オードリー・若林が語る「芸人と俳優の売れ方の違い」
2011.07.31 (Sun)
2011年07月30日放送の「オードリーのオールナイトニッポン(ANN)」にて、オードリー・若林正恭が、芸人と俳優・女優の売れ方の違いについて語っていた。

若林「芸人交換日記の舞台、1週間前に控えて、稽古してるんですけどね。俳優さんのスケジュールを目の当たりに初めてしましたけど、ヤバイね」
春日「ああ、そう?」
若林「この間も、バラエティで『女優さん、俳優さん、格好いいからモテてきたでしょ?良いですね』って言ったでしょ。だけど、ダメだね。そんなこと言っちゃ。この間も、芸人が言ってたけど」
春日「あぁ、そう」
若林「俺がポツンと座ってて、芸人が女優さんに『ずーっとモテてきた人生でしょ?』って言ってたけど、ダメよ。あんなこと言ったら」
春日「そういう人には、そういう人なりのステージの苦労があるってことでしょ」
若林「エグって聞くと、あの世界は芸人と逆で。芸人って、30歳になってから売れる、売れないってところがあるじゃん。早く売れる人は、早く売れるけど」
春日「そっちは稀だよね。たいがい、30代くらいで」
若林「30前くらいで、ちょっと売れ出してって感じになってるじゃない?」
春日「はい」
若林「だけど、俳優さんとか女優さんは、逆なんだって。20代で何個、自分の記念碑的な代表作を残すかで、0代以降、役があるかどうか、なんだって」
春日「へぇ」
若林「というのも、やれる役が減ってくるんだって」
春日「やれる役が」
若林「お父さんとか、微妙な歳になってくるから。映画とかドラマは、若い子の恋愛とか、若い子が頑張るっていうのが多いんだって」
春日「たしかに、主人公は若いもんね」
さらに、以下のように語っていた。
若林「クラスをモチーフにしたり、野球部、不良グループとかをモチーフにすると、10人くらいは出て、みんな人気のあるモデルさんだったり、俳優さんだったりするところに入るっていうのを、20代でやって、そこで頭一個抜けて、30代以降で演技力があって、ワーキャーが無くても演技力で残っていくのが、20代で勝負賭けなければならないんだって」
春日「はぁ~」
若林「結構、厳しい部分もあるんだって」
春日「あぁ、そう」
若林「30、40歳代で出てくるとなると、六角精児パターンしかないんだって(笑)」
春日「なるほどね、インパクトで」
若林「イわさないとダメなんだって。字型で」
春日「なるほどね」
若林「だから、それもあるから、スゴイ頑張ってるんだって。女優さんだと、10代の後半だったり」
春日「モデルさんとかで世に出てから、俳優・女優になるっていうことになったら、1年くらいでギュッと勉強しなきゃダメだってことだね。演技の勉強を」
若林「演技ね…俺はね、あんまり分かんないのよ。演技が上手い、下手とか。ドラマとか映画観てても。エライ上手いっていうより、良いなって人はいるけど」
春日「うん」
若林「たとえば、自分の引き出しの中、自分の人格の中にあるものをやる場合。俺だったら、モンスター平田であったり、春日だったら怪男だったり」
春日「スゴイ、楽だね」
若林「自分の中にある引き出しから、(人格を)出すのに長けてるのは、芸人が演じる時なんだって。舞台で一緒にいる人に聞いたんだけどね」
春日「あぁ」
若林「でも、俳優さんとか女優さんはプロだから、全く自分に無い性格の人を、見事に演じるってことが、ステータスなんだって」
春日「なるほどね」
若林「だから、俺だったらメッチャ社交的で、メッチャ飲み会に行って、礼儀正しい人を見事に演じられることが、俳優さんからみたらスゴイことなんだって」
春日「はぁ」
若林「芸人さんが、ドラマとか映画を観て、鬼気迫るとかって言うのは、引き出しの中の狂気とかを引っ張り出すから。春日さんも、怪男が中にあるわけですから」
春日「ホラー男優ね」
若林「ホラー男優ですから(笑)」
春日「スゴイね、俳優さんって。私らのイメージだと、怪男とか出来るのは、そういう情報があるからじゃん。経験値とか」
若林「自分の中にね」
春日「俳優さんとか女優さんは、経験値の無いことを、ゼロからやるってこと?」
若林「そうなんだって。ゼロから作り上げてやることが、やったなってことなんだって」
春日「それはどっから情報収集するのかな?」
若林「色んな話を聞いて面白いんだけどさ…自分の素に近い役を、自然体に演じたってことを賞賛するようなことを雑誌に書いてあるんだけどさ、『全然、全然』って思うんだって。『それは出来るじゃん』って思うんだって」
春日「なるほど。あるものだから」
若林「『この人は、こう考えてる』って部分を作ってって、持って行くらしいのよ。スゴイよな」
春日「だから、俳優さんとか女優さんが、体験入隊、みたいなことをやったりするじゃない。1ヶ月とか2ヶ月とか。そういうことなのか」
若林「情報を得ようとしてね。だから、やる人はスゴイやるみたいよ」
春日「スゴイね、大したもんだね」
若林「でも、考えてみると、芸人さんで演技を賞賛されるような場合って、自分の中にあるものの人が多いね」
春日「自分の中にあるキャラクターから、そんなに離れてないっていうね」と語っていた。
次の記事に続く:オードリー・若林が語る「若手時代に売れなかった理由」
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春日「ああ、そう?」
若林「この間も、バラエティで『女優さん、俳優さん、格好いいからモテてきたでしょ?良いですね』って言ったでしょ。だけど、ダメだね。そんなこと言っちゃ。この間も、芸人が言ってたけど」
春日「あぁ、そう」
若林「俺がポツンと座ってて、芸人が女優さんに『ずーっとモテてきた人生でしょ?』って言ってたけど、ダメよ。あんなこと言ったら」
春日「そういう人には、そういう人なりのステージの苦労があるってことでしょ」
若林「エグって聞くと、あの世界は芸人と逆で。芸人って、30歳になってから売れる、売れないってところがあるじゃん。早く売れる人は、早く売れるけど」
春日「そっちは稀だよね。たいがい、30代くらいで」
若林「30前くらいで、ちょっと売れ出してって感じになってるじゃない?」
春日「はい」
若林「だけど、俳優さんとか女優さんは、逆なんだって。20代で何個、自分の記念碑的な代表作を残すかで、0代以降、役があるかどうか、なんだって」
春日「へぇ」
若林「というのも、やれる役が減ってくるんだって」
春日「やれる役が」
若林「お父さんとか、微妙な歳になってくるから。映画とかドラマは、若い子の恋愛とか、若い子が頑張るっていうのが多いんだって」
春日「たしかに、主人公は若いもんね」
さらに、以下のように語っていた。
若林「クラスをモチーフにしたり、野球部、不良グループとかをモチーフにすると、10人くらいは出て、みんな人気のあるモデルさんだったり、俳優さんだったりするところに入るっていうのを、20代でやって、そこで頭一個抜けて、30代以降で演技力があって、ワーキャーが無くても演技力で残っていくのが、20代で勝負賭けなければならないんだって」
春日「はぁ~」
若林「結構、厳しい部分もあるんだって」
春日「あぁ、そう」
若林「30、40歳代で出てくるとなると、六角精児パターンしかないんだって(笑)」
春日「なるほどね、インパクトで」
若林「イわさないとダメなんだって。字型で」
春日「なるほどね」
若林「だから、それもあるから、スゴイ頑張ってるんだって。女優さんだと、10代の後半だったり」
春日「モデルさんとかで世に出てから、俳優・女優になるっていうことになったら、1年くらいでギュッと勉強しなきゃダメだってことだね。演技の勉強を」
若林「演技ね…俺はね、あんまり分かんないのよ。演技が上手い、下手とか。ドラマとか映画観てても。エライ上手いっていうより、良いなって人はいるけど」
春日「うん」
若林「たとえば、自分の引き出しの中、自分の人格の中にあるものをやる場合。俺だったら、モンスター平田であったり、春日だったら怪男だったり」
春日「スゴイ、楽だね」
若林「自分の中にある引き出しから、(人格を)出すのに長けてるのは、芸人が演じる時なんだって。舞台で一緒にいる人に聞いたんだけどね」
春日「あぁ」
若林「でも、俳優さんとか女優さんはプロだから、全く自分に無い性格の人を、見事に演じるってことが、ステータスなんだって」
春日「なるほどね」
若林「だから、俺だったらメッチャ社交的で、メッチャ飲み会に行って、礼儀正しい人を見事に演じられることが、俳優さんからみたらスゴイことなんだって」
春日「はぁ」
若林「芸人さんが、ドラマとか映画を観て、鬼気迫るとかって言うのは、引き出しの中の狂気とかを引っ張り出すから。春日さんも、怪男が中にあるわけですから」
春日「ホラー男優ね」
若林「ホラー男優ですから(笑)」
春日「スゴイね、俳優さんって。私らのイメージだと、怪男とか出来るのは、そういう情報があるからじゃん。経験値とか」
若林「自分の中にね」
春日「俳優さんとか女優さんは、経験値の無いことを、ゼロからやるってこと?」
若林「そうなんだって。ゼロから作り上げてやることが、やったなってことなんだって」
春日「それはどっから情報収集するのかな?」
若林「色んな話を聞いて面白いんだけどさ…自分の素に近い役を、自然体に演じたってことを賞賛するようなことを雑誌に書いてあるんだけどさ、『全然、全然』って思うんだって。『それは出来るじゃん』って思うんだって」
春日「なるほど。あるものだから」
若林「『この人は、こう考えてる』って部分を作ってって、持って行くらしいのよ。スゴイよな」
春日「だから、俳優さんとか女優さんが、体験入隊、みたいなことをやったりするじゃない。1ヶ月とか2ヶ月とか。そういうことなのか」
若林「情報を得ようとしてね。だから、やる人はスゴイやるみたいよ」
春日「スゴイね、大したもんだね」
若林「でも、考えてみると、芸人さんで演技を賞賛されるような場合って、自分の中にあるものの人が多いね」
春日「自分の中にあるキャラクターから、そんなに離れてないっていうね」と語っていた。
次の記事に続く:オードリー・若林が語る「若手時代に売れなかった理由」
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