TOPオードリーのANN ≫ オードリー・若林「漫才で春日の登場をゆっくりにしたワケ」

オードリー・若林「漫才で春日の登場をゆっくりにしたワケ」

2011.03.06 (Sun)
2011年03月05日放送の「オードリーのANN」にて、若林正恭がお笑い芸人の客に対するスタンスについて語っており(オードリー・若林が語る「お笑い芸人という職業」)、その後にオードリーが、漫才で春日の登場をゆっくりにした理由について語っていた。

若林「お客さんを愛すって、どういう感覚なんだろうか。俺ね、自分が好きなバンドがあって、ライブに行ってとにかく圧倒されて感動するじゃん。好きなバンドだから。それで、結構後ろの席にいて、『今日は来てくれてありがとうございます~こうしてライブができて本当に嬉しいです、ありがとう~』って言われると、ちょっと冷めるんだよね」

春日「どういうこと?」

若林「そんなこと言わずに、演奏してって思うの。俺の中で、その人たちが演奏していたりして、それだけで完結しているように思うから、『ありがとう』なんてそんな…って思うの。嬉しい?『ありがとう、今日はきてくれて~』とかって言うの、嬉しい?」

春日「ふっふっふっふ(笑)」

若林「そこは俺も突き詰めて考えて…それで、春日さんに遅れて来て欲しかったのはそれもあるの」

春日「ほう」

若林「『どうも~よろしくお願いします~いやぁ、今日もいっぱいお客さん入っていただいて…』っていうと、冷めちゃうんだよね」

春日「分かる、分かる」

若林「それで俺ら2人が遅れてきちゃったら、あまりにも…」

春日「尖り過ぎかな」

若林「逆にシンボル化されて、逆にコメディーになっちゃうからね。だから…心ないのはもう伝わっちゃってると思うけど、俺が『よろしくお願いします』っていうのはね。俺がフリになんないとね。巨大カボチャの横の、マイルドセブンになんないとなって思ってるから」

春日「うん、うん」

若林「こういうのが『分かる』って人は、ちょっとリスナーの人、ブースに入ってきて欲しいんだけど」

春日「リスナーはちょっと、ブースには難しいんじゃない?メールで送って欲しい、くらいにした方が」

若林「俺は、談志師匠のDVDとか観ていて、もう挨拶もないしさ、だいたい小屋の悪口から入ってますからね(笑)」

春日「はははは(笑)なるほど」

若林「媚びてないっていうかね…これ、ちょっと話したいんですけど。僕、1人でライブやったんですよ」

春日「はい、はい」

さらに、以下のように語っていた。

若林「それで、質問を募集したんですよ。インターネットで。それで、『テレビにこんなにオードリーが出る前に、爆笑オンエアバトルの観覧で3回観に行きました。その時に、3回ともタマを転がしませんでした』って書いてあって」

春日「ほう、ほう」

若林「なんでかって言うと、『みんな、センターマイクまで小走りできて、"どうもよろしくお願いします"って頭を下げているのにも関わらず、何をノロノロ出て来ているのかと思って、最初から観る気がしませんでした』って」

春日「ふははははは(笑)」

若林「『それで、始まったら始まったらで、叩いたら叩き返すという同じパターンばかりで、額を赤くして、そんなものを見せられたら、こちらは引きます。だから、タマを転がしませんでした。態度の悪いヤツだと思って』って」

春日「ふははは(笑)なるほどね」

若林「『ただ、こんなにもテレビで観させられると、笑ってしまいます』って。それで、最後の1文に俺は『んんん?』って思ったんだけど」

春日「おお」

若林「『テレビって怖いですね』って書かれてたの。いやいやいや…怖いのはお前!」

春日「ははははは(笑)」

若林「ははははは(笑)」

春日「あぁ、そう…」

若林「俺はバンドもそうだけど、芝居を見終わった後に、一斉に挨拶するのも、もう止めて~メチャクチャ感動しちゃってるのに。こっちが逆にお礼を言いたいのにって思うんだよね」

春日「なるへそ、なるへそ」

若林「5,500円以上の楽しみと、勇気と感動をもらった、って思ってるのに。『やめて、頭なんか下げないで』って思っちゃうのよ」

春日「ふふふふ(笑)ただ、それを思うのは少数派ですよ。頭を下げないと、『無礼だ』と。思うんじゃない?」

若林「かといって、セックス・ピストルズをどうしても見たくて、幕張のイベントに行ったんですよ。サマーソニックかな」

春日「我々もお笑いステージで出たやつね」

若林「それで、メチャクチャ見たくて、もうドキドキドキドキしてて。そうしたら、一番有名な曲が始まったんですよ。その3/4くらいのところまで、もう何回も歌いすぎてるから、客が合唱しているのにマイクを向けてるんですよ。自分で歌わないで。イヤイヤ、ちょっと待ってと思って」

春日「うん、うん」

若林「だから、俺らもデートネタをがっつりやんなきゃダメだよ」

春日「はははは(笑)なるほど」

若林「それで、酒だか水が入ったビンで飲んで、舞台にそのままうがいしたのを吐くのよ。それで挨拶もなにもしなくて。『挨拶くらいしろや!』って思って」

春日「どっちなんだよ、君は」

若林「違うの。芸がぬるかったの。だから、100の力で歌って、そのままマイクを投げて帰って欲しかったの」

春日「100%のパフォーマンスをしてってことね」

若林「100%のパフォーマンスをして、それで客席にツバを吐いて帰って欲しいのよ」

春日「なるへそ。それが客席にマイクを向けて…ただ、ステージを汚して帰って行っただけだからか」

若林「そう。でも、ロットンに悪いけどね。そんなことを言ったら。俺はスゴイ好きだからさ」

春日「期待してたのと違たってことだよね」

若林「だから、俺もライブを終わったら、一人一人お客さんと握手する」

春日「ふっ(笑)」

若林「そういうスタンスでいこうかなって思ってるんだよね」

春日「どういうことよ?それはもう100%の力でやって、そのまま帰った方がいいんじゃないですか?」

若林「自信ない」

春日「なんなんだよ、この話!」

若林「ウソ、今の話ね。…握手することで、答案の余白を埋めなくちゃならないのなら、それはもうダメだよね」

春日「100%でやってないってことだよね。80%くらいでステージを下りてるってことだからね」

若林「笑っていいともでも、お前はホント最後まで手を振ってるな。それは、残りの答案を埋めてるのか?」

春日「埋めてはいないわ。100%でやってるわ」と語っていた。

オードリーのオールナイトニッポン
オードリーのオールナイトニッポン [DVD]
CCRE 2010-01-08
売り上げランキング : 6581


Amazonで詳しく見る


【関連記事】
オードリー若林が語る「仕事に悩む新社会人」

オードリー・若林が語る「お笑い芸人という職業」

オードリー・若林が語る「漫才におけるスタイルの重要性」

オードリー春日「むつみ荘を出られない理由」


同番組の過去記事



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

タグ : オードリー,

トップページへ  |  この記事へのリンク  |  オードリーのANN
次の記事:有吉弘行が語る「茂木健一郎のご乱心」

前の記事:オードリー・若林が語る「お笑い芸人という職業」