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伊集院光「予定調和なテレビ番組を破壊する蛭子能収」

2013.04.10 (Wed)
2013年04月10日放送の「伊集院光 深夜の馬鹿力」にて、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』での蛭子能収の活躍について語っていた。

伊集院光「『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』シリーズっていうのがあって、Vol.13くらいまであるらしいんだけど、見逃している回もスゲェ観たい。結構、視聴率良いんだよね。テレビ東京からしてみたら、10数%くらいいくから」

「太川陽介さんと蛭子能収さんと、あと必ず妙齢の女性、アラフォーくらいの女性がそこには入ってるんだけど。3人でローカルバスを乗り継いでどっかに行くっていう、3泊4日くらいの期日で、ローカルバス、路線バスだけで旅するっていう番組で。高速バスや電車使っちゃダメっていうルールでやってるんだけどね。この番組の蛭子さんが、まぁムカつくんです(笑)意味がわからないです」

テレビ収録中に堂々と寝る蛭子能収

正直エビス「この間、蛭子さんと久しぶりに仕事したんですけど、相変わらずスゲエなって思ったのは、テレ朝で男と女、どっちが勝つ?みたいな番組で。たとえば、ピアノの鍵盤を3ついっぺんに叩いて、何の音が鳴ったかっていうのを男の超一流の音楽家3人と、女の超一流の音楽家3人が当てていく。どっちが鍵盤の数を増やしていって当てられるかっていうことをやってたんだけど。10個くらいバーンって鳴らしても、当てていくんだよ」

「俺らは見届け人として参加して。いわゆるプロレス的な感じで『男のほうが優れてるだろ』みたいな感じで煽って、一方で女性見届け人も『男なんて』みたいなことを言い合うんだけどね。その男性チームの見届け人が、俺と司会を兼ねてるんだけど羽鳥アナと、アンジャッシュの渡部くんと蛭子さんなんだけど。蛭子さんが最初の問題で寝ているっていう(笑)」

「見届けるんじゃねぇのかよって(笑)俺らの役目は、見届けんじゃねぇのかよって(笑)『ピアノの調べって眠くなるじゃないですか』って言うんだけど、鍵盤をバーンって叩いているだけで寝ちゃってるんだよ。もう、テレビにも映っちゃってるから、アンジャッシュ渡部くんが『蛭子さん、寝てましたよね?』って言ったら、蛭子さん、ちょっとマジ怒りで『そういうことって、テレビの前で言わないのがお約束でしょ?』みたいなことを言うの。寝ない約束の方が上だよ!(笑)もっと前の段階で、テレビの本番中では寝ないって方があると思いますけどね」

『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』で予定調和を完全無視

「BS観てたら、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』の集中再放送みたいのをやってたんだけど、この蛭子さんがまぁスゲェの。やってたのは、中国地方から関門海峡わたって、鹿児島の枕崎まで路線バスで行けるかって回なんだけど、まず蛭子さんが博多まで出て、路線バスのダイヤがどうなってるからわからないから、太川さんが博多まで行って、博多の先こっちの方まで行きたいんだけど、夜の8時過ぎになってその先の路線バスがあるのか、ないのかってことを心配しながら博多まで行ったの」

「そしたら、奇跡的に行きたい場所への路線バスが1本あったの。それに対し蛭子さんが『もう眠いから乗りたくない』って言い出したの。えぇ~?!って(笑)それに対して太川さんが、もうずっとこの蛭子さんの感じに付き合ってるから、『蛭子さんの言い分は分かったから、もう博多で泊まりましょう』って言って。『その代わり、始発で向かいますよ』って言ったら、『早い!早いからイヤだ』って言い出すの(笑)『博多でホテル探して泊まるってことは、寝るの○時頃でしょ?朝、7時台のバスは、イヤだ』って言うの(笑)スゲェな、この人って思って」

「さらに、昔っからこれはあることなんですけど、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』は旅の情報番組だから、次のバスまで1時間2時間空いてるから、そこで食事をしましょう、みたいなシーンが良く出てくるんだけど、焼津だよ?焼津でそこの女将さんが『この季節はマグロのこれがオススメですね』みたいなことをいってて、みんなで頼むんだけど、蛭子さんはハンバーグを食ってる(笑)」

「新潟の漁港に行った時も、たしかトンカツを食ってる(笑)これ絶対、蛭子さんは曲げないのよ。これ、大丈夫か?って思うんだけどね」

「関門トンネルを通ってる時は、太川陽介さんと蛭子さんと芳本美代子さんっていう絶妙な。この芳本美代子さんってところが、テレ東のセンスが脱帽なんだけど(笑)3人で歩いて関門トンネルを越えられるってなって。芳本美代子さんもはしゃいで、『前の方、見てくる!』なんってパーって行って、戻ってくるんだけどね。それは、関門トンネルの中に県境があって、山口と福岡の境目があるのを確認してきて、『みんなで越えよう』って、横一列で並ぶわけ。『せぇーの!』っていう息をすったところで、蛭子さんが越えるっていう(笑)ホントにえぇ~?っていう。それで蛭子さんが『ゴメンゴメン』って言って戻ってくるという(笑)もう、枚挙にいとまがないって言葉を覚えるね。そういうことなの」

「あと、東北縦断の回だと思うんだけど、松島あたりから竜飛岬まで行って。最後の最後、竜飛岬まで着くんだけど、そのバス停を降りて竜飛岬を見渡せる展望台があるんだけど、そこで太川陽介さんが『ついに着いたから、そこでエンディングを撮ろう』って言ったら、蛭子さんが『階段に登りたくない』と(笑)『これは路線バスの旅だから、登る必要がない』と(笑)路線バスの旅なんだから、そこで着いたってことで良いはずだってグズるっていう(笑)相当凄いの」

『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』の楽しみ方

「この番組のスゴイところは、蛭子さんイライラするの。基本、僕はマジメなんで蛭子さんみたいなタイプ、イライラするんですよ。イライラするんですけど、この番組のスタッフの『分かってんなぁ』ってところは、そうじゃないとつまんないっていうのがスゴイよく分かったの。一視聴者してみたら、あれを蛭子さんじゃなくて誰かほかの人にしたらもっとすんなり行くだろうって思うわけですよ。たまに蛭子さん、マイクにちゃんと拾われてる感じで『どうせ太川さんの言うとおりにしなきゃいけないんでしょ』みたいな憎まれ口をたたくわけ(笑)でも、それをスタッフは分かって残してるんですよ」

「太川陽介さんが、超カッコよく見えるの。太川さんは蛭子さんにブチ切れたりしないから。本来、ワンパン入っても全然、おかしくないんだよ。俺の中では、少なくとも鹿児島県の枕崎を目指す編の後半だけで6回はぶん殴っていいと思うけど、1度もぶん殴らないし、ぶん殴った形跡もないわけですよ」

「もう、路線バスの旅にそれほど興味はないけど、蛭子さんを楽しんでるよね。蛭子さんが人としてどれくらい間違っているかっていうのを、スゴイ見たくて。全体的には、ほのぼのとしてるけど、切ってるところはもっとスゴイことを言ってると思うんだよね」

「営業所で、たまたま入ったバスセンターみたいなところに行ったら、違うバス会社のバスのことは、分からないってことが、ままあるみたいで。ものすごい短い区間だけ走っているマイクロバスみたいなのヤツの情報はないから、前の営業所では『そこで行き止まりです』と言われてたけど、『実はその先に○○バスっていうのがあるんですよ』って言われて喜ぶってシーンがあるんだけど、そこで蛭子さんは『バスセンターってところは本当に不親切で、無い無い言いやがるんだけど、結構、あんだよ』って言うのよ(笑)それで親切にしてくれたバスセンターの人が、スゲェ顔で蛭子さんのことを見てるっていう(笑)」

「多分、残ってないところには、蛭子さんのとんでもないコメントがあると思うんだよね(笑)僕は、テレビの常識に既に毒されていると思うんですよ。テレビの収録現場の常識に毒されているから、蛭子さんみたいな行動は、良くも悪くも無いと思うんです」

「だから、最近のテレビが予定調和でヌルいって思ったら、もう蛭子さんなんだよね(笑)もう予定調和になりようがないの」

「たまに、『これって太川さんがテレビのことを考えて言ったな』っていうコメントが。路線バスの旅が終盤に差し掛かって、『ここから先は、訊くんじゃなくて、自分たちの力で調べて行こうよ』って。それでみんなでエイエイオーみたいにやって、その次のシーンで蛭子さんが運転手さんに『あの、ここからですね○○に行くにはどう行ったらいいですか?』って訊いたりするのね。ワンパン入ってる様子が、全然無いのよ(笑)」

「DVD-BOXになった際には、過去のカットされているけど蛭子さんのボディに太川さんが重いヤツをズドンっていってるシーンを別ディスクでつけてくれたら、5万まで出すな。あと、太川さんが良い人すぎるから、やってて欲しい」

太川陽介と蛭子能収のやりとり

「そんな太川陽介さんが蛭子さんをイジるってこともあって。蛭子さんが雨の中を歩いたせいかなんかで、下着のパンツの替えが無いから、コインランドリーにどうしても寄りたいっていうわけ。それで、『どうしても寄りたいんだよ』って言い出して。太川さんが珍しく『蛭子さん、いつもみたいに一回履いたパンツ(白ブリーフ)を裏返しにしてまた履けばいいじゃない』って言ったら、蛭子さんがもの凄い怒り始めるワケ。『そんな不潔なこと一切やらない』って言って」

「その感じは、寝てたっていうのを指摘されて、『寝てないし、そんなことを言うのはルール上おかしい』ってことを言い出すのと同じ顔なんだけど、蛭子さんが『そんなこと絶対にしない』って言うんだけど、太川さんが珍しく蛭子さんイジリを割りとしつこ目にしたら、蛭子さんが『冬しかしない』って言い出して(笑)」

リスナーからの情報

「本当かなぁ…(リスナーメール)『太川陽介さんが、インタビューで言っていた、番組未放送のエピソード。ようやくみつけたお店で、店主自慢のエビフライを注文。どうやら大きさが自慢だったらしいのですが、配膳されて蛭子さんが一言。"言うほど大きくないよね"で店主がブチキレて、強制退店となったことがあるそうです』…はっはっはっ(笑)あのね、本当だと思う(笑)」

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