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オードリー・若林が語る「若手時代に売れなかった理由」

2011.07.31 (Sun)
2011年07月30日放送の「オードリーのオールナイトニッポン(ANN)」にて、オードリー・若林正恭が、芸人と俳優・女優の売れ方の違いについて語り(オードリー・若林が語る「芸人と俳優の売れ方の違い」)、さらに自身たちがどうして売れなかったについて語っていた。

若林「考えてみると、芸人さんで演技を賞賛されるような場合って、自分の中にある(人格を演じてる)ものの人が多いね」

春日「自分の中にあるキャラクターから、そんなに離れてないっていうね」

若林「逆に考えると、目から鱗で。芸人は、内面の部分とかを拡大解釈してして出すのが得意ってことなら、たとえば、春日に正当派なツッコミをさせようとしてた俺は、バカなんだろうね」

春日「そうだね。愚かな行為だったね。5年間くらい」

若林「はっはっは(笑)それで、若い時とかは、芸だけでなく、人生観とか見られ方とか、理想を追うじゃん。自分の理想に近づけようとするじゃん」

春日「『こうなりたい』ってね」

若林「『こう見せて、こう見られたい』とかね。そういう部分があるから」

春日「はいはい」

若林「『こういう漫才をやりたい』っていうのが、俺の頭の中にバッコリあったから。それに、春日を近づけさせようとするんだよね。だけど、出来るわけがないんだよね。今から考えると」

春日「そうだね。あの時のあなたに、教えてあげたいね」

若林「教えてあげたい。なんで、春日が人生違いを訂正させるような、しかも歯切れの良い、小気味良いリズムで。出来るワケがない!(笑)」

春日「出来るワケがないんだよ。ボケじゃないところを拾って、笑いに変えるとか、できるワケがないんですよ」

若林「それでさ、正直、春日さんも思いだすと思うけど。将棋のね、駒を変なところに置いちゃう、みたいなシュールなネタを、ナイスミドル時代にやってたりしてたんですよ」

春日「やってたね(笑)」

若林「死語の現場検証を、刑事の格好してやったりとか。『あの言葉はどこに行った?』みたいなのをやってるの。薄暗い照明でさ(笑)」

春日「そうだね」

若林「箱馬に座って、『あの言葉はどこに行った?』とかってやってるんだけど、出来るワケがない!オードリーに(笑)」

春日「出来るワケがない」

若林「薄暗い照明で、箱馬に乗って、狭めの小屋で、シュールコントをやりたいと思ってたんですよ(笑)」

春日「そうそう(笑)あったな、そういう時期。黒のスラックスと、白いワイシャツでだけでやってた半年間とかあったもんね」

さらに、以下のように語っていた。

若林「時事ネタとか。22歳くらいで。『いやぁ~2000年問題で…』とか(笑)」

春日「そろいの黒いズボンと白ワイシャツで(笑)」

若林「『パソコンがこうなっちゃって』とか、時事ネタやってたもんな(笑)しかも、将棋の駒のネタも、ホントは3人必要なのに、2人しか居ない、成立しない、台詞が見えない、みたいなネタを、結構ガタイの良い春日がやってたんだよね(笑)」

春日「すまし顔でね(笑)」

若林「でも、それが出来ないって気づいて。自分たちだったら、何ができるって、自分たちに向き合うじゃない。それで、ある部分でやっていくから」

春日「うん」

若林「でも、それを言ったら、役者さんは自分たちに無いことをやるんだから、スゴイよね」

春日「元々、求められてる仕事の内容が違うんだよね」

若林「そうそう」

春日「芸人さんは、色んな自分の中にあるものを探していって、形にするから時間が掛かるんですよね。俳優さんは、元からゼロから作れって話だから、早く世に出ないと、ダメなんでしょうな」

若林「だから、切れるカードの枚数が多い人の方が、スゴイってことなんだろうね。だって、稽古してると、俺だけが過保護にしてもらってるんだけど、それは何でかっていうと、鈴木おさむさんの哲学で、『芸人は凹みやすい』って(笑)」

春日「なるほど」

若林「褒められて伸びる人がほとんどだってことで、メッチャ優しいの」

春日「へぇ」

若林「優しいんだけどね。だけど、他は別で。女優さん、伊勢佳世さんがね、ホントに一言『それ、相手に伝えるっていうより、優しく独白する、みたいな方でやってもらえる?』って言われて、次から見事に変わってるのよ。ビックリするな」

春日「へぇ、凄いな」

若林「何が違うか分かんない」

春日「言い方とか、表情で?」

若林「声色が全然違うの。ビックリ。どっからそういうの引っ張り出してくるのかな?Boys be… とかからかな」

春日「まぁ、ライブラリーにはあるだろうね(笑)」

若林「春日は、怪男やってるときは、ジャック・ニコルソンから?」

春日「もちろん、そうだね(笑)斧でたたき割って、覗くっていう、それしかないよ」

若林「お前がさ、シャイニングの話をしてるとき、結構、好きなんだよね(笑)」と語っていた。

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