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伊集院光、甲子園準々決勝「金足農業vs近江高校」で繰り広げられた素晴らしい熱戦を語る「伝説の最終回」
2018.08.21 (Tue)
2018年8月20日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、夏の高校野球準々決勝「金足農業vs近江高校」で繰り広げられた、素晴らしい熱戦について語っていた。
伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.1

伊集院光:金足農業と近江高校の試合ありまして。準々決勝ですよ。で、もうそのかなり金足農業の吉田投手っていうのが、もう毎試合。なぜか金足農業は、あんまりその今回、『熱闘甲子園』とか細かく見れてないから、細かいデータわからないんだけど。
金足農業って、毎試合、予選から毎試合9人でやるんだよね。要するに、控え選手を全然出さないの。ピッチャーは当然、全試合完投してくるわけ。で、かなりの熱戦になってるから、一試合で150球とか投げてる。
で、毎日のようにその吉田投手投げてて、かなり疲労も溜まっている中、近江高校も元々古豪ですから、強いわけですよ。で、まぁこの伝説の最終回なんですけど。
2対1で近江高校が勝ってるまま、要するに金足農業が負けてるまま9回の裏最終回ですよ。1点取れば何とか同点で延長戦、2点取ればサヨナラ勝ちって言うシーンですよ。
で、1番バッター、2番バッター…この回は、6番、7番、8番、9番っていう下位打線だから、有利なのは近江の方が有利なんですよ、守る方が。なんですけど、6番、7番が立て続けにヒットを打って。
で、球場もざわついてるくるわけですよ。「これなんか起こるぞ」っていう。で、あとやっぱりそのずーっと、近江高校の選手だって疲れてるんでしょうに、やっぱり連日新聞でこの金足農業の吉田投手の疲労が凄いって話も出てるから、「吉田投手の好投も報われて欲しい」みたいな空気に甲子園なってくるわけですよ。
で、甲子園の浮動票の人たちっているじゃないですか。別に秋田出身でもなければ、琵琶湖の湖底からわき上がってきた人でもないっていう(笑)「琵琶湖の湖底から、実は湧いたんです」っていう人や、近江高校OBでもないっていう。
あともしくは、「実はこんな感じなんですけど、フナなんですみたいな人でも。フナだともしかしたら、近江高校嫌いかもしれないですけどね(笑)仲間が半腐れになるまでご飯と一緒に漬け込まれてるってことで、アンチ近江の可能性もありますけど…いいですか?真面目な話をして。邪魔はやめてもらいますか(笑)「こう見えて、俺、フナなんで」ってなんですか。茶化してるのか、甲子園を。しかもあの伝説の試合を。
その雰囲気になってくるんですよ。お互いの応援団以外は、なんとなく感動的な逆転劇が見たい、みたいな雰囲気になってくるわけですよ。それで、6番がヒット、7番がヒット、ノーアウトランナー一塁ニ塁ですよ。一塁ランナーまで帰ってきたら、逆転サヨナラ勝ち。
そうすると、近江のピッチャー力が入ってきますから、ストライク入んなくなるんですよ。ここでフォアボール。ノーアウト満塁です。1点差、ノーアウト満塁。ざわざわしてて。バッター9番バッターなんですよ。
で、ここでスクイズっていう。9番バッターですから、そんな打力が高くない。ヒット打つ確率は低いです。そういう時に、高校野球はバントをします。バントをすることで、自分はアウトになってもいいから三塁ランナーをかえすというやり方があります。
だから、スクイズで同点にしたい。9番バッターにスクイズのサインを出して同点にしたいんですが、満塁のスクイズは難しいんです。ランナーが詰まって満塁になると、実はうまくバントができないと、ダブルプレーになっちゃう可能性があります、と。一気にノーアウト満塁が点入らないまま、ダブルプレーで2アウトランナー二三塁残りみたいのは、かなりテンションが落ちるわけですよ。
で、緊張もするじゃないですか。これで決まるってなるわけだから。そこでどうなるっていう状況なんですね。
で、ここでその大プレッシャーの中、そのスクイズが敢行されるわけです。急に三塁ランナーがもうバントしてくれることを信じて、もうダッシュをかけてくるんです。
で、投げたボールを9番バッターの斉藤君って言ったかな。これが上手に三塁の前に転がすんです。とても良いバントをするんです。で、これをやられちゃうと、ホームに無理やり投げてワンナウトも取れなくて、ノーアウト満塁が続くってわけにいかないので、ここは冷静だったサードが近江高校のサードが、もうホームの1点を諦めるっていう。
ここで悪あがきすると大変なことになるんで、一塁にボールを投げるんですが、この時に二塁ランナーがもうすでに1回もブレーキをかけずに、三塁を回ってるんです。
で、それに気づく一塁手はボールを取る寸前ぐらい、見えてるわけです。「やっぺぇ、アイツ回ってる。普通のスクイズじゃない。これは二塁ランナーも入ってくる。これがホームセーフになったら、サヨナラ負けだ」っていうことなんです。
で、ボールを取るや否や、ホームに向かって投げます。三塁から物凄いスピードで二塁ランナーが三塁を回ってホームに入ってくるんです。で、僕が今大会とれた席っていうのがこの三塁とホームを結んだ延長線上のバックネット裏なんです。
凄いシーンなんです。向こうからセカンドランナーが三塁を蹴って、必死の形相で走ってくる。でいて、一塁手がビックリしてこんなプレイあるかよって、ホームに投げます。で、間一髪の差でホームインで、逆転サヨナラ勝ちなんです。
ただ、僕はその2時間前に球場を後にしてるんで、これは聞いた話ですけどね(笑)ええ、帰りましたよ。仕事がありますから、僕。本官には仕事がありますから(笑)
帰った僕がいけないんですか?なんでなんですか。二塁から帰ってきた選手は、凄い褒められてるのに、なんで僕は甲子園からテレ朝に帰ってきた僕は全く褒められない、みたいな。今大会、伊集院が帰ったその試合盛り上がる説って、物凄くて。
伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.1

伊集院光:金足農業と近江高校の試合ありまして。準々決勝ですよ。で、もうそのかなり金足農業の吉田投手っていうのが、もう毎試合。なぜか金足農業は、あんまりその今回、『熱闘甲子園』とか細かく見れてないから、細かいデータわからないんだけど。
金足農業って、毎試合、予選から毎試合9人でやるんだよね。要するに、控え選手を全然出さないの。ピッチャーは当然、全試合完投してくるわけ。で、かなりの熱戦になってるから、一試合で150球とか投げてる。
で、毎日のようにその吉田投手投げてて、かなり疲労も溜まっている中、近江高校も元々古豪ですから、強いわけですよ。で、まぁこの伝説の最終回なんですけど。
2対1で近江高校が勝ってるまま、要するに金足農業が負けてるまま9回の裏最終回ですよ。1点取れば何とか同点で延長戦、2点取ればサヨナラ勝ちって言うシーンですよ。
で、1番バッター、2番バッター…この回は、6番、7番、8番、9番っていう下位打線だから、有利なのは近江の方が有利なんですよ、守る方が。なんですけど、6番、7番が立て続けにヒットを打って。
で、球場もざわついてるくるわけですよ。「これなんか起こるぞ」っていう。で、あとやっぱりそのずーっと、近江高校の選手だって疲れてるんでしょうに、やっぱり連日新聞でこの金足農業の吉田投手の疲労が凄いって話も出てるから、「吉田投手の好投も報われて欲しい」みたいな空気に甲子園なってくるわけですよ。
で、甲子園の浮動票の人たちっているじゃないですか。別に秋田出身でもなければ、琵琶湖の湖底からわき上がってきた人でもないっていう(笑)「琵琶湖の湖底から、実は湧いたんです」っていう人や、近江高校OBでもないっていう。
あともしくは、「実はこんな感じなんですけど、フナなんですみたいな人でも。フナだともしかしたら、近江高校嫌いかもしれないですけどね(笑)仲間が半腐れになるまでご飯と一緒に漬け込まれてるってことで、アンチ近江の可能性もありますけど…いいですか?真面目な話をして。邪魔はやめてもらいますか(笑)「こう見えて、俺、フナなんで」ってなんですか。茶化してるのか、甲子園を。しかもあの伝説の試合を。
その雰囲気になってくるんですよ。お互いの応援団以外は、なんとなく感動的な逆転劇が見たい、みたいな雰囲気になってくるわけですよ。それで、6番がヒット、7番がヒット、ノーアウトランナー一塁ニ塁ですよ。一塁ランナーまで帰ってきたら、逆転サヨナラ勝ち。
そうすると、近江のピッチャー力が入ってきますから、ストライク入んなくなるんですよ。ここでフォアボール。ノーアウト満塁です。1点差、ノーアウト満塁。ざわざわしてて。バッター9番バッターなんですよ。
で、ここでスクイズっていう。9番バッターですから、そんな打力が高くない。ヒット打つ確率は低いです。そういう時に、高校野球はバントをします。バントをすることで、自分はアウトになってもいいから三塁ランナーをかえすというやり方があります。
だから、スクイズで同点にしたい。9番バッターにスクイズのサインを出して同点にしたいんですが、満塁のスクイズは難しいんです。ランナーが詰まって満塁になると、実はうまくバントができないと、ダブルプレーになっちゃう可能性があります、と。一気にノーアウト満塁が点入らないまま、ダブルプレーで2アウトランナー二三塁残りみたいのは、かなりテンションが落ちるわけですよ。
で、緊張もするじゃないですか。これで決まるってなるわけだから。そこでどうなるっていう状況なんですね。
で、ここでその大プレッシャーの中、そのスクイズが敢行されるわけです。急に三塁ランナーがもうバントしてくれることを信じて、もうダッシュをかけてくるんです。
で、投げたボールを9番バッターの斉藤君って言ったかな。これが上手に三塁の前に転がすんです。とても良いバントをするんです。で、これをやられちゃうと、ホームに無理やり投げてワンナウトも取れなくて、ノーアウト満塁が続くってわけにいかないので、ここは冷静だったサードが近江高校のサードが、もうホームの1点を諦めるっていう。
ここで悪あがきすると大変なことになるんで、一塁にボールを投げるんですが、この時に二塁ランナーがもうすでに1回もブレーキをかけずに、三塁を回ってるんです。
で、それに気づく一塁手はボールを取る寸前ぐらい、見えてるわけです。「やっぺぇ、アイツ回ってる。普通のスクイズじゃない。これは二塁ランナーも入ってくる。これがホームセーフになったら、サヨナラ負けだ」っていうことなんです。
で、ボールを取るや否や、ホームに向かって投げます。三塁から物凄いスピードで二塁ランナーが三塁を回ってホームに入ってくるんです。で、僕が今大会とれた席っていうのがこの三塁とホームを結んだ延長線上のバックネット裏なんです。
凄いシーンなんです。向こうからセカンドランナーが三塁を蹴って、必死の形相で走ってくる。でいて、一塁手がビックリしてこんなプレイあるかよって、ホームに投げます。で、間一髪の差でホームインで、逆転サヨナラ勝ちなんです。
ただ、僕はその2時間前に球場を後にしてるんで、これは聞いた話ですけどね(笑)ええ、帰りましたよ。仕事がありますから、僕。本官には仕事がありますから(笑)
帰った僕がいけないんですか?なんでなんですか。二塁から帰ってきた選手は、凄い褒められてるのに、なんで僕は甲子園からテレ朝に帰ってきた僕は全く褒められない、みたいな。今大会、伊集院が帰ったその試合盛り上がる説って、物凄くて。
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