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山里亮太が語る「AKB48・前田敦子の卒業の意味」

2012.03.30 (Fri)
2012年03月28日放送の「山里亮太の不毛な議論」にて、AKB48・前田敦子の卒業について語っていた。

山里亮太「卒業するっていうのは、ピンでもやっていけるとか、大島麻衣ちゃんも大人気で『1人でもやっていけるだろう』っていうんで卒業する、みたいな感じになってると思うんだけど」

「でも、敦ちゃんの卒業って、人気あるから一人で大丈夫だろう、ではないと思うんです。というのも、敦ちゃんから提案しているし。『AKB48に一生を捧げます』と言った敦ちゃんが卒業する、『おいおい、一生、AKBにいるんじゃないか?』っていう気持ちになると思うんだけど、俺は違う。『一生を捧げる』っていうのは、続いていると思うんだ」

「敦ちゃんが卒業するのは、AKBのために卒業すると思うんだ。本人も言っているし。その心意気、そこらへんを語っていきたいなって思って。まず、AKBは国民的なアイドルですからね、知らないって方は居ないと思いますけど、敦ちゃんが卒業するってことが、次の日の新聞の一面を飾ったかというのを説明させてもらうと、AKBは国民的アイドルグループであります。でも、国民的アイドルグループと呼ばれ、朝のニュースであったりゴールデンタイムで観るようになったのは、ここ何年かなんです。敦ちゃんは、6年半前から、創設の時からずっといるんです」

「初期メンバーとして、ずーっと頑張って。正直、お客さんが全然入ってないときもありましたよ。その時もずーっとやってて。その時からセンター、看板を背負ってね、AKB48が世にでるとき、テレビに出るときは、いつもその子が真ん中だった」

「俺、『月刊メロディックス』って番組もやってるんだけど、AKBが全然な頃、敦ちゃんが来てね。真ん中で色々説明してたもん。足りないところは、高橋みなみがやったりとか。その頃から、人気が今に比べて全然無い頃から、センターにいたのが前田敦子なんです。今でこそ、総選挙で真ん中をゲットするってシステムですけど、昔は運営と秋元康さん、レコード会社が話し合いで真ん中を選ぶわけ。全員が全員、敦ちゃんのファンというわけではないんだよね」

「そうなると、敦ちゃんのファンじゃない人は、『大人に気に入られて、センターをとって…』っていう攻撃も、ずっと受け続けてきたわけ。それで、AKBの中で、いろんな攻撃を受けながらも、センターにいた。『自分は目立つのが好きじゃない。自分は誰かが前で歌ってて、ワタシは後ろで踊っていたかった。自分が真ん中で歌うのはイヤ』というタイプの子だったの」

「それが、大人たちによって、真ん中にいる。それは、敦ちゃんが自分から言い出して『真ん中にしてください』って言ってるわけじゃないのよ?大人たちが総合的に見て、AKB48が盛り上がるためには、この子が真ん中が良いってことで、定めたことなのに、さも前田敦子がズルイ、みたいな空気の攻撃もあったんですよ。もちろん、それと同数、応援する人もいますけど」

「そういう矢面に立って、戦ってきたわけです。AKBが盛り上がる前から、ずっと看板、顔として戦ってきてたんです。人気が出始めてからも、テレビで前田敦子が前に出てる。AKBといえば、という形で常に前に出ている。そのAKBの看板をずっと背負ってきた人が、その看板がなくなるのよ」

「わかりやすく言えば、南海キャンディーズで、しずちゃんが居なくなった状態だね。南海キャンディーズでしずちゃんが居なくなったらどう?ただの嫌われ者が残るだけなんだよ?(笑)…いけない。AKBの残りのメンバーが嫌われてるわけじゃないよ?危ない、全然違う(笑)」

さらに、以下のように語っていた。

「AKBの顔がいなくなる、卒業してしまう、ということがAKBの顔を飾るということになったんですけど。実際問題思うのは、敦ちゃんはこのあと、女優さんとしてやっていく、と。でも、敦ちゃんは、自他ともに認めるトップじゃないですか。いやらしい話ですけど、AKBという国民的スーパースター集団のトップっていう名刺って、凄く良いと思うんだよ。どこに行っても。ドラマにいったって、キャスティング会議とかするときに、その名刺はキラキラしてるじゃない?その名刺を、自ら捨てるわけよ。それは、自分一人で行けるっていう、自信じゃないんですよ」

「じゃあなんで、その名刺をわざわざ捨てるのかって言うと、前田敦子の『AKBに一生を捧げます』っていう言葉だと思うんです。AKBがずっと輝き続けるには、AKBの大いなる成長が必要になるんです。そうなると、絶対的なトップが一回、退いて、そのスペースを群雄割拠で戦わせなければいけない、そういう気持ちが敦ちゃんにはると思うんです」

「大看板がいなくなるから、少し落ちることもあるかもしれない。でも、そこで『敦ちゃんが居なくなったから落ち目になった』って思われたくない、勝気なハートの強いメンバーが残っているんです。初期メンバーも、ハートの強いメンバーが残って、繊細なハートの敦ちゃんは居なくなっちゃう。強い人が残ってるから、絶対にそうさせない、空いたスペースを埋めることができるから、卒業できるっていうのもあると思うんですよね。絶対的リーダーである高橋みなみもいるし」

「ポスト前田敦子は誰かって言われると、正直わからない。というのも、敦ちゃんって、AKBの中でも代わりがいない、スゴイ特別な存在だと思うから。人気があるっていうだけの特別じゃなくて、敦ちゃん天才なの。人を応援させたくなる、『俺が助けてあげなきゃ、俺の応援が、この子のためになれるんだ』ってファンの方々に思わせるというかね。ナチュラルな立ち居振る舞い、行動が、人々を心配させる。親が子供のことを心配するのは幸せだっていうじゃない?その感情に人をさせる天才だと思うの」

「そういう人って、アイドル界にあまりいないと思うんだよね。二強と言われる前田敦子、大島優子がいるけど、大島優子ちゃんって、そういうイメージじゃないじゃない?カッコイイ、凛としてる、あの人のパフォーマンスを見てると、元気が出るなぁ、応援したい、って感じでしょ。敦ちゃんは、『助けてあげたい、敦ちゃん頑張れ』っていう人だから。そこに代われる人って、あんまりいないと思うんだよね」

「これから、AKBを引っ張っていくのは誰?っていわれれば、それは高橋みなみ、大島優子たちが引っ張っていくと思うよ。敦ちゃんは、引っ張っていく人ではないと思うんだ。敦ちゃんは、最強の盾だったと思うんだよね。AKB、国民的アイドルだから、良い仕事がきたりします。そういう時に、世の中、出る杭は打たれるじゃないけど、華々しい人たちが、絶対に攻撃を受けるんです。その攻撃は、誰に行くかって言ったら、総選挙で何千万と票を獲得している1位のところに、すべての攻撃がいくんです」

「だから、敦ちゃんは大きな盾。高橋みなみや大島優子がグングン進軍していくのを守っている盾になってたのよ。ひたむきに、言葉少なく、色んな攻撃を全部受けてたのよ。AKBに対する嫉妬とか、全てを前田敦子が受けてたのよ。それは、みんなが気付かないけど、スポットライトが落ちた瞬間、一番傷ついていたのは、前田敦子だったのよ。一番前で、みんなのために攻撃を受け続け、それで高橋みなみたちが進んでいくのを盾になって守ってたのよ」

「その盾がいなくなった後の辛さっていうのは、メンバーが一番分かってるんじゃないかと思うんですよね。だから、メンバーは号泣するワケ。前田敦子というトップがいなくなった後、私達はどうなるんだろうっていう怖さもあるんじゃないかなぁ、という山里論であります」と語っていた。

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