世界は数字で出来ている

1996年7月13日放送のよみうりテレビの番組『たかじんnoばぁ～』最終回にて、お笑い芸人・ビートたけしがゲスト出演し、94年8月に起こしたバイク事故について、「自殺説」が噂されていたように、本当に自殺だった可能性があると告白していた。



ビートたけし：俺、ヘタすっと、自殺したかって感じあったのよ。

加納典明：やったこと？

ビートたけし：バイク事故。うん、突進したんじゃねぇかって。

加納典明：自殺説、あったからね。

ビートたけし：うん。俺、自己破滅型だから。ちょっと(やしきたかじんと)似てるんだわ。この番組だっていいのに、潰すでしょ。

加納典明：うん。

ビートたけし：俺もね、自分で仕事やっててね、パッとなったら講談社殴り込んだりしちゃうんだよね。自分で壊しちゃうんだよね。

やしきたかじん：ふふ(笑)

ビートたけし：壊さないと…

加納典明：アレも、正常な行為だと思うけどね。

ビートたけし：壊さないと、自分が生き返るって感じしないんだよね。

やしきたかじん：本当、そう。だから、終わるいう意識ないんです、僕の中であんまり。

ビートたけし：脱皮みたいな。ここ(陰部)だけ脱皮してないんだけど。

やしきたかじん：そう、そう、僕も。

トミーズ雅：僕もですわ。

ビートたけし：そういう感じがないとね、生きててイヤだなぁって思って。

やしきたかじん：次、行けないんですよ。

ビートたけし：うん。
やしきたかじん：黙っとったらね、あと3～4年くらいね、どうにか食えるじゃないですか、この番組ね。それがね、耐えれない。

加納典明：うん、そういう自分がイヤ？

やしきたかじん：イヤもあるし、たけしさんが言ったみたいに、次の一歩行けない。気分的に。

加納典明：なんとなく、うっちゃしいんだ。

やしきたかじん：そう、そう。

篠原勝之：やっぱりね、慣れたらやめなきゃ。

やしきたかじん：そういうこと。

篠原勝之：慣れきっちゃうとさ、絵でもなんでもそうだけど、「このテンポでいけるな」って思ったら、一回やめなきゃ。

ビートたけし：俺なんか図々しいからさ、いいようにしかとらないから。事故起こしてさ、脳挫傷とか脳のCTとかやって。放射線でガンガンやったりするじゃない。で、脳を意識して、放射線やって、脳が突然変異になんないかなっていう。X線の生物改良みたいに、俺の脳も「変われ、変われ」って思って。

やしきたかじん：ふふ(笑)

ビートたけし：それで、脳が変わって「絵の感覚も凄いだろう」って思ったら、何も関係ねぇ(笑)何も関係ねぇ、腹立つよな。色が違うとかさ、カメラ構えて「たけしは変わった」なんか言わせようかと思ったら、何も変わってないの(笑)

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