポンパンの?」

田中「そう。キャラクターとかぬいぐるみとかだって、ちょっと小太りで支持されるっていうのはあるけど、村上春樹とか秋元康、宮崎駿とか、全部作品で勝負してるじゃない。全部偶然でしょ?」

太田「でも、そうなんですよね。僕はね、宮崎駿はキライです。でも、売れるのは分かるんですよ。(宮崎駿)アニメーションの画とか、僕は大好きですから。動きとかも。スゲェって思いますから」

田中「うん。ただ、内容があんまり好きじゃないんですよね」

太田「内容はもう、クソですよ」

田中「『カリオストロの城』は好きだからね」

太田「『カリオストロの城』は大好きですよ。『未来少年コナン』も大好きですよ」

田中「ナウシカ以降が…」

太田「ナウシカとかクソですよ」

田中「太田さん、言い過ぎですよ(笑)」

太田「でも、売れるっていうのは分かるんですよね。秋元康さんも分かります。AKBが売れるっていうのは。秋元康さんはキライじゃないですよ」

田中「うん」

さらに、以下のように語っていた。

太田「でも、村上春樹は、ホントに疑問なんですよ。たとえば、『謎解きはディナーのあとで』っていう本屋大賞とった本があって。これもバカ売れしてるんですけど、中身はクソなんですよ」

田中「うん」

太田「でも、『分かりやすいんだろうな、こういうの。だから売れる』っていうのは分かるんですよ」

田中「うん」

太田「ガリレオの東野圭吾も、やっぱり上手いんですよ。面白いですし、分かりやすいエンターテイメントで売れていくっていうのは、とってもよく分かるんだけど、村上春樹は本当に分からない。言ってることは、とても難しいですからね。観念的で」

田中「うん」

太田「わかりにくいんです。だから、100万部越えするようなものじゃないと思うんですよ」

田中「ファッションでしょ?ほとんどの人が。たとえば、『ダンス・ダンス・ダンス』とか『ノルウェイの森』の頃、俺らが大学生の頃って、最初はちょっとファッションっぽい感じがあったじゃないですか」

太田「あったよ。完全に翻訳物っぽいですから」

田中「うん。それで、読んだ人は面白い、夢中になるって言ってたじゃないですか」

太田「僕は好きでしたから」

田中「その頃は、面白いって言ってたわけじゃないですか。それで、そこからでしょ?」

太田「『ノルウェーの森』からですよ。物凄かったんですよ、売れ行きが。そこからはクソつまらないくなった」

田中「そこからは、もう村上春樹ってブランドがあって、売れるようになっていくわけじゃん」

太田「それはまだ良いんですけど、『1Q84』が、あんなに分厚いものが、絶対に売れないんですよ、あんなの」

田中「うん」

太田「しかも、それが安易なものを書いてるなら、マンガとして支持されているなら、まだ分かる。宮崎駿のように、分かりやすさ、入りやすさがあるなら良い。でも、あの人の文章は入りづらいですからね」

田中「うん」

太田「しかも、内容は薄いですよ。これは余談ですけど」

田中「余談ね(笑)でも、毎年のようにノーベル文学賞候補に上がってるっていうのもあるから、読んでおきたいって人もいるんだろうし。これだけみんなが支持するってことは、面白いんだよ」

太田「そういう世の中とは、上手くやっていけないって思っちゃうよ(笑)村上春樹が売れるたびに」

田中「はっはっはっ(笑)」

太田「こういう世間に、俺が受け入れられるわけがないって思っちゃうよ」

田中「まぁでも、ホント売れますね」

太田「見事ですよ。もう、タイトルも言えない…長くて。もう、笑っちゃうよっていう『その時代は終わったじゃないか』って、僕は本当は言いたいですよ」

田中「はい」

太田「そんな持って回った…」

田中「タイトルは…『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』か」

太田「なんだよそれはって(笑)キザって言葉は、もう世の中から消えたかね(笑)」

田中「はっはっはっ(笑)…でも、すごいね。書くね」

太田「湯水のように書けるんだと思うんですよ。書く才能は、凄く高いんだと思うんですよ。ただ、中身がゼロですからね。ビックリするんですよ」

田中「中身がゼロだったら、ノーベル文学賞の候補にならないだろうけどね」

太田「なるんですよね、これが。ノーベル文学賞なんてクソですからね」

田中「はっはっはっ(笑)」

太田「…大江健三郎さんの作品は、僕は好きですけど、そんなに売れないでしょ?それはその通りだなって思うんですよ。だって難しいんですもん」

田中「うん。思ったとおりって?」

太田「うん」

田中「…それこそ村上春樹の作品は、カウントダウンして売るって状況じゃないですか」

太田「あそこに並んでる不細工な男たちは、何を考えてるんだろうね」

田中「不細工は関係ないですよ(笑)…そこで待ちきれないって言って、カフェに行って読んでるっていう、そのトータルファッションっていうのは村上春樹さんに大きいと思うんだよね」

太田「それがですよ、ハリーポッターなら分かるんですよ」

田中「ハリーポッターは、『子供だ。バカみたいに見られる』っていうのがあるからね」

太田「だけど、(『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に並んだ人たちは)一番バカですよ」

田中「違うんですよ。『ハリーポッター面白い』とか、『東野圭吾さん、面白い』っていうのは、エンターテイナー、みんなが分かりやすいっていうのがあるから。そこで村上春樹っていう、ちょっとハードル高いっていうのが良いって思うんだろうね」

太田「でも、すでにもうバレてると思うよ。まだやるかって」

田中「まぁまぁ、そうなんだけど。でも、村上春樹はオシャレとして一つ上っていうのがあると、俺は思うよ。カフェで読んでるヤツらには、それを俺は感じるよ」

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