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南キャン・山里「相方・しずちゃんの五輪出場絶望について」
2012.05.19 (Sat)
2012年05月16日放送の「山里亮太の不毛な議論」にて、相方・しずちゃんがオリンピック出場が絶望的になった、とのニュースを受けて語っていた。

山里亮太「うちの相方のしずちゃん。しずちゃんの試合があるってことで、ワタクシも中国に行って来ましたから。土日で。そこでの現場であったことを色々聞いてもらえたらなぁって思いまして。今日のニュースが色々ありまして、結果として、オリンピックへの夢は事実上、絶望的という状態なんで。何があるか分からないとはいえ。かなり厳しい状況ですね。今日、負けてしまったんでね。ドイツの選手に」
「今日、スッキリに出させていただいて、テリーさんも加藤さんも、みんな『よくやった』っていうことを言っててね。でも、新聞とかでは、インパクトの世界だからかもしれないけど、『しずちゃん 終わった』とか書かれるワケですよ。まぁ、間違ってはいないんだよ。試合が終わったからね」
「でも、印象的にしずちゃんの全てがダメになっちゃった、みたいにとられたらイヤだなぁって思ってたら、結構、みんな擁護派だったし、ボクシングをやってる人から言わせると、一昨日のウズベキスタンの選手に勝ったじゃない?アレってね、日本のボクシングの歴史を変えたんだって。ミドル級で女子で、世界で戦って勝つって、本当にすごいことなんだって。それをやっただけでもスゲェなってことよ」
「それで、昨日の試合だけど、具志堅さんの話で、勝負の世界で"たら、れば"は禁止なんだけど、『サウスポーじゃなかったら、今のしずちゃんの追い風と強さからいくと、勝ててたんじゃないか』って」
「サウスポーって、なんで難しいかっていうと、サウスポーの選手自体が少ないから、いないんだって。練習相手が。だから、距離感とかパンチの位置とかが、全然変わってくるんだって。だから、その不安を持ったまま試合に臨んじゃうから、しかもそのサウスポーの一発を食らっちゃうと、『やっぱりサウスポーって難しいんだ』って気持ちになっちゃって、心が折れやすくなっちゃうんだって。それでスタンディングなんかとられちゃうと、もうボキって折れちゃって。それでも前にガムシャラに向かって行ったけどね」
「アマチュアボクシングって、クリーンヒットがスタンディングダウンに繋がりやすいんだって。結局、レフリーストップって形になっちゃったんですけど…まぁね、しかし結果的にいうと、ベスト16ですよ。世界でよ?凄くない?いやぁ、負けてしまいましたけども、ベスト16になってね」
「今回、試合には日程が合わなくて観れませんでしたけど、事前に会ってるわけですよ。しずちゃんに。しずちゃんに会う直前に、大会はもう始まってるんです。どデカイ体育館ですよ。中国のね。北京空港からクルマで4時間半くらいかけて、それで着いて。デッカイの。どデカイ体育館でさ、万国旗がバーってあるわけですよ。そのど真ん中にあるのが五輪ですよ。これは五輪に出場をかけた戦いなんだって緊張感」
「すれ違うみんなが、胸に国旗をつけてるんですよ。それぞれの国の。メチャクチャ、どこも強そうなの。もうね、ロシアの人なんて、もうエメリエンコ・ヒョードルかなって思ったら女性だった、みたいなのがいるんだから。そんなんがいるんだから。ムキムキのどデカイ人が。しずちゃんはデカイって言ってるけど、世界選手権でいったら、もうザラよ。いっぱいいてさ」
「試合も大番狂わせで、いきなり世界ランク1位の人がやられたからね。ボコボコにやられて。世界ランク1位がボコボコにやられるってスゴイんだから。その時に思ったの。げんが悪いから言っちゃダメなんだろうけど、『ここにこれただけでもスゴイじゃん』って思っちゃったの。これは、失礼なことに、勝てる人間に対しての感想じゃないじゃん。でも、戦ってる姿を観たときに、あのしずちゃんが勝てるとは思えない、って思っちゃったの。正直」
「なんでかっていうと、モンゴルの試合を観てきたマネージャーさんとも話をしてるし、試合映像を見てるでしょ。そのボクシングとは、明らかに格が違う感じで見ちゃったのよ。モンゴルから数ヶ月くらいしか経ってないからね。『これは…負けたときに、気を落とさないようなコメンとを言ってあげられるかな』くらいのことを考えちゃって。それで、しずちゃんと会うことになって」
「俺が中国に行くって言ったら、からくりTVさんが来てくれて。それで取材パスもらって、取材陣ってことで行くことができたんだけど。しずちゃん、ガチガチだと思ったのよ。それでファーストコンタクトでしずちゃんのスイッチが分かるわけよ。言っても相方ですから。『何しにきたん?』ってボケしてきたら、南キャンのしずちゃんなのよ。それ以外に、普通に接してきたら、山崎静代モードなんだろうなって思って」
さらに、以下のように語っていた。
「言葉の数の多さとかで、山崎静代選手だったら、山崎静代選手なりの緊張なのかリラックスなのか、俺にはある程度分かる。それで、第一声が『ありがとうな、遠くからわざわざ』で。これは、『山崎静代選手かつ、リラックスしてるな』って思って。その姿を見て、逆に俺が緊張するっていう。『あぁ…あぁ、遠いな、ここ』って」
「つまり、そこで感じたのは、『国旗背負った選手と喋ってる』って感じになっちゃって。日本代表の選手にインタビューしてる感じになって。『山崎静代選手…いや、しずちゃんさぁ…』ってなっちゃってさ。『遠かったろぉ、ありがとうなぁ、わざわざ』って。そうなると、普通に訊きたいことができたんで。これ訊いたら緊張しちゃうかなって思ったけど。『しずちゃん、他の階級の選手の試合観たろ?』って。そしたら『観たよ』って」
「それで、『素直に思うんだけど、怖くなんないの?自分が戦うかもしれない人たちが、あんなレベルでやってるの、怖くなったりしないの?』って訊いたら、しずちゃんが『怖いって思うことのメリットがないからなぁ。自分は、やってきたことを次戦う相手にどう出すかを考えているだけだから、怖いとかは無いなぁ』って。もう、俺の中では、『あれ?ひょっとしてしずちゃんは、俺のことを情熱大陸のクルーだと思ってるのかな?』って」
「俺はボケがきたらツッコもうと思ってたんだけど、しずちゃんが情熱大陸のモード入ってるから、『わかりました、頑張ってください』って言っちゃって。これはアカデミー賞授賞式以来の、『なるほど、わかりました』を出しちゃったの。それで、しずちゃんは全然リラックスしてるしさ」
「その日は、もう試合無いから、別れて中国を後にして帰るわけですよ。試合はしずちゃんが次の日あるけど。日本に帰ってきて。そのしずちゃんの試合の結果を聞いたんだけど…その時、さっきの発想だけど『あそこまでいっただけで十分よ』と。我が相方ながらね。世界であそこまでいけばいけば、十分じゃないかって思ったときに、『勝ちましたよ』って言われて。マジで?って思って」
「それで、俺は器が小さいなぁって思ったのが、おめでとうって前に俺から出た言葉が、『ウッソ、マジで?また遠くに行っちゃうじゃん』だったの。でも、スゲェなぁって言って。電話をしたの。そしたら『勝ったわぁ』って。『おめでとう』って言ったら、『ありがとうな、色々』って」
「『スゴイじゃん。超格好良いよ。どうなの?次に戦うのに緊張とかしてるの?』って訊いたら、『別に…ただ、サウスポーやからやりにくいかもしれんなぁ』って。完全に、俺のことを情熱大陸のクルーだと思ってるから」
「そこで、俺はリラックスさせてやるためにも、しずちゃんに戻してやろうと思って、『ちょっとしずちゃん、頼むよ?俺の丹下(丹下段平)ジョークがあるんだから、ロンドンに連れてってよね』ってトスを上げるワケですよ。今までだったら、『ついてこんとってや』みたいな感じになると思って。そしたら、しずちゃんが俺に言ったのは、『任せといて』って。ただ格好良かったね。『いってくるわ』って」
「俺は恥ずかしいじゃない?テンプレートを用意してるから。『ちょっと、ちょっと!便乗さしてよ』ってテンプレートを用意してるから、『任せといて…いってくるわ』って言われて、『ちょ…いってらっしゃい』って。もう、ぶっきら棒な中華屋の店主みたいになっちゃって」
「それで、次の試合を迎えて。負けてしまったワケですけど、世界ベスト16ですよ。ひょっとしたら、オリンピックの規定が変わるかもしれないって。急にだよ?規定が変わって、次のオリンピックは37歳までOKになるんじゃないかって話なわけ。そしたら、リオに行けるかも知れないからね。もう1回、オリンピックにチャレンジできるかも知れないんだよね」
「しずちゃん、まったりするように見えて、メチャクチャ負けず嫌いだから。信じられないくらいだから。今、メチャクチャ悔しいと思うの。…今、静代さん、メールくれてます。俺が負けた後に『お疲れさん』ってメール送ってるの。それに対して、来てるの。『ありがとう、2試合目、すぐに止められてしまったから、不完全燃焼で悔しい。本当に、ごめんなさい』って。ごめんなさいだよ?何を謝ってるのかな、これ。俺のフリに答えられなかったことかな?」
「その最後には、『これからもよろしくお願いします』って。南海キャンディーズとして帰ってくるわけでしょ?南海キャンディーズとして帰ってこようとしているときに、なぜかスッキリで、具志堅さんがプロに誘おうとしているっていう…意味が分からない」
「今日、なんかの記事で『今、試合が終わったばかりで、何を目標に生きたらいいか分からない』って言ってるけど、南海キャンディーズはどうするんだよって一瞬思ったけどね。ただ、まだボクシングモードだからね。次のオリンピックを目指すか分からない、と」
「このオリンピックが最後って言って、絶望的な状況になったら、またチャンスがくるっていう、この持ってる感じね。俺、思ったの。一面に『南海キャンディーズ』って踊る感じね。あの子、もってるなって。それで気づいたんだけど、このコンビ、超もってる大女と、何も持ってない嫌われ者っていうね…」
「俺ね、本当に持ってないんだなぁって思ったのが、今回の応援、2日間しかないんですよ。でも、トーナメントの決定が11日で、12日、13日の日程だったんですけど、しずちゃんがシード権を引くっていうね。シード権を引いて、12日、13日には絶対に試合がないということを決めてしまう、というね」
「でも、応援だけは行きたいと思ってね。だけど、ワタクシの持ってなさが続くんですね。しずちゃんは選手で行ってますから、インタビューするにしても、遅くにはできないんです。でも、北京から5時間くらいかかるから、ちょっとでも急いでいかなきゃならないんです。始発の飛行機で行って。空港に着いたら、すぐに行きましょうって言ってるんですけど、荷物が盗まれまして(笑)北京空港でロストバゲージです。そこでまず2時間の足止めです。結局、出てこなくて」
「ただ、ここでの足止めはこれ以上できない。しずちゃんとのインタビューがもらえなくなるかもしれない。俺が会うことができなくなるかもしれない。それで、荷物は諦めよう、手元に幸い、カメラがあるから。このカメラで強行で行こうってことになって」
「そしたら、現地のコーディネーターが慌ててるんです。どうしたんですかって訊いたら、『すみません…約束してた、現地のドライバーがトンズラしました』って。えぇ?どういうことですかって訊いたら、『もっとギャラの良い方に行ったそうで』って。さらに1時間、新しいドライバーが来るまで足止めです。地獄でしょ?トータル3時間足止めがあって、行くわけですよ」
「ようやくしずちゃんとも会えて。散々だったんですよ。でも、すべての散々は俺が引き受けたから、しずちゃんに良い結果来るかなって思って。それで、泊まってるホテルでお風呂入ったら、下水管が壊れて、ワタクシの風呂がとんでもないことになって。俺の部屋だけがそうなって…どうにも、持ってなさすぎでしたね」と語っていた。
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「今日、スッキリに出させていただいて、テリーさんも加藤さんも、みんな『よくやった』っていうことを言っててね。でも、新聞とかでは、インパクトの世界だからかもしれないけど、『しずちゃん 終わった』とか書かれるワケですよ。まぁ、間違ってはいないんだよ。試合が終わったからね」
「でも、印象的にしずちゃんの全てがダメになっちゃった、みたいにとられたらイヤだなぁって思ってたら、結構、みんな擁護派だったし、ボクシングをやってる人から言わせると、一昨日のウズベキスタンの選手に勝ったじゃない?アレってね、日本のボクシングの歴史を変えたんだって。ミドル級で女子で、世界で戦って勝つって、本当にすごいことなんだって。それをやっただけでもスゲェなってことよ」
「それで、昨日の試合だけど、具志堅さんの話で、勝負の世界で"たら、れば"は禁止なんだけど、『サウスポーじゃなかったら、今のしずちゃんの追い風と強さからいくと、勝ててたんじゃないか』って」
「サウスポーって、なんで難しいかっていうと、サウスポーの選手自体が少ないから、いないんだって。練習相手が。だから、距離感とかパンチの位置とかが、全然変わってくるんだって。だから、その不安を持ったまま試合に臨んじゃうから、しかもそのサウスポーの一発を食らっちゃうと、『やっぱりサウスポーって難しいんだ』って気持ちになっちゃって、心が折れやすくなっちゃうんだって。それでスタンディングなんかとられちゃうと、もうボキって折れちゃって。それでも前にガムシャラに向かって行ったけどね」
「アマチュアボクシングって、クリーンヒットがスタンディングダウンに繋がりやすいんだって。結局、レフリーストップって形になっちゃったんですけど…まぁね、しかし結果的にいうと、ベスト16ですよ。世界でよ?凄くない?いやぁ、負けてしまいましたけども、ベスト16になってね」
「今回、試合には日程が合わなくて観れませんでしたけど、事前に会ってるわけですよ。しずちゃんに。しずちゃんに会う直前に、大会はもう始まってるんです。どデカイ体育館ですよ。中国のね。北京空港からクルマで4時間半くらいかけて、それで着いて。デッカイの。どデカイ体育館でさ、万国旗がバーってあるわけですよ。そのど真ん中にあるのが五輪ですよ。これは五輪に出場をかけた戦いなんだって緊張感」
「すれ違うみんなが、胸に国旗をつけてるんですよ。それぞれの国の。メチャクチャ、どこも強そうなの。もうね、ロシアの人なんて、もうエメリエンコ・ヒョードルかなって思ったら女性だった、みたいなのがいるんだから。そんなんがいるんだから。ムキムキのどデカイ人が。しずちゃんはデカイって言ってるけど、世界選手権でいったら、もうザラよ。いっぱいいてさ」
「試合も大番狂わせで、いきなり世界ランク1位の人がやられたからね。ボコボコにやられて。世界ランク1位がボコボコにやられるってスゴイんだから。その時に思ったの。げんが悪いから言っちゃダメなんだろうけど、『ここにこれただけでもスゴイじゃん』って思っちゃったの。これは、失礼なことに、勝てる人間に対しての感想じゃないじゃん。でも、戦ってる姿を観たときに、あのしずちゃんが勝てるとは思えない、って思っちゃったの。正直」
「なんでかっていうと、モンゴルの試合を観てきたマネージャーさんとも話をしてるし、試合映像を見てるでしょ。そのボクシングとは、明らかに格が違う感じで見ちゃったのよ。モンゴルから数ヶ月くらいしか経ってないからね。『これは…負けたときに、気を落とさないようなコメンとを言ってあげられるかな』くらいのことを考えちゃって。それで、しずちゃんと会うことになって」
「俺が中国に行くって言ったら、からくりTVさんが来てくれて。それで取材パスもらって、取材陣ってことで行くことができたんだけど。しずちゃん、ガチガチだと思ったのよ。それでファーストコンタクトでしずちゃんのスイッチが分かるわけよ。言っても相方ですから。『何しにきたん?』ってボケしてきたら、南キャンのしずちゃんなのよ。それ以外に、普通に接してきたら、山崎静代モードなんだろうなって思って」
さらに、以下のように語っていた。
「言葉の数の多さとかで、山崎静代選手だったら、山崎静代選手なりの緊張なのかリラックスなのか、俺にはある程度分かる。それで、第一声が『ありがとうな、遠くからわざわざ』で。これは、『山崎静代選手かつ、リラックスしてるな』って思って。その姿を見て、逆に俺が緊張するっていう。『あぁ…あぁ、遠いな、ここ』って」
「つまり、そこで感じたのは、『国旗背負った選手と喋ってる』って感じになっちゃって。日本代表の選手にインタビューしてる感じになって。『山崎静代選手…いや、しずちゃんさぁ…』ってなっちゃってさ。『遠かったろぉ、ありがとうなぁ、わざわざ』って。そうなると、普通に訊きたいことができたんで。これ訊いたら緊張しちゃうかなって思ったけど。『しずちゃん、他の階級の選手の試合観たろ?』って。そしたら『観たよ』って」
「それで、『素直に思うんだけど、怖くなんないの?自分が戦うかもしれない人たちが、あんなレベルでやってるの、怖くなったりしないの?』って訊いたら、しずちゃんが『怖いって思うことのメリットがないからなぁ。自分は、やってきたことを次戦う相手にどう出すかを考えているだけだから、怖いとかは無いなぁ』って。もう、俺の中では、『あれ?ひょっとしてしずちゃんは、俺のことを情熱大陸のクルーだと思ってるのかな?』って」
「俺はボケがきたらツッコもうと思ってたんだけど、しずちゃんが情熱大陸のモード入ってるから、『わかりました、頑張ってください』って言っちゃって。これはアカデミー賞授賞式以来の、『なるほど、わかりました』を出しちゃったの。それで、しずちゃんは全然リラックスしてるしさ」
「その日は、もう試合無いから、別れて中国を後にして帰るわけですよ。試合はしずちゃんが次の日あるけど。日本に帰ってきて。そのしずちゃんの試合の結果を聞いたんだけど…その時、さっきの発想だけど『あそこまでいっただけで十分よ』と。我が相方ながらね。世界であそこまでいけばいけば、十分じゃないかって思ったときに、『勝ちましたよ』って言われて。マジで?って思って」
「それで、俺は器が小さいなぁって思ったのが、おめでとうって前に俺から出た言葉が、『ウッソ、マジで?また遠くに行っちゃうじゃん』だったの。でも、スゲェなぁって言って。電話をしたの。そしたら『勝ったわぁ』って。『おめでとう』って言ったら、『ありがとうな、色々』って」
「『スゴイじゃん。超格好良いよ。どうなの?次に戦うのに緊張とかしてるの?』って訊いたら、『別に…ただ、サウスポーやからやりにくいかもしれんなぁ』って。完全に、俺のことを情熱大陸のクルーだと思ってるから」
「そこで、俺はリラックスさせてやるためにも、しずちゃんに戻してやろうと思って、『ちょっとしずちゃん、頼むよ?俺の丹下(丹下段平)ジョークがあるんだから、ロンドンに連れてってよね』ってトスを上げるワケですよ。今までだったら、『ついてこんとってや』みたいな感じになると思って。そしたら、しずちゃんが俺に言ったのは、『任せといて』って。ただ格好良かったね。『いってくるわ』って」
「俺は恥ずかしいじゃない?テンプレートを用意してるから。『ちょっと、ちょっと!便乗さしてよ』ってテンプレートを用意してるから、『任せといて…いってくるわ』って言われて、『ちょ…いってらっしゃい』って。もう、ぶっきら棒な中華屋の店主みたいになっちゃって」
「それで、次の試合を迎えて。負けてしまったワケですけど、世界ベスト16ですよ。ひょっとしたら、オリンピックの規定が変わるかもしれないって。急にだよ?規定が変わって、次のオリンピックは37歳までOKになるんじゃないかって話なわけ。そしたら、リオに行けるかも知れないからね。もう1回、オリンピックにチャレンジできるかも知れないんだよね」
「しずちゃん、まったりするように見えて、メチャクチャ負けず嫌いだから。信じられないくらいだから。今、メチャクチャ悔しいと思うの。…今、静代さん、メールくれてます。俺が負けた後に『お疲れさん』ってメール送ってるの。それに対して、来てるの。『ありがとう、2試合目、すぐに止められてしまったから、不完全燃焼で悔しい。本当に、ごめんなさい』って。ごめんなさいだよ?何を謝ってるのかな、これ。俺のフリに答えられなかったことかな?」
「その最後には、『これからもよろしくお願いします』って。南海キャンディーズとして帰ってくるわけでしょ?南海キャンディーズとして帰ってこようとしているときに、なぜかスッキリで、具志堅さんがプロに誘おうとしているっていう…意味が分からない」
「今日、なんかの記事で『今、試合が終わったばかりで、何を目標に生きたらいいか分からない』って言ってるけど、南海キャンディーズはどうするんだよって一瞬思ったけどね。ただ、まだボクシングモードだからね。次のオリンピックを目指すか分からない、と」
「このオリンピックが最後って言って、絶望的な状況になったら、またチャンスがくるっていう、この持ってる感じね。俺、思ったの。一面に『南海キャンディーズ』って踊る感じね。あの子、もってるなって。それで気づいたんだけど、このコンビ、超もってる大女と、何も持ってない嫌われ者っていうね…」
「俺ね、本当に持ってないんだなぁって思ったのが、今回の応援、2日間しかないんですよ。でも、トーナメントの決定が11日で、12日、13日の日程だったんですけど、しずちゃんがシード権を引くっていうね。シード権を引いて、12日、13日には絶対に試合がないということを決めてしまう、というね」
「でも、応援だけは行きたいと思ってね。だけど、ワタクシの持ってなさが続くんですね。しずちゃんは選手で行ってますから、インタビューするにしても、遅くにはできないんです。でも、北京から5時間くらいかかるから、ちょっとでも急いでいかなきゃならないんです。始発の飛行機で行って。空港に着いたら、すぐに行きましょうって言ってるんですけど、荷物が盗まれまして(笑)北京空港でロストバゲージです。そこでまず2時間の足止めです。結局、出てこなくて」
「ただ、ここでの足止めはこれ以上できない。しずちゃんとのインタビューがもらえなくなるかもしれない。俺が会うことができなくなるかもしれない。それで、荷物は諦めよう、手元に幸い、カメラがあるから。このカメラで強行で行こうってことになって」
「そしたら、現地のコーディネーターが慌ててるんです。どうしたんですかって訊いたら、『すみません…約束してた、現地のドライバーがトンズラしました』って。えぇ?どういうことですかって訊いたら、『もっとギャラの良い方に行ったそうで』って。さらに1時間、新しいドライバーが来るまで足止めです。地獄でしょ?トータル3時間足止めがあって、行くわけですよ」
「ようやくしずちゃんとも会えて。散々だったんですよ。でも、すべての散々は俺が引き受けたから、しずちゃんに良い結果来るかなって思って。それで、泊まってるホテルでお風呂入ったら、下水管が壊れて、ワタクシの風呂がとんでもないことになって。俺の部屋だけがそうなって…どうにも、持ってなさすぎでしたね」と語っていた。
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