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古舘伊知郎、樹木希林がスポンサーの商品を番組で「それはいらないわ」と断ったことに驚く
2017.04.24 (Mon)
2017年4月21日放送のニッポン放送のラジオ番組『古舘伊知郎のオールナイトニッポンGOLD』(毎月第3金曜 22:00-24:00)にて、フリーキャスターの古舘伊知郎が、TBSラジオ系の番組『伊集院光とらじおと』の中で、ゲストの女優・樹木希林がスポンサーの商品を「それはいらないわ」と断ったことに驚いたと語っていた。
SWITCH Vol.34 No.6 樹木希林といっしょ。

古舘伊知郎:伊集院光さんのTBSラジオの番組で、『人生フルーツ』のプロモーションをかねて、去年の12月に出たのをラジオで聴いていて。伊集院の上手さも素晴らしかった、司会進行っていうかね、聞き手として。話をスッとドライに割り切って、次の話に持ってったりして。変に俺みたいに、深追いしないところがね、素晴らしかったし。
希林さんも、ノッてて、いい面白い話がいっぱい聴けて。最後に、この番組のスポンサーでもある、あるコーヒーの豆の詰め合わせセットを、「希林さんにギフトで送りますから」ってシメで、「ありがとうございます」って終わるところを、「それはいらないわ」って言って終わったんだよ(笑)
「御免こうむる」とまでは言わないけど、「どうせ飲まないものをもらっても、失礼でしょ」って終わったの。殺伐と終わったあたりが、もうその前が盛り上がるだけ盛り上がっていて、最後、「あれっ?」って終わるところも含めて、めちゃ面白かった。
これはこれで、スポンサー的に、TBSラジオ的にはきつかったかもしれないけど。希林さんってね、俺が東海テレビでお医者様のドキュメンタリーを見た時も、そうなんだよ。伊勢うどんのところで入って、一人で「美味しいわ、このうどん」って、お店のご主人と、奥さんが出てきて。
「いやぁ、希林さんにこれ…お伊勢様のお祭りの時に、あの女優さんあの役者さんももらってくれた。私どもで作っている法被。これももらってって下さいね」って、「うどん、美味しいわ」って言ってたのに、「法被もらってって下さいね」って言った瞬間、「いらないわ、それは。だって失礼でしょ?もらって着ないんだもの。着ないものを、宝の持ち腐れするんだったらいらないわ」って。
そうしたら、ちょっと嫌な顔しだしてさ、奥さんが。「もらってよ希林さん、みんなもらってった」「うん、誰がもらってもいいけど、私はもらわない」って。こういうところを(番組で)ちゃんと使っているところが、また凄いんだけど。
逆にさ、そういうところだったら俺なんかだったら、調子よくもらっちゃうよ。もらって着ないなんて。でも、もらって着ないより、「着ないんだからもらわない」って、立派じゃない?
だから、そういう希林さんだから。俺のしゃべりとか、俺とのトークで機嫌良くなってくれたら、もらってくれるはずだから。それでも断るかなって、ちょっと試してみたくて。
あの人が、焼酎が好きだっていう情報を聞きつけて。芋にするかそばにするか迷ったけど、「ええいっ、2つに1つ」と思って、芋焼酎を買ったの。
それで終わりで、希林さんが日本固有の贈答文化をはねつける人だというのは知ってる。俺はそこで、チャレンジしてみたいと。焼酎を買ってきたの。美味しい焼酎だって、酒屋さんが言ってるから。それをぜひもらってもらいたいって。
「今日は、はねのけないでくれ」って言ったら、真面目な顔して希林さんが、「ねぇねぇ、古舘さん。芋?そば?」って聞くから、「芋なんですけど」「もらっていくわ。そば嫌い。芋好き。何なら、もらっていくわ」って言って、傘と芋を握り締めて雨の中に消えて行ったんだよ。
「古舘さん、もう報道も終わったしいろいろ苦労しているんだから。これからは楽やって、楽しんで。もう、楽に仕事楽しんじゃって」って言って、乗って行ったよ、車に。良い人だよな、あの人はな。
SWITCH Vol.34 No.6 樹木希林といっしょ。

古舘伊知郎:伊集院光さんのTBSラジオの番組で、『人生フルーツ』のプロモーションをかねて、去年の12月に出たのをラジオで聴いていて。伊集院の上手さも素晴らしかった、司会進行っていうかね、聞き手として。話をスッとドライに割り切って、次の話に持ってったりして。変に俺みたいに、深追いしないところがね、素晴らしかったし。
希林さんも、ノッてて、いい面白い話がいっぱい聴けて。最後に、この番組のスポンサーでもある、あるコーヒーの豆の詰め合わせセットを、「希林さんにギフトで送りますから」ってシメで、「ありがとうございます」って終わるところを、「それはいらないわ」って言って終わったんだよ(笑)
「御免こうむる」とまでは言わないけど、「どうせ飲まないものをもらっても、失礼でしょ」って終わったの。殺伐と終わったあたりが、もうその前が盛り上がるだけ盛り上がっていて、最後、「あれっ?」って終わるところも含めて、めちゃ面白かった。
これはこれで、スポンサー的に、TBSラジオ的にはきつかったかもしれないけど。希林さんってね、俺が東海テレビでお医者様のドキュメンタリーを見た時も、そうなんだよ。伊勢うどんのところで入って、一人で「美味しいわ、このうどん」って、お店のご主人と、奥さんが出てきて。
「いやぁ、希林さんにこれ…お伊勢様のお祭りの時に、あの女優さんあの役者さんももらってくれた。私どもで作っている法被。これももらってって下さいね」って、「うどん、美味しいわ」って言ってたのに、「法被もらってって下さいね」って言った瞬間、「いらないわ、それは。だって失礼でしょ?もらって着ないんだもの。着ないものを、宝の持ち腐れするんだったらいらないわ」って。
そうしたら、ちょっと嫌な顔しだしてさ、奥さんが。「もらってよ希林さん、みんなもらってった」「うん、誰がもらってもいいけど、私はもらわない」って。こういうところを(番組で)ちゃんと使っているところが、また凄いんだけど。
逆にさ、そういうところだったら俺なんかだったら、調子よくもらっちゃうよ。もらって着ないなんて。でも、もらって着ないより、「着ないんだからもらわない」って、立派じゃない?
だから、そういう希林さんだから。俺のしゃべりとか、俺とのトークで機嫌良くなってくれたら、もらってくれるはずだから。それでも断るかなって、ちょっと試してみたくて。
あの人が、焼酎が好きだっていう情報を聞きつけて。芋にするかそばにするか迷ったけど、「ええいっ、2つに1つ」と思って、芋焼酎を買ったの。
それで終わりで、希林さんが日本固有の贈答文化をはねつける人だというのは知ってる。俺はそこで、チャレンジしてみたいと。焼酎を買ってきたの。美味しい焼酎だって、酒屋さんが言ってるから。それをぜひもらってもらいたいって。
「今日は、はねのけないでくれ」って言ったら、真面目な顔して希林さんが、「ねぇねぇ、古舘さん。芋?そば?」って聞くから、「芋なんですけど」「もらっていくわ。そば嫌い。芋好き。何なら、もらっていくわ」って言って、傘と芋を握り締めて雨の中に消えて行ったんだよ。
「古舘さん、もう報道も終わったしいろいろ苦労しているんだから。これからは楽やって、楽しんで。もう、楽に仕事楽しんじゃって」って言って、乗って行ったよ、車に。良い人だよな、あの人はな。
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