オードリー・若林が語る「俳優の台本の覚え方」
2011.07.24 (Sun)
2011年07月23日放送の「オードリーのオールナイトニッポン(ANN)」にて、舞台・芸人交換日記の主演をつとめる若林正恭が、俳優・田中圭に聞いた台本の覚え方について語っていた。

若林「稽古してると、まぁ(台詞が)飛ぶのよ。本を1冊覚えるくらいありますから」
春日「ああ、スゴイね」
若林「飛ぶと、両隣の人が、キーワードをくれるの」
春日「へぇ」
若林「『河本は…』とかって言ってもらって、『あぁ、そうだ!河本は…』とかって、続けられて。その両隣の人たちは、何の人たちなんだろうか」
春日「なんだろうね(笑)」
若林「それで、トチったところを印つけてくれたのをくれたりとか。でも、他の仕事もしてるんだよね。重要な、舞台の音楽の話をしてたりとか」
春日「うん」
若林「それで、奥に年上の女性の方がいらっしゃって、小道具でお弁当とかが必要な時に、結構、遠くの席にいるんだけど、そのお弁当をポンって置いて、すぐに戻っていく人もいるんだよね」
春日「定位置に?」
若林「うん(笑)ケーキが必要だったら、ケーキの形の小道具を置いていって。それで、ポンって置いたらそのまま元に戻るの。5時間の稽古中、一言も喋らないんだけど」
春日「へぇ」
若林「ケーキが必要な時に、1回、ニット帽を置いたんですよ。代用として(笑)」
春日「はっはっは(笑)」
若林「そしたら、伊勢佳世ちゃんが『おめでとう』ってニット帽持って芝居してるから、俺、笑うの我慢してて」
春日「ほう(笑)」
若林「子供が要るところで、思い切り猫のぬいぐるみを使って芝居してて(笑)」
春日「うん」
若林「至る所で気づいてくれて、その女性」
春日「小道具関係のスペシャリストなんだろうね」
さらに、以下のように語っていた。
若林「なんて職業の人なんだろう?…あと…スタンドマイクがあるんですけど、スタンドマイクの位置が高いんですよ」
春日「うん」
若林「小道具の方がやってくれてるから、『もうちょっと低いんだけど』って1週間言えてないんだよね」
春日「ふふっ(笑)それは言った方がいいでしょ。お互いのために」
若林「あの高さはありえないって。でも、本番まで言いませんけど」
春日「いやいや、言った方が良いでしょ」
若林「『非常にスタンドマイクの位置が高いかと思いますが、ご了承ください』って」
春日「いやいや(笑)すぐに低くできるんだから、した方が良いよ」
若林「台詞の量が莫大で、分かんないじゃん。自分の覚えたことのない量なの」
春日「なるほど」
若林「だから、分かんないのよ。自分ができるのか、ホントに。今も」
春日「あぁ、そうか」
若林「仕事しながらやってるから、稽古だけって日があって、9時間ずっと台本覚えてた」
春日「えぇ?ホント?」
若林「ほとんど2人の芝居だから。それで2時間だから」
春日「なるほど」
若林「2時間の漫才を、まるまる暗記するのよ。漫才なら自分で書くから、覚えるって作業をしたことないから」
春日「台詞のやり取りは、普通の会話みたいなテンポで続いていくの?」
若林「そうね」
春日「じゃあ、相当量だね」
若林「それで、田中圭は『かなり厳しいし、こんな量のものはやったことない』って」
春日「ほう、役者さんでも」
若林「覚え方とかも、あるのね。コツが。田中圭に訊いたら」
春日「どんなの?」
若林「前の台詞のヒント、キーワードみたいなのを見つけるんだって。『この一文を記憶する』って思ったらムリなんだって」
春日「へぇ」
若林「前の台詞で、必ず会話って言うのは脈絡があるから、相手の台詞の中にヒントを1個決めてるんだって。それによって、思いだしながら喋るってことなんだって」
春日「うわぁ!それ、スゴイね」
若林「その作業をやってると、人間が会話してるときの間とかと似てるんだって」
春日「へえ」
若林「キーワード、ヒントにしてる台詞を、俺がスゴくかみ砕いて喋るから、言わなかったりするから、『お願いしますよ』って言われる(笑)」
春日「難しいねぇ」と語っていた。
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春日「ああ、スゴイね」
若林「飛ぶと、両隣の人が、キーワードをくれるの」
春日「へぇ」
若林「『河本は…』とかって言ってもらって、『あぁ、そうだ!河本は…』とかって、続けられて。その両隣の人たちは、何の人たちなんだろうか」
春日「なんだろうね(笑)」
若林「それで、トチったところを印つけてくれたのをくれたりとか。でも、他の仕事もしてるんだよね。重要な、舞台の音楽の話をしてたりとか」
春日「うん」
若林「それで、奥に年上の女性の方がいらっしゃって、小道具でお弁当とかが必要な時に、結構、遠くの席にいるんだけど、そのお弁当をポンって置いて、すぐに戻っていく人もいるんだよね」
春日「定位置に?」
若林「うん(笑)ケーキが必要だったら、ケーキの形の小道具を置いていって。それで、ポンって置いたらそのまま元に戻るの。5時間の稽古中、一言も喋らないんだけど」
春日「へぇ」
若林「ケーキが必要な時に、1回、ニット帽を置いたんですよ。代用として(笑)」
春日「はっはっは(笑)」
若林「そしたら、伊勢佳世ちゃんが『おめでとう』ってニット帽持って芝居してるから、俺、笑うの我慢してて」
春日「ほう(笑)」
若林「子供が要るところで、思い切り猫のぬいぐるみを使って芝居してて(笑)」
春日「うん」
若林「至る所で気づいてくれて、その女性」
春日「小道具関係のスペシャリストなんだろうね」
さらに、以下のように語っていた。
若林「なんて職業の人なんだろう?…あと…スタンドマイクがあるんですけど、スタンドマイクの位置が高いんですよ」
春日「うん」
若林「小道具の方がやってくれてるから、『もうちょっと低いんだけど』って1週間言えてないんだよね」
春日「ふふっ(笑)それは言った方がいいでしょ。お互いのために」
若林「あの高さはありえないって。でも、本番まで言いませんけど」
春日「いやいや、言った方が良いでしょ」
若林「『非常にスタンドマイクの位置が高いかと思いますが、ご了承ください』って」
春日「いやいや(笑)すぐに低くできるんだから、した方が良いよ」
若林「台詞の量が莫大で、分かんないじゃん。自分の覚えたことのない量なの」
春日「なるほど」
若林「だから、分かんないのよ。自分ができるのか、ホントに。今も」
春日「あぁ、そうか」
若林「仕事しながらやってるから、稽古だけって日があって、9時間ずっと台本覚えてた」
春日「えぇ?ホント?」
若林「ほとんど2人の芝居だから。それで2時間だから」
春日「なるほど」
若林「2時間の漫才を、まるまる暗記するのよ。漫才なら自分で書くから、覚えるって作業をしたことないから」
春日「台詞のやり取りは、普通の会話みたいなテンポで続いていくの?」
若林「そうね」
春日「じゃあ、相当量だね」
若林「それで、田中圭は『かなり厳しいし、こんな量のものはやったことない』って」
春日「ほう、役者さんでも」
若林「覚え方とかも、あるのね。コツが。田中圭に訊いたら」
春日「どんなの?」
若林「前の台詞のヒント、キーワードみたいなのを見つけるんだって。『この一文を記憶する』って思ったらムリなんだって」
春日「へぇ」
若林「前の台詞で、必ず会話って言うのは脈絡があるから、相手の台詞の中にヒントを1個決めてるんだって。それによって、思いだしながら喋るってことなんだって」
春日「うわぁ!それ、スゴイね」
若林「その作業をやってると、人間が会話してるときの間とかと似てるんだって」
春日「へえ」
若林「キーワード、ヒントにしてる台詞を、俺がスゴくかみ砕いて喋るから、言わなかったりするから、『お願いしますよ』って言われる(笑)」
春日「難しいねぇ」と語っていた。
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