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伊集院光、『赤毛のアン』を読んでアンの悲しい境遇に泣いてしまったと告白「セリフがいちいちすげぇ悲しくて」
2018.09.18 (Tue)
2018年9月17日TBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、ルーシー・モード・モンゴメリ の小説『赤毛のアン』を読んで、アンの悲しい境遇に泣いてしまったと語っていた。
赤毛のアン


伊集院光:先週あたりから、ちょいちょいこう話に出てくる、『赤毛のアン』。俺の中で来てる、『赤毛のアン』ブームなんだけど。もう、喋りたくてしょうがない。『赤毛のアン』の話が喋りたくてしょうがないんだけど。
これ自体が、NHKでやってる『100分de名著』っていう番組の10月分なの。10月のオンエアが始まらないと、細かい話ができないわけ。でも、まぁさわりの部分で言うと、番宣にもなるわけだから…
『赤毛のアン』の何が面白いかって言うと、『赤毛のアン』をきちんと読んだことがなかったの。小学生ぐらいの時に、『赤毛のアン』が名作劇場みたいでやってたんだけど。なんか、それまでファミリー路線でやってたのが、スポンサーが多分変わったんだと思うんだよね。ちょっと、女の子ものが増えたのよ、名作劇場。
『ハイジ』とかやってた枠で、女の子ものが増えて。『フランダースの犬』『ハイジ』、あの辺りから。で、『小公女セーラ』とかなって。俺、姉貴と憎しみ合ってたから。未だに憎しみあってるから(笑)
「姉貴が好きなやつだから見たくない」みたいなことになり、『赤毛のアン』は離れてって。その後ね、『トムソーヤの冒険』がその後、戻ってきたあたりでまた戻ってくんだよ。
なんか俺のイメージでは、『赤毛のアン』はこまっしゃくれた、口数の多い女の子がなんか、もらわれてきて色々する、七転八倒するみたいなそういう話だったと思うんだけど。七転八倒じゃねぇな、七転八倒じゃない四文字熟語だと思うんだけど(笑)四文字熟語が全然出てこない(笑)明朗会計しか出てこない(笑)
そういう話だって先入観があったんだけど。『赤毛のアン』を読んだら、最初の入り口の話は、なんかコミュニケーション能力ゼロ、引きこもりだけど農作業だけしてる爺さんと、それから多分、この人は真面目すぎてあんまり人と上手くいってない妹の老人2人が孤児院から、男の子をもらって、自分たちも年をとってきて、いろいろ農作業にも支障をきたし始めてるし、孤児院から男の子をもらうっていう算段をつけてたのに、いざ迎えに行ったら、女の子が来てたと。
さぁ、どうしようみたいな。この女の子を、クレームを言って返そうと思うんだけど、いざ話してみたら悪い奴じゃないから、しばらく家に置いておこう、みたいな話になるわけ。
そうすると、なんか変にこの子が好奇心旺盛で想像力豊かで、大人びた口調で喋り。ちょっとおかしな奴だから、そいつが巻き起こす、明朗会計でも(笑)ないやつねの話ね。えーっと、明鏡止水でもない話です。それがメインの話なんだけどさ。
セリフがいちいちすげぇ悲しくて。何か「お友達できるの巻」みたいのがあるわけ。初めてお友達が出来ました、と。この新しくもらわれてきた街で。「お友達が出来ました」っていうところのセリフが、私の今までの最初の友達は、最初にもらわれていった家にあった、本棚にハマってたガラスに映った自分に、「吉田」っていう名前をつけて仲良くしてたやつだと。
それで、そこで放り出されて、次のところに貰われて行く時に、その本棚を持っていけなかったから、今どうしてるのかわからないと。で、次のお友達は次にもらわれていったところの近くにある谷が、凄いこだまをする谷で。そこで喋ると返ってくるこだまを、友達ということにして、いつもいろんなお話をしてました、と。
だけど、ここを離れることになった時に、もう本当に二人で泣いたと(笑)それで、次にお友達ができたから嬉しいって話を、凄い明るくするのね(笑)超泣けない?(笑)
お前、どんな暮らししてきてんだよ、今っていう(笑)これが本当の入り口。もう、全然入口の話で。「お前、ヤバイよ」って。それが、明るい口調でずっと繰り返されるから、読んでると泣いちゃうんだ、『赤毛のアン』を。
赤毛のアン


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赤毛のアン
伊集院光:先週あたりから、ちょいちょいこう話に出てくる、『赤毛のアン』。俺の中で来てる、『赤毛のアン』ブームなんだけど。もう、喋りたくてしょうがない。『赤毛のアン』の話が喋りたくてしょうがないんだけど。
これ自体が、NHKでやってる『100分de名著』っていう番組の10月分なの。10月のオンエアが始まらないと、細かい話ができないわけ。でも、まぁさわりの部分で言うと、番宣にもなるわけだから…
『赤毛のアン』の何が面白いかって言うと、『赤毛のアン』をきちんと読んだことがなかったの。小学生ぐらいの時に、『赤毛のアン』が名作劇場みたいでやってたんだけど。なんか、それまでファミリー路線でやってたのが、スポンサーが多分変わったんだと思うんだよね。ちょっと、女の子ものが増えたのよ、名作劇場。
『ハイジ』とかやってた枠で、女の子ものが増えて。『フランダースの犬』『ハイジ』、あの辺りから。で、『小公女セーラ』とかなって。俺、姉貴と憎しみ合ってたから。未だに憎しみあってるから(笑)
「姉貴が好きなやつだから見たくない」みたいなことになり、『赤毛のアン』は離れてって。その後ね、『トムソーヤの冒険』がその後、戻ってきたあたりでまた戻ってくんだよ。
なんか俺のイメージでは、『赤毛のアン』はこまっしゃくれた、口数の多い女の子がなんか、もらわれてきて色々する、七転八倒するみたいなそういう話だったと思うんだけど。七転八倒じゃねぇな、七転八倒じゃない四文字熟語だと思うんだけど(笑)四文字熟語が全然出てこない(笑)明朗会計しか出てこない(笑)
そういう話だって先入観があったんだけど。『赤毛のアン』を読んだら、最初の入り口の話は、なんかコミュニケーション能力ゼロ、引きこもりだけど農作業だけしてる爺さんと、それから多分、この人は真面目すぎてあんまり人と上手くいってない妹の老人2人が孤児院から、男の子をもらって、自分たちも年をとってきて、いろいろ農作業にも支障をきたし始めてるし、孤児院から男の子をもらうっていう算段をつけてたのに、いざ迎えに行ったら、女の子が来てたと。
さぁ、どうしようみたいな。この女の子を、クレームを言って返そうと思うんだけど、いざ話してみたら悪い奴じゃないから、しばらく家に置いておこう、みたいな話になるわけ。
そうすると、なんか変にこの子が好奇心旺盛で想像力豊かで、大人びた口調で喋り。ちょっとおかしな奴だから、そいつが巻き起こす、明朗会計でも(笑)ないやつねの話ね。えーっと、明鏡止水でもない話です。それがメインの話なんだけどさ。
セリフがいちいちすげぇ悲しくて。何か「お友達できるの巻」みたいのがあるわけ。初めてお友達が出来ました、と。この新しくもらわれてきた街で。「お友達が出来ました」っていうところのセリフが、私の今までの最初の友達は、最初にもらわれていった家にあった、本棚にハマってたガラスに映った自分に、「吉田」っていう名前をつけて仲良くしてたやつだと。
それで、そこで放り出されて、次のところに貰われて行く時に、その本棚を持っていけなかったから、今どうしてるのかわからないと。で、次のお友達は次にもらわれていったところの近くにある谷が、凄いこだまをする谷で。そこで喋ると返ってくるこだまを、友達ということにして、いつもいろんなお話をしてました、と。
だけど、ここを離れることになった時に、もう本当に二人で泣いたと(笑)それで、次にお友達ができたから嬉しいって話を、凄い明るくするのね(笑)超泣けない?(笑)
お前、どんな暮らししてきてんだよ、今っていう(笑)これが本当の入り口。もう、全然入口の話で。「お前、ヤバイよ」って。それが、明るい口調でずっと繰り返されるから、読んでると泣いちゃうんだ、『赤毛のアン』を。
赤毛のアン
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