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伊集院光、ロシアとの北方領土返還交渉で思い出した野村克也の交渉術「トレードを申し込む時、必ずエースを指名」

2016.11.22 (Tue)
2016年11月21日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、ロシアとの北方領土返還交渉について、元プロ野球選手・監督の野村克也の交渉術を引き合いに出して語っていた。

伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.1


伊集院光:今日も「外交は大変だな」というニュースからなんですけど。

中村尚登:ふふ(笑)

伊集院光:ちょっと前にも触れましたけど、北方領土に関しては、日本のある意味満額回答は四島。「我々のものなのです、元々うちの領土なんです」っていう四島じゃないですか。

中村尚登:はい。

伊集院光:その中で、「落としどころは二島なのかな」みたいなことを思ってたら、いろいろ細かいグラデーションがあるもので。

中村尚登:ええ。

伊集院光:要は、「二島で終わりです」っていうのも、これは日本からしたら違いますもんね。

中村尚登:だから元々ね、1956年日ソ共同宣言というのは、「平和条約を締結したら歯舞群島と色丹島を返しますよ」っていう、それがスタートになっているわけですね。

伊集院光:うん。

中村尚登:そこは国後、択捉(えとろふ)は入っていないわけですよ。だからその日ソ共同宣言の時に戻れば、二島返還で。ただ、だけど日本側としては「四島とも日本の領土なんだよ」っていう。

伊集院光:元々そうなんです、っていうね。

中村尚登:だからそれは、「平和条約を締結した後に、四島返還ということで交渉していけば良いんじゃない」というのが、ずっとスタンスとしてあったわけですよね。
伊集院光:だからまず、落としどころとしては、まず二島で今後また考えていきましょうと。

中村尚登:ってなこともある、と。

伊集院光:でも今回、僕らは「少なくとも二島返還になるの?」と思ってたら、ロシア側の牽制球というか。「いやいや、あそこで一緒に色んな経済活動をしましょうというところからですよ」みたいな(笑)これは、押し合いというんですか(笑)

中村尚登:だから、本当にこの北方領土の交渉に関しては、日本側もロシア側も一切明らかにしていないんで。

伊集院光:なるほど。

中村尚登:具体的にどこまで、どういう話が進んでいるかというのは分からないんですけど。ただ、今までもね、今年、安倍さんがプーチンさんと会うのって、3回目なんですよね。

伊集院光:はい。

中村尚登:それで、5月と9月に会っている時には、それぞれに「手ごたえあった」「手ごたえあった」というふうなことを、安倍さんは非常にニコニコとして言ってきて。

安田美香:はい。

中村尚登:それで今回は、「まだ一歩一歩、山を越えて行く必要があるよ。道筋は見えてきているけれども、そう簡単ではない。70年間も平和条約を締結できていないんだから」というね。「まあ、まあ、まあ」という。今までの5月と9月の時に、みんなの期待があまりにもちょっと高まり過ぎている、と。

伊集院光:ああ。

中村尚登:だから、ここでちょっと来月の山口県、自分の地元にプーチンさんを招待するわけですよ。そこで、何かしら前向きな答えが出てこなかったら「なんだ…」ということになっちゃうんで、「とりあえずちょっと、やっぱりハードルを下げておきましょう」ということが一番大きいんだと思いますね、ここのところは。

伊集院光:そうすると、二階幹事長もそんな感じの。「メチャクチャな、そんな満額回答みたいのは…頑張っていますよ、頑張っていますけども、良い答えは聞かせられそうですけど、ただメチャクチャな満額回答みたいのは、そこまではないと思います」みたいな。難しいのは、国外と交渉しながらも、それは当然その国内の人達にもちゃんと分かってもらわなきゃならないから。

中村尚登:それでね、ちょっと前のことを思い出してもらいたいんですけど。安倍さんが、年明けに解散総選挙に踏み切るんじゃないか、という話があるじゃないですか。

伊集院光:はい、はい。

中村尚登:これがどうしてかと言うと、プーチン大統領との、山口県での会見で、凄い成果をあげて、外交で得点をあげて、人気を高めたところで解散に踏み切るということがあったわけですよね。

伊集院光:はい、はい。

中村尚登:だから、今までのこの期待感というのは、「もう間違いなく12月には、北方領土に関しては必ず前進があるんだ」って、みんな期待しちゃってるわけですね。

伊集院光:うん。

中村尚登:前進がなかったら、「何だ…」ということになって、フリーハンドっていうか、解散に向けてのフリーハンドが得られないから。

伊集院光:うん。

中村尚登:そういうことも含めて、「いや、ちょっとそこまでいきり立たないで、ちょっと今、抑えておきましょうよ」と、そういう部分も。交渉なんか、そう簡単に進むものではないですからね、こういうことっていうのは。

伊集院光:そうですよね。「引けば押せ、押せば引け」みたいな。昔ね、軟らかい話で言うとノムさん。

中村尚登:はい。

伊集院光:野村監督、南海ホークスの監督だった時に、敵のチームにトレードを申し込む時に、必ずエースを指名する、と(笑)

中村尚登:うん。

伊集院光:エースを指名して、「それをくれ」って言うと、「バカなことを言う。ウチのエースを出す?ノムさん、正気ですか?お宅のその選手と、ウチのエースなんかないでしょ?」ってなった後で、「じゃあ、江本で良いわ」みたいな感じで、交渉事を進めて。

中村尚登:ふふ(笑)

伊集院光:わりと、将来有望な。いきなりエースをかまされてるから、それなりに欲しい選手も、こっち出して。向こうは、エースを指名されちゃってるから、1回、「それはない」ってなっているところで、若手の有望株。まだそれほど勝ち星を上げてないけど、有望株を言うと、「じゃあ、しょうがない」みたいになるみたいな話をしてて。

安田美香:ふふ(笑)

伊集院光:まぁ、そういうことなんでしょうね。

中村尚登:まだ、本当にそういう部分が、水面下というか我々が見えないところで駆け引きが行われているということですよね。

伊集院光:そうですよね。


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タグ : 伊集院光,北方領土,野村克也,

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